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年度 2025
科目名 グローバル社会論
担当者名 中井 一芳
単位 2.0
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科目目的
Course Objectives
グローバル化に伴い現代社会がどのように変化し、どのような新しい課題を抱えることになっているのかを、日本を含む先進諸国はもとより、開発途上国や低開発国の今の現実に学びながら理解する。この科目では、グローバル化とは何かを理解した上で、それがもたらす光の部分と陰の部分の両方に目を向けるとともに、課題解決のために何が行われているか、また何が可能なのかを考え、国際的な協力のために必要な資質を身につけることを目指す。
到達目標
Class Goal
(1)グローバル化とは何か理解する。
(2)グローバル化が、日本を含む先進国、および開発途上国や低開発国にどのようなプラスとマイナスの影響を及ぼし、どのような新しい課題を生んでいるかを理解する。
(3)グローバル化によって生じた課題を解決するために、どのような取組が行われてきているかを知って、今後何をすることが可能かを考察し、意見を述べることができる。
授業内容
The Content of the Course
国際的な社会現象や国際社会の課題について、人の移動や教育、医療、観光、情報など、毎回のテーマに沿った事例を考察することで、グローバル化の背景やメリット・デメリットを理解し、社会や世界を見る様々な視点を身につける。理解を深めるために、受講生が関心を持つグローバルな社会課題について、個人またはグループでリサーチを行う機会を設ける。
授業計画
Class Plan
第1回 グローバル化と社会課題:授業の進め方を確認し、グローバル化について知る
第2回 グローバル化と人の移動①:国境を超えて移動する移民や難民について考える
第3回 グローバル化と人の移動②:国籍と市民権およびそれらに関する問題について考える
第4回 グローバル化と観光:国際観光をグローバルな視点から見た場合の課題について考える
第5回 グローバル化と医療:医療のグローバル化と医療ツーリズムついて考える
第6回 グローバル化と教育:グローバル化が教育に与える影響や、教育実践のグローバルな展開について考える【遠隔授業】
第7回 グローバル化と情報:情報がグローバル化することによる効果や課題を考える【遠隔授業】
第8回 中間報告と意見交換:リサーチの中間報告を行い、改善のための意見交換をする【遠隔授業】
第9回 グローバル化と宗教:グローバル化を通じて起こる宗教の影響や問題について考える【遠隔授業】
第10回 グローバル化と貧困:グローバル化で起こる貧困とその対策について考える
第11回 グローバル化と犯罪:グローバル化した世界で起こる犯罪の形について知る
第12回 グローバル化と紛争:グローバル化の中で起こる現代の紛争の特徴について知る
第13回 グローバル化と市場:資源や市場のボーダーレス化で起こっている現象を学ぶ
第14回 最終発表と意見交換:リサーチの結果と考察を発表する
第15回 私たちのグローバル化への係わり:学習の成果をまとめ教職ファイルに記入する
授業方法
Class Method
毎回の授業のテーマに沿って、グローバル化に関する基本的な知識と世界で起こっている事例をプレゼンテーションスライドとして示す。受講生は、その内容について意見交換をするほか、毎回の授業後に自身の考えや感想をGoogleクラスルームに投稿する。
これと並行して、受講生が関心を持つグローバル化に関する社会現象や社会課題を選び、個人またはグループでその背景や関連する問題についてのリサーチを進める。授業の中間時(第8回を予定)にリサーチの進捗報告を、終了前(第14回を予定)に、リサーチ結果の最終発表を行う。授業終了後には、授業を通じての自己の学びを振り返るための最終レポートを作成・提出する。
なお、第6回から第9回までの授業は遠隔授業として実施する予定である。
Google Classroom クラスコード
Google Classroom - Class Code
e6xo5ly
アクティブ・ラーニングの形態
Form of Active Learning
意見交換・グループワーク・リサーチ・プレゼンテーション・双方向授業(Google Meet等を利用)
準備学習(予習・復習等)
Review and Preview
授業後の課題:毎回の授業で学んだこと・質問・自分の意見をGoogle Classroomに投稿する
授業と並行して進める課題:関心を持つグローバルな現象や社会課題についてのリサーチを進める
評価方法
Evaluation Method
・レポート[作品含む](20点)
・平常点(80点) 平常点等配点内訳:各授業後のコメント30点、リサーチ結果の発表30点、授業への積極的参加度・貢献度20点
課題(試験やレポート等)に対するフィードバックの方法
Task Feedback
(1)毎回の授業後に投稿される質問やコメントについて、次の授業開始時にフィードバックを行う。
(2)リサーチの中間報告に対して、授業後にコメントを返送する。
(3)リサーチの最終発表に対して、授業中に提示するルーブリックで評価を行い結果を返送する
(4)最終レポートに対して、授業終了後に評価結果とコメントを返送する
教科書
Textbook
特定の書籍は使用せず、毎回の授業で最新の世界情勢や話題を含むプレゼンテーションスライドを教科書の代わりに配布する
参考書
Reference Books
地域との連携
Cooperation with the Community
受講上の注意
Notices
授業中の資料配布やリサーチ等の作業は、Googleクラスルームの共有フォルダで行う。受講生は各自が使用できるPCもしくはタブレット等を授業に持参すること。
卒業(修了)認定・学位授与の方針との関連
Relation to the Diploma and Degree Policy
1.知識・理解 1-1 現代の教育・保育を支える教養的知識を幅広く有している。
3.思考・判断 3-1 国際的視野に基づいた批判的思考力および創造的能力を備えている。
3.思考・判断 3-2 教育・保育に関する課題解決に向けて、様々な情報を統合し、論理的な思考と理性的な判断ができる。
実務経験と授業との関連
How the Instructors' Experiences will shape Course Contents
国際協力機構(JICA)の青年海外協力隊員および技術協力専門家として、開発途上国で勤務したり世界各国を渡航した経験を踏まえ、グローバル化が人々に与える影響について実体験を共有する。また、途上国の教育開発プロジェクトでの勤務経験をもとに、教育実践のグローバル化についても触れる。
教科書コメント

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