シラバス参照 |
年度 | 2025 |
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科目名 | マーケティング論 |
担当者名 | 工藤 由佳 |
単位 | 2.0 |
科目目的 Course Objectives |
製品戦略、事業戦略、企業戦略へと拡大しているマーケティング活動に関する実践的なマネジメントのノウハウを身につけることを目的とする。マーケティング・コンセプトの歴史的発展過程を学んだのち、マーケティング戦略として、4Pを用いたマーケティング・ミックス戦略、ブランド戦略、価格戦略、広告戦略について、具体的事例を通じて学ぶ。 |
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到達目標 Class Goal |
1.マーケティング・コンセプトの歴史的発展過程を概説できる。 2.主要なマーケティング戦略を概説できる。 3.マーケティング活動に関する実践的なマネジメントを理解できる。 |
授業内容 The Content of the Course |
本講義では、マーケティングに関する理論を具体的な事例を通じて理解することを目標とする。皆さんが日常的に接する、皆さんが当たり前だと思っている商品やサービスは、企業のマーケティング活動を通じて一般化したものも多く存在する。本講義では、マーケティングの基礎概念を理解すると共に、企業のマーケティング活動に関する事例を通じて、マーケティングの戦略や技法の背後にある要因を考えられるようになることを目標とする。 本授業の講師は事業会社およびコンサルタントとして様々な業種・業態の企業のマーケティングに15年以上携わってきた。実務経験から、マーケティングに関する理論だけでなく、具体的な企業のマーケティング事例を多く例示し理解を促進する。 |
授業計画 Class Plan |
第1回 イントロダクション/マーケティングの定義と歴史 ―19世紀初頭からのマーケティングの潮流とそれに伴う定義の変遷 第2回 企業戦略と組織 ―SPC理論、リソースベースドビュー(RBV)、営業とマーケティング、広報とマーケティング 第3回 マーケティング環境分析 ―PEST, 3C, 5Forces, SWOT 第4回 消費者行動分析 ―消費者行動分析の歴史と基本フレーム、消費行動と消費パターン、意思決定プロセスの分析、イノベーター理論 第5回 マーケティングリサーチ ―リサーチデザイン、データ収集方法、データ収集と解釈、定性調査の手法 第6回 ターゲット市場選定(STP) ―セグメンテーション、ターゲッティング、ポジショニング 第7回 マーケティングミックス(4P):製品 ―プロダクトの定義、プロダクトライフサイクル、プロダクトミックス、シーズとニーズ 第8回 マーケティングミックス(4P):価格・流通 ―価格影響要因、価格設定手法とプロセス、価格戦略と価格のバリエーション、チャネルの種類とチャネル戦略 第9回 マーケティングミックス(4P):プロモーション ―プロモーション戦略と媒体、プッシュorプル戦略、統合型マーケティングコミュニケーション(IMC)、PESOモデル 第10回 CRM(顧客関係管理)/デジタルマーケティング ―CRMの定義と意義、RFM分析、デジタルマーケティングの種類と戦略 第12回 サービス財のマーケティング ―サービス財の特徴、サービス財のマーケティング戦略、サービス・ドミナント・ロジック 第13回 ブランド戦略 ―ブランド・エクイティ、ブランド要素、ブランド階層、ブランド拡張、ブランドビジョンモデル 第14回 ブランド戦略 ―ブランド・パーソナリティ、機能的便益を超えた価値、マストハブ 第15回 マーケティングにおける社会性と倫理性 ―社会的責任とマーケティング、ソーシャルマーケティング、マーケティングの役割 定期試験 |
授業方法 Class Method |
・本講義は原則対面授業とする。テーマに応じてゲスト講師による授業を行う可能性がある。 ・本講義では原則スライドを投影する形式で進める。また、企業におけるマーケティング事例、具体的にはテレビCMなどを事例として用いるため、YouTube等を用いて動画を視聴する。 ・講義資料は原則授業終了後に配布を予定する。用語や定義を逐一メモする必要はないが、自身の心に残ったことや疑問に思ったことは積極的にメモを取ることを推奨する。 ・理解度確認のためのミニレポートを、授業期間中2度提出を求める。 |
Google Classroom クラスコード Google Classroom - Class Code |
初回授業で伝える。 |
アクティブ・ラーニングの形態 Form of Active Learning |
・本講義では適宜ディスカッションやグループワークを取り入れる。 |
準備学習(予習・復習等) Review and Preview |
・予習:授業計画および授業方法に記載されているキーワードについて事前に調べておくこと。 ・前回の授業時に指示する教科書の範囲をよく読んでおくこと。自身の心に残ったことや疑問に思ったことは積極的にメモを取ること。 ・返却されたミニレポートにおいて指摘された点について自学自習しておくこと。グループワークでの意見について、関連文献を調査し、本を読むなどして理解を深めること。 |
評価方法 Evaluation Method |
・試験期間中に試験を実施(45点) ・レポート[作品含む](40点) ・平常点(15点) 平常点等配点内訳:授業への積極的参加度(各回1点) ・レポートは2回実施する(20点×2回) |
課題(試験やレポート等)に対するフィードバックの方法 Task Feedback |
実施した課題およびレポートについては、実施後に教員より講義内あるいはGoogle Classroomにてフィードバックを行う。 |
教科書 Textbook |
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参考書 Reference Books |
マーケティング/池尾恭一, 青木幸弘,南 知惠子,井上哲浩/有斐閣 マーケティング実践テキスト-基本技術からデジタルマーケティングまで/池上重輔/日本能率協会マネジメントセンター ブランド論---無形の差別化を作る20の基本原則/デービッド・アーカー (著), 阿久津 聡 (翻訳)/ダイヤモンド社 |
地域との連携 Cooperation with the Community |
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受講上の注意 Notices |
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卒業(修了)認定・学位授与の方針との関連 Relation to the Diploma and Degree Policy |
【心理学科】 1.知識・態度 1-1 心理学に関する専門的知識を有している。 1.知識・態度 1-2 心理学の方法論を理解している。 1.知識・態度 1-3 人間の心理や行動を科学的に捉えることができる。 【社会福祉学科】 3.思考・判断 3-3 必要な情報を収集・整理し、あらたな問題を発見することができる。 |
実務経験と授業との関連 How the Instructors' Experiences will shape Course Contents |
担当講師の経歴は以下の通り。 株式会社ローソンにてフランチャイズ加盟店に対するコンサルティング営業、からあげクンをはじめとした商品のマーケティングや商品開発、新商品ブランドの開発、全社横断プロジェクトのリーダーを歴任。その後、子会社ローソントラベルに代表取締役副社長として着任し、新規事業の立案および推進、経営改革および人事改革を行う。 2018年にローソンを退社。フランスにおける一年間の在外研究を経て、2019年よりフリーランスのコンサルタントとして活動。企業の新商品や新規事業の開発支援、新サービスローンチに伴うマーケティングの企画・実行など、幅広い業務支援を行う。また、2023年より神戸を拠点に女性起業家支援にも携わる。2024年7月に株式会社monamieを設立、代表取締役に就任。早稲田大学大学院 経営管理研究科(MBA)修了、早稲田大学商学研究科博士後期課程在籍。宮城大学非常勤講師。 |
教科書コメント |
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