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年度 2025
科目名 地学実験
担当者名 竹中 敏浩
単位 1.0
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科目目的
Course Objectives
地学は、生徒が興味・関心を持ち、主体的に問題解決を図り、知識・技能とともに科学的地球観・宇宙観が身につくものでなければならない。そのため、学生自身が観察、実験、実習を体験し、資料の整理・考察を行い、専門的な知識と技能等を修得することを目的とする。本科目は、中高教科理科を教授するに足る基礎的知識および技能を修得し、教職実践力と関連づけて理解することを一目的とする。
到達目標
Class Goal
1)地学の内容を、実験を通して理解し、専門的な知識を修得する。
2)地学実験の正確な操作技能と考察力を修得する。
3)主体的・協同的に観察・実験・実習を行う態度を修得する。
4)既習の知識・技能を基に課題を創意工夫して解決する能力を修得する。
5)教職課程履修学生は、学習内容を当該の中高教科内容および教材に関連づけて主体的に探求する。
授業内容
The Content of the Course
地球と宇宙に関する事物・現象は、極めて広い空間と時間の中で起っているものである。その探求においては、時間的・空間的スケールの正しい把握と要因分析により総合的に考察することが重視される。適切な材料を用いた観察・実験やコンピュータを活用いた情報収集、結果処理を行って、生徒自身が地学的現象を理解する能力や探究する態度を育てる指導方法を追求する。
授業計画
Class Plan
選択科目
<オリエンテーション>
  地学実験・観察・実習の実施にあたって
第1回 固体地球とその変動(授業時数-3時間)
 (1) 実習 地磁気の様子を調べる
 (2) 実習 海洋底の動きとプレートテクトニクス
 (3) 実習 走時曲線を描く
 (4) 実習 活断層とリニアメント
 (5) 実習 クリノメーターを使用して走向・傾斜を調べる
 (6) 観察 造岩鉱物の観察
第2回 固体地球とその変動(その2)(授業時数-3時間)
 (1) 観察 火山灰に含まれる鉱物を調べる
 (2) 実習 薄片の製作
第3回 地球の歴史(授業時数-3時間)
 (1) 観察 化石発掘体験
 (2) 実習 化石レプリカの作成
第4回 地球の歴史(その2)(授業時数-3時間)
 (3) 実習 恐竜の体重の推定
 (4) 実習 化石人類の脳容積を計算する
第5回 大気・海洋と気象(授業時数-3時間)
 (1) 実験 太陽定数の測定
 (2) 実習 大気圧の測定
 (3) 実習 気象観測の基礎
第6回 宇宙の構成(授業時数-4時間)
 (1) 実習 フーコー振り子と地球の自転
 (2) 観察 太陽の日周運動を透明半球で調べる
 (3) 実習 太陽光のスペクトル
 (4) 実習 天体望遠鏡による太陽の観察
 (5) 実習 天体望遠鏡による惑星・月の観察
第7回 博物館実習(授業時間-4時間)
・博物館における見学・実習。現地集合・現地解散、所要1日。
・展示や収蔵資料から専門知識を得るとともに、学習指導要領にうたわれる探究活動への活用について研究する。

「教職課程履修学生は、授業を受ける際にも中学・高校の教科内容を参照して、疑問点があれば教員に質問して理解を深めること」
授業方法
Class Method
身近な素材や発展的な有機材料、地学用器具などを用いた観察・実験・実習。
スマートフォンのカメラアプリや方位計アプリなども実験・観察に利用します。
Google Classroom クラスコード
Google Classroom - Class Code
別途、info@MUSESにて連絡する。
アクティブ・ラーニングの形態
Form of Active Learning
地学分野の実験・観察について学んだ後、学生が企画・立案した生徒実験について検証・討論を行い内容を深める。また、実験・観察におけるスマートフォンやコンピュータを用いた実験結果の記録・整理・統合についても実習と検証を行う。
博物館実習では、展示や収蔵品資料を用いた学習指導案を考案し、学生相互の評価や協議を重ねて、外部施設を活用した学習指導について理解を深める。
準備学習(予習・復習等)
Review and Preview
本科目の単位数は1である。本学では、45時間の学修時間を必要とする内容の授業科目に1単位を認定することを標準としており、学修時間には、授業時間だけでなく、予習・復習等授業時間外での 学修時間も含まれるとされている。 上記授業計画に基づいて予習・復習をしておくこと。
復習:観察・実験・実習について実験レポートを整理する。

教職課程履修学生は、中学・高校教育実習における研究授業場面や、授業における指導場面を想定して、本科目の修得内容を活用しつつ、教科の自主的教材研究に主体的に取り組む。その際、当該教科の学習指導要領および教科書等を積極的に活用する。
評価方法
Evaluation Method
・レポート[作品含む](70点)
・平常点(30点) 平常点等配点内訳:実験・実習への積極的参加度(30点)
課題(試験やレポート等)に対するフィードバックの方法
Task Feedback
(1)各時間の課題やレポートについて、評価後、個別にフィードバックを行う。
(2)疑問点や意見について、クラスで共有しながらフィードバックを行う。
教科書
Textbook
二訂版ニューステージ新地学図表/浜島書店編集部/浜島書店
参考書
Reference Books
地域との連携
Cooperation with the Community
岩石・鉱物や風化、気象防災に関する実験・観察では、兵庫県南部に特徴的な花崗岩を用いた実験や、六甲山に見られる特徴的な急流による河川災害と防災、宮水の利用などを教材とする
受講上の注意
Notices
授業計画の実習項目は太陽観測などが含まれるため、天候と内容を考慮しながら、適宜組み合せて実施する。

教職課程履修学生は、この授業科目終了後、教育課程履修カルテの自己評価シート欄に必要事項を必ず入力すること。また、成績評価発表以降に、成績と共に担当教員によるコメントを参照し自己の学習状況について把握する。
卒業(修了)認定・学位授与の方針との関連
Relation to the Diploma and Degree Policy
2.技能・表現 2-1研究活動に必要な計画の立案、機器や試薬の使用・管理、データ収集・管理と解析、調査などに関する能力を備えている。
2.技能・表現 2-2科学者として活躍するために、研究の成果を他者と討論する能力、プレゼンテーションする能力、文章で表現する能力を備えている。
実務経験と授業との関連
How the Instructors' Experiences will shape Course Contents
教科書コメント

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