シラバス参照 |
年度 | 2025 |
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科目名 | 健康・スポーツ科学研究法 |
担当者名 | 久富 健治・田中 美吏・松本 裕史 |
単位 | 2.0 |
科目目的 Course Objectives |
本授業では、研究のプロセス、統計手法および研究スタイルについて解説し、修士論文を作成するための基礎的知識を学ぶこと、および科学の健全な発展のために身につけなければならない科学者として必要な考えや態度を養うことを目的とする。 |
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到達目標 Class Goal |
スポーツ教育学、スポーツ科学、スポーツマネジメント学、および健康科学の各分野に関係する研究法についての理解を深める。加えて、科学の健全な発展のために科学者として必要な考え方、すなわち1)責任ある研究活動とは何か、2)高い倫理性に基づく研究の進め方、3)適正な研究成果の発表について理解する。 |
授業内容 The Content of the Course |
論文の作成においては、「研究倫理」の理解を前提に、「研究のプロセス」つまり論文を仕上げるまでに取り組むべき課題をあらかじめ理解しておかなければならない。次に、「実験・調査データの分析・整理をする能力」が求められる。すなわち、統計処理能力と伝達能力である。さらに、研究には調査研究をはじめ実験的、質的研究など多くの「研究スタイル」があり、それぞれの特徴を理解して研究の幅を広げる。適時、健康運動科学研究所で実践している研究内容の紹介も行う。 |
授業計画 Class Plan |
1 社会における研究行為の責務(担当:久富健治) 2 研究倫理とは何か(担当:久富健治) 3 研究不正行為とは何か(担当:久富健治) 4 科学研究の質保証(担当:久富健治) 5 社会研究の倫理と方法的態度(担当:久富健治) 6 統計手法:統計の原理(担当:松本裕史)(遠隔) 7 統計手法:基本的統計量(担当:松本裕史)(遠隔) 8 統計手法:t検定(担当:松本裕史)(遠隔) 9 統計手法:分散分析(担当:松本裕史)(遠隔) 10 統計手法:相関分析、回帰分析(担当:松本裕史)(遠隔) 11 研究にとりかかる(担当:田中美吏) 12 研究計画を立てる際の注意点(担当:田中美吏) 13 実験的研究の計画(担当:田中美吏) 14 調査研究の計画(担当:田中美吏) 15 Webアンケートの作成(担当:田中美吏) |
授業方法 Class Method |
講義+演習型授業、統計ソフトウエアを利用した演習形式の授業を実施する。 オンラインでも対応する。 |
Google Classroom クラスコード Google Classroom - Class Code |
ioj3ev4 |
アクティブ・ラーニングの形態 Form of Active Learning |
演習形式の授業を含む |
準備学習(予習・復習等) Review and Preview |
毎授業時の復習をするとともに、質問があれば準備をしておくこと。また、次回の内容をシラバスより確認し、関連する内容を予習しておくこと。 |
評価方法 Evaluation Method |
・レポート[作品含む](80点) ・平常点(20点) 平常点等配点内訳:授業への積極的取り組み(プレゼンテーション)(20点) |
課題(試験やレポート等)に対するフィードバックの方法 Task Feedback |
各担当者の最終授業で全体に対するフィードバックを実施する。 (最終的に各担当者の100点満点の評価を平均する。) |
教科書 Textbook |
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参考書 Reference Books |
健康・スポーツ科学のための研究方法ー研究計画の立て方とデータ処理方法ー/出村慎一/杏林書院 SPSSとExcelによる「統計力」トレーニングースポーツデータで分析力を身につける/川本竜史/東京図書 科学の健全な発展のためにー誠実な科学者の心得ー/日本学術振興会「科学の健全な発展のために」編集委員会編/丸善出版 エマニュエル・トッドの思考地図/エマニュエル・トッド/筑摩書房 職業としての学問/マックス・ヴェーバー/岩波書店(岩波文庫) メディカルスタッフのためのひと目で選ぶ統計手法/山田 実/羊土社 教育・心理・言語系研究のためのデータ分析 研究の幅を広げる統計手法 /平井 明代 /東京図書 教育・心理系研究のためのデータ分析入門 第2版―理論と実践から学ぶSPSS活用法―/平井明代/東京図書 心理学統計入門 わかって使える検定法/板口 典弘 森 数馬/ 講談社 心理学論文の書き方: 卒業論文や修士論文を書くために/松井 豊/河出書房新社 心理学レポート・論文の書き方/板口 典弘 山本 健太郎/講談社 |
地域との連携 Cooperation with the Community |
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受講上の注意 Notices |
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卒業(修了)認定・学位授与の方針との関連 Relation to the Diploma and Degree Policy |
知識(1.多様化・複雑化する社会を理解する力) 1.現代社会で不可欠な基礎的ITリテラシー、すなわち「情報リテラシー」、「コンピュータリテラシー」及び「ネットワークリテラシー」を理解し、ITを安全に活用することができる。 知識(2.“生きること”につながる専門性) 2-1(スポーツ教育学分野) 学校体育、ないしは地域社会の健康・スポーツ教育における実践課題を構造的に理解し、課題解決のための教育学的原則、あるいは実践的方法論を幅広く理解できる。 2-2(スポーツ科学分野) スポーツに関連する諸問題を自然科学、人文科学、社会科学の学術的知見に基づき、総合的に理解できる。また、それらを基盤として基礎的研究から実践的応用へと幅広い研究に対応できる知識を身につけている。 2-3(スポーツマネジメント学分野) スポーツや健康に関連するマネジメント問題を学術的知見に基づき、総合的に理解できる。また、それらを基盤としてスポーツマネジメント諸領域における課題解決に志向した研究ができる知識を身につけている。 2-4(健康科学分野) 健康科学分野に関連する諸問題を学術的知見に基づき、総合的に理解できる。また、それらを基盤として基礎的研究から臨床的応用へと幅広い研究に対応できる知識を身につけている。 姿勢(3.自他を尊重する姿勢) 3.人を思いやり、人の立場に立って物事を考えることができる高い倫理観に支えられた規律のある態度で研究に臨むことができる。 姿勢(4.失敗を恐れず挑戦する姿勢) 4.研究テーマの社会的背景から導き出された仮説を検証する過程を重んじ、粘り強く研究に取り組むことができる。 行動(6.論理的に考え伝える力) 6.研究に必要な基礎的ITリテラシーを活用し、研究テーマの社会的背景と研究課題を解決するための実験・調査の条件を計画的に立案することができ、得られた結果を論理的思考で整理・説明することができる。 行動(7.新たな価値を創造する力) 7.現代における研究分野の諸問題を明らかにして解決の糸口を見つけ、研究を進めることができる。 行動(8.多様な人々と協働する力) 8.本専攻では学校教育現場、スポーツ競技選手をはじめ身体機能障害及び身体機能回復に関する人、さらにスポーツビジネスの対象となる消費者を対象とした研究を推進している。そのため、多様な人々との信頼関係を築いて協働しながら研究を進めることができる。 |
実務経験と授業との関連 How the Instructors' Experiences will shape Course Contents |
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教科書コメント |
シラバス参照 |