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年度 | 2025 |
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科目名 | 小児看護学実習 |
担当者名 | 藤田 優一・小笠原 史士・北尾 美香・吉田 陽子 |
単位 | 2.0 |
科目目的 Course Objectives |
この科目では、保育園・幼稚園において健康な子どもの成長発達と発達に応じた援助の実際を学び、さらに病院に通院あるいは入院している子どもと家族に対する看護の実際を学ぶことを目的としている。 |
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到達目標 Class Goal |
1.乳幼児期の子どもの成長発達を評価し、発達に応じた子どもへの援助が実践できるようになる。 2.保育士あるいは幼稚園教諭の行う子どもの発達に応じたより適切な対応について理解し、説明ができるようになる。 3.通院中あるいは入院中の子どもの病状・治療と成長発達に応じた適切なニーズを理解した上で、子どもと家族のニーズに応じたケアの計画、実施、評価ができるようになる。 4.子どもと家族にとって必要な社会資源を理解するとともに、保健医療メンバーとしての役割と連携について理解し、説明ができるようになる。 |
授業内容 The Content of the Course |
保育園あるいは幼稚園での実習によって、健康な子どもの成長発達の実際と発達段階に応じた対応を実践するとともに、保育士や幼稚園教諭からより適切な対応を学ぶことができる。また、小児の入院する医療施設での実習を通じて、子どもの権利や倫理観をふまえた上で、根拠や意図が明確な看護援助を実施することができる。患者の情報を論理的に分析して、問題明確化、看護援助の計画、実施、評価をすることができる。健康障害の子どもの病状と発達段階に応じたニーズの把握とケアの実践から、子どもや家族の健康障害が及ぼす影響と実際の看護を考えることができる。 |
授業計画 Class Plan |
【保育園あるいは幼稚園での実習】 1.保育園あるいは幼稚園実習の学内オリエンテーションおよび現地オリエンテーション(1日) ①保育園あるいは幼稚園実習の実習目的・実習施設の概要・留意点について、保育園あるいは 幼稚園でオリエンテーションを行う。 ②小児の成長発達に関する知識、保育についての技術を事前学習する。 2.保育園あるいは幼稚園での実習(2日) ①保育園あるいは幼稚園の受け持ち年齢クラスを決めて、受け持ち年齢の健康な子どもと実際に 接し、成長発達の評価や発達段階に応じた援助を保育士あるいは幼稚園教諭の指導のもとに、 可能な保育を実践する。 ②子どもの集団と接するなかで、個別性や子どもの対人関係の実際を観察する。 ③保育士や幼稚園教諭の子どもへの対応から、発達段階の応じたより適切な対応の仕方を理解 する。 ④子どもの事故予防や感染予防の観点から安全に対する具体的な対策を理解する。 ⑤実習した内容についてレポートを提出する。 3. 保育園実習・幼稚園実習のまとめと発表(1日) 【病院での実習】 1.小児看護学実習のオリエンテーションおよび事前技術演習(1日) 小児の病棟での実習の実習目的および事前学習の提示、必要な看護技術演習を学内で行う。 2.小児の病棟での実習(5日) ①受け持ちの子どもの疾患と治療、成長発達、生活、家族について情報収集とアセスメントを する。 ②受け持ちの子どもと家族の個別性に合わせた看護ケアを計画・実践・評価する。 ③子どもと家族に関わる保健医療メンバーとしての役割と連携を考える。 ④子どもと家族に必要な社会資源を理解する。 ⑤実習内容を実習記録に記載して提出し、教員や指導者の助言を得る。 ⑥毎日のカンファレンスにて実習で気づいた点をテーマにして、グループメンバー、指導者、 教員と意見交換し、テーマの理解を深める。 ⑦実習を通して学んだことを振り返り、今後の課題や学習目標について明確化する。 |
授業方法 Class Method |
医療施設または保育園、幼稚園での臨地実習、および学内でのオリエンテーション、技術演習を行う。 |
Google Classroom クラスコード Google Classroom - Class Code |
Google Classroomはメールでコードを通知、または招待する。 |
アクティブ・ラーニングの形態 Form of Active Learning |
医療施設または保育園、幼稚園での臨地実習を行う。 病院での臨地実習および学内での保育園実習・幼稚園実習のまとめでは、ディスカッションやプレゼンテーションを行う。 |
準備学習(予習・復習等) Review and Preview |
予習: 1)小児の成長発達と発達段階に応じた援助に関して、小児看護学概論・小児看護学Ⅰ・小児看護学Ⅱ・チャイルドデベッロプメンタルアプローチの講義資料や教科書をもとにまとめておくこと。 2)実習でよく受け持つ疾患および小児看護学技術について、小児看護学概論・小児看護学Ⅰ・小児看護学Ⅱ・チャイルドデベッロプメンタルアプローチの講義資料や教科書をもとにまとめておくこと。 3)その他実習前に指定する課題について、小児看護学概論・小児看護学Ⅰ・小児看護学Ⅱ・チャイルドデベッロプメンタルアプローチの講義資料や教科書をもとにまとめておくこと。 復習: 1)受け持った事例の疾患、治療、看護について学習すること。 2)実践したケアについての観察事項、実践事項、評価と翌日の計画を実習記録にまとめること。 |
評価方法 Evaluation Method |
・平常点(100点) 平常点等配点内訳:積極的参加度50点、実習記録50点:実習目標との照合から総合的に評価する。なお、評価の観点は実習要項に示す。 |
課題(試験やレポート等)に対するフィードバックの方法 Task Feedback |
実習記録のフィードバックは記録提出日に行う。 |
教科書 Textbook |
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参考書 Reference Books |
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地域との連携 Cooperation with the Community |
地域の病院にて実習を行う |
受講上の注意 Notices |
小児看護学概論・小児看護学Ⅰ・小児看護学Ⅱ・チャイルドディベロップメンタルアプローチ・家族看護学と連動しており、それらをよく復習した上で実習に参加すること。 |
卒業(修了)認定・学位授与の方針との関連 Relation to the Diploma and Degree Policy |
2.表現 2-1 看護の対象者の価値観を尊重したコミュニケーション能力を身につけている。 2.表現 2-2 援助に必要な看護技術を身につけている。 3.思考 3-1 看護の対象者の生活や健康を支える様々な要因(身体心理社会的)についての情報を収集し、分析することができる。 3.思考 3-2 援助が必要な人の状態を明確にして、援助の根拠を特定することができる。 3.思考 3-3 生活および医療全般にわたって、看護の対象者に起こりうる事態を予測し、論理的思考力と的確な問題解決能力に基づいて、最善策を導き出すことができる。 4.態度・志向性 4-1 生命の尊厳と人権尊重を基盤とした倫理観を有している。 4.態度・志向性 4-2 プロフェッショナルな看護師として社会に貢献する意欲を持っている。 4.態度・志向性 4-3 看護師として、生涯にわたって自分を高めていこうとする強い意思・意欲を持っている。 5.実践 5-1 他の医療職者や福祉関係の職種との連携を理解し、看護の対象者やその家族への援助ができる基礎的な看護実践力を身につけている。 |
実務経験と授業との関連 How the Instructors' Experiences will shape Course Contents |
担当者は看護師として医療施設、大学等において10年以上の実務経験および研究の経験を有している 小児看護学実習に関する疾患や看護の知識および研究の実績があり、それらの知識について研究成果や実務経験も交えながら教授する。 |
教科書コメント |
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