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年度 2025
科目名 阪神間文化論
担当者名 三宅 正弘
単位 2.0
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科目目的
Course Objectives
私たちが学ぶ、「阪神間」という地域では、「阪神間モダニズム」という用語が言及されることも少なくなく、この「モダニズム」が一つの特性となっている。「阪神間モダニズム」のなかで展開されてきた芸術・音楽・ファッション・生活スタイルなどを、阪神間モダニズムを象徴する建築でもある甲子園会館(旧甲子園ホテル)のような実際に現存する「阪神間」という空間において、フィールドワークを含めながら学びたい。
到達目標
Class Goal
生活環境学を専門とする私たちが、身近な地域の生活環境を学ぶだけでなく、同時に「モダニズム」とは何かということを考えていくことによって、それぞれの創作にいかしていきたい。単なる地域の学習ではなく、これからの創造のための学びを目標としている。
授業内容
The Content of the Course
私たちが学ぶ武庫川女子大学には、キャンパスのなかでも甲子園会館をはじめ武庫川女子大学附属中学校・高等学校芸術館(旧鳴尾競馬場本館)など、阪神間モダニズムを象徴する空間が継承されています。また周辺には、武庫大橋などのモダニズム作品が点在します。そうしたフィールドワークを含め、また見学会などを行いながら、モダニズムの理解を深めていきます。また学生が自らおこなうフィールドサーベイを授業中にもプレゼンテーションしてもらいながら授業をすすめていきたい。
授業の内容としては、特に阪神間に暮らした作家や音楽家、阪神間を描いた文学作品など、建築だけでなく、文学、音楽なども説明していきたい。
授業計画
Class Plan
1 「阪神間」とはどこか?
2  なぜ阪神間は誕生したのか 大阪・阪神間・神戸
3  阪神間のはじまり 住吉の別荘地
4  阪神間モダニズム
5  別荘地のコミュニティ形成と生活関連施設(倶楽部と幼稚園)
6  西宮七園の誕生(苦楽園・甲陽園・甲子園)
7  阪神間と文学
8  ロシア革命と阪神間
9  ロシア人音楽家とロシア人シェフたち
10  阪神間の迎賓館・甲子園ホテル
11  阪神間のモダニズム建築
12  茶室と茶の湯のまちづくり
13  モダニズムのランドスケープデザイン
14  鳴尾のモダニズムと甲子園
15  「阪神間」のこれから
授業方法
Class Method
映像を使ってモダニズム作品を説明していくが、随時、建築などの現地見学を行いながらすすめていく。
Google Classroom クラスコード
Google Classroom - Class Code
um6h7od
アクティブ・ラーニングの形態
Form of Active Learning
フィールドサーベイをもとにした学生のプレゼンテーションをもとに学生間でのディスカッションを行う
準備学習(予習・復習等)
Review and Preview
予告する授業テーマについて、学生には事前フィールドサーベイを行っていただくこともある。
評価方法
Evaluation Method
・レポート[作品含む](60点)
・平常点(40点) 平常点等配点内訳:発表30点と講義中での質問などの積極性10点
課題(試験やレポート等)に対するフィードバックの方法
Task Feedback
授業ノートやレポートを随時返却すると同時に、それらを授業内でも取り上げて説明を膨らませていきたい。
教科書
Textbook
参考書
Reference Books
地域との連携
Cooperation with the Community
フィールドワークを行う際に地域の方々の説明も聞くことがある。また地域の施設も利用する。
受講上の注意
Notices
卒業(修了)認定・学位授与の方針との関連
Relation to the Diploma and Degree Policy
1.知識・理解 1-1 生活環境に関わる事象に対して、文化的・社会的な観点からの専門的知識を有している。
3.思考・判断 3-1 新たな課題に対し、論理的に考え、問題を解決する能力を身につけている。
実務経験と授業との関連
How the Instructors' Experiences will shape Course Contents
教員は、地域計画家・都市計画家として阪神間各地の自治体と「阪神間」および「阪神間モダニズム」に関する多くのプロジェクトを行ってきた。講義でも、そして実務経験から得た情報と技術を学生へも伝えていきたい。
また本年度も、西宮市・芦屋市・神戸市東灘区との連携事業も行っており、その成果についても講義で報告していきたい。
教科書コメント

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