シラバス参照

年度 2025
科目名 日本美術史
担当者名 加茂 瑞穂
単位 2.0
履修便覧ページへ
★★「単位」には開講学年の単位が表示されています。★★
★★「単位」が「-(ハイフン)」で表示されている場合は各自の履修便覧で単位を確認してください。★★


科目目的
Course Objectives
各時代の美術作品を概観し、作品の特徴を知るとともにそれらが生み出された社会的背景を理解する。美術・芸術に対する興味・関心を喚起する。また、本科目は、中学教科社会および高校教科地歴を教授するに足る基礎的知識および技能等を修得し、教職実践力と関連づけて理解することを一つの目的とする。
到達目標
Class Goal
日本の美術作品の価値・意義を理解している。美術の範疇や作品に対する価値観の変遷について理解している。教職課程履修者は、学修内容を当該の中高教科内容および教材に関連づけて主体的に探求する。
授業内容
The Content of the Course
古代から近代までの主要な美術作品を提示しながら、作品の特徴や作品が生み出された社会的背景について解説し、日本美術の歴史を概観する。現存する美術・工芸作品を紹介及び解説することにより、作品に対する興味・関心を深め、展覧会等を通じて実際の作品に触れることの重要性を認識する。また、訳語としての「美術」が生まれたのは明治時代である。当時の動向をグローバルな視点から概観し、美術の範疇や作品に対する価値観の変遷、作品を披露する場の形成についても現在とのつながりを念頭に考察する。
授業計画
Class Plan
第1回:ガイダンス―「美術」の範疇
第2回:東アジアの影響と正倉院宝物―飛鳥・奈良時代
第3回:和様化の時代―平安時代
第4回:王朝美術の展開、京都の動向―鎌倉・室町時代
第5回:「かざり」の隆盛―桃山時代
第6回:風俗を描く―江戸時代初期
第7回:出版文化の隆盛、錦絵の登場―江戸時代中期
第8回:浮世絵の巨匠、新しい表現手法―江戸時代後期
第9回:超絶技巧の工芸品―ジャポニスムと博覧会の時代
第10回:国家制度と美術―明治・大正時代
第11回:身にまとう―染織
第12回:意匠と色彩―陶磁
第13回:国内需要と輸出―漆芸
第14回:民藝と美術―大正・昭和時代
第15回:授業のまとめ―博物館・美術館の歴史
授業方法
Class Method
・原則講義形式(powerpointを使用)で授業を進めるが、適宜視聴覚教材も用いながら視覚的アプローチを加えた授業を実施する。
・毎回課す小レポートは感想ではなく、受講生自身の考えを書く。
・授業内では、受講生同士の意見交換をする機会を設ける。
Google Classroom クラスコード
Google Classroom - Class Code
w2psqav
アクティブ・ラーニングの形態
Form of Active Learning
授業中に意見を求めたり、質疑応答を行うことがある。毎回、提出する小レポートは次回授業時に講師がフィードバックをおこなう。
準備学習(予習・復習等)
Review and Preview
(予習)
・二回目以降は、授業計画に記載されているキーワードについて文献等で事前に調べておくこと。
・美術館や博物館など文化施設へ積極的に足を運びできるだけ多くの美術作品を実見すること。
(復習)
・授業で提示した作品を自分で文献、データベース等を使って調べる。
・不明な用語の意味を辞書等で調べて理解しておく。
評価方法
Evaluation Method
・レポート[作品含む](60点)
・平常点(40点) 平常点等配点内訳:小レポート:40点(5点×8回)
課題(試験やレポート等)に対するフィードバックの方法
Task Feedback
小レポートは提出した次の回でフィードバックをおこなう。
最終レポートはClassroomを通じてフィードバックをおこなう。
教科書
Textbook
参考書
Reference Books
『日本美術史』/山下裕二・高岸輝監修/美術出版社
『日本美術の歴史 補訂版』/辻惟雄/東京大学出版会
地域との連携
Cooperation with the Community
受講上の注意
Notices
・授業で使用する資料は印刷して配布する。
・授業はpowerpointをスクリーンに投影して進める。powerpointデータはClassroomにアップしておく。
・各自powerpointデータをダウンロードしてタブレットやノートPCを利用してもよい。ただし、ノートPC等を使用する場合は、タイピング音に配慮して使用すること。
・教職課程履修学生は、この授業科目終了後、教職課程履修カルテの自己評価シート欄に必要事項を必ず入力すること。また、成績評価発表以降に成績とともに担当教員によるコメントを参照し、自己の学習状況について把握すること。
卒業(修了)認定・学位授与の方針との関連
Relation to the Diploma and Degree Policy
1.複雑、かつ変容速度の速い現代社会を理解し、対応できる基礎的な知識、デジタル能力を含む汎用的な技能といった基盤的リテラシーを有している。
4.より良い社会と生活の構築を目指すなかで、試行錯誤を繰り返しながら生涯にわたって学び、活動し続ける姿勢を身につけている。
7.複雑、かつ変容速度の速い現代社会における課題の解決と新たな価値を創出するため、多様な情報を収集・分析して考え、活用することができる。
実務経験と授業との関連
How the Instructors' Experiences will shape Course Contents
歴史資料所蔵機関における学芸員としての勤務経験あり。
教科書コメント

シラバス参照