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年度 2025
科目名 音楽心理学
担当者名 正田 悠
単位 2.0
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科目目的
Course Objectives
音楽を理解するためには、音楽を感じる心の働きを理解しなければならない。本授業では、音楽に関する心理学の知識を身につけることを目的とする。
到達目標
Class Goal
音楽や音に関する心理学的知見について理解を深めるとともに、演奏や聴取についての新たな見方を身につける。
授業内容
The Content of the Course
この授業では、音響、聴覚、感情、運動、健康といった複数の観点から、音楽心理学と演奏科学に関するいくつかの話題を扱う。授業の一環として音楽心理学・演奏科学に関する調査・実験に参加してもらい、研究の現場を知る機会を提供する。
授業計画
Class Plan
基本的には下記の計画に従って進める。必要に応じて、7回を超えない範囲で遠隔授業を行う。対面・遠隔に関わらず毎回の授業で小テストを行う。以下の計画については、受講生の関心、理解に要する時間や補足事項等により変更することがある。

第1回 ガイダンス、科学的研究としての音楽心理学
第2回 音の仕組み1:「大きい」「高い」
第3回 音の仕組み2:音色とは何か
第4回 聴覚系:場所ピッチと時間ピッチ
第5回 感情1:心理的構成主義
第6回 感情2:音楽と映像の相互作用
第7回 音楽と脳1:記憶
第8回 音楽と脳2:失音楽症・小レポート
第9回 演奏の表現:「良い演奏とは何か」という疑問
第10回 演奏と身体1:演奏による脳の発達と身体的適応
第11回 演奏と身体2:演奏を「みる」ことの効果
第12回 演奏のコミュニケーション1:感情の伝達
第13回 演奏のコミュニケーション2:生演奏
第14回 音楽心理学・演奏科学の実験体験
第15回 まとめ・小レポート
授業方法
Class Method
基本的には対面での講義形式で行うが、必要に応じて(音をよく聴取する必要がある場合等)7回を超えない範囲で遠隔授業を行う。
授業にはグループワークおよび実験・調査への参加も含む。
Google Classroom クラスコード
Google Classroom - Class Code
iexqe22
招待リンク:https://classroom.google.com/c/NzQzNjE5NTg0NzE3?cjc=iexqe22
アクティブ・ラーニングの形態
Form of Active Learning
数回程度、授業内でグループワークを行う。
準備学習(予習・復習等)
Review and Preview
予習:前回の内容を振り返りながら、次回の授業内容について、あらかじめキーワードを調べてくること。
復習:毎回の授業で小テストを実施するので、その結果を振り返り、十分な理解を深めること。
評価方法
Evaluation Method
・平常点(100点) 平常点等配点内訳:毎回の授業で実施する小テスト 50点
小レポート(2回) 30点
授業への積極的参加度 20点
レポートを書く際にはアカデミックライティングの書式をもって、自分の文と他者が書いた文(引用)が明確に区別できるように書けていることが必須である。引用が適切にできていない場合には剽窃とみなされることがあるため十分に注意すること。
課題(試験やレポート等)に対するフィードバックの方法
Task Feedback
毎回の小テストや小レポートについては翌週の授業までにGoogle Classroom上でフィードバックを行う。
教科書
Textbook
参考書
Reference Books
音楽の心理学(上下)/Deutsch, D (編), 寺西立年, 宮崎謙一, 大串健吾(監訳)/西村書店
演奏を支える心と科学/Parncutt, R & McPherson, G. E.(編) 安達真由美・小川容子(監訳)/誠信書房
音は心の中で音楽になる/谷口高士 (著)/北大路書房
人はなぜ音楽を聴くのか/North, A. C., & Hargreaves, D. J. (著), 磯部二郎, 沖野成紀, 小柴はるみ, 佐藤典子, 福田達夫 (訳) /東海大学出版会
音楽と感情の心理学/Sloboda, J. A., & Juslin, P. N. (著), 大串健吾, 星野悦子, 山田真司(訳)/誠信書房
音楽的コミュニケーション: 心理・教育・文化・脳と臨床からのアプローチ/Miell, D., Macdonald, R., & Hargreaves, D. J. (編), 星野悦子監訳/誠信書房
音楽の認知心理学/Aiello, R. (著), 大串健吾 (監訳)/誠信書房
音楽心理学入門/星野悦子編著/誠信書房
音楽と脳科学:音楽の脳内過程の理解をめざして/Koelsch, S. (著), 佐藤正之 (監訳), 橘亮輔, 田部井賢一, 小野健太郎, 森数馬 (訳)/北大路書房
歌うネアンデルタール: 音楽と言語から見るヒトの進化/Mithen, S. (著), 熊谷淳子 (訳)/早川書房
絶対音感神話: 科学で解き明かすほんとうの姿/宮崎謙一 (著)/化学同人
On-Ken スコープ(Webサイト)/ヤマハ音楽研究所/ヤマハ音楽研究所
音楽知覚認知ハンドブック: 音楽の不思議の解明に挑む科学/大串 健吾・桑野 園子・難波 精一郎(監修)、小川 容子・谷口 高士・中島 祥好・星野 悦子・三浦 雅展・山崎 晃男(編著)/北大路書房
絶対音感を科学する/阿部純一、宮崎謙一、榊原彩子(編著)/全音楽譜出版社
地域との連携
Cooperation with the Community
受講上の注意
Notices
初期演習I 及び 初期演習II の図書館提供プログラムで学んだ文献検索方法、アカデミックライティングの方法、文献の引用に関するルールなどを随時確認し、授業内発表、レポート作成に反映させること。音楽心理学で扱われるトピックについてのインターネット上の情報には、信頼できない情報が散見されるほか、必ずしも科学的でないビジネスノウハウ等の記事も入り交じる。音楽をする人の心や頭、身体の働きについて、科学的に信頼できる情報源であるかを見極めて利用するよう心がけること。

授業資料の撮影、録音、録画および転用を固く禁じる。授業資料や授業内容の一部または全てをSNS等に公開することは著作権法をはじめ、法律に抵触する危険があるため厳に慎しむこと。

受講生間でレポートやその他の課題の提出物が酷似している場合にはいずれも成績評価の対象とはしない。また適切な引用なく他者の著作物を剽窃していると判断できる場合も同様の扱いとする。
卒業(修了)認定・学位授与の方針との関連
Relation to the Diploma and Degree Policy
1.知識・理解
  1-2 音楽以外の芸術・医学・心理学・情報メディアなど幅広い分野の知識を有している。
3.思考・判断
  3-2 各現場で求められる音楽を判断し、創造することができる。
実務経験と授業との関連
How the Instructors' Experiences will shape Course Contents
教科書コメント

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