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年度 2025
科目名 化粧品製剤学
担当者名 南野 美紀・伊藤 廉・竹石 友紀・渡辺 啓
単位 2.0
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科目目的
Course Objectives
化粧品は様々な成分から構成されている多成分系であり、成分同士が相互作用や構造形成を通じて機能を発揮している。本科目では化粧品の製剤技術に焦点をあて、スキンケア、メイクアップ、洗浄などの機能が発揮されるメカニズムについて学ぶことを目的とする。
到達目標
Class Goal
化粧品製剤の調製方法、成分の役割が説明できるようになる。また、販売時の効果効能表現と製剤、成分などとの関係について説明できる。
授業内容
The Content of the Course
化粧品技術者が日常行っている業務を紹介しながら、スキンケア・頭髪・メイクなど、さまざまな剤形の化粧品を開発するために必要な基本的な知識を講義する。
授業計画
Class Plan
選択科目

※9月17日は休講です
第1回(9月24日) オリエンテーション 【南野美紀】
第2回(10月1日) 化粧品ができるまで 【南野美紀】
第3回(10月8日) 皮膚の構造と機能 【竹石友紀】
第4回(10月15日) 化粧品原料(界面活性剤・高分子化合物・油性基材など)【渡辺 啓】
第5回(10月22日) 化粧水と保湿成分 【渡辺 啓】
第6回(10月29日) 乳化とレオロジー(乳液とクリーム) 【渡辺 啓】
第7回(11月5日) クレンジング料と洗顔料 【渡辺 啓】
第8回(11月12日) 化粧品の法規(薬機法・責任技術者について・表示広告の規制) 【南野美紀】
第9回(11月19日) 毛髪の構造、頭皮と毛髪のエイジング  【伊藤 廉】
第10回(12月3日) 髪の感性科学的な価値 【伊藤 廉】
※12月10日は休講です
第11回(12月17日)頭髪化粧品(ヘアケア、カラー、パーマについて) 【伊藤 廉】
第12回(補講期間中)ベースメイク(ファンデーション)・メイクアップ化粧品 【竹石友紀】
第13回(補講期間中)紫外線防御化粧品  【竹石友紀】
第14回(1月14日) お悩み対応化粧品(美白化粧品、アクネ・毛穴ケア化粧品など) 【南野美紀】
第15回(1月21日) 全授業の補足・質問に対する回答 【南野美紀】
授業方法
Class Method
対面授業。
必要に応じてメールでの相談を随時受け付ける。
授業内で出されるレポート課題に対して、情報を収集し、期日内までに仕上げ提出する。
毎回の授業終了後に「授業後感想文」を提出(Google ClassroomにURLを添付する)。
Google Classroom クラスコード
Google Classroom - Class Code
別途、info@MUSES にて連絡する。
アクティブ・ラーニングの形態
Form of Active Learning
毎回講義後に授業後感想文に質問と感想を記入してもらい学習内容を確認する。
質問については以降の授業中および最終授業で解説する。
必要に応じてGoogle Classroomで連絡する予定。
準備学習(予習・復習等)
Review and Preview
本科目の単位数は2である。本学では、45時間の学修時間を必要とする内容の授業科目に1単位を認定することを標準としており、学修時間には、授業時間だけでなく、予習・復習等授業時間外での 学修時間も含まれるとされている。 上記授業計画に基づいて予習・復習をしておくこと。
○化粧品に対する疑問をまとめておく。(第1回目の授業で記入予定)
○自分で使っている化粧水の外装(外箱・シュリンク・能書)と容器を各自準備する。(レポート課題に使用)
評価方法
Evaluation Method
・試験期間中に試験を実施(30点)
・レポート[作品含む](20点)
・平常点(50点) 平常点等配点内訳:授業後感想文 50点
課題(試験やレポート等)に対するフィードバックの方法
Task Feedback
授業内および最終授業で解説。
教科書
Textbook
参考書
Reference Books
地域との連携
Cooperation with the Community
なし
受講上の注意
Notices
授業後感想文にその日の授業を聴いて感じた疑問点や質問を必ず書くこと。
卒業(修了)認定・学位授与の方針との関連
Relation to the Diploma and Degree Policy
1.知識・理解 1-1薬科学領域ならびに人の健康や疾病予防もしくは福祉などに関する深い専門的知識を備えている。
3.思考・判断/態度・志向性 3-1医療や科学の問題点を発見し、客観的な根拠に基づき論理的・批判的に思考することで自身の考えを提案し、試行錯誤を繰り返しながら問題解決に向けて取り組む姿勢を備えている。
3.思考・判断/態度・志向性 3-2進歩する医薬品や化粧品・医療・環境などの動向を把握し、自らの価値を高めることに努め、生涯にわたって視野を広げてよりよい選択を行う姿勢を備えている。
実務経験と授業との関連
How the Instructors' Experiences will shape Course Contents
南野美紀:武庫川女子大学 薬学部 健康生命薬科学科 客員教授/株式会社ベルヴィーヌ 取締役副社長
在阪中堅化粧品メーカーで製剤開発、生産管理、商品企画など幅広い業務を経験したのち、独立して自社ブランドの化粧品の開発と販売を行っている。これまでの長年の経験を活かし、化粧品製剤の成り立ちや化粧品づくりの流れと注意点などに、最新の化粧品業界の情報も盛り込ん講義する予定。(4コマ担当)

渡辺 啓:武庫川女子大学 薬学部 健康生命薬科学科 教授
2023年3月まで大手化粧品メーカーに勤務し、化粧品開発、基礎研究、大学とのプロジェクト運営など幅広い業務を経験。メイク落としやスキンケアの製品に多く活用されている技術;界面活性剤が水、油と形成する会合体を活用し、化粧品の機能や感性価値を高める研究が専門。これまでの経験を活かした講義を行う予定。(3コマ担当)

伊藤 廉:武庫川女子大学 薬学部 健康生命薬科学科 非常勤講師/株式会社ミルボン 研究開発部 兼 経営戦略部イノベーションセンター統括マネジャー
大学、国立研究機関で経験した物理化学の研究スキルを活かして、現所属の頭髪化粧品メーカーにて美容に関連する研究を行っている。本講義では、毛髪の構造、エイジングによる変化、感性科学の研究など、頭髪化粧品開発に関わる内容を講義する予定である。(4コマ担当)

竹石友紀:武庫川女子大学 薬学部 健康生命薬科学科 講師
2025年3月まで大手化学品メーカーに勤務し、化粧品製剤に使用される各種原料のアプリケーション開発に従事。
化粧品において重要な使用感触の機器測定による定量化などの事例を含めて講義する予定。
(4コマ担当)
教科書コメント

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