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年度 | 2025 |
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科目名 | 英語文法論Ⅱ |
担当者名 | 板東 美智子 |
単位 | 2.0 |
科目目的 Course Objectives |
学校文法を批判的に観察・考察することによって、英語の文法に関してより深い理解と洞察を得ることを目的とする。具体的活動としては、「英語文法論Ⅰ」で学習したことを土台に、学生および教員から出たトピックについて、その時間の授業担当者が事前に調べたり考えたりしたことを発表し、その内容について全員で議論していくという形態をとる。単に規則を暗記するのではなく、その規則が現代における実際の言語使用と合致しているのか、また、歴史上その規則はどのような変遷を経てきたのか等を調べたり考えたりすることを通して、「文法」とは「覚える」ものではなく「自分で考え、理解し、記述・分析する」ものであるという認識へと転換していきたい。このことにより、将来、中高の英語教員として授業を行う際にも「文法」に関して、より深く、柔軟で、実際の言語使用に即した取り扱いができるようになることが期待される。 |
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到達目標 Class Goal |
(1)英語文法の発展的知識を身につけ、規則について、明確に説明できるようになる。 (2)英語文法の歴史についての知識を深め、その内容について、明確に説明できるようになる。 (3)様々なテクストの中の文法の扱われ方を分析し、明確に説明できる。 |
授業内容 The Content of the Course |
本授業で扱うのは英語の伝統文法である。まず、各単元において学習する文法事項と文法専門用語(英語)を紹介し、高等学校までに習った文法事項を新たな観点から批判的に検討していく。本学期は、特に、学校文法では暗記項目として「なぜ」を説明されなかった名詞の種類,冠詞と名詞の関係,動詞の種類、時制(Tense)、相(Aspect)に関係する構文についての疑問を問題提起とし、受講者間で議論してその奥に潜む規則性をあぶり出す力を養う。そして、英語教育の場面ではどのように説明ができるか、その指導案についても提案を出し合う。 |
授業計画 Class Plan |
第1回 オリエンテーション:英語の名詞,名詞と冠詞,動詞、時制および相を扱う目的-英語教育の観点から- 第2回 名詞:加算と不可算 第3回 名詞:単数形と複数形,特に不規則複数形の確認 第4回 名詞:数量名詞と集合名詞 第5回 代名詞 第6回 英語の名詞の用法における学習者の困難点とその指導案検討 第7回 冠詞:a/an, the, 無冠詞の使い分け 第8回 英語の冠詞の用法における学習者の困難点とその指導案検討 第9回 動詞の種類:出来事動詞と状態動詞、および、時制や構文との関連性 第10回 単純現在時制:文法形式の「時制」と,意味の「時間」を区別しよう 第11回 現在時制進行相:「未完了」を表す構文 第12回 現在時制完了相:過去から現在までを時間幅でみる 第13回 現在時制の未来時間表現 第14回 現在時制の用法における学習者の困難点とその指導案検討 第15回 名詞の種類と冠詞および動詞の種類と時制/相の使い分けの総括、教職ファイルへの記入 |
授業方法 Class Method |
(i) まず、授業担当者が、プリントを用いて、各単元の文法事項及び文法専門用語について説明する。 (ii) 受講者は、その文法事項の予習に基づいて、担当箇所を音読し,その後,必ず一つ(以上)の質問を出す。 (iii) 出された質問の中から授業担当者が一つ選び、受講者全員でその分析案と指導案についてディスカッションする. |
Google Classroom クラスコード Google Classroom - Class Code |
初回授業時に伝える |
アクティブ・ラーニングの形態 Form of Active Learning |
当該文法事項について疑問を出すこと、その疑問の分析についてのディスカッション、及び、英語教育の場面を想定した指導案の提案を出し合うこと。 |
準備学習(予習・復習等) Review and Preview |
本授業は予習を前提としているので、事前に配布するプリントを読み、その範囲から不明な点、理解しにくい箇所、中学生に説明しにくい事項、等を授業中に出す質問として用意しておくこと。 |
評価方法 Evaluation Method |
・レポート[作品含む](50点) ・平常点(50点) 平常点等配点内訳:授業時における, 原書テキスト(初回授業時にプリント配布)の音読:20点 批判的読解と当該文法事項への質問の提示:15点 議論への積極的参加:15点 |
課題(試験やレポート等)に対するフィードバックの方法 Task Feedback |
授業時における授業担当者と受講者間、及び、受講者同士のディスカッションに対してその都度コメントを出す. 学期末のレポートについては、希望者には採点したレポートのコピーを返却する。 |
教科書 Textbook |
プリントを配布する。 |
参考書 Reference Books |
Grammar for English Language Teachers /Martin Parrott/Cambridge University Press |
地域との連携 Cooperation with the Community |
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受講上の注意 Notices |
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卒業(修了)認定・学位授与の方針との関連 Relation to the Diploma and Degree Policy |
1.知識・理解 1-2 教育・保育に関する専門的知識を有している。 2.技能・表現 2-1 教育・保育の実践を行うために必要な技能を有している。 |
実務経験と授業との関連 How the Instructors' Experiences will shape Course Contents |
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教科書コメント |
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