シラバス参照 |
年度 | 2025 |
---|---|
科目名 | 薬用資源学特論 |
担当者名 | 奥 尚枝・岩岡 恵実子・本田 千恵 |
単位 | 2.0 |
科目目的 Course Objectives |
薬用資源学は、人類が長い歴史の中で天然から探し出してきた薬物に関する生薬・天然物化学の基礎的知識を基に、医薬品開発に不可欠な「リード化合物」発見に向けての基盤となる。そこで、資源の探索に有用な薬効評価法や、資源の確保におけるバイオテクノロジーの応用を理解し、得られた資源の生命科学の現象解明や医薬品開発への応用に関する知識と技能を修得することを目的とする。 |
---|---|
到達目標 Class Goal |
1) 生薬・天然物化学の基礎的知識を理解し、説明できる。 2) 植物、海洋生物、伝承医薬などの医薬品開発への応用について説明できる。 3) 資源探索に有用な薬効評価法の基本的知識を説明できる。 4) バイオテクノロジーの技術を理解し、説明できる。 |
授業内容 The Content of the Course |
自然界に存在する物質を医薬品として利用できるようになるために必要な基本的知識を修得する。また、天然由来の医薬品のひとつである生薬と漢方処方の関連性および現代の医薬開発における漢方の役割や問題点について学ぶ。さらに、天然物化学を基盤として生物現象を科学的に解明した最新のトピックスについて調査・討論する。 |
授業計画 Class Plan |
第1回 新しい薬用資源学について概説する(奥) (1)歴史的展開 (2)薬用植物学・生薬学・天然物化学と医薬品開発 第2回 薬用資源の探索に有用な薬効評価法について(奥) (1)新規の薬効評価法をもちいた資源探索に関する研究例 第3回 薬用資源の確保および新規開発の現状と課題(奥) (1)植物工場を利用した資源確保 (2)植物バイオテクノロジー 第4回 天然物化学を基盤とした生命現象の解明について(奥) (1)生物現象を解明する鍵となる有機化合物の解析研究例 (2)鍵となる物質の探索、単離・精製 第5, 6, 7回 生物現象を解明する鍵となる有機化合物を知る(本田) (1)構造解析の各種方法の概説 (2)構造解析演習 第8, 9回 天然物化学に関する最近のトピックスについて(奥) (1)最近のトピックスに関する調査とまとめ (2)プレゼンテーションおよび討論 第10, 11回 天然由来生物活性物質の生合成経路について(奥) 第12回 生薬・漢方医薬学の研究について(奥) 第13回 天然物化学を基盤とした創薬研究の例を知る(岩岡) 第14, 15回 生薬・漢方医薬学の研究における最近のトピックス(奥) (1)最近のトピックスに関する調査とまとめ (2)プレゼンテーションおよび討論 なお、進行状況によって前後する場合がある。 |
授業方法 Class Method |
講義形式で授業を進めるが、一部、各自が課題に対する調査をし、プレゼンテーションおよび討論を行う双方向授業を行うほか、時にPBL演習を行う。 |
Google Classroom クラスコード Google Classroom - Class Code |
使用する場合には担当教員から連絡する。 |
アクティブ・ラーニングの形態 Form of Active Learning |
適時質疑応答等を含めた双方向授業を取り入れ、時に少人数のグループにおけるディスカッションおよびPBL演習を行う。 |
準備学習(予習・復習等) Review and Preview |
本学では、45時間の学修時間を必要とする内容の授業時間に1単位を設定することを標準としています。学修時間には、授業時間だけでなく、予習・復習等教室外での自主学習も含まれます。 薬用植物学、生薬学、天然物化学等の講義で修得した基本的なことを復習しておくこと。 |
評価方法 Evaluation Method |
・平常点(100点) 平常点等配点内訳:講義への積極的な参加度 60点、プレゼンテーション 40点 |
課題(試験やレポート等)に対するフィードバックの方法 Task Feedback |
疑問や質問に関しては、その都度、解説および自身で問題解決するための助言を行う。また、PBL演習、トピックスのまとめやプレゼンテーションにおいては適宜、コメントや助言等を行う。 |
教科書 Textbook |
|
参考書 Reference Books |
|
地域との連携 Cooperation with the Community |
|
受講上の注意 Notices |
プリントを配布する。 積極的に発言、討論すること、また自発的に疑問点を解決し、理解することにつとめること。 |
卒業(修了)認定・学位授与の方針との関連 Relation to the Diploma and Degree Policy |
2.医薬品・化粧品・健康食品等の創製のための有機化学、物理化学、分析化学、生命科学、薬理学、薬剤学、衛生・環境化学などの「基礎薬科学」に関する専門的な知識を有し、あるいは医薬品の有効性・安全性評価、有用性評価、製剤化、治験、化粧品、健康食品などの「応用薬科学」に関する専門的な知識を有し、それらを体系的に理解している。 7.「基礎薬科学」あるいは「応用薬科学」に関する研究を行うための技能を有し、新たな展開を図ることができる。 |
実務経験と授業との関連 How the Instructors' Experiences will shape Course Contents |
|
教科書コメント |
シラバス参照 |