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年度 | 2025 |
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科目名 | 有機化学Ⅲ |
担当者名 | 稲本 浄文 |
単位 | 2.0 |
科目目的 Course Objectives |
医薬品や生体内物質の生理活性に密接に関連している有機化合物の性質を理解するため、これを特徴づけている官能基に関する基本的知識を習得し、有機化合物の物理的・化学的性質ならびに反応性を、化合物の構造から類推できる能力を身につけることを目的とする。 |
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到達目標 Class Goal |
1)アルデヒド類およびケトン類の基本的性質と反応性を説明できる。 2)カルボン酸およびその誘導体の基本的性質と反応性を説明できる。 3)酸性化合物の酸性度および塩基性化合物の塩基性度を比較して説明できる。 |
授業内容 The Content of the Course |
有機化合物の物理的・化学的性質ならびに反応性を理解することは、医薬品等の生理活性化合物の性質や作用を学ぶ上で非常に重要である。本講では、有機化合物の性質を特徴づけている官能基別に、それらの特性や反応性、および各種反応について解説する。また、薬剤師国家試験の過去問題と本講の関連についても説明する。 |
授業計画 Class Plan |
必修科目 第1回 アルデヒドとケトン (1):アルデヒドとケトンの命名法・性質・合成法 (C3-(3)-④-1) 第2回 アルデヒドとケトン (2):アルデヒドとケトンの反応 ① (C3-(3)-④-1) 第3回 アルデヒドとケトン (3):アルデヒドとケトンの反応 ② (C3-(3)-④-1) 第4回 カルボン酸とその誘導体 (1):カルボン酸とその誘導体の命名法・性質・合成法 (C3-(3)-④-2,3) 第5回 カルボン酸とその誘導体 (2):カルボン酸とその誘導体の反応 (C3-(3)-④-2,3) 第6回 エノールとエノラートイオン (1):エノールとエノラートイオンの性質 (C3-(3)-④-2,3) 第7回 エノールとエノラートイオン (2):エノールとエノラートイオンの反応 ① (C3-(3)-④-2,3) 第8回 中間テストとフィードバック 第9回 エノールとエノラートイオン (3):エノールとエノラートイオンの反応 ② (C3-(3)-④-2,3) 第10回 エノールとエノラートイオン (4):エノールとエノラートイオンの反応 ③ (C3-(3)-④-2,3) 第11回 アミン (1):アミンの命名法・性質・合成法 (C3-(3)-⑤-1)(C3-(3)-⑦-2) 第12回 アミン (2):アミンの反応 (C3-(3)-⑤-1) 第13回 フェノールとハロゲン化アリール (1):フェノールの命名法・性質・合成法 (C3-(3)-③-1)(C3-(3)-⑦-1) 第14回 フェノールとハロゲン化アリール (2):フェノールおよびハロゲン化アリールの反応 (C3-(3)-③-1) 第15回 総合討論・質疑応答・総まとめ 定期試験 |
授業方法 Class Method |
教科書を用いた説明を主体とするが、重要なポイントについて質疑応答を取り入れた双方向授業を行う。毎回小テストを行う。 |
Google Classroom クラスコード Google Classroom - Class Code |
別途、info@MUSES にて連絡する。 |
アクティブ・ラーニングの形態 Form of Active Learning |
質疑応答等による双方向授業を適宜取り入れることで、授業内容の理解向上につなげる。 |
準備学習(予習・復習等) Review and Preview |
本科目の単位数は 2 である。本学では、45 時間の学修時間を必要とする内容の授業科目に 1 単位を認定することを標準としており、学修時間には、授業時間だけでなく、予習・復習等授業時間外での学修も含まれるとされている。 上記授業計画に基づいて、講義前に教科書の予習を行い、分からない事項を認識して講義に臨むよう努めること。また、復習の一環として課題を与えるが、それ以外にも教科書や小テストで扱う練習問題に積極的に取り組み、授業内容を必ず復習するとともに、必要に応じて関連科目の復習も行うこと。 |
評価方法 Evaluation Method |
・試験期間中に試験を実施(70点) ・平常点(30点) 平常点等配点内訳:小テスト等の課題提出状況および提出された課題の内容による評価(30点) |
課題(試験やレポート等)に対するフィードバックの方法 Task Feedback |
小テスト等の課題の解答開示・解説については、講義中あるいは講義後の info@MUSES 配信等によって行う。 |
教科書 Textbook |
ソロモン新有機化学(第 II 巻)(第 11 版)/T. W. G. Solomons, C. B. Fryhle, Scott A. Snyder/廣川書店 |
参考書 Reference Books |
ソロモン新有機化学・スタディガイド(第 11 版)/池田正澄他 監訳/廣川書店 基礎有機化学問題集/廣田耕作・片岡 貞・西出喜代治 編集/廣川書店 |
地域との連携 Cooperation with the Community |
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受講上の注意 Notices |
有機化学反応を修得するには、反応機構を理解することが一番の近道である。そのためには、見て覚えようとするよりも、繰り返し紙に書くことが重要である。分からないことは積極的に質問するなど、早めに理解することを心がけること。 |
卒業(修了)認定・学位授与の方針との関連 Relation to the Diploma and Degree Policy |
1.知識・理解 1-2 豊かな教養と医薬品および臨床に関する専門的知識を習得している。 2.技能・表現 2-1 薬剤師として、医薬品の供給、調剤、服薬指導、処方設計、安全性・有効性、リスク管理およびチーム医療への参画に必要な薬学的能力を備えている。 2.技能・表現 2-3 薬物療法および地域の医療・健康・予防・福祉介護等の実践などに必要な基礎的な科学技術を習得している。 3. 思考・判断/態度・志向性 3-1 進歩する医療や科学について、自ら学び、考え、問題点を発見し、解決する能力を備えている。 |
実務経験と授業との関連 How the Instructors' Experiences will shape Course Contents |
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教科書コメント |
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