| シラバス参照 |
| 年度 | 2026 |
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| 科目名 | 建築設計演習Ⅲ |
| 担当者名 | 大井 史江・上田 信也・宇野 朋子・田中 明・中村 優花・三宗 司郎・山田 雅明・山本 親 |
| 単位 | 6 |
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科目目的 Course Objectives |
家族や集団のための建築空間を設計する基礎的手法を学ぶことを目的とする。そのため、家族や仲間等の集団生活、あるいは不特定多数の群集の利用のための建築空間を、RC造や膜構造等によって設計する演習を行う。 |
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到達目標 Class Goal |
家族や集団のための建築の設計への理解を通して、 「真」「善」「美」を互いに総合する能力を養い、安全で、使いやすく、美しい、真に人間的な住環境を創生する基礎的能力をより向上させる。 |
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授業内容 The Content of the Course |
3種類の集団行動、すなわち1)三世代家族の日常の共同生活、2)家族や親しい仲間の小集団が集まって快適に過ごす余暇生活、3)駅舎で乗降する不特定多数の群集の行動を取り上げ、それぞれ三世代住宅、宿泊施設、駅舎を設計し、図面、模型を作成する。各課題の設計の基礎となる空間を習得するために、基礎的な課題を実施する。課題の参考事例の見学や敷地調査はフィールドワーク、または授業時間中に実施する。 課題1:三世代で住む家 日常の場所として、三世代で暮らす住宅を建築する。生活にまつわる様々な行為について具体的に把握し、家具や生活道具とともに住まいの空間を構成する。設計では生活者が助け合って暮らすことの大切さを省みて、光や風といった自然環境についても配慮して、建物と一体的に、庭など外構の計画も求められる。機能的要求や、美的要求を生活者に尋ね、スケッチや模型を用いて打ち合わせを繰り返す。計画は3階建RC造を基本とし、連続する内部空間を設計し、構造計画と法規への適合に努める。関連のフィールドワークでは住宅建築の実例やショールーム等を見学予定。 課題2:歴史的都市に建つ宿泊施設 長い歴史の中で人間が自然と密接に関わりながら築き上げてきた歴史的都市に、小規模滞在型の宿泊施設を計画する。世界遺産の事例などを通して、文化的景観の概念を理解するとともに、その土地の風土や文化遺産と競演して新たな文化的景観を創出しうる建築を追求する。同時に宿泊施設としての機能的計画や構造の計画法、主要構造物以外の要素によるヒューマンスケールのデザインなども習得。 課題3:大規模な群集を安全快適に誘導する膜屋根の駅舎 既存駅舎を見学したうえで、利用者にわかりやすい、次にすべき行動が自然と誘発されるような記号的空間を計画し、快適な旅客誘導ができるような駅舎の設計をおこなう。また、膜構造の講義を受け、建築物にかかる力を体感しながら模型によるスタディを重ね、ホームの上屋を膜屋根で計画する。ホームを構成する設備、家具などを一体的に計画し、光、音、雨水など環境の諸条件に対する建築的視点も考慮する。駅構内には店舗など地域での生活に関連深い施設、賑わいを創出する施設を提案する。さらに駅前広場も計画し、地域の象徴として歴史に残る空間を提案する。 |
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授業計画 Class Plan |
各課題の授業の進め方は以下の通りである。 1日目 課題説明 課題の担当教員が課題の趣旨、設計条件、提出物、スケジュール等についてガイダンスを行う。課題の敷地や参考事例の見学は、授業時間中、もしくは並行して開講する「建築フィールドワークⅢA」において行う。 2〜6日目 対話型演習 課題説明に基づき、各自が案を検討する。状況に応じて随時、教員が補足で説明を行う。出される宿題や、対話によって受けた指導に対応することにより、案の検討を進める。 7日目 中間講評 中間段階でのエスキス、スケッチ、スタディ模型などを提示、発表し、教員の指導を受ける。また学生、教員全員が今後の課題を共有する。 8〜12日目 対話型演習 中間講評で受けた指摘に基づき案を修正し、図面や模型のプレゼンテーションを行う。手描き透視図のスケッチの指導も受ける。2年次で履修した「CAD・CG応用演習」での知識を生かし、さらに高度なテクニックについても教員から修得するよう努める。所定の提出期限までに要求されたすべての図面、模型を完成させ、提出する。 13~15日目 講評会 提出した図面、模型を用いて、講評会を行う。講評会は2日間にわたり、学生の父母等や、学内の関係教職員に公開する。学生全員が発表し、他の学生や、2名以上の教員、専門家の講評を受ける。講評会では、他の学生の作品や発表、教員の講評等に関するコメントを書いて提出する。発表後の作品は、学生全員が所定の場所に展示する。 講評会や作品の展示を通して、学生のみならず担当教員も評価を受ける。必要に応じて授業内容や授業計画、授業方法等の改善をはかることにより、学科のFD活動の一環とする。 課題ごとの特性や授業の状況等に応じ、上記の授業計画を調整することがある。 |
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授業方法 Class Method |
教員の説明、スタジオでの一対一の対話型演習、中間講評や講評会における発表や教員の講評を総合し、学生各自でそれらの意見・評価を解釈し選択して、具体的な作品へまとめあげる。なお第3課題は、海外からの短期留学生と合同で授業を行う予定であり、課題の説明資料等に英語の解説を付記する。 |
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Google Classroom クラスコード Google Classroom - Class Code |
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アクティブ・ラーニングの形態 Form of Active Learning |
PBL(Problem-based learning:問題解決型学習) |
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準備学習(予習・復習等) Review and Preview |
授業時間外も必ずスタジオで作業を行うこと。教員、助手、学生が、設計したエスキス、スケッチ、模型を各自の机に提示することにより、実践的設計行為を共有できるようにする。毎回の演習において教員から指示された宿題、および受けた指導内容は、必ず次回の演習までに自分自身の作品に反映させること。各課題とも所定の提出期限までに必要な図面、模型等を作成すること。 |
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評価方法 Evaluation Method |
・平常点(100点) 平常点等配点内訳:3課題の総合評価。各課題の評価は1)中間のスケッチ、模型、発表、授業態度等の評価 2)最終提出物の評価 3)講評会の評価を総合する。2)で未提出物がある場合は減点。1課題でも不合格の場合は、本科目を不合格とする。 |
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課題(試験やレポート等)に対するフィードバックの方法 Task Feedback |
毎回の授業において、各学生が作成した設計案に対して教員が個別に対話型の指導を行う。 各課題の中間講評および最終の講評会で、各学生の発表に対し個別に講評を行う。 演習の中での討論や見学のレポートなどは返却後、スタジオに掲示し、知識の共有を図る。 不合格者に対しては、補習において、不合格となった課題に関する個別指導を行い、再提出を求める。 |
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教科書 Textbook |
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参考書 Reference Books |
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地域との連携 Cooperation with the Community |
授業時間中、または並行して開講する「建築フィールドワークⅢA」において、課題敷地および参考事例の見学を行う。施設の運営管理者などとは、運営に関するヒアリング、課題の計画敷地の調査、講評会などを通して交流を深め、より広い視野で計画に取り組む姿勢を身に着けるよう努める。 |
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受講上の注意 Notices |
「建築設計演習Ⅱ」を履修した学生のみ履修可。 補習、再試験について:定期試験において不合格となった学生は、夏期休暇中に開講する補習に必ず出席するとともに、所定の期間に再試験受験手続を行い、指示された提出物を期限までに提出すること。補習に出席しない場合は、再試験受験手続を行っていても原則として不合格とする。再試験において提出した提出物の点数は0.8をかけ、上記評価方法に基づく得点に加算する。再試験の評価において、60点以上の得点はすべて60点とする。 |
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卒業(修了)認定・学位授与の方針との関連 Relation to the Diploma and Degree Policy |
A.高い知性 ◎A-1(6年)語学や諸学の基礎学力の修得、及び自らの主張を社会に提案し、合意を形成できる実践的能力を修得する。(4年)語学や諸学の基礎学力の修得、及び自らの主張を社会に提案し、合意を形成できる基礎的能力を培う。 ○A-2, A-3, A-4 B.善美な情操 ○B-1, B-2 C.高雅な特性 ○C D.高い知性、善美な情操、高雅な徳性の総合 ◎D-1(6年)「真」「善」「美」で極めた精神世界を統合し、住環境という実在するモノの世界に具体的、実践的に実現する能力を修得する。(4年)「真」「善」「美」で極めた精神世界を統合し、住環境という実在するモノの世界に具体的に実現する基礎的能力を培う。◎D-2(6年)様々な専門家、技術者との共同の重要性を理解し、チームワークで建築をつくりこむことのできる能力を修得する。(4年)様々な専門家、技術者との共同の重要性を理解する。 ※◎は特に対応する学習・教育到達目標、○は対応する学習・教育到達目標を示す。 |
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実務経験の有無(本科目と関連のある実務) Presence or Absence of Practical Experience related to the Course Contents |
あり |
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実務経験と科目との関連 How the Instructors' Experiences will shape Course Contents |
山本親・宇野朋子・大井史江・田中明・中村優花 各専任教員の建築設計や環境設計に関する実務経験を活かし、各課題において、学生の積極的な取り組みを促し、専門的で実践的な建築設計手法や知識を教授する。 上田信也 内外の設計事務所や開発援助機関での経験をもとに、社会・人間・空間の関係のトータルな解決に向けた、建築設計の包括的なプロセスの指導を目指す。 三宗司郎 住宅や膜構造建築を含む豊富な建築設計の実務経験を踏まえ、専門的かつ実践的な建築設計手法や知識を教授する。 山田雅明 建築設計事務所における長年にわたる手描きパース制作の実務経験を踏まえて、表現力豊かなパース制作の指導にあたる。 |
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教科書コメント |
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