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年度 | 2025 |
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科目名 | 母性看護学Ⅰ |
担当者名 | 浅野 浩子 |
単位 | 2.0 |
科目目的 Course Objectives |
この科目は妊娠、出産を経て新しい家族を構築していく周産期の女性、新生児とその家族の健康状態をアセスメントするために必要な知識の習得を目的としている。 |
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到達目標 Class Goal |
1.妊娠・分娩・産褥期の女性が経験する身体的な変化および心理・社会的変化を説明できる。 2.胎児・新生児の発達・適応過程を説明できる。 3.周産期に生じやすい異常・健康障害を説明できる。 |
授業内容 The Content of the Course |
周産期を妊娠期、分娩期、産褥期、新生児期に分け、各期の生理的特性と適応の過程や、正常からの逸脱の発症機序に関する専門的知識を習得する。周産期各期に起こりうる母子及びその家族の心理・社会的変化と、価値観を尊重した支援について学ぶ。さらに、妊娠期から子育て期までの切れ目ない支援を提供するための看護の役割について考え、医療機関と地域の連携について理解する。 |
授業計画 Class Plan |
第1回 妊娠期の看護1 妊娠期の定義 / 妊娠の成立 / 胎児の発育 / 母体の生理的変化 / 胎児付属物の構造と機能 第2回 妊娠期に起こりうる正常からの逸脱1 不育症 / 感染症/ 流産 / 早産 / 胎児機能不全/胎盤の異常/ 出生前診断 第3回 妊娠期に起こりうる正常からの逸脱2 妊娠高血圧症候群 / 妊娠糖尿病/ 妊娠貧血/ 妊娠悪阻/ 高年妊娠・若年妊娠 第4回 妊娠期の看護2 妊婦・胎児の健康と生活のアセスメント / 妊婦健康診査・妊娠期小テスト 第5回 親になる・家族になる過程を支える看護1 出産・育児準備 / 妊婦と家族の心理・社会的変化 / 心理・社会的状態のアセスメント 第6回 分娩期の看護1 分娩期の定義/ 分娩3要素/ 分娩の経過 第7回 分娩期に起こりうる正常からの逸脱 前期破水 / 帝王切開術 / 分娩時異常出血 / 胎児機能不全 / 陣痛の異常 第8回 分娩期の看護2 産婦・胎児の健康のアセスメント・分娩期小テスト 第9回 産褥期の看護1 産褥期の定義 / 褥婦の生理的変化 第10回 産褥期に起こりうる正常からの逸脱 帝王切開術後 / 子宮復古不全 / 産褥熱 / 乳腺炎 / 産後精神障害 / 尿路感染・排尿障害 第11回 産褥期の看護2 褥婦の健康と生活のアセスメント / 母乳育児と新生児の栄養・産褥期小テスト 第12回 新生児期の看護1 新生児期の定義 / 新生児の子宮外生活適応過程と特徴 第13回 新生児期に起こりうる正常からの逸脱 先天異常 / 早産児・低出生体重児 / 呼吸障害 / 高ビリルビン血症 / 低血糖症 第14回 新生児期の看護2 新生児の健康と発育のアセスメント・新生児期小テスト 第15回 親になる・家族になる過程を支える看護2 褥婦と家族の心理・社会的変化 / 心理・社会的状態のアセスメント / 子育て支援施策の活用 定期試験 |
授業方法 Class Method |
講義形式:講義は対面型で実施する。 1. 原則講義形式で授業を進める。 2. 講義受講前には、Google Classroomにアップロードされた予習の資料や、講義資料を参照しながら自己学習をする。 3.講義受講後は、授業時間中に提示した課題(妊娠期・分娩期・産褥期・新生児期計4回)を解き、期限までにGoogle Classroomに提出する。 4. 授業時間中に実施する小テスト(妊娠期・分娩期・産褥期・新生児期計4回)を受ける。 |
Google Classroom クラスコード Google Classroom - Class Code |
2mlkv2w |
アクティブ・ラーニングの形態 Form of Active Learning |
・反転授業による自主学習支援(e‐learning等を活用) ・講義の復習用課題では、講義により学習した知識をもとに、対象の身体状態評価や経過アセスメント、対象のもつニーズや健康課題に対する支援について考える、問題解決型学習(Project Based Learning)を行う。 ・また授業ごとの課題をGoogle Classroomに提示するが、講義内容への質問や意見を記入できるようにし、次の授業で質問や意見へのフィードバックを返すようにする。 |
準備学習(予習・復習等) Review and Preview |
予習:各回に予習のための資料を提示する。該当する教科書の範囲をよく読み、資料で提示するキーワードについて事前に調べ、Google Classroomに提出すること。 復習:講義内容の復習用の問題を課題としてGoogle Classroomに提示する。課題は平常点として評価するため、毎回提出期限内に入力すること。 |
評価方法 Evaluation Method |
・試験期間中に試験を実施(60点) ・平常点(40点) 平常点等配点内訳:・各授業ごとの課題:20点 小テスト :20点(5点×4回) 評価の観点は、第1回授業で説明する。 |
課題(試験やレポート等)に対するフィードバックの方法 Task Feedback |
(1)小テストは妊娠期、分娩期、産褥期、新生児期の各期終了後に行う。評価後、授業中に解説を行う。 (2)課題は評価後、授業中に解説を行う。 (3)定期試験で正解、誤答の多かった問題の講評を、成績発表日以降にGoogle Classroomで閲覧可能にする予定。 |
教科書 Textbook |
ナーシンググラフィカ 母性看護学② 母性看護の実践 第3版/小林康江、中込さと子、荒木奈緒 編/株式会社メディカ出版 ナーシンググラフィカ 母性看護学③ 母性看護技術 第6版/荒木奈緒、中込さと子、小林康江/株式会社メディカ出版 |
参考書 Reference Books |
病気がみえる vol.10 産科 第4版/井上裕美 他監修/メディックメディア 新生児学入門 第5版/仁志田博司/医学書院 母性看護学Ⅱマタニティサイクル 母と子そして家族へのよりよい看護実践/大平光子ら編/南江堂 |
地域との連携 Cooperation with the Community |
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受講上の注意 Notices |
1.「配付資料=授業ノート」ではない。授業スライドや配付資料には要点のみ掲載する。授業ノートは予習・復習しながら自分で作成すること。 2.前回までの授業で教授した内容は習得しているものとして進める。授業中にわからない内容があれば、復習しながら学習すること。 3.授業で小テスト・最終試験・国家試験の出題範囲をすべてカバーできないので、教科書・参考書・国家試験問題集等を参照しながら自己学習すること。 |
卒業(修了)認定・学位授与の方針との関連 Relation to the Diploma and Degree Policy |
1.知識・理解 1-2 生活者としての看護の対象者を支援するために必要な専門的知識を習得している。 3.思考 3-1 看護の対象者の生活や健康を支える様々な要因(身体心理社会的)についての情報を収集し、分析することができる。 |
実務経験と授業との関連 How the Instructors' Experiences will shape Course Contents |
助産師としての臨床経験や関連する分野での研究経験を活かし、周産期看護について教授する。 |
教科書コメント |
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