シラバス参照 |
年度 | 2025 |
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科目名 | 看護薬理学 |
担当者名 | 籠田 智美 |
単位 | 2.0 |
科目目的 Course Objectives |
正確で安全な薬物療法を実施するための看護師の役割という観点で、主な薬物の作用や薬物動態の基礎的な理解を目的とする。また、用量、用法による違いや作用、副作用の意味を学び、リスクも踏まえて実際に薬物療法を行う際の援助の留意点に結びつけられるような基礎知識の獲得を目的とする。また、薬害被害の歴史と現状、薬害防止と被害者への対応の在り方を考察できるようにする。 |
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到達目標 Class Goal |
1.主な薬物の作用や薬物動態について説明できる。 2.与薬法:経口、点滴、直腸内、点眼、経皮などの投与経路による作用や薬物動態の特徴を記述できる。 3.神経系に作用する薬剤、呼吸器・消化器・循環器疾患に用いる薬剤、疼痛緩和に用いる薬剤、化学療法の特徴や注意点を説明できる。 |
授業内容 The Content of the Course |
対象の療養生活上、薬物療法は欠かせないが、 看護師には正確で安全な薬物療法の実施に責任がある。 薬物療法中の対象への看護実践において、薬物動態を理解し、薬物の作用や副作用・リスク、 用量、用法による違いを理解し、その留意点を把握しておくことは重要である。 本科目では、薬に関する基礎知識(薬の効き目、体内動態、有益性と危険性等)を講義し、 個々の疾患において薬物治療として使用される薬物の作用機序について解説する。 また、薬害被害の歴史と現状、薬害防止と被害者への対応の在り方を考察できるように講義する。 |
授業計画 Class Plan |
<概論> 第1回 看護業務に必要な薬の基礎知識 第2回 薬理学、薬物治療について(体内動態、用量・用法による違い等) 第3回 薬理学の基礎知識(薬の効き目、副作用・リスク、留意点等) 第4回 薬害被害について(歴史と現状、薬害防止と被害者への対応の在り方)(レポート) 第1〜3回の内容に関する演習 第5回 自分の身近な薬について考える【遠隔授業】(レポート) <各論>個々の疾患において薬物治療として使用される薬物の作用機序 第6回 抗感染症薬、消毒薬、抗ウイルス薬【遠隔授業】 第7回 第6回の内容に関する演習 第8回 抗がん薬、免疫治療薬【遠隔授業】 第9回 第8回の内容に関する演習 第10回 抗アレルギー薬・抗炎症薬、脂質代謝異常治療薬、 物質代謝に作用する薬物【遠隔授業】 第11回 第10回の内容に関する演習 第12回 末梢及び中枢神経系に作用する薬物、 平滑筋(呼吸器・消化器系・生殖器)に作用する薬物【遠隔授業】 第13回 第12回の内容に関する演習 第14回 心臓・血管系に作用する薬物【遠隔授業】 第15回 第14回の内容に関する演習 対面講義と遠隔講義のハイブリッドで行うので、講義日程を確認して受講すること。 |
授業方法 Class Method |
原則対面で授業を行うが、一部遠隔(オンデマンド型)で授業を行う。 教科書及び講義プリント(クラスルームにて配布)を教材として、パワーポイントを用いた講義型授業を主体とする。 第4回(対面)は、記事や映像をみせ、注目すべき点等を指摘しつつ講義形式で解説する。その後、小グループに別れて、インターネット等を用いて調査しする。それを踏まえて、レポート形式で自分の考えを整理しまとめる。 第5回(遠隔)は、薬を使用する際の注意点について指摘しながら講義形式で解説する。その後、自分の身近な薬の作用や副作用についてインターネット等を用いて調査し、理解を深める(PBL形式、レポート課題)。 第6、8、10、12及び14回の遠隔授業の回は、薬物治療として使用される薬物の作用機序に関する必要な点や注目すべき内容等を指摘しながら解説する。 上記の遠隔授業の次の回に演習を行う。講義型授業で学んだ知識を使って、看護師国家試験過去問を中心とした問題を解き、知識の確認と定着を図る。 |
Google Classroom クラスコード Google Classroom - Class Code |
2025看護薬理学 クラスコード:azpkcad |
アクティブ・ラーニングの形態 Form of Active Learning |
第4回は、小グループに分かれてディスカッション、調査を行い、他のグループとの意見交換を行う。 第5回は、PBL形式で理解を深める。 演習の講義回は、小グループに分かれてディスカッションし、意見を発表してもらう等の双方向を取り入れる。 |
準備学習(予習・復習等) Review and Preview |
本科目の単位数は2である。本学では、45時間の学修時間を必要とする内容の授業科目に1単位を認定することを標準としており、学修時間には、授業時間だけでなく、予習・復習など授業時間外での学修時間も含まれるとされている。 予習:あらかじめ上記授業計画に基づいて、講義プリントやパワーポイントのスライドを資料としてクラスルームに提示するので、教科書とともに参照しながら予習し、わからない事項を認識して講義に臨めるよう努めること。 復習:講義内に提示する確認問題を用いて授業内容を復習するとともに、演習でもちいた問題を繰り返し解くことにより理解度を確認するとともに、知識を定着させること。 |
評価方法 Evaluation Method |
・レポート[作品含む](20点) ・平常点(80点) 平常点等配点内訳:遠隔授業の際に授業内に提示する確認問題(30点)、演習型講義の際の成果物(50点)に基づき評価する。 レポート課題(10点):第2回〜第4回の講義で学んだ知識をもとに、自分の身近な薬の作用や副作用について調査し、自分の考えをまとめる。 レポート課題(10点):第4回の講義(薬害)で学んだ知識を元に、インターネット等を用いて調査し、自分の考えをまとめる。 |
課題(試験やレポート等)に対するフィードバックの方法 Task Feedback |
確認問題:解答は回答提出後にクラスルームにて開示し、次回講義のはじめに解説する。 演習問題:解答は回答提出後に講義中に開示し、解説する。 レポート課題:評価後、講義内にて総評する。 |
教科書 Textbook |
薬理学 疾病のなりたちと回復の促進3/吉岡 充弘 他/医学書院 |
参考書 Reference Books |
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地域との連携 Cooperation with the Community |
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受講上の注意 Notices |
この科目を理解するには、解剖生理学IやIIの知識が基礎となる。 これらの科目との関連を意識しながら受講すること。 |
卒業(修了)認定・学位授与の方針との関連 Relation to the Diploma and Degree Policy |
1.知識・理解 1-2 生活者としての看護の対象者を支援するために必要な専門的知識を習得している。 |
実務経験と授業との関連 How the Instructors' Experiences will shape Course Contents |
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教科書コメント |
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