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年度 2024
科目名 建築家の職能と倫理
担当者名 米田 浩二・大井 史江
単位 2.0
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科目目的
Course Objectives
実務実習において実践的な設計実務を修得する上で重要な、一人の人格としての建築家の職能、社会的役割、責任、倫理、建築家を取り巻く社会問題に関する実践的な知識・能力を修得することを目的とする。
到達目標
Class Goal
建築家を取り巻く社会の仕組みや現代社会の問題点を理解する能力を修得し、社会的義務と責任を重んじ、自律的活動ができる職能人としての自覚を形成する。
授業内容
The Content of the Course
強・用・美を合わせ持つ建築を設計するための建築家が必要とする「諸技術を統合する技術」、また現代の問題である環境保全、修復なども含め、社会に対して責任ある業務を遂行するための責任や倫理を、芸術、歴史、文化のレベルまでを見据えて、建築家の職能や役割、建築士の資格制度、建築家を取り巻く諸事象や社会的諸問題などを講義する。
授業計画
Class Plan
1.歴史的に見る建築家の職能と建築家の社会的役割
第1回 欧米における建築家の職能の歴史
第2回 日本における建築家の職能の歴史
第3回 欧米と日本の建築家の職能の相違点
第4回 建築家の活動事例に見る建築家の社会的役割 その1
:日本における建築士法制定と改正への動き

2.景観、環境、防災など社会的問題に関する建築家の責任
第5回 景観法、歴史まちづくり法と建築家の役割
第6回 京都における景観・防災政策と都市景観に係わる建築家の責任
第7回 地球環境問題と建築家の役割
第8回 環境保全、修復などに係わる市民活動における建築家の役割

3.建築家の倫理と資格制度
第9回  景観問題の現代的本質と建築家の責任
第10回 建築家が担うべき基本的な社会責任
第11回 建築家の活動事例に見る建築家の社会的役割 その2
:日本建築家協会(JIA)の設立とその後の展開
第12回 建築士法に基づく建築家の資格と責任
第13回 日本と海外における建築家と建築資格制度の特徴、建築基本法
第14回 環境保全と建築家の倫理
第15回 紛争事例にみる建築家の倫理

4. 定期試験

授業の状況等に応じ、上記の予定を調整することがある。
授業方法
Class Method
第2、4、7、11、13、15回の冒頭にレポートもしくは小テストを出題する。講義は日本語で行うが、提示する資料の主なキーワードに英語を併記する。
Google Classroom クラスコード
Google Classroom - Class Code
アクティブ・ラーニングの形態
Form of Active Learning
-
準備学習(予習・復習等)
Review and Preview
講義で学んだことを、授業ノートや配付プリント等に基づき継続的かつ反復的に復習すること。自らの知識として吸収するだけでなく、建築設計との関係をつねに自分自身で考え、今後のインターンシップや設計実務において、活用できるようにすること。
評価方法
Evaluation Method
・試験期間中に試験を実施(60点)
・レポート[作品含む](30点)
・平常点(10点) 平常点等配点内訳:授業への積極的な取り組み姿勢を評価
レポートには授業時間内の小テストまたは演習問題を含む。
課題(試験やレポート等)に対するフィードバックの方法
Task Feedback
小テスト・レポートはチェック後、可能な限り返却する。
教科書
Textbook
授業時間内に順次紹介する。
参考書
Reference Books
地域との連携
Cooperation with the Community
受講上の注意
Notices
授業内容に対する学生の意見を求め、授業の改善に役立てる。
卒業(修了)認定・学位授与の方針との関連
Relation to the Diploma and Degree Policy
C.高雅な徳性 ◎C(6年)社会の仕組みや現代社会の問題点を理解する能力と継続的に学習できる能力を身に付け、自律的活動ができる職能人としての自覚を形成する。
※◎は特に対応する学習・教育到達目標を示す。
実務経験と授業との関連
How the Instructors' Experiences will shape Course Contents
本科目は一級建築士となるために必要な、実務経験2年の一部を構成するインターンシップ関連科目(講義)である。
教科書コメント

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