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年度 2024
科目名 地方財政論
担当者名 大森 光則
単位 2
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科目目的
Course Objectives
この授業では、学生が地方税、補助金および地方自治体が行う政策などの地方財政が住民の暮らしにどのように影響を及ぼしているのかを学び、理解できるようになることを目的とする。
到達目標
Class Goal
学生が地方税、補助金および地方自治体が行う政策などの地方財政と住民の暮らしとの関係について理解し、厳しい財政状況のなかでも住民の暮らしを良くするための方策を考えることができるようになる。
授業内容
The Content of the Course
少子高齢社会が進行するなかで子育て支援、高齢者医療や介護保険のニーズが高まり、その財源問題は自治体にとって大きな負担となっている。これらに加えて、ごみの収集や処分、農工商業の振興、道路、都市計画、住宅、消防、教育などの施策に関しても、各自治体はその多額の財源確保に苦慮しています。本科目では、このような問題意識を持ちながら、市民の暮らしをよくするための方策を考える際に必要な地方財政に関する基礎知識を修得することを目的とする。

授業計画
Class Plan
第1回  オリエンテーション 授業の進め方や評価の実際を愚弟的に説明する。
第2回  国の予算について 財政の現状(歳出と歳入)  
第3回  国債について 意義、役割、償還など
第4回  自治体の予算について(予算編成の実際) 
第5回  自治体運営手法 ① 自治体経営について
第6回  自治体運営手法 ② 政策の展開と財源確保
第7回  自治体運営手法 ③ 政策の成案化から実現への手続き、市長と議会の関係、市民参加の形態
第8回  自治体運営の評価 政策評価(内部評価、市民の評価、マスコミの評価、議会の評価など) 
第9回  都市の整備と財源 外貨地方債と為替差益、大規模開発と資金調達 
第10回 財政の役割について 資源配分機能、所得再配分機能、経済安定化機能
第11回 税制度について 租税について、租税の根拠、税の理論(アダムスミス、ワグナー、マスグレイブ)  
第12回 国と地方の財政的関係について 地方交付税、国庫補助金、ふるさと納税
第13回 次世代負担を考える 負担割合は公平か(財政健全化目標、社会保障と税負担、平均給与の推移、歳出と税収と公債発行額の推移
第14回 「世代会計」世代格差とシルバー民主主義 子育て支援制度について行政のトップからの講演を依頼中
第15回 授業のまとめと期末テスト
授業方法
Class Method
① 授業内容や進め方に学生の要望や意見を反映できるかぎり取り入れる。
② 授業は対面(講義)で行う。年金問題や自治体の子育て支援策について行政のトップ(局長級)や専門家 
 (部長~課長級)を招き、特別授業を行う。
③ 教員からの一方的な授業とならないように、授業では学生との対話に心がける。また、学生からの質問には
  丁寧で分かりやすい説明を行う。
④ 教科書は使用せず、レジメと資料を配布します(クラスルームを活用)。

Google Classroom クラスコード
Google Classroom - Class Code
クラスコード:amsquz6
アクティブ・ラーニングの形態
Form of Active Learning
① 授業に関連するテーマとして、「都市への一極集中」や「シルバー民主主義」、また人口問題、子育て支援に
  ついても学生のみなさんとと一緒に考え、問題意識を共有したい。
② 学生の授業に対する感想や意見、また、学生からの授業内容や教員への要望については、できる限り授業に取 
  り入れ学生にとって学びやすい環境づくりをすすめる。
準備学習(予習・復習等)
Review and Preview
授業時間外の学修の方法について
予習について
① 授業ごとのテーマや関連する言葉などをインターネットで検索してみる。重要な内容はコピーしたり、ノー
  トに残しておく。
② 学生にとって、参考文献などの書籍は高価である。無料である大学や自治体の図書館を利用し、新聞(週刊
  誌を含む)や居住する自治体の広報紙に目を通してみる。気になる「見出し」や「リード」検索し、内容を
  深めてみることを薦める。
③ テレビやラジオのニュース番組を聞き流してみましょう。特にニュース解説の番組は就活する上での知識に 
  もなります。

復習について
① 講義の内容を箇条書きなどにして簡単にまとめてみる。
  気にになったWordをインターネットで検索してみる。
  案外、自身が求めているものが簡単に見つかることがある。
② 調べて得た内容は、簡単でもいいからPCなどにまとめて残しておくこと。レポート(小論文)をまとめる
  ときに役にたつし、期末試験の対策にも有効である。


評価方法
Evaluation Method
・平常点(100点) 平常点等配点内訳:①小テスト(50点)
②平常点(50点)授業ごとの感想、質問、授業の準備の手 
 伝いなど。
③評価はすべて加点(プラス)方式です。
以上、詳しくは、第1回授業で説明します。
課題(試験やレポート等)に対するフィードバックの方法
Task Feedback
◎講義の内容や身近な問題から期末テストを行う。
◎毎授業終了の10~15分前に授業についての感想を書き提出する、
 これも評価の対象となる。
◎教員が非常勤のため授業日の授業時間以外は不在している。
 連絡先(メールアドレス)はつぎの通り(15671@mwu.jp)。他の連絡方法は授業時に説明する。
◎基本的には提出物を返却する場合はコメントを付す。
 また、全体に共通する課題については授業で説明する。
 いずれの評価も原則プラス志向(加点方式)。
 詳細は第1回授業で説明する。
 
教科書
Textbook
使用しない。代わりにレジメと資料を配布する。
参考書
Reference Books
地域との連携
Cooperation with the Community
受講上の注意
Notices
◎わからないことは遠慮せずに聞いてほしい。レポートの書き方や期末テストへの取り組み方など合格に向
 けたサポートも行う。
 授業での質問や意見発表は積極的に行ってほしい(評価の対象)。
 地方自治体に関心(興味)をもつ学生や公務員を志望する学生をはじめ多くのみなさんに受講してほしい。
◎参考文献としては、下記の文献を薦める。
 専門書は学生にとって高価なものも多い。無料で利用できるや自治体の図書館を利用することを薦める。
 ・伊多波良雄他『基礎から学ぶ財政学』(晃洋書房2017年)
 ・水谷守男他『地方財政を学ぶ』(勁草書房2017年)
 ・神野直彦『財政の仕組みがわかる本』(岩波ジュニア新書2012年)
 ・中井英雄/齊藤愼他『新しい地方財政論』(有斐閣アルマ2022年新版)
 ・大森光則/伊多波良雄「外貨地方債の政府保証のメリットとデメリットに関する研究」
  (『同志社政策科学』第11巻2009年)
◎就活については配慮する。
卒業(修了)認定・学位授与の方針との関連
Relation to the Diploma and Degree Policy
1.知識・理解1-1経営学に関する基礎的・専門的知識を有し、多様な経営課題を的確に理解できる。
1.知識・理解1-2自らが目指す将来キャリアで活躍するために必要な基礎的・専門的知識を習得している。
3.思考・判断3-2グローバルな視点とローカルな視点の双方から考え、判断することができる。
実務経験と授業との関連
How the Instructors' Experiences will shape Course Contents
(公財)神戸都市問題研究所の研究員として勤務していた。
 研究テーマ 地方自治体が発行する外貨地方債など。
教科書コメント

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