シラバス参照 |
年度 | 2025 |
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科目名 | 作・編曲法B(演奏学科) |
担当者名 | 森川 陽子 |
単位 | 2.0 |
科目目的 Course Objectives |
器楽作品を主な題材に、作品の作られた時代背景にも考慮しながら作品分析を行い、音符や記号、楽語などの情報を含む基礎的な作曲技法を学習するとともに、作曲家の意図する音楽とはどのようなものかを把握し、演奏に反映することのできる能力を養うことを目的としている。 |
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到達目標 Class Goal |
西洋および日本の音楽・文化に関する知識の理解や、問題に取り組む方法、表現力の向上に役立つ能力を身につけることなどを目標とする。 |
授業内容 The Content of the Course |
前半は、歌曲の作曲によって学習した技法を基礎として、歌に対するピアノのあり方および技法を学び、後半は、ピアノ以外の器楽や、器楽合奏がどのような形で作られているのかを学習する。また自分の演奏するパート以外の部分が、その作品の中でどのような重要性を持つかを読みとるため、リコーダーを用いた作品や、簡単な器楽合奏への編曲などを行う。 |
授業計画 Class Plan |
第1回 楽曲研究 その1 楽曲の分析・研究(主にイタリア歌曲、日本歌曲のピアノ部分) 前期で学んだ歌曲の作曲をもとに器楽との比較・関連性を学ぶ。 第2回 楽曲研究 その2 楽曲の分析・研究(主にバッハの平均律など) 歌曲の分析方法を応用し、器楽曲の分析を学び、簡単な器楽曲の分析課題に取り組む。 第3回 メロディへの和音付け その1(転調を含まない旋律を素材として) 簡単な旋律を与え、和声に基づく和音付けを行い、更に効果的な和音選びを学ぶ。 第4回 メロディへの和音付け その2(転調を含む旋律を素材として) 転調についての説明を行い、旋律と調の関係を学びながら和音付けを行う。 第5回 メロディへの和音付け その3(複雑な構成の旋律を素材として) 転調と借用和音の説明、音楽の歴史にも言及しながらその時代に沿った和音付けを学ぶ。 第6回 主旋律と副旋律 器楽曲の特徴と留意すべき点を説明しそれを踏まえて旋律の構成を説明する。 第7回 旋律作成および変奏 旋律は、動機(モティーフ)がもととなっていることを説明し旋律を作成する手順を学 ぶ。 第8回 伴奏形の研究と作成 器楽の最も身近な形態であるピアノ曲作成に取り組むため、ピアノの技法説明を行う。 第9回 ピアノ伴奏作り(歌曲、独奏楽器) 簡単な歌を題材に、そのピアノ伴奏を作成する。 第10回 ピアノ曲の作曲 その1(構成および旋律と和声の関係) 簡単なテーマ(主題)をもとに器楽曲作成の方法を説明し、旋律部分から作成していく。 第11回 ピアノ曲の作曲 その2(推敲から完成まで) 作成した旋律に伴奏部分を付け、さらに旋律を各音域に分けるなど、推敲してピアノ曲と して完成させる。 第12回 合奏曲について (オーケストラの楽器類) オーケストラの楽器類についての説明、特に教育現場で必要となるクラリネットなどの移 調楽器について解説し、それらの楽器による簡単な編曲に取り組む。 第13回 器楽曲作・編曲 (主にリコーダー) 中学で使われるリコーダーの説明と、リコーダーによる合奏曲への編曲について説明す る。 第14回 簡単な器楽合奏曲の作・編曲(複数の楽器による作成練習) 簡単な合奏曲をもとにリコーダー2本による合奏への編曲を学び、ソプラノリコーダーを 加えた3パートの合奏曲編曲にも取り組む。 第15回 課題テーマによる器楽合奏曲の作成および作品提出 演奏効果を高めた3パートによる合奏曲を、最終的な課題として作成する。 |
授業方法 Class Method |
単元ごとに課題に取り組み、それを素材として全員で批評し合い、より良い効果・演出の方法を実習する。 |
Google Classroom クラスコード Google Classroom - Class Code |
exajjuq |
アクティブ・ラーニングの形態 Form of Active Learning |
実習、ディスカッション |
準備学習(予習・復習等) Review and Preview |
課題について:講義時の内容を復習し理解を深めること。次回までの小課題に取り組み、提出できるよう準備すること。また主専実技で取り組む楽曲について、その作品の作曲家、作風、時代背景、思想などの考察を常に行う習慣をつけること。 |
評価方法 Evaluation Method |
・平常点(100点) 平常点等配点内訳:最終日の提出作品の評価80%および各単元課題の評価平均20% |
課題(試験やレポート等)に対するフィードバックの方法 Task Feedback |
各単元毎に実施する小テストまたは提出課題を添削し、実施した次の講義日に必要ならコメントをつけて返却する。 またその内容について、特に注意すべき点などを解説し理解を深めるよう復習する。 |
教科書 Textbook |
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参考書 Reference Books |
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地域との連携 Cooperation with the Community |
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受講上の注意 Notices |
講義時に配布したプリントは実習する内容が前後に関連づけられたものであるため、五線紙と共に常に持参すること。名票番号、学習到達度などによる座席指定を行う。 |
卒業(修了)認定・学位授与の方針との関連 Relation to the Diploma and Degree Policy |
1.知識・理解 1-1 ソルフェージュや和声法をはじめ、多種の音楽理論の専門的知識を有している。 1-2 音楽作品とその歴史や文化など背景に関する幅広い知識を有している。 2.技能・表現 2-2 指導者・教育者として備えておくべき伴奏、合唱・合奏指導、指揮等の知識と技能を習得している。 |
実務経験と授業との関連 How the Instructors' Experiences will shape Course Contents |
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教科書コメント |
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