シラバス参照 |
年度 | 2024 |
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科目名 | 建築計画マネジメント論 |
担当者名 | 三宗 司郎・山本 親 |
単位 | 2.0 |
科目目的 Course Objectives |
実務実習において実践的な設計実務を修得する上で重要な、建築や都市の計画・開発から設計・工事監理に至る幅広い業務に携わる専門家として必要な倫理と実務的な業務の流れを学ぶ。設計・工事監理業務を適正かつ円滑に進めるための、幅広くかつ実践的なマネジメント知識・能力を修得することを目的とする。 |
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到達目標 Class Goal |
コスト、スケジュールなど様々な制約条件と、建築設計・工事監理を取り巻く社会の仕組みや現代社会の問題点を理解した上で、自律的活動ができる職能人として、真に人間的な住環境を創生する実践的能力を修得する。 |
授業内容 The Content of the Course |
都市は内容を可変とするインフラ整備を特徴とし、建築は依頼を受けた建築主と事業構想を具体化し、技術者、専門家との恊働の上で、事業を進める事により実現する。具体的フローチャートに即して、構想、企画、計画、基本設計、実施設計、工事発注、施工、工事監理、竣工後の運営、維持管理、保全、再生業務の内容および建築にかかわるニーズを理解し、ストックとしてより良い建築を提供する資質を育む。 |
授業計画 Class Plan |
構想から都市の計画そして建築の実現に至る建築事業の具体的プロセスと設計・工事監理にかかわるマネジメントの内容を理解し、その上で、実務家として自ら具体的に実践する事が可能な能力を培う為の授業を行う。これにより都市及び建築マネジメントを構成する多岐に亘る実務の内容に精通し、実社会に於いて通用する知識と知恵を学ぶ。 第1回 事例から学ぶ設計業務 リゾートホテル(敷地の特性、開発行為、インテリア、庭園) 裏通りの商業店舗(制約のある敷地、施主要望の実現) (山本) 第2回 ISOとは何か ISO9001に基づき組立てられた設計業務マネジメント手順(山本) 第3回 施主要望の分析と設計図書への反映 デザインレビュー 設計検証 設計変更の管理 妥当性の確認 (山本) 第4回 建築を取り巻く世界(外延的内容) (三宗) 第5回 社会の変化と建築について (三宗) 第6回 建築事業のフローと各段階の業務内容(三宗) 第7回 建築倫理と建築法規(建築士法、建設業法、建築家憲章) (三宗) 第8回 企画・計画・開発業務について -1 業務概要 (三宗) 第9回 -2 都市系事例研究―1(三宗) 第10回 -3 建築系事例研究―2(三宗) 第11回 建築設計・工事監理業務について -1 業務概要と作成図書(三宗) 第12回 -2 仕様書について (三宗) 第13回 見積と工事発注業務について(三宗) 第14回 契約業務について (三宗) 第15回 設計事務所の経営について (三宗) 定期試験 |
授業方法 Class Method |
講義による授業に加え、講義内容の理解を深めるため、第1回、第2回、第7回、第10回にはレポートを課す。講義は日本語で行うが、提示する資料の主なキーワードに英語を併記する。 |
Google Classroom クラスコード Google Classroom - Class Code |
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アクティブ・ラーニングの形態 Form of Active Learning |
PBL(Problem Based learning) |
準備学習(予習・復習等) Review and Preview |
次回の授業までに、関連する参考書などを読み、事前の知識習得に努めること。講義で学んだことを、授業ノートや配付プリント等に基づき継続的かつ反復的に復習すること。自らの知識として吸収するだけでなく、建築設計との関係を常に自分自身で考え、今後のインターンシップや設計実務において、活用できるようにすること。 |
評価方法 Evaluation Method |
・試験期間中に試験を実施(50点) ・平常点(50点) 平常点等配点内訳:授業への積極的参加度(10点)およびレポート、小テスト等(40点)とする。 |
課題(試験やレポート等)に対するフィードバックの方法 Task Feedback |
小テスト・レポート・演習はチェック後、返却する。 |
教科書 Textbook |
レジュメテキストによる |
参考書 Reference Books |
建築企画論/日本建築学会編/技法堂出版 建築・都市 プロデュースの実際/三宗司郎/学芸出版社 建築企画の実践/建築企画の実践編集委員会/彰国社 |
地域との連携 Cooperation with the Community |
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受講上の注意 Notices |
授業内容に対する学生の意見を求め、授業の改善に役立てる。 |
卒業(修了)認定・学位授与の方針との関連 Relation to the Diploma and Degree Policy |
A.高い知性 ◎A-4(6年)コスト、スケジュールなど様々な制約条件を理解し、これらの下で、適切な設計・施工計画を進められる実践的能力を修得する。 C.高雅な徳性 ◎C(6年)社会の仕組みや現代社会の問題点を理解する能力と継続的に学習できる能力を身に付け、自律的活動ができる職能人としての自覚を形成する。 D.高い知性、善美な情操、高雅な徳性の総合 ○D-1,D-2 ※本科目が対応する建築学科・大学院建築学専攻修士課程プログラム(6年)の学習・教育到達目標のうち、◎は特に対応する到達目標、○は対応する到達目標を示す。 |
実務経験と授業との関連 How the Instructors' Experiences will shape Course Contents |
本科目は一級建築士となるために必要な、実務経験2年の一部を構成するインターンシップ関連科目(講義)である。 三宗司郎、設計事務所経営の実務経験に基づき、建築事業の具体的プロセスと設計・工事監理にかかわるマネジメントの内容を講義する。 山本 親、ゼネコンの建築設計部における実務経験に基づき、建築計画マネジメントを構成する実務の一端を、特にプロセスの品質という視点から講義する。 |
教科書コメント |
シラバス参照 |