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年度 | 2025 |
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科目名 | 臨床栄養学Ⅲ |
担当者名 | 黒川 典子・山本 育子・田中 明紀子・西本 裕紀子 |
単位 | 2.0 |
科目目的 Course Objectives |
傷病者の病態・病期や栄養状態の特質に基づき、適切な栄養管理を実施するために栄養計画の立案、実施、評価に関する総合的なマネジメントを理解する。 終末期医療における管理栄養士の役割が理解できる。 |
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到達目標 Class Goal |
1.糖尿病食品交換表の使用方法を理解し、単位計算、食品構成、献立作成ができる。 2.各種疾患別(肥満と代謝疾患、内分泌疾患、消化管疾患、乳幼児・小児期疾患、妊産婦・授乳婦の疾患)の身体状況や栄養状態を理解し、それに応じた栄養管理の基本を述べることができる。 3.消化器疾患に対する特殊な栄養剤や、栄養管理法を理解する。 4.がん患者の病態、治療を理解した上で、術前・術後、外来診療において適切な栄養管理法を立案し、実践できる。 5.緩和、終末期医療へ向き合うに必要な生命倫理を理解し、家族を加えたチームアプローチの対応によるQOL向上の必要性が理解できる。 |
授業内容 The Content of the Course |
疾患・病態別に生理的特徴や栄養代謝の異常を理解した上で適切な食事療法、必要栄養量の算出、栄養補給や臨床栄養教育による栄養ケアのあり方や栄養管理方法について教授する。演習を用い、疾患・病態別栄養ケアの栄養マネジメントの知識と技能を応用できる実践能力を習得する。 |
授業計画 Class Plan |
【疾患・病態別栄養ケアマネジメント③】 肥満と内分泌代謝疾患の栄養アセスメントと栄養ケア 第1回 (1)肥満症 (2)メタボリックシンドローム 第2回 (3)糖尿病 糖尿病食品交換表 第3回 (4)高尿酸血症 痛風 第4回 (5)甲状腺機能亢進・低下症 クッシング症候群 乳児・小児疾患の栄養アセスメントと栄養ケア(外部講師) 第5回 (1)消化不良症 周期性嘔吐症 (2)アレルギー疾患 (3)重症心身障害児 第6回 (4)小児肥満 小児糖尿病(カーボカウント) (5)腎疾患 (6)先天性代謝疾患 妊産婦・授乳婦疾患の栄養アセスメントと栄養ケア(外部講師) 第7回 (1)妊娠糖尿病 妊娠高血圧症候群 循環器疾患の栄養アセスメントと栄養ケア 第8回 (1)高血圧 動脈硬化 脂質異常症 第9回 (2)狭心症 心筋梗塞 心不全 第10回 (3)脳出血 脳梗塞 がんの栄養アセスメントと栄養ケア 第11回 (1)がん治療と栄養 ・がん治療と副作用 ・がん悪液質 第12回 (2)消化器がん(食道・胃・大腸・膵臓) (3)白血病 ・以外のがん 周術期の栄養アセスメントと栄養ケア 第13回 (1)術前術後(食道・胃・大腸・消化器以外) 第14回 (2)短腸症候群 人口肛門 緩和ケアと終末期医療 第15回 生命医療倫理(映像) 定期試験 |
授業方法 Class Method |
1.基本的には、教科書に基づき必要事項を板書しながら解説を進める。 2.病態や栄養管理などの解説は、ビデオ(動画)、パワーポイント、書画などに導入する。 3.外部講師を含めオミニバス形式 4.栄養カルテ、疾患別栄養管理は、症例を導入し演習を行う。 5.授業中は、積極的に学生にも質問し、より多くの意見、考えを収集し、講義内容に反映させる。 6.臨床栄養学実習Ⅰと連動しており、座学と実践の両輪ですすめる。 |
Google Classroom クラスコード Google Classroom - Class Code |
初回授業までにクラスコードをMusesで知らせる |
アクティブ・ラーニングの形態 Form of Active Learning |
質問対話形式 |
準備学習(予習・復習等) Review and Preview |
臨床医学、栄養素の働きと代謝については解剖生理学、基礎栄養学を主体に復習による自己学習を行い、内容を理解したうえで授業に望むこと。 また、臨床栄養学Ⅰ・Ⅱの復習を行うこと。 |
評価方法 Evaluation Method |
・試験期間中に試験を実施(90点) ・平常点(10点) 平常点等配点内訳:授業への積極的参加度 |
課題(試験やレポート等)に対するフィードバックの方法 Task Feedback |
最終授業で全体に対するフィードバックを行う。 |
教科書 Textbook |
Nブックス 4訂 臨床栄養管理 /渡邊早苗、ほか/株式会社 建帛社 糖尿病食事療法のための食品交換表 最新版/日本糖尿病学会編 /文光堂 三訂 臨床栄養学実習/中村富予/建帛社 |
参考書 Reference Books |
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地域との連携 Cooperation with the Community |
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受講上の注意 Notices |
栄養学の臨床への実践的展開の方法や食事療法について理解し、病態から臨床成績・栄養素・食品・料理・食事へのつながりを確認する必要がある。 |
卒業(修了)認定・学位授与の方針との関連 Relation to the Diploma and Degree Policy |
1.知識・理解1-1個人や集団を対象とする栄養学に関する基礎的・専門的知識を身につけている。 2.技能・表現2-1臨床や福祉、学校教育の場で必要となる技能・表現力を身につけている。 3.思考・判断3-1健康や栄養・食に関する情報を自ら収集する能力を身につけている。 4.態度・志向性4-2食物栄養学の専門的学習を通して、社会に貢献する自覚を身につけている。 |
実務経験と授業との関連 How the Instructors' Experiences will shape Course Contents |
臨床現場における管理栄養士業務を紹介する |
教科書コメント |
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