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年度 2025
科目名 スポーツ外傷・障害の基礎知識Ⅰ
担当者名 鳥塚 之嘉
単位 2.0
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科目目的
Course Objectives
健康の保持・増進、競技力向上を科学的に考える上で不可欠な医科学的な分野の基礎知識を身につける。
到達目標
Class Goal
体の組織学的、分子学的基本構造を学ぶことで、コーチ、トレーナーおよび医師が共通の言語でコミュニケーションをとることのできる環境構築を目標とする。
授業内容
The Content of the Course
スポーツを効果的かつ安全に行うためにスポーツによって起こる骨や関節、筋や腱、靭帯などの外傷や障害に関する知識は不可欠である。
安全なスポーツ環境を作るために身体構造を学びながら、特にスポーツ現場や学校現場で発生頻度の高い急性外傷に対してその発生機序、対処法、予防法を学び、スポーツ傷害からの競技復帰、競技力の向上への活用方法を学ぶ。
本講義は「スポーツ外傷・障害の基礎知識Ⅱ」で学ぶ慢性障害と合わせて学ぶことで、スポーツで発生する外傷・障害を網羅する。したがって「スポーツ外傷・障害の基礎知識Ⅱ」を発展的に履修することを推奨する。
授業計画
Class Plan
1  スポーツの知識および身体運動組織

2  スポーツ外傷総論(創傷治癒 軟部組織の修復 骨折の修復)

3  スポーツ現場で多発するスポーツ外傷 
    捻挫 骨折・疲労骨折 脱臼 筋腱損傷 その分類と検査法 
  
4  スポーツ外傷の初期対応と注意点
   
5  下腿・足関節のスポーツ外傷・障害①
    足関節捻挫 インピンジメント障害 その他足部

6  下腿・足関節のスポーツ外傷・障害②
    脛骨・中足骨疲労骨折 アキレス腱断裂 その他下腿

7  膝関節のスポーツ外傷①
    前十字靭帯損傷、後十字靭帯損傷、内側側副靭帯損傷、

8  膝関節のスポーツ外傷②
    半月板損傷、膝蓋骨脱臼、離断性骨軟骨炎

9  大腿・股関節のスポーツ外傷
    骨盤裂離骨折、大腿部肉離れ、グロウインペイン症候群

10 手関節のスポーツ外傷
    手関節捻挫 TFCC損傷 手指捻挫 その他手部 
   
11 肘関節のスポーツ外傷
    肘のスポーツ外傷 (内側側副靱帯損傷、離断性骨軟骨炎、上腕骨外側内側上顆炎、肘関節脱臼) 
    
12 肩関節のスポーツ外傷
    肩関節前方脱臼 肩鎖関節脱臼 腱板損傷
    
13 脊椎・頭頚部のスポーツ外傷①
   頚椎骨折、頚椎捻挫、バーナー症候群

14 脊椎・頭頚部のスポーツ外傷②
   筋・筋膜性腰痛、腰椎分離症、腰椎椎間板ヘルニア

15 まとめ

授業方法
Class Method
対面授業

講義はスライドにて行う。
講義資料の配布はクラスルーム上に配信する。
適宜DVD教材を使用し、視覚的アプローチを加えた授業を実施する。
Google Classroom クラスコード
Google Classroom - Class Code
qlxtxtx

アクティブ・ラーニングの形態
Form of Active Learning
課題解決型授業
準備学習(予習・復習等)
Review and Preview
実施された小テストの範囲を丁寧に復習する

本科目は2単位の科目であるため、単位認定には平均すると毎回4時間の授業外学修が求められる。
「授業外学修課題」に取り組むことに加え、その回の授業の内容を丁寧に復習し、次回の授業に向けて予習をすることなど授業外学修を必ず実施すること

評価方法
Evaluation Method
・平常点(100点) 平常点等配点内訳:授業内小テス100点
課題(試験やレポート等)に対するフィードバックの方法
Task Feedback
小テストは授業の終わりに解説、フィードバックを行う。
教科書
Textbook
公認アスレティックトレーナー専門科目テキスト3スポーツ外傷・障害の基礎知識/財団法人 日本スポーツ協会/財団法人 日本スポーツ協会
参考書
Reference Books
スポーツ整形外科学/中嶋寛之/南江堂
スポーツ外傷・障害の理学診断・理学療法ガイド/臨床スポーツ医学編集委員会/文光堂
整形外科学・外傷学/岩本幸英(九州大学教授)他/文光堂
標準整形外科学/中村 利孝/医学書院
地域との連携
Cooperation with the Community
なし
受講上の注意
Notices
日本スポーツ協会 公認アスレティックトレーナー(JSPO-AT)必修科目
JAPO-ATを目指さない学生の受講も可能。
特に競技活動中の学生、体育科教員・スポーツ指導者、健康指導者を目指す学生、スポーツ医科学研究者を目指す学生にとって役立つ内容である。
小テストの提出期限は厳守すること。期限後の提出は採点しない。

初回授業開始前にクラスルームに入っておくこと。
卒業(修了)認定・学位授与の方針との関連
Relation to the Diploma and Degree Policy
知識(2.“生きること”につながる専門性)
2.健康・スポーツを実践・指導するための基本的・専門的技能を修得し、健康・スポーツの専門性を磨き続ける力を有している。
行動(6.論理的に考え伝える力)
6.健康・スポーツの実践・指導において、問題を解決する論理的な思考を他者に明確に伝える力を有している。
実務経験と授業との関連
How the Instructors' Experiences will shape Course Contents
整形外科医として病院に勤務した経験を元にスポーツ外傷・障害の基本的知識について講義を行う。
教科書コメント

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