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年度 | 2025 |
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科目名 | 建築設計計画Ⅰ |
担当者名 | 鈴木 利友・中江 哲・室﨑 益輝 |
単位 | 2 |
科目目的 Course Objectives |
主に機能性や防災安全性、地球環境問題の観点から、建築の設計や計画に関わる基礎知識を習得することを目的とする。そのため人間行動、地球環境と建築の設計、計画の基礎的な関係を、人文・社会科学や数理科学を活用しながら学ぶ。 |
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到達目標 Class Goal |
建築の機能性や防災安全性、地球環境問題、およびこれらと人文・社会科学や数理科学との関係を理解する。理解した基礎的知識を踏まえて、「用」その他の視点から、人間行動にとって最適な空間を構成する基礎的能力を培う。 |
授業内容 The Content of the Course |
上記の科目目標を踏まえ、3人の教員により下記の授業計画1〜3に挙げる内容の授業を実施する。本授業により、建築計画の必要性を学ぶと共に、建築計画と人間生活、文化、技術との密接なかかわりとその幅広さ、重要性を理解し、設計(演習)に取組む過程において、普遍的に設計に反映させるべき事項について学ぶ。 |
授業計画 Class Plan |
1.建築の寸法、規模、形態と視覚(鈴木) 第1回 人の側から決まる建築の寸法と規模(人体寸法と動作寸法、視覚と寸法) 第2回 単位空間と規模(階段、便所、エレベーター、積み上げ方式と原単位方式) 第3回 待ち行列理論1(サービスが1つの場合) 第4回 待ち行列理論2(サービスが複数の場合) 第5回 ものの側から決まる寸法(物品寸法と部材寸法、自動車と建築空間) 第6回 曲線の数理(自動車の回転軌跡、クロソイド曲線など) 第7回 視覚と建築・庭園(視覚の仕組み、ゲシュタルト、錯視、遮蔽縁、光学的流動、アフォーダンス) 2.防災・安全計画(室﨑) 第8回 建築がもつ危険性(火災、地震、事故など) 第9回 建築計画的対策(平面対策、設備対策、避難対策、管理対策など) 3.建築の空間構成、機能、および人間行動(中江) 第10回 人間行動と寸法の関係(学習空間の場合) 第11回 学習空間の計画1(図書館の例) 第12回 学習空間の計画2(学校の例) 第13回 業務空間の計画1(オフィスの例) 第14回 機能・動線の計画 第15回 断面計画について 4.定期試験 授業の状況等に応じ、上記の予定を調整することがある。 |
授業方法 Class Method |
第2~7回の冒頭に小テストを行う。また第10~14回にレポートを課す。授業は講義形式で行う。 |
Google Classroom クラスコード Google Classroom - Class Code |
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アクティブ・ラーニングの形態 Form of Active Learning |
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準備学習(予習・復習等) Review and Preview |
講義で学んだことを、授業ノートや配付資料等に基づき継続的かつ反復的に復習すること。自らの知識として吸収するだけでなく、建築設計との関係をつねに自分自身で考え、設計に活用できるようにすること。 |
評価方法 Evaluation Method |
・試験期間中に試験を実施(70点) ・平常点(30点) 平常点等配点内訳:授業への積極的参加度(10点)およびレポート、小テスト等(20点)とする。 本科目と連携している「建築フィールドワークⅡA」を並行して履修すること。 |
課題(試験やレポート等)に対するフィードバックの方法 Task Feedback |
小テストは採点後返却するか、または実施後解説する。 不合格者に対しては、再試験前の補習にて、理解が不十分と思われる部分の指導を行い、レポート等を課す。 |
教科書 Textbook |
第4版 コンパクト建築設計資料集成/日本建築学会/丸善 |
参考書 Reference Books |
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地域との連携 Cooperation with the Community |
並行して開講する「建築フィールドワークⅡA」にて、参考事例の見学を行う場合がある。 |
受講上の注意 Notices |
アンケートによって授業内容に対する学生の意見を求め、授業の改善に役立てる。 補習、再試験について:定期試験において不合格となった学生は、所定の期間に再試験受験手続を行うとともに、9月に開講する補習を必ず受講し、指示されたレポート等を提出の上、10月に行われる再試験を必ず受験すること。補習に出席しない場合は、再試験受験手続を行っていても原則として不合格とする。レポートの点数は、上記評価方法における平常点等に加算する。再試験の評価は、上記評価方法による合計点に0.8をかけた得点とし、60点以上の得点はすべて60点とする。 |
卒業(修了)認定・学位授与の方針との関連 Relation to the Diploma and Degree Policy |
A.高い知性 ◎A-3(6年)機能性や環境負荷などに関する快適性を「用」として理解し、その基礎的・先端的技術を積極的に吸収し、演習や実習によって最適な空間を構成する実践的能力を修得する。(4年)機能性や環境負荷などに関する快適性を「用」として理解し、その基礎的技術を積極的に吸収し、演習によって最適な空間を構成する基礎的能力を培う。 ○A-2 B.善美な情操 ○B-2 ※◎は特に対応する学習・教育到達目標、○は対応する学習・教育到達目標を示す。 |
実務経験と授業との関連 How the Instructors' Experiences will shape Course Contents |
鈴木利友・中江 哲 建築設計の実務経験を活かし、建築設計に取組む過程において、普遍的に設計に反映させるべき事項について教授する。 室﨑益輝 多くの大規模建築や超高層建築の防災計画の策定に関わるとともに、日本建築センターなどが実施する防災計画評定委員会の委員として、建築物の安全性評価の実務に従事してきた知見を活かし、安全な建築をつくるための建築計画の理論として講義内容に反映させる。 |
教科書コメント |
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