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年度 | 2025 |
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科目名 | 平安朝文学の世界 |
担当者名 | 大槻 福子 |
単位 | 2.0 |
科目目的 Course Objectives |
平安朝の文学を通して、当時の人々の生活・風俗や考え方に触れ、我が国の文学や文化についての理解を深めることを目標とする。 |
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到達目標 Class Goal |
古典文学作品を読解する基本的な能力を身につける。平安時代の人々の生活や考え方、文化について理解する。平安時代のさまざまな作品に触れることを通して、文学史の知識を身につける。 |
授業内容 The Content of the Course |
平安時代には、仮名文字の発達により、物語文学や日記文学・随筆など、さまざまなジャンルの散文学が開花した。この時代の人々は、何を考え、どのように生活していたのだろうか。恋愛は、家庭生活は、そして仕事は?――平安時代の文学作品を読み味わい、この時代を身近に感じることを通して、理解を深める。 |
授業計画 Class Plan |
対面15回 第1回 平安朝の生活と文化――『枕草子』等の記述を通して、当時の貴族たちの生活や教養について考える。 第2回 後宮の生活――后同士の、そして女房達の間の確執・・・「後宮」という特殊な閉鎖された社会に生きる女性達の「心」を探る。 第3回 貴族の結婚生活――『蜻蛉日記』の記述を中心に、貴族の結婚生活の実態を見る。 第4回 政治の世界――『大鏡』を読んで、菅原道真と藤原道長の人物像を探る。 第5回 物語文学の世界①――「物語の出で来はじめの祖」と言われる『竹取物語』を取り上げ、その特質を考える。 第6回 物語文学の世界②――日本版シンデレラ『落窪物語』を読む。 第7回 源氏物語の魅力①――成立以来、多くの読者を魅了してきた『源氏物語』の魅力を探る。 第8回 源氏物語の魅力②――成立以来、多くの読者を魅了してきた『源氏物語』の魅力を探る。 第9回 源氏物語の魅力③――成立以来、多くの読者を魅了してきた『源氏物語』の魅力を探る。 第10回 更級日記――夢と物語の好きな女性の半生を見る 第11回 夜の寝覚――天人の予言に始まる女主人公の数奇な運命。中間・末尾に欠巻を有しながらも、多くの読者に支持されたこの作品の魅力を探る。 第12回 夢と転生――三島由紀夫の『豊饒の海』にも影響を与えたという転生の物語、『浜松中納 言物語』を通して、平安朝のロマンを感じたい。 第13回 男装・女装の物語――男が女で、女が男?・・・平安後期の佳作『とりかへばや』『有明の別れ』など、新奇な趣向の物語の魅力を探る。 第14回 狭衣物語――『源氏物語』に次ぐ佳作として人気のあったのは『狭衣物語」である。現代にはあまり知られていないこの物語の内容を紹介する。 第15回 散逸物語をめぐって――平安時代に創作された物語のうちの多くが、現代には伝わらず、読むことが出来ない。残された資料から、そうした物語の数々について紹介する。 |
授業方法 Class Method |
講義形式。授業後、毎回簡単な課題を課し、Googleクラスルームの「課題」に提出して貰う。 |
Google Classroom クラスコード Google Classroom - Class Code |
共通教育科目のクラスコードは、「共通教育サイト」に一覧掲示する。 抽選終了後、受講が決まった科目のクラスコードを確認しClassroomへ入室すること。 科目担当者からの招待は行わない。 「共通教育サイト」 https://kyotsu.mukogawa-u.ac.jp/index.html ◆Classroomへの参加登録の遅れや入室間違いは、教員からの指示が得られず課題等が未提出となる。それらが単位修得に係る評価に影響するので、十分に注意すること。 |
アクティブ・ラーニングの形態 Form of Active Learning |
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準備学習(予習・復習等) Review and Preview |
予習 毎回取り上げる各作品について、事前に基本的な知識を身につけておくこと。 復習 毎回の資料を見直し、聞き逃した点や分からない点については、映像を再確認したり、自身でも積極的に辞書や注釈書などを調べて、できる限り解消しておく。 |
評価方法 Evaluation Method |
・平常点(100点) 平常点等配点内訳:毎回の課題。配点は1回10点×15回で合計150点とし、総得点を1.5で割って100点満点に換算する。 期限後に提出された課題解答は、採点対象としないので、期限に遅れないよう提出すること。また、授業に欠席した回の課題は提出されても採点対象としない。 |
課題(試験やレポート等)に対するフィードバックの方法 Task Feedback |
毎回、前回の課題についてのフィードバックを行う。課題は原則として返却しないので、返却希望の場合は個別に申し出ること。 |
教科書 Textbook |
事前にクラスルームの「資料」に投稿し、授業当日にコピー配布。 |
参考書 Reference Books |
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地域との連携 Cooperation with the Community |
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受講上の注意 Notices |
スマートホン・タブレットは、担当者から指示のない限り、授業中の使用禁止。毎回の授業内容に関する質問は、メールで行い、「限定公開コメント」や課題の解答に記載しないこと。 |
卒業(修了)認定・学位授与の方針との関連 Relation to the Diploma and Degree Policy |
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実務経験と授業との関連 How the Instructors' Experiences will shape Course Contents |
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教科書コメント |
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