よく使われる天然染料

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青色を染める染料
すくも インド藍 琉球藍 ウォード 臭 木
日本の藍。タデ科の植物であるタデアイの葉を堆肥状に発酵させたもの。
タデアイ
藍についての詳細
マメ科のインジゴフェラ属の植物の葉の抽出液から藍の色素を生成させ、沈殿させたもの
植物全体
キツネノマゴ科の植物。沖縄では沈殿藍(泥藍)にして染料としている。 ヨーロッパで使われきた藍植物。アブラナ科 クマツヅラ科の落葉小高木。山野に普通にはえている。葉や花に強い臭いがあるので、この名がある。果実を用いる。植物全体
タデアイの生葉
ジュース状にして、絹などを染色できる



赤色を染める染料
西洋茜 日本茜 コチニール 紅花(乱花) 紅花(紅餅)
アカネ科の多年草(つる性)。地中海沿岸に分布。根を用いる。主な色素はアリザリン。
地上部分
茜による染色
アカネ科の多年草。アジアの暖帯に分布。根を用いる。
地上部分
中南米のサボテンにつく虫を乾燥させたもの。色素はカルミン酸。 キク科の二年草。原産はエチオピア。花を用いる。写真は花を乾燥させただけのもの。 水洗いした新鮮な紅花を発酵させ、臼でついたあと、ダンゴ状にしてから足で踏みんで平板状にして乾燥させたもの。



紫色を染める染料
紫根(シコン) ログウッド 五倍子 蘇芳(スオウ) 貝紫
日本・中国などに分布するムラサキ科の多年草 根を用いる。色素はシコニン。 中米原産のマメ科の小高木。幹材を用いる。紫色から黒色に染まる。 小高木であるヌルデできるコブ状のもので、紫鼠色から黒色に染まる。 マメ科の小高木でインド・マレーシア原産。心材を用いる。赤〜紫色に染まる。色素はブラジリン。 紫色の色素のもとになる物質を分泌する貝。世界に多種類存在するが、写真のものは、日本に広く分布するイボニシ。



黄色から茶色を染める染料
鬱金(ウコン) エンジュ 刈安(カリヤス) 梔(クチナシ) 黄檗(キハダ)
熱帯アジアに分布するショウガ科の多年草。根を用いる。カレー粉に使われる黄色の香辛料のターメリックのこと。色素はクルクミン。
地上部分
中国原産のマメ科の落葉高木。落花を用いる。
植物全体
イネ科の、すすきのような多年草。日本の山野に自生する。葉を用いる。
日本の暖地に自生する常緑低木。実を用いる。
植物全体
日本の山地に自生するミカン科の落葉高木。樹皮の内側(内皮)を用いる。
植物全体
ゲレップ ミロバラン ウェルド(weld)
クワ科の高木。中南米に分布。樹皮を用いる。 インドなどに分布するシクンシ科の落葉高木。実を用いる。 和名をキバナモクセイソウという植物で、ヨーロッパの代表的な黄色染料。葉・茎を用いる。
植物全体


茶色から黒色を染める染料
カッチ ザクロ 車輪梅 丹殻(タンガラ) 丁字(チョウジ)
マングローブ(熱帯・亜熱帯の遠浅の海に茂る、塩分に耐える樹木の集まった樹林)に生育する樹木の抽出液を煮つめて乾燥させたもの。 ザクロ科の落葉高木。果皮を用いる。 バラ科の常緑低木。中国地方、九州、奄美諸島の海岸に生える。この変種がよく庭木に使われている。樹皮を用いる。大島紬の染料。
植物全体
マングローブに生育するオヒルギ(雄蛭木)の皮。その抽出液を煮つめて乾燥させたものは、カッチと呼ばれる。 常緑高木。蕾を用いる。香料のクローブのこと。
橡(ツルバミ) 榛の木(ハンノキ) 檳榔樹(ビンロウジュ) 矢車附子(ヤシャブシ) 山桃(楊梅)
ドングリの古称。果殻を用いる。 日本各地に分布するカバノキ科の落葉高木。実や樹皮を用いる。
植物全体
マレーシア原産のヤシ科の常緑高木。実を用いる。 日本各地に分布するカバノキ科の落葉高木。実を用いる。 温暖な地方に自生するヤマモモ科の常緑高木。庭にもよく植えられる。シブキ(渋木)とも呼ばれる。樹皮を用いる。
植物全体