シラバス参照

年度 2025
科目名 検査・測定評価実習Ⅰ
担当者名 安田 良子
単位 1.0
履修便覧ページへ
★★「単位」には開講学年の単位が表示されています。★★
★★「単位」が「-(ハイフン)」で表示されている場合は各自の履修便覧で単位を確認してください。★★


科目目的
Course Objectives
アスレティックトレーナーがトレーニングあるいはコンディショニングプログラムを作成する際に選手に関する情報収集として行う「評価」の概念およびそのプロセスを学ぶ。また
「評価」に必要な各種検査手法について、その目的と意義および技術について実習形式で学習する。
到達目標
Class Goal
安全かつ的確に外傷を評価するための評価のプロセスを理解すること。評価に必要な検査測定の項目を理解すること。
評価に必要な機器や道具の使用目的を理解すること。
、体表解剖による体の仕組みと名称を理解すること(骨格筋および骨を中心に)。各種検査法の実習とその技術を獲得すること。
評価結果を解釈し、運動機能に関する問題点を抽出できるようになること。 評価結果に基づくアスレティックリハビリテーション、コンディショニングの目標設定ができるようになること。
評価結果から抽出した問題点に基づいて、アスレティックリハビリテーションコンディショニングプログラムの内容を検討できるようになること。
授業内容
The Content of the Course
アスレティックトレーナーが選手をサポートする際に必要となる情報収集の手段としての機能評価の概要を学び,評価に必要な各種検査測定の理論とその技法を実習し,得られた情報を分析する。分析した情報を基に,コンディショニングプログラムの内容を検討し,提案する。
授業計画
Class Plan
第1回:ガイダンス,測定評価概論 
    評価の必要性とプロセス
    安全かつ的確にスポーツ外傷・障害を特定,評価するための方法(SOAP,HOPS)

―形態の観察と評価―
第2回:形態の評価①
    立位姿勢の観察・評価
第3回:形態の評価②
    体表解剖と下肢アライメントの観察・評価
第4回:形態の評価③
    体表解剖と足部アライメントの観察・評価
第5回:形態の観察・評価に関するプレゼンテーション

―関節可動域・関節弛緩性・筋タイトネスの測定と評価―
第6回:関節可動域の測定法
    ゴニオメータ(関節角度計測器)を用いた関節可動域の計測
第7回:下肢の関節可動域の測定とその制限因子
    股関節,膝,足関節の角度測定と注意
第8回:上肢の関節可動域の測定とその制限因子
    肩関節,肘,前腕の角度測定と注意
第9回:関節弛緩性の評価
    東大式評価法を用い,関節弛緩性を評価する
第10回:筋タイトネスの評価とその制限因子
    弛緩性との違いを理解し,筋タイトネスを評価する
第11回:関節可動域測定・関節弛緩性・筋タイトネス評価に関するプレゼンテーション

―徒手筋力測定法(MMT)の測定と評価―
第12回:徒手筋力測定法(MMT),下肢の徒手筋力測定法
    MMTの5段階評価と筋力低下に関与する神経学的要因,下肢のMMTを実施する
第13回:上肢の徒手筋力測定法
    上肢のMMTを実施する

―まとめ―
第14-15回:スポーツにおける外傷・障害に関する評価方法と評価に基づく提案
      スポーツ外傷・障害に対する評価と評価結果に基づくコンディショニングプログラムを
      プレゼンテーション形式で提案する
授業方法
Class Method
学生同士で2人1組でパートナーとなり,相互的に実習形式で授業展開する。
徒手検査法など教員が手本を見せた後,学生が実際にパートナーに対して実施する。
補助教材として,映像を用いる。
Google Classroom クラスコード
Google Classroom - Class Code
g4v5wim
アクティブ・ラーニングの形態
Form of Active Learning
グループワークによる実習形式で行う。また,実際のスポーツ外傷・障害場面を想定した問題探索により獲得した知識や技術の活用促進を図る。
準備学習(予習・復習等)
Review and Preview
・授業で使用する資料(Classroomで配布)の内容をよく読み,自らが実践できる検査法を試しておくこと。
・授業後は学習した検査法を正しく行えるよう,練習を繰り返し,またスポーツ現場での実践を心がけること。
評価方法
Evaluation Method
・平常点(100点) 平常点等配点内訳:授業への積極的参加度 25点
プレゼンテーション  25点×3回(合計75点)
課題(試験やレポート等)に対するフィードバックの方法
Task Feedback
プレゼンテーションに対するフィードバックは,評価後授業内でコメントする。
実技実習中は,適宜直接コメントを行う。
教科書
Textbook
参考書
Reference Books
新・徒手筋力検査法/津山直一訳/協同医書出版社
公認アスレティックトレーナー専門科目テキスト5検査・測定と評価/公益財団法人日本体育協会/文光堂
地域との連携
Cooperation with the Community
受講上の注意
Notices
授業前にClassroomの資料を熟読し,事前に予習すること。
授業時には配布資料を持参し,受講すること。
トレーニングウェア,インシューズを着用すること。
パートナーを傷つけないよう,爪を切り,アクセサリーなどを取った上で受講すること。
第1回はガイダンスと講義のため,更衣は必要ない。

日本スポーツ協会公認アスレティックトレーナー(JSPO-AT),日本トレーニング指導者協会トレーニング指導者(JATI-ATI)必修科目である。
JSPO-AT,JATI-ATIを目指さない学生も受講可能であり,競技活動,教員,指導者,スポーツ医科学関連の研究者になる学生にも役立つ内容である。
科目の特性上,「運動器の解剖と機能Ⅰ」,「運動器の解剖と機能Ⅱ」,「スポーツ外傷・障害の基礎知識Ⅰ」,「スポーツ外傷・障害の基礎知識Ⅱ」の科目を修得していることが望ましい。
卒業(修了)認定・学位授与の方針との関連
Relation to the Diploma and Degree Policy
1.知識・理解
1-1健康・スポーツに関する基礎的知識から専門的知識を幅広く体系的に修得している。
1-2健康・スポーツの実践・指導・管理のための適切で正しい方法を理解している。
2.技能・表現
2-1健康・スポーツを実践・指導・管理するための基本的・専門的技能を修得している。
2.技能・表現
2-2健康・スポーツを実践・指導・管理するためのコミュニケーション能力(外国語を含む)を修得している。
3.思考・判断
3-1健康・スポーツの実践・指導・管理現場において、達成すべき成果を明確に設定した上で、問題を解決できる論理的思考
力を有している。
3-2健康・スポーツの実践・指導・管理現場において、安全・安心を最優先し、状況に応じた臨機応変で柔軟な判断ができる能力を有している。
4.態度・志向性
4-1学際的な視点から専門分野を捉え、現場から実践的に学ぶ態度を有している。
4-2高い倫理観に基づいて行動する健康・スポーツの実践的リーダーを目指す強い意欲と意志を有している。
実務経験と授業との関連
How the Instructors' Experiences will shape Course Contents
アスレティックトレーナーとして各種競技現場帯同の経験(15年以上)から現場に即した知見を提供する。
教科書コメント

シラバス参照