シラバス参照

年度 2024
科目名 建築と歴史
担当者名 田﨑 祐生
単位 2.0
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科目目的
Course Objectives
建築と歴史、および両者のかかわりの事例を学ぶことを通し、建築や都市を見る基本的な枠組みを理解し、それらを生み出した歴史、文化について考える力を養う。
到達目標
Class Goal
ヨーロッパと日本のさまざまな都市や建築の歴史、文化に関する基礎的知識を習得し、その美的、歴史的、文化的価値を理解し、それぞれの地域の伝統的文化や国際的な関係にも積極的に関心を払うことのできる基礎的能力を培う。
授業内容
The Content of the Course
ヨーロッパや日本各地の都市の特徴的な建物や街並みを写真を示しながら紹介し、西洋建築史、日本建築史の基礎的な知識のフレームを具体的に身に付け、文化や歴史、国際交流などへ興味を広げる手がかりとする。
授業計画
Class Plan
対面15回

第1回 アテネとエーゲ海-建築と歴史、ヨーロッパ建築史の概説
     アーキテクチャーのはじまり、アテネの古代ギリシア建築
第2回 ローマ-古代建築とバロックの誕生
     アーチの発見とパンテオンのドーム、カトリックのバロック建築
第3回 ヴェネチア、フィレンツェ-ビザンチン建築とルネサンス建築
     サン・マルコ大聖堂、カナル・グランデとヒューマニズム建築
第4回 パリ-ゴシック建築、フランス建築の栄華
     ノートル・ダム、ルーブルとヴェルサイユ、エコール・デ・ボザール
第5回 プラハ、ウィーン-東欧のバロック都市とセセッション建築
     王の道とカレル橋、アール・ヌーヴォーとセセッション運動
第6回 ミュンヘン、ドレスデン-ロココ建築、ドイツ・バロックと戦災復興
     アマリエンブルグの可憐さと歪んだツヴィンガー
第7回 ロンドン、ベルリン-新古典主義とゴシック・リヴァイヴァル
     セント・ポール大聖堂、国会議事堂とアルテス・ムゼウム
第8回 ヘルシンキ、コペンハーゲン-新しい近代建築と北欧の地域主義
     アアルトの近代建築とモダン・デザインの家具
第9回 ヨーロッパの都市、建築についてのレポート1の発表
     「私が行きたいヨーロッパの町、見てみたい建物」
第10回 奈良-日本建築史の概説
     神社と古代の風景、飛鳥と奈良の建築景観
第11回 京都-古代建築と千年の都の華やかさ
     寺院と平安京の暮らし、日本文化わび・さびの建築化
第12回 大阪-城下町の賑わいと近現代建築
     天下の台所と大大阪の発展
第13回 神戸、西宮-港町の洋風建築と阪神間の暮らし
     開国と洋風文化、近代建築の保存と活用
第14回 日本の都市、建築についてのレポート2の発表
     「あなたに勧める日本らしい場所、素敵な町並みや美しい建物」
第15回 ヨーロッパ、日本の都市と建築についての総括、レポート3の論述
授業方法
Class Method
毎回、対面で授業を行う。
授業前日にクラスルームに授業ノートやスライド資料などをアップする。それら資料の内容を各自で予習しておくこと。
授業ではスライドを見ながら、さまざまな都市の景観や代表的な建物のについて解説を行う。
出席票を兼ねた小テストを毎回、授業中に実施するので、配布する小テスト・出席票を授業終わりに必ず提出すること。提出がない場合には欠席とする。
レポート1、レポート2は所定の締め切りまでに必ず提出すること。
第9回、第14回の授業では、それらをまとめたスライド資料をもとに各自で発表を行い、それらの発表に対して、全員が意見や感想などをまとめたコメント用紙を提出すること。
最終授業ではまとめのレポート3を授業中に論述し、提出することとする。
Google Classroom クラスコード
Google Classroom - Class Code
共通教育科目のクラスコードは、「共通教育サイト」に一覧掲示する。
抽選終了後、受講が決まった科目のクラスコードを確認しClassroomへ入室すること。
科目担当者からの招待は行わない。
「共通教育サイト」
https://kyotsu.mukogawa-u.ac.jp/index.html

◆Classroomへの参加登録の遅れや入室間違いは、教員からの指示が得られず課題等が未提出となる。それらが単位修得に係る評価に影響するので、十分に注意すること。
アクティブ・ラーニングの形態
Form of Active Learning
小テストにより毎回、受講者の理解度や興味を確認しながら授業を進める。
またレポート1、2に対して、発表を聞き、レポート集を通読して、各自が興味を持った発表について意見を取りまとめて、コメント用紙を提出することで、自らの関心を広げるとともに、受講者同士の意見交換の場とする。
準備学習(予習・復習等)
Review and Preview
シラバスの授業計画を参考にして、事前に配布する授業ノートや地図などの配付資料を予習しておくこと。
授業後は、毎回の授業内容を授業ノートなどにまとめて記入し、読み返して、ヨーロッパや日本のさまざまな都市や建築物について理解を深めるように努めること。
またレポートに関連して、各自が興味や関心のあるヨーロッパや日本の都市や建物について、常日頃から関心を持って情報収集をしておくこと。
評価方法
Evaluation Method
・平常点(100点) 平常点等配点内訳:小テスト2点×12回=24点
レポート20点×3回=60点
レポートに対するコメント8点×2回=16点
ヨーロッパと日本の都市、建築に関する中間の2回を含め、3回のレポートを課し、それらに対するコメントも採点対象とする。
毎回、小テストを出題する。小テストは出席票として出欠の確認にも用いる。
課題(試験やレポート等)に対するフィードバックの方法
Task Feedback
出席票を兼ねて、毎回、実施する小テストについては、復習として、次回の授業のはじめに、解説をおこなう。
レポート1、2については、提出されたレポートをとりまとめ、クラスルームに資料としてアップする。
レポート3についても、総括のコメントをクラスルームで紹介する。
教科書
Textbook
参考書
Reference Books
西洋建築史図集/日本建築学会/彰国社
日本建築史図集/日本建築学会/彰国社
西洋建築入門/森田慶一/東海大学出版会
日本建築史序説/太田博太郎/彰国社
地域との連携
Cooperation with the Community
日本の都市や建物に関しては、関西を中心に紹介し説明を行う。西宮についても具体的に紹介を行い、西宮市内や周辺の建物や町並みについても紹介する。
受講上の注意
Notices
日常的に、身の回りの建物や町並みにも注意を払って観察すること。また世界各地の都市や建物、建築家や画家などに関する本や資料、情報にも幅広く親しみ、各自で興味を深めるよう努めること。
またクラスルームにアップする資料などは積極的に目を通して、理解を深め、関心を広げるようにすること。

卒業(修了)認定・学位授与の方針との関連
Relation to the Diploma and Degree Policy
実務経験と授業との関連
How the Instructors' Experiences will shape Course Contents
海外での留学や教育活動の経験を生かし、ヨーロッパの都市や建築に関する基礎的知識をスライドなどを多く用いて、具体的に分かりやすく説明を行う。また関西を中心とした建築設計での実務的な知識を元にして、日本の建築物や都市の特徴についても体系的に紹介する。
教科書コメント

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