シラバス参照 |
年度 | 2025 |
---|---|
科目名 | 企業の投資意思決定 |
担当者名 | 岸本 義之 |
単位 | 2.0 |
科目目的 Course Objectives |
企業が資金を投資して価値を生み出す際の判断手法をコーポレート・ファイナンス(企業財務)の理論をもとに学び、企業がどのように投資判断を行うのかを理解することを目指す。 |
---|---|
到達目標 Class Goal |
正味現在価値法(NPV)に基づく定量的意思決定について理解する。 NPV法の課題を理解し、その解決のための手法について理解する。 |
授業内容 The Content of the Course |
企業が資金を投資して価値を生み出す際の判断手法をコーポレート・ファイナンス(企業財務)の理論をもとに学ぶ。講義では、正味現在価値(NPV)法を用いた定量的な投資意思決定手法をに身につけるともに、NPV法の課題とされる資本コストの推定方法、不確実性のある場合の意思決定方法、海外投資に関する意思決定方法などについて理解する。こうした分析手法に関する理解のために、講義型の授業に加えて、簡素化された事例をもとにしたケース演習を通じて、定量的な分析手法を身につける。また、金融オプション、リアルオプション、為替リスク管理、マーケティングROIなどの専門的なテーマに関しても、その概要を学ぶ。 |
授業計画 Class Plan |
第1回 コーポレート・ファイナンス(企業財務)のまとめ:正味現在価値法(NPV) 第2回 キャッシュフローの求め方:損益計算書からどう調整するのか 第3回 ケース演習:NPV法を用いた投資意思決定 第4回 NPVの課題(1):過去データからどうやって将来の期待値を求めるのか 第5回 NPVの課題(2):非上場会社や部門の割引率をどう求めるのか 第6回 ケース演習:部門の割引率を求める 第7回 NPVの課題(3):不確実性をどうやって織り込むのか 第8回 金融オプション入門:デリバティブ(金融派生商品)としてのオプション 第9回 リアルオプション:意思決定方法としてのオプション 第10回 ケース演習:不確実性のある環境下での投資意思決定 第11回 為替リスク入門:為替リスクに関する理論と、リスク管理手法 第12回 買収・合併M&A:成功するM&Aと失敗するM&Aの差はどこから来るのか 第13回 マーケティングROI(投資対効果):定量的な分析をどう活かすのか 第14回 海外投資の意思決定:海外ゆえのリスクをどう判断するのか 第15回 ケース演習:海外向け投資の判断 |
授業方法 Class Method |
講義を中心に行う。授業全体を通じ2回(前半、後半)のケース演習を課す。 対面授業を行うが、復習用に動画を録画してClassroomにアップする 2年次の「企業財務論」では、配布されたスプレッドシートに数字を入力すると回答できる課題であったが、本授業では、スプレッドシートの「ひな形」のみを配布し、各自でスプレッドシートを完成させた上で数字を入力して分析を行う |
Google Classroom クラスコード Google Classroom - Class Code |
7q2tu7b |
アクティブ・ラーニングの形態 Form of Active Learning |
ー |
準備学習(予習・復習等) Review and Preview |
予習:授業前に予習資料をClassroomで配布するので、事前に読んでおくこと 復習:教員が授業で使用したスライドなどを見直し、理解を確認する (本授業は対面で行うが、復習用に動画を録画してClassroomにアップするので、わからなかった部分は録画を見返して確認することを強く推奨する) 宿題等はClassroomで回収する |
評価方法 Evaluation Method |
・平常点(100点) 平常点等配点内訳:ケース演習(40点) 宿題5回(50点) コメントシート(10点) |
課題(試験やレポート等)に対するフィードバックの方法 Task Feedback |
解答例を次回授業冒頭で解説し、全体としてのフィードバックを行う (数字を用いた分析をスプレッドシートで行う課題が中心となるが、その回答方法を解説するので、各自で自分の作成したスプレッドシートを修正して確認することを推奨する) |
教科書 Textbook |
独自に作成した資料を毎回用意する |
参考書 Reference Books |
|
地域との連携 Cooperation with the Community |
|
受講上の注意 Notices |
2年次の「企業財務論」を履修してあることが望ましい (「企業財務論」を履修していない場合は、授業開始前にクラスルームに掲示する資料を熟読しておくことを推奨する) |
卒業(修了)認定・学位授与の方針との関連 Relation to the Diploma and Degree Policy |
1.知識・理解 1-1 経営学に関する基礎的・専門的知識を有し、多様な経営課題を的確に理解できる。 1.知識・理解 1-2 自らが目指す将来キャリアで活躍するために必要な基礎的・専門的知識を習得している。 |
実務経験と授業との関連 How the Instructors' Experiences will shape Course Contents |
経営コンサルタントとして企業財務の課題にかかわった経験(20年以上)を有する |
教科書コメント |
シラバス参照 |