シラバス参照

年度 2024
科目名 オペラ演習
担当者名 福原 寿美枝・唐谷 裕子
単位 2.0
履修便覧ページへ
★★「単位」には開講学年の単位が表示されています。★★
★★「単位」が「-(ハイフン)」で表示されている場合は各自の履修便覧で単位を確認してください。★★


科目目的
Course Objectives
オペラにおいて、自らの役を自然かつ的確に表現するための、身体表現および歌唱技術メソードの習得を目的とする。本科目は、中高教科音楽を教授するに足る発展的知識および技能等を修得し、全人的教職実践力と関連づけて理解する。
到達目標
Class Goal
この授業を通して以下の事項が実践できるようになることを目標とする。
・所作等の鍛錬をとおしての自由かつ表情豊かな身体表現
・重唱等にて培われるアンサンブル能力
・指揮者・伴奏ピアノとのコミュニケーション能力の向上
教職課程履修学生は、学修内容を中高教科音楽の内容および教材の研究・開発に関連づけて、より主体的創造的に探究する。
授業内容
The Content of the Course
自分の演ずる役柄・キャラクターをしっかりと理解、共感して演ずるよう心掛ける。そのために細部に至るまで台本と楽譜を読み解き、作曲者の意図を汲み取る。その後、歌唱および所作等身体表現を綿密に計算し、客観的な表現の実現を目指す。
授業計画
Class Plan
第1回 台本の読み合わせ 
     それぞれの役柄の歌詞の発音を確認すると共にその意味内容の理解を深める
第2回 音楽練習①【リズムと音程の確認】
     個々の役について,レチタティーヴォおよび音楽を個々に練習する
第3回 音楽練習②【リズムと音程の確認】
     前回の稽古で実施できなかった箇所の練習    
第4回 音楽練習③【リズムと音程の確認】
     これまでの稽古で実施できなかった箇所の練習
第5回 音楽練習④【アンサンブル練習①】(上演箇所の前半①)
第6回 音楽練習⑤【アンサンブル練習②】(上演箇所の前半②)
第7回 上演箇所の前半の荒立ち稽古に向けての暗譜練習
第8回 上演箇所の前半の荒立ち稽古① 大まかな導線の確認 
第9回 上演箇所の前半の荒立ち稽古② 所作を交えての荒立ち
第10回 音楽練習⑥【アンサンブル練習③】(上演箇所の後半①)
第11回 音楽練習⑦【アンサンブル練習④】(上演箇所の後半②)
第12回 上演箇所の後半の荒立ち稽古に向けての暗譜練習 
第13回 上演箇所の後半の荒立ち稽古① 大まかな導線の確認 
第14回 上演箇所の後半の荒立ち稽古② 所作を交えての荒立ち
第15回 男声ソリスト(助演者)と合流しての音楽(アンサンブル)練習および前期の集大成  
第16回 前期の稽古での学習の確認
第17回 立ち稽古① 上演箇所の前半①   
第18回 立ち稽古② 上演箇所の前半②
第19回 立ち稽古③ 上演箇所の後半①
第20回 立ち稽古④ 上演箇所の後半②  
第21回 立ち稽古⑤ 男声ソリスト(助演者)が合流しての稽古(上演箇所の前半①)
第22回 立ち稽古⑥ 男声ソリスト(助演者)と合流しての稽古(上演箇所の前半②)
第23回 立ち稽古⑦ 男声ソリスト(助演者)と合流しての稽古(上演箇所の後半①)
第24回 立ち稽古⑧ 男声ソリスト(助演者)と合流しての稽古(上演箇所の後半②)
第25回 通し稽古① 全曲をとおして演唱するためのペース配分を考慮する
第26回 通し稽古② 1回目の通し稽古を振り返り、修正点を改善し稽古に臨む 
第27回 通し稽古③ 前2回の通し稽古を振り返り、修正点を改善し稽古に臨む
第28回 ゲネラル・プローベ(公演直前の最終リハーサル)
第29回 公演
第30回 全体に対するフィードバックを行う
授業方法
Class Method
・それぞれの役を個別に練習し、音程、リズムを確実にした後に共演者同士のアンサンブル練習に
 入る。
・その後暗譜稽古を経て、歌唱が確実になったところで、立ち稽古を行い、オペラ作品として完成
 させる。
・演奏と並行して行う衣装、大・小道具の製作等の作業をとおして、オペラ制作のノウハウを体験
 する。
Google Classroom クラスコード
Google Classroom - Class Code
アクティブ・ラーニングの形態
Form of Active Learning
毎回課題を与え次回に確認して、作品をより深く理解する。
準備学習(予習・復習等)
Review and Preview
・自分に与えられた役柄の譜読みを事前に行うこと。
・自らの役に留まらず、相手役の歌詞を理解するために、スコア(総譜)および台本を綿密に読み
 込むこと。
・授業で指摘された事柄を次回の授業にて克服できるまで、必ず各授業後に各自で練習しておくこ
 と。
・授業開始までに楽譜に対訳を記入し、単語の意味を調べておくこと。

教職課程履修学生は、中高教育実習での研究授業場面や卒業後の中高正規授業での指導場面を想定して、本科目の修得内容を活用しつつ、中高教科の自主的教材研究に主体的に取り組む。その際、当該教科の学習指導要領及び教科書等を積極的に活用する。
評価方法
Evaluation Method
・平常点(100点) 平常点等配点内訳:授業への積極的参加度(30点) 授業内での習熟度(20点)「学内演奏」での公開公演の成果(50点)
課題(試験やレポート等)に対するフィードバックの方法
Task Feedback
最終授業回に全体に対するフィードバックを行う
教科書
Textbook
参考書
Reference Books
地域との連携
Cooperation with the Community
受講上の注意
Notices
・演目が決まり次第発表するので、楽譜を各自楽器店等で購入の上、初回の授業までに準備してお
 くこと。
・なお、楽譜、文献の購入、について不安のあるものは上記担当教員の連絡先まで一報のこと。
・授業に必要な文献として下記より一冊を用意すること。
  *名作オペラブック「フィガロの結婚」音楽之友社(絶版の為、中古品のみ)
  *おぺら読本対訳シリーズ「フィガロの結婚」河原廣之書
  *オペラ対訳ライブラリー「フィガロの結婚」改訂新版 小瀬村幸子書
・参考文献
  *ボーマルシェ作(辰野 隆訳)「フィガロの結婚」
卒業(修了)認定・学位授与の方針との関連
Relation to the Diploma and Degree Policy
2.技能・表現
 2‒2 独唱・独奏とともに、重唱や重奏、室内楽や伴奏などにおける高いアンサンブルの技術を有する。
3.思考・判断
 3‒1 人間性あふれる豊かな感性と個性、美的感覚を有した演奏家である。
 3‒2 自己、あるいは他者の演奏を客観的に聴き、評価することができる。
4.態度・志向性
 4‒2 さまざまな感性を持った音楽関係者や社会と関わる上で必要なコミュニケーション能力を有する。
実務経験と授業との関連
How the Instructors' Experiences will shape Course Contents
教科書コメント

シラバス参照