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年度 2025
科目名 漢方治療学
担当者名 高 明
単位 1.0
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科目目的
Course Objectives
漢方医学は、独特な理論と診療システムにより病気の診察、治療を行う。漢方医学の基礎理論を勉強する上、漢方処方の意義を深く理解し、臨床常見疾患に適切な治療および様々な複雑な病態に対して臨機応変に対応できる実戦的な漢方医薬学の知識を習得し、漢方医薬に強い薬剤師を育てる。
到達目標
Class Goal
1)漢方医学基礎理論、特徴を理解する。
2)漢方医学の診断法、体質や病態の捉え方、治療法について概説できる。
3)臨床常用漢方薬処方の適応となる証、症状や疾患について例示して説明できる。
4)漢方薬の副作用と使用上の注意点を例示して説明できる。
授業内容
The Content of the Course
1.漢方医学基礎理論、基本的診断法などを復習する上に、臨床によく見かける病証の診断、処方の
応用、処方を構成する各生薬の効能およびその相互作用を解説する。また、症例検討を通して漢
方エキス剤の合方や生薬煎剤の加減運用および漢方養生面の注意点を説明し、応用力を養う講義
 を行う。
2.漢方処方学の立場から、常用処方(特に薬剤師国家試験に良く設問される処方)の組成、効能、
臨床応用特徴および類似処方との区別点、投与注意・禁忌などを解説し、漢方処方に対する理解
 を深める。
授業計画
Class Plan
選択科目

第1,2,3回 呼吸器系常見疾患の漢方弁証治療(E2-(10)-②) 
(1)風邪、インフルエンザなどの予防と弁証治療および常用処方の比較応用
   桂枝湯類・麻黄湯類・小柴胡湯類処方について
(2)練習テストと解説Ⅰ(薬剤師国家試験過去問題中の漢方処方関連問題)

第4,5,6回 漢方補剤の臨床応用(E2-(10)-②) 
(1)補気、補血、補陰、補陽処方の臨床比較応用 
   四君子湯類・補中益気湯などについて
   四物湯類・帰脾湯類処方などについて
   六味丸・八味丸・牛車腎気丸などについて
(2)補剤の綜合運用
(3)症例分析
(4)練習テストと解説Ⅱ(薬剤師国家試験過去問題中の漢方処方関連問題)

第7,8回 精神、神経系常見疾患の漢方弁証治療(E2-(10)-②) 
(1)不眠症の弁証治療および不眠パターンによる生薬の選択応用 
(2)鬱症などの弁証治療と非薬物療法

第9,10回 消化器系常見疾患の漢方弁証治療 (E2-(10)-②) 
(1)便秘、下痢など病証の弁証治療  (2)処方のまとめ:体質別による瀉下剤の選択応用

第11,12回 泌尿・生殖器系常見疾患の漢方弁証治療(E2-(10)-②) 
(1)浮腫(むくみ)、生理不順などの弁証治療  (2)生理痛の漢方養生学

第13,14回 代謝系疾患の漢方弁証治療(E2-(10)-②) 
(1)肥満症などの弁証治療と漢方養生  (2)糖尿病の弁証治療と合併症予防
(3)練習テストと解説Ⅲ(薬剤師国家試験過去問題中の漢方処方関連問題)

第15回 耳鼻科、皮膚科常見疾患の弁証論治(E2-(10)-②) 
(1)花粉症、ニキビなどの予防と弁証治療 

定期試験
授業方法
Class Method
遠隔(オンデマンド)型で実施する。
Google Classroom クラスコード
Google Classroom - Class Code
別途、info@MUSESにて連絡する。
アクティブ・ラーニングの形態
Form of Active Learning
準備学習(予習・復習等)
Review and Preview
本科目の単位数は1である。本学では、45時間の学修時間を必要とする内容の授業科目に1単位を認定することを標準としており、学修時間には、授業時間だけでなく、予習・復習等授業時間外での学修時間も含まれるとされている。
1)予習:上記授業計画に基づいて、2年生で学んだ『自然が生み出す薬用資源』中の漢方医学基礎部分のプリントや参考書および講義ノートを読んで予習をしてくること。特に、解らない事項を認識して講義に臨むよう努めること。
2)復習:復習の一環として練習問題を与えるが、それ以外にもプリントや参考書を参照しながら授業内容を復習すること。
評価方法
Evaluation Method
・試験期間中に試験を実施(40点)

・平常点(60点) 平常点等配点内訳:授業への積極的参加度および課題
課題(試験やレポート等)に対するフィードバックの方法
Task Feedback
授業期間中に練習テストを行う予定。テスト終了後に回答用紙を学生に返して解説することにより授業内容に対する理解を深める。
教科書
Textbook
プリントを配布する
参考書
Reference Books
中医治療学マニュアル/高 明/メディカルユーコン
地域との連携
Cooperation with the Community
受講上の注意
Notices
配布するプリントを参考しながらノートをとること。
卒業(修了)認定・学位授与の方針との関連
Relation to the Diploma and Degree Policy
1.知識・理解 1-2豊かな教養と医薬品および臨床に関する専門的知識を習得している。
2.技能・表現 2-1薬剤師として、医薬品の供給、調剤、服薬指導、処方設計、安全性・有効性、リスク管理およびチーム医療への参画に必要な薬学的能力を備えている。
2.技能・表現 2-2薬剤師業務および関連業務で必要なプレゼンテーション能力とコミュニケーション能力を備えている。
2.技能・表現 2-3薬物療法および地域の医療・健康・予防・福祉介護等の実践などに必要な基礎的な科学技術を習得している。
3.思考・判断/態度・志向性 3-1進歩する医療や科学について、自ら学び、考え、問題点を発見し、解決する能力を備えている。
実務経験と授業との関連
How the Instructors' Experiences will shape Course Contents
教科書コメント

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