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年度 2025
科目名 漢文学講読Ⅱ
担当者名 狩野 雄
単位 2.0
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科目目的
Course Objectives
「Ⅰ」を踏まえてさらに、漢文学中の韻文分野の代表的な作品の講読を通じて、学習者が自らその読解力を高める。また本科目は、中高教科国語、高校教科書道を教授するに足る基礎的知識および技能等を修得し、教職実践力と関連づけて理解することを一目的とする。
到達目標
Class Goal
作品の表現と内容を十分に理解できる。また、日本語や日本文学の学習に役立てることができる。教職課程履修学生は、学修内容を当該の中高教科内容および教材に関連づけて主体的に探求する。
授業内容
The Content of the Course
『詩経』から続く中国の古典詩歌史をたどりながら、さまざまな韻文(辞賦詩歌)作品に触れることとする。
作品の講読を通して、その文学的特徴を観てゆき、文学史上に有する意味を理解する。文学史に現れない側面についても紹介して理解を深めるようにしたい。随時、関連する文章も紹介する。
とかくゴツゴツしたイメージを持たれる漢詩・漢文だが、少し丁寧に読むと、実にさまざまな思いが詠み込まれていることがわかる。千年(以上)前の詩人の声に耳を傾けてみよう。
授業計画
Class Plan
第1回 漢詩の世界――中国古典詩歌を読むことの意味について
第2回 詩経の作品
第3回 楚辞の作品(九歌)
第4回 楚辞の作品(離騒①)
第5回 楚辞の作品(離騒②)
第6回 漢楽府・曹操の作品
第7回 潘岳の作品
第8回 陸機の作品
第9回 陶淵明の作品
第10回 謝霊運の作品
第11回 王維・李白の作品
第12回 杜甫・柳宗元の作品
第13回 白居易・李商隠の作品
第14回 蘇軾の作品
第15回 まとめ
授業方法
Class Method
配付プリントに基づいて、講義を行う形式と受講者を指名して考察を述べる形式との組み合わせで行う。
受講生は、配付されたプリントに載せられている漢文資料について、自分なりに読んでから授業に臨み、授業後は要点をノート等にまとめたり、関係する書籍に目を通して学びを深めるようにする。
Google Classroom クラスコード
Google Classroom - Class Code
クラスコード:2sz732p
アクティブ・ラーニングの形態
Form of Active Learning
予習・復習時だけでなく、授業時にも漢和辞典を引き、考えたことを発表する。
準備学習(予習・復習等)
Review and Preview
予習:資料が事前に配付されるときには、漢和辞典や附属図書館の関係書籍を使用して理解しておく。事前に課題を示すこともある。
復習:毎回の授業内容を振り返り、重要な事項についてプリントやノートなどにまとめる。

教職課程履修学生は、中高教育実習での研究授業場面や卒業後の中高正規授業での指導場面を想定して、本科目の修得内容を活用しつつ、自主的・主体的に教材研究に取り組む。その際、当該教科の学習指導要領および教科書等を積極的に活用する。
評価方法
Evaluation Method
・平常点(100点) 平常点等配点内訳:最終課題(60点)・授業への積極的参加度(40点)
課題(試験やレポート等)に対するフィードバックの方法
Task Feedback
毎回の小課題については次回の授業中にフィードバックするようにする。
教科書
Textbook
資料プリントを配付する。
参考書
Reference Books
『中国文学史』/前野直彬/東京大学出版会
『中国文学の歴史』/安藤信廣/東方書店
地域との連携
Cooperation with the Community
受講上の注意
Notices
漢和辞典を持参すること。

教職課程履修学生は、この授業科目終了後、教職課程履修カルテの自己評価シート欄に必要事項を必ず入力すること。また成績評価発表以降に、成績とともに担当教員によるコメントを参照し自己の学習状況について把握する。
卒業(修了)認定・学位授与の方針との関連
Relation to the Diploma and Degree Policy
1-1.日本語および日本文学に関する基礎的・専門的知識を修得している。
1-2.自国および他国の文化に対する理解を深め、日本の言語・文学との関連性を体系的に把握している。
3-1.日本語・日本文学に関して身につけた専門的知識を捉えかえし、批判的に考察する能力を備えている。
実務経験と授業との関連
How the Instructors' Experiences will shape Course Contents
教科書コメント

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