武庫川女子大学 建築学科・大学院建築学専攻
 毎週土曜日はフィールドワーク
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■H25年度前期 建築学専攻 修士2年生 フィールドワークVI 第14回
 「桂離宮・修学院離宮」見学
 平成25年8月1日(木) 8:10〜17:20 担当:大井准教授
建築学科3年生
 フィールドワーク:2008年4月12日(土)
学生のスケッチ
 3期生にとって6年間の最後のフィールドワークです。 3〜4人のグループに分かれ、2つの見学場所を移動しました。 当日は午前中に雨が降っていましたが、見学を開始して間もなく雨も上がりいずれの離宮も雨に洗われた緑が美しく印象的でした。 桂離宮では松琴亭とその外腰掛、賞花亭、園林堂、笑意軒、書院群、月波楼の順路で宮内庁職員のところどころにユーモアをまじえた誘導に従い、見学しました。入念に計画された視線のコントロール、歩を進めるごとに景色が大きく変化する庭園の様子、インテリアも含めて随所に遊び心がみられる建築計画を実感できました。 修学院離宮は後水尾上皇の山荘として計画されました。比叡山を臨む敷地を選んで、粘土模型でスタディが進められたといわれます。学生たちは下離宮、中離宮、上離宮の順路で見学しました。茶室が随所にあるものの、四季を通じてつくし狩り、キノコ採りなど敷地内で自然を楽しむ宴が催されたといわれ、往時を想像しながら、すっかり晴れ渡ったおよそ3キロの見学コースを移動しました。
 
■H25年度前期 建築学専攻 修士2年生 フィールドワークVI 第11回
 グループ1「みんなの家」
 グループ2「ストロングビルディング、布の素材見学、神戸ポートタワー」
 グループ3「出雲大社」
 グループ4「兵庫県立歴史博物館・姫路市立美術館・姫路城見学」
 平成25年7月13日(土) 
建築学科3年生
 フィールドワーク:2008年4月12日(土) 建築学科3年生
 フィールドワーク:2008年4月12日(土)
みんなの家:木材の素地が温かみを感じさせる外観・内観
 
建築学科3年生
 フィールドワーク:2008年4月12日(土)
ストロングビルディング:あらゆる要素をそぎ落とした外観
 
建築学科3年生
 フィールドワーク:2008年4月12日(土)
出雲大社本殿 外観
 
建築学科3年生
 フィールドワーク:2008年4月12日(土)
姫路城天守閣の屋根目地漆喰の様子

 学生企画によるフィールドワークを実施しました。学生がグループに分かれて計画を立て、見学を行いました。今後、今回見学した内容を参考に、修士設計や修士論文を進めていきます。

グループ1「みんなの家」
 「みんなの家」は東日本大震災以降、多くの建築家や建築を学ぶ学生が復興活動を行ってきたプロジェクトの中のひとつです。敷地の陸前高田は住民が仮設住居での生活を余儀なくされています。度重なる話し合いとそこで生まれた信頼により、未来の陸前高田を地元の方たちが共に描き実現へとつなげていく建築です。建築は本来、その場所・地域のまちづくりの一部であり原動力にもなります。それらを肌で感じ、建築が持つ本来の意味を自分自身でもう一度再確認し今後の建築設計へとつなげていくことを目的として見学しました。 今回初めて「みんなの家」は伊藤豊雄氏が仮設住宅で暮らす人々の要望を聞き、共感する設計者や学生、施工者、住民らが協力しあってつくり上げてきたこの家はそこに住む人々の為に考えてつくられた建築であり、大きな木をそのまま部材として使用しており、素材の温かみが感じられます。

グループ2「ストロングビルディング、布の素材見学、神戸ポートタワー」
 神戸市の旧居留地地区の北東に位置するストロングビルディングは、自走式駐車場に貸店舗と貸事務所が付随した計画です。構造面での梁なし・柱の継手溶接なし・耐火被覆なし(耐火検証法)、設備面での天井設備配管なし、施工面での仮設階段なしなど、意匠・構造・設備・施工という職能を超えた協業による「LESSの徹底」を図った建築です。 薄いスラブと細い柱が美しく、洗練されたデザインで、構造も意匠に大いに関わっていると実感できました。ガラスの留め方は、サッシを用いるのではなく天井から細い鉄が垂れているディテールで、修士前期までに実務の授業を受講したからこそディテールに興味がもてる建築として見学することができました。
 次に建築設計総合演習IIで制作するゲルの材料選定も兼ねてユザワヤの生地売り場に立ち寄りました。ゲル制作に使用するため、伸縮性があり成形しやすく丈夫な布を重点的に見ました。建築の材料でありながらこれまであまり見学したことがなかった布について理解を深めることができました。
 最後に神戸港のシンボルとなっているポートタワーを訪れました。高層建築物のモデルの一つで、構造と美を兼ね備えた建築物のです。双曲面構造が特徴的な、線の集合により構成される曲面の美しさが感じられます。外観見学後は展望台にも上り、上空からの町並みも見学しました。

グループ3「出雲大社」
 本殿は延享の造営(1744)で建立されたもので日本最古の神社建築様式「大社造り」です。今回の造営に先立った調査によって、明治の正遷宮の際に、鬼板や千木・勝男木などを覆う銅板には、松ヤニやエゴマ油、鉛、石灰を混ぜた「ちゃん塗り」と呼ばれる塗装が施されていることが明らかになり、約130年前の大屋根が再現されました。檜皮は防水性に優れており、一般の約1.5倍の長さの檜皮も用いられています。 現在の拝殿は、昭和34年5月に竣工されました。設計は、神社建築学の権威である福山敏男博士で大社造と切妻造の折衷した様式です。神楽殿には長さ13m、重さ4.5tという日本最大級の注連縄があり御祭神のオオクニヌシは国譲りの後、目に見えない世界を司り、縁結びの神様として慕われるようになった。 今回、60年に一回の遷宮に建築を学ぶ学生として、木造建築の建物の維持保全と伝統的建築様式・技術に直に触れ、社殿建築への興味と知識を深めることができました。

グループ4「兵庫県立歴史博物館・姫路市立美術館・姫路城見学」
 兵庫県の歴史を学んだうえで、明治後期に竣工した建築のコンバージョンの手法への理解を目的としてこのフィールドワークに臨みました。
 兵庫県立歴史博物館は基本設計を丹下健三が行い、1983に開館しました。外観は姫路城の白をイメージさせる外観は、シンプルな形状ながら、内部に映し出される光や軒の出による陰影、姫路城を映し込むガラス面など、各所に存在感を感じさせる工夫が見られます。内部は主にスロープでの移動が主で、展示室同士も廊下で連結されています。しかし動線がわかりにくく、サインの必要性も感じました。
 姫路市立美術館は戦前に陸軍の施設として使用されていました。戦後は姫路市役所として長く使用され、1983年に市立美術館として開館しました。外観保存と活用実績が評価され、2003年には国の登録有形文化財に認定されました。外観は赤レンガに覆われており、現在もその趣が残されており、広い庭園には様々な彫刻が設置されています。
 姫路城では天守閣の改修工事が行われており、屋根を間近に見ることが出来る見学スペースが設けられています。屋根の葺替が完了しており、見学時には壁面の改修が行われていました。 姫路城の漆喰壁は内壁用と外壁用の壁漆喰の他に、屋根瓦の継目にも屋根目地漆喰が使用されており、近世に土佐で発達した土佐漆喰と、木部の腐食防止のために石灰に糊や砂を混ぜる南蛮漆喰の良い点を取り入れた、姫路城特有の漆喰が使用されています。また壁厚は昭和の大修理で、外壁は約30mmほど厚く塗替えられ、より雨風に強い外壁へと改修されています。今回の改修も昭和の修理と同じ厚みで塗替えています。改修の様子を間近で見学することで漆喰などの左官工事がいかに重要な技術であったかを知ることができました。  まちなみと自然との調和やそれらの見せ方の参考として見学しました。空間構成によって視界を遮り、或いは開く事で方向性を持たせた空間構成がなされています。しかしまちなみ保存地区とし、観光案内所のような位置づけとしてまちなみ館を配置させているにも関わらず、坂越で唯一観光客が訪れる場所ともなっている、しおさい市場までのアプローチについては、車、あるいはバスで迎える体制など課題として今後検討していく必要があると感じました。

 
■H25年度前期 建築学専攻 修士2年生 フィールドワークVI 第10回
 建築設計総合演習III 履修者対象
 「ゲルの設計と制作 : 基礎の制作」
 平成25年7月6日(土) 13:00〜16:30 担当:田崎教授
建築学科3年生
 フィールドワーク:2008年4月12日(土)
柱の頭部をお互いに繋ぐための貫を加工
建築学科3年生
 フィールドワーク:2008年4月12日(土)
大きな基礎の木材に、ほぞ穴の位置を墨付けしていく
建築学科3年生
 フィールドワーク:2008年4月12日(土)
電動の角のみを使って、基礎にほぞ穴を掘っていく
建築学科3年生
 フィールドワーク:2008年4月12日(土)
ピン接合の軸となる木材の丸棒にドリルで穴を開ける
建築学科3年生
 フィールドワーク:2008年4月12日(土)
ほぞ穴の掘りあがった8本の基礎を正確に並べて、角度などを調整する
 モンゴルのゲルを参考にして、部材が楽に運搬でき、組み立ても安全で容易に行える小屋を実寸で制作しています。1×4の建材を利用して、柱、梁などをピン接合し、床上で屋根と梁を繋いで、それらを持ちあげる「パンタ・ドーム」タイプの小屋で、屋内展示用に、八角形の基礎の上に柱を並べていきます。
■H25年度前期 建築学専攻 修士2年生 フィールドワークVI 第9回
 グループ1:「養老公園 養老天命反転地」
 グループ2:「佐川美術館」
 グループ3:「坂越 まちなみ見学」
 平成25年6月29日(土) 
建築学科3年生
 フィールドワーク:2008年4月12日(土)
養老公園 養老天命反転地:視覚的錯覚を誘発する空間の見学
 
建築学科3年生
 フィールドワーク:2008年4月12日(土)
佐川美術館:深い軒越しに屋外空間を臨む
 
建築学科3年生
 フィールドワーク:2008年4月12日(土)
佐川美術館:水景にたたずむ樂吉左衛門館の外観を見学
 
建築学科3年生
 フィールドワーク:2008年4月12日(土)
阪越 まちなみ:庭、小路など建物間の空間の修景を重点的に見学

 学生企画によるフィールドワークを実施しました。学生がグループに分かれて計画を立て、見学を行いました。今後、今回見学した内容を参考に、修士設計や修士論文を進めていきます。

グループ1「養老公園 養老天命反転地」
 建物内の机や壁・天井が上下左右を全く無視した場所に配置されており、視覚的な錯覚を体全体で楽しむ、自分の身体を意識させられる施設でした。通路の床面がいつのまにか壁面となるというように、感覚の不安定さ・危うさを体全体でかんじることができました。こうした日常生活では触れる機会の少ない錯覚感、不安定な感覚を体全体で味わうことにより、人間本来の感覚を再確認することができ、お互いの存在を常に意識しながら過ごすため、人と人とのつながりのあり方やバリアフリーについての問いかけもかんじられました。

グループ2「佐川美術館」
 日本の伝統的要素が踏襲された現代建築です。シンプルでありながら豊かな空間が形成されていました。また茶室に使用されている材の多くは、実際に生活の場で使用されていたものが再利用されており、独特の風合いを楽しむことも出来ました。全てを新しい建材で作るだけでなく、新旧混在したもので新しい建築を作りだすことが今後、非常に重要であることが理解できました。

グループ3「坂越 まちなみ見学」
 まちなみと自然との調和やそれらの見せ方の参考として見学しました。空間構成によって視界を遮り、或いは開く事で方向性を持たせた空間構成がなされています。しかしまちなみ保存地区とし、観光案内所のような位置づけとしてまちなみ館を配置させているにも関わらず、坂越で唯一観光客が訪れる場所ともなっている、しおさい市場までのアプローチについては、車、あるいはバスで迎える体制など課題として今後検討していく必要があると感じました。

■H25年度前期 建築学専攻 修士2年生 フィールドワークVI 第9回
 建築設計総合演習III 履修者対象
 「ゲルの設計と制作 :模型による構造、組み立てプロセスの検討」
 平成25年6月22日(土) 13:00〜16:30 担当:田崎教授
建築学科3年生
 フィールドワーク:2008年4月12日(土)
1/5スケールの模型を作って、小屋全体の応力のかかり方や、筋交いなどの配置についても検討する
建築学科3年生
 フィールドワーク:2008年4月12日(土)
小屋の組み立てプロセスについても、模型で検討し、問題点の解決法を具体的に試みる
建築学科3年生
 フィールドワーク:2008年4月12日(土)
屋根上部のトーノの部分が固定されない問題に対して、学生、教員で話し合い、模型で検討していく
 モンゴルのゲルを参考にして、容易に組み立てられ、楽に持ち運べる小屋の設計と製作に取り組んでいます。直径4mの小屋を実作するために、その一部を、原寸で試作して、部材同士の結合方法を検討したり、1/5の模型を作って、小屋全体の特性や組み立てプロセスなどについても具体的に考察していきます。
 その後、全員で部材毎の図面を作成し、再度、部材のサイズや加工方法などを各自で確認するとともに、設計上でも問題的を検討しあっていきます。
■H25年度前期 建築学専攻 修士2年生 フィールドワークVI 第8回
 建築設計総合演習III 履修者対象
 「ゲルの設計と制作:柱・梁部分の検討」
 平成25年6月15日(土) 9:00〜12:15 担当:田崎教授
建築学科3年生
 フィールドワーク:2008年4月12日(土) 建築学科3年生
 フィールドワーク:2008年4月12日(土)
柱と梁の部材を2セット、組み立てて、ベースに据えてみて、全体の組み立てプロセスや部材同士の接続方法などをお互いに検討しあう。 柱の足元をピン接合として、柱、梁、さらには屋根中央のトーノの部分まで全体を床の上で安定した状態で接合し、その後、屋根を持ち上げることによって、比較的、軽く、安全に組み立てることのできるシステムを検討している。
 これまで実際にモンゴルのゲルを組み立てたり、国立民族学博物館に展示されているゲルの実測調査を行うことを通して、遊牧民にとっての住まいの意味を検討してきました。 そうしたゲルに関する具体的な理解を基礎として、現代的な技術や材料なども考慮し、新しいゲルを演習で取り上げており、6月15日のフィールドワークでは、試作用の1×4の部材などを使って、設計している小屋の柱・梁部分のパーツを実寸でつくり、その繋ぎ方や加工の方法などを具体的に検討しました。
■H25年度前期 建築学専攻 修士2年生 フィールドワークVI 第7回
 「加古川ウエルネスパーク 五感の森」
 平成25年6月8日(土) 11:15〜17:10 担当:西野助教
建築学科3年生
 フィールドワーク:2008年4月12日(土)
設計者の森山明先生(日建設計)にご案内いただく
建築学科3年生
 フィールドワーク:2008年4月12日(土)
ウエルネスセンター棟、音楽ホール棟、図書館棟が一体となっている
建築学科3年生
 フィールドワーク:2008年4月12日(土) 建築学科3年生
 フィールドワーク:2008年4月12日(土)
山を遠景として取り込んだラベンダーの丘と香りの丘 ピクニック原っぱと水辺の生き物池
建築学科3年生
 フィールドワーク:2008年4月12日(土)
瞑想の森 五感を使うための工夫についてうかがう
 設計・監理を担当された森山明先生(日建設計 設計部門 技術長 ランドスケープ設計担当)のご案内で、加古川ウエルネスパークの五感の森を見学しました。加古川ウエルネスパークは心と体の健康のバランスが取れた状態(ウエルネス)を目的とし、ウエルネスセンター棟、図書館棟、音楽ホール棟を五感の森が取り囲む大きな複合施設として機能しています。回遊性を持つ五感の森をハーブの丘、ラベンダーの丘、ピクニック原っぱ、調整池を兼ねた水辺の生き物池、瞑想の森、霧の谷とめぐりながら、五感への刺激をどのように具体的なランドスケープとして具体化したのかについて、設計者ならではの説明をうかがいました。草花や樹木の名前と特徴、設計の手法としての自然の模倣や遠景の取り込み、材料の選定、視点の扱い、外部ならではのサイン計画における配慮、高低差の扱いや水のコントロールといった設計上の注意点など、具体的な事例を体験しながらランドスケープについて学ぶことができました。さらに、指定管理者の方に同行いただいてウエルネスセンター棟、図書館棟、音楽ホール棟を見学し、子ども連れの方や年配の方など多くの利用者の実際の利用状況を目の当たりにし、建築とランドスケープが一つのコンセプトにしたがって具体化され、それが人々の五感に影響を与える様を実感することができ、充実したフィールドワークとなりました。
■H25年度前期 建築学専攻 修士2年生 フィールドワークVI 第6回新着
 建築設計総合演習III 履修者対象
 「国立民族学博物館でのゲルの実測調査」
 平成25年5月29日(土) 8:30〜16:00 担当:田崎教授
建築学科3年生
 フィールドワーク:2008年4月12日(土)
ゲルの屋根中央にあるトーノの断面や細部の構成なども脚立に上って実測
建築学科3年生
 フィールドワーク:2008年4月12日(土)
美しい模様の描かれた玄関扉のサイズも詳細に記録
建築学科3年生
 フィールドワーク:2008年4月12日(土)
ゲルの全周や直径などの大きさをはかるとともに、垂木オーニとハナとの繋ぎ方についてもスケッチや写真で記録
建築学科3年生
 フィールドワーク:2008年4月12日(土)
ハナの部材の角度や扉の枠との繋ぎ方なども実測
大学院の建築設計総合演習IIIで実作するゲルについて、その伝統的な姿を詳細に理解するために、国立民族学博物館に展示されているモンゴルのゲルを実測調査しました。あらかじめ資料特別利用の申請を行い、休館日に実測してきました。前日に関学からお借りしたゲルを実際に組み立てて、ゲルの基本的な特徴を十分に理解したうえで、学術資料としても貴重な伝統的なモンゴルのゲルについて、外観だけでなく、内部に入り、細部にわたって実測することができました。外壁を構成する蛇腹のハナの組み方や屋根の中央で多くの垂木オーノを受ける大きなトーノの詳細など、実作に向けて必要な事柄を写真とスケッチ、メモなどに記録しました。これらのデータを整理し、図面化して、実作するゲルのデザインに生かしていきます。
■H25年度前期 建築学専攻 修士2年生 フィールドワークVI 第5回新着
 建築設計総合演習III 履修者対象
 「関西学院大学総合政策学部管理のモンゴルのゲルの運搬」
 平成25年5月21日(土) 12:00〜17:20 担当:田崎教授、田中講師
建築学科3年生
 フィールドワーク:2008年4月12日(土)
関西学院大学総合政策学部の山根周准教授からゲルと一緒にお借りする民族衣装や馬頭琴のおもちゃなどについてもお話を伺った
建築学科3年生
 フィールドワーク:2008年4月12日(土)
ゲルの部材が保管されている倉庫から屋根の垂木にあたるオニを順番に運び出す
建築学科3年生
 フィールドワーク:2008年4月12日(土)
山根先生にも手伝っていただいて、壁用の蛇腹、ハナをトラックに積み込んでいく
建築学科3年生
 フィールドワーク:2008年4月12日(土)
ゲルの部材と家具などで2トンのトラックがほぼ一杯に
建築学科3年生
 フィールドワーク:2008年4月12日(土)
建築学科へ持ち帰り、施工実習室へ部材などを運び込んで、組み立ての準備も開始した
大学院の建築設計総合演習IIIでは、今年度は、モンゴルのゲルを実物大で製作します。実作に先だってゲルについて詳細に理解するために、関西学院大学総合政策学部で保有されているゲルをお借りし、関学・神戸三田キャンパスから上甲子園キャンパスへ搬送しました。このゲルを組み立てることを通して、その部材の寸法や加工方法、構築方法などを具体的に理解するとともに、その室内で使うストーブなどの家具や、民俗衣装、おもちゃなど、さまざまな資料も一緒にお借りし、モンゴルの遊牧民の暮らしを知るための手掛かりとしていきます。
■H25年度前期 建築学専攻 修士2年生 フィールドワークVI 第3回新着
 建築設計総合演習III 履修者対象
 「紙管の建築 構造実験」
 平成25年4月27日(土) 13:00〜17:20 担当:杉浦徳利准教授
建築学科3年生
 フィールドワーク:2008年4月12日(土)
紙管と階段パネルから成る基本フレームに、紙管の束と下弦材を取り付ける
建築学科3年生
 フィールドワーク:2008年4月12日(土)
張弦梁の詳細
建築学科3年生
 フィールドワーク:2008年4月12日(土)
紙管の橋(張弦梁バージョン)を実際に歩いて渡ってみる。2人が乗っても安定している。
建築学科3年生
 フィールドワーク:2008年4月12日(土)
1つ5kgの木製スツールを積み重ね、最終的に150kgまで積載
その過程におけるジョイント部の変位を計測
建築学科3年生
 フィールドワーク:2008年4月12日(土)
十分強度のある布製ベルトの一端を施工実習室のRC打ち放しの壁面に固定し、他端を紙管の橋のジョイントに引っ掛ける。道具を使ってベルトに張力を導入し、最終的に150kgfの力で水平に引っ張る。その過程におけるジョイント部の変位を計測。
建築学科3年生
 フィールドワーク:2008年4月12日(土)
張弦梁の数や配置を変えて同様の実験を行う
建築学科3年生
 フィールドワーク:2008年4月12日(土)
実験を耐えた紙管の橋と記念撮影
 建築設計総合演習III第1課題「紙管の建築」に関連して、モックアップ制作作業 および それを使った構造実験を行いました。まず、先に共同制作した原寸大の「紙管の橋」のアーチ型のフレームに、下弦材(長ねじ+ターンバックル)と束(内径50mmの紙管)を取り付け、張弦梁で支えられた橋を制作しました。手で押してみると、これまでに作った2種類よりも固そうです。学生2人が実際に渡っても安定しています。これを試験体として、(1)150kgfまでの鉛直荷重に対するジョイント部の変位、(2)100kgfまでの水平荷重に対するジョイント部の変位 の計測をしました。その後、実験結果のグラフ作成および考察を行いました。
 本日のフィールドワークと4月23,25,26日の建築設計総合演習IIIの中で、大きく3種類、細分すると9パターンの架構を制作し、それぞれについて上記の実験を行いました。これらを通して、紙管自体の強度、木製ジョイント部の強度、テンション材の補強方法による強度の違いなどについて、体感と数値で総合的に理解が深まったようです。
■H25年度前期 建築学専攻 修士2年生 フィールドワークVI 第3回新着
 建築設計実務II 履修者対象
 「醒井水の宿駅他 」見学
 平成25年4月27日(土) 8:30〜14:00 担当:猪股講師
建築学科3年生
 フィールドワーク:2008年4月12日(土)
醒井水の宿駅外観
建築学科3年生
 フィールドワーク:2008年4月12日(土)
JR米原駅駐輪場外観
建築学科3年生
 フィールドワーク:2008年4月12日(土)
学生のスケッチ
(1)醒井水の宿駅、JR醒ヶ井駅、駅前駐輪場
 建築設計実務IIに関連したフィールドワークを実施しました。醒井水の宿駅を中心に、隣接しているJR醒ヶ井駅の外観、併設の駐輪場を見学、スケッチしました。醒井水の宿駅の1階は地域の名産品店やレストラン、カフェ、2階はギャラリーや会議室などで、地域の交流拠点を意図した施設です。外壁には波形の耐候性鋼板が使われ、全体が錆び色の外観となっています。地域の顔としてのシンボル性を持たせる一方で、景観から逸脱した意匠とならないための配慮が伺われます。JR醒ヶ井駅はリン酸処理のコルゲートによるシンプルな矩形のファサードで、水の宿と併せて統一感のある意匠です。駐輪場はコルゲートの曲面処理による上屋を、上部梁と等間隔に並んだ柱によって支持しています。波板と梁とのボルト接合部、それぞれの板の重ね部分、耐候性鋼板の鉄骨による支持、サッシの納まりなどを確認しました。

(2)JR米原駅駐輪場(Cyclestation 米原)
 曲面加工のコルゲートによる上屋を、上部梁6箇所と3列の柱によって支持しており、全体が1つのオブジェのような構成です。2階へ至るスロープの手摺にもコルゲートが用いられています。床面を照らす照明だけでなく、アッパーライトを梁上に設け、上屋内部側にも光を当て、曲面形状を強調する工夫が見られました。今後、今回見学した内容を参考に、高架駅舎の詳細設計を進めていきます。

■H25年度前期 建築学専攻 修士2年生 フィールドワークVI 第2回新着
 建築設計総合演習III 履修者対象
 「国立民族学博物館 」見学
 平成25年4月20日(土) 11:30〜16:00 担当:杉浦徳利准教授
建築学科3年生
 フィールドワーク:2008年4月12日(土)
国立民族学博物館 見学の様子
 建築設計総合演習III 第1課題に関連したフィールドワークを実施しました。建築設計総合演習?第1課題では、「紙管」を使用した建築を計画します。敷地は、国内外から各学生が自由に選定し、その地域の気候、風土、文化、民俗や風習などを調査し、それらに配慮した計画とします。手始めに、国立民族学博物館を訪れ、世界各地の風土とそれに関わる生活・文化(衣、食、住、信仰、音楽、生業など)に関する展示物を広い視野で 見学しました。また、映像ライブラリーの視聴、博物館の図書室(60万冊以上所蔵)で文献調査を行い、各自の敷地選定や設計案を具体的にイメージするための参考としまた。
■H25年度前期 建築学専攻 修士2年生 フィールドワークVI 第2回新着
 建築設計実務II 履修者対象
 「天王寺駅作業車両格納庫 」見学
 平成25年4月20日(土) 9:00〜11:00 担当:猪股講師
建築学科3年生
 フィールドワーク:2008年4月12日(土)
作業車両格納庫外観
建築学科3年生
 フィールドワーク:2008年4月12日(土)
スケッチの様子
 建築設計実務II に関連したフィールドワークを実施しました。JR天王寺駅作業車両格納庫の外観を見学、スケッチしました。外壁には溶融亜鉛めっきのプランクシートが使われています。曲面加工されたプランクシートが構造体となっており、それだけで自立しています。足元から頂部まで1枚の材料で構成しており、平面から曲面に変わる部分には継目がありません。幅570mmのプランクシートが縦横とも500mmピッチでボルト接合されています。その他、外壁足元の納まりや設備吊下部分などを確認しました。今後、今回見学した内容を参考に、高架駅舎の詳細設計を進めていきます。
■H25年度前期 建築学専攻 修士2年生 フィールドワークVI 第1回新着
 建築設計総合演習III 履修者対象
 「紙管に関する講義 および モックアップ制作」
 平成25年4月13日(土) 10:00〜16:00 担当:杉浦徳利准教授
建築学科3年生
 フィールドワーク:2008年4月12日(土)
紙管の講義
建築学科3年生
 フィールドワーク:2008年4月12日(土)
紙管の講義 様々な種類の紙管の実物に触れる
建築学科3年生
 フィールドワーク:2008年4月12日(土)
モックアップ制作 階段パネルの作成
建築学科3年生
 フィールドワーク:2008年4月12日(土)
モックアップ制作 本日の作業成果
 建築設計総合演習IIIの第1課題は「紙管の建築」です。これに関連したフィールドワークを実施しました。  午前中は、これまでに建築家 坂茂氏らとともに紙管の建築の建設に取り組んでこられた紙管メーカーの株式会社昭和丸筒より講師を招き、紙管に関する講義をいただきました。講義のテーマは「紙管の用途、製法、建築材料への可能性について −ハノーバー万博に本館を参考として−」。昭和丸筒 開発本部研究開発部の山口氏より、紙管の用途・種類、紙管の製造方法、紙管原紙および紙管の物性(構造強度、湿度と強度の関係、熱特性)と長所や短所、再生システム、紙管を使った建築事例とその施工プロセス、建築に使用する際の問題点、構造材として使用するための法規的対応などについて、実物見本や、動画などを用いて詳しく解説いただきました。
 講義後の質疑応答の時間には、学生や教員から「紙管の製造長さの制限はあるか」「防水加工をした紙管の耐久性」「紙管の断熱性能」「紙などの巻き芯や建設現場、板茂氏建築作品以外では他にどのように利用されているか」など多数の質問があり、活発な質疑応答がなされました。
 午後は、施工実習室に場所を移し、4月11日の建築設計総合演習の時間から取り組んでいる、原寸大の「紙管の橋」の共同制作の作業を続けました。学生が主体的に作業分担や段取りを考えながら、水平剛性を補強する役目を果たす、階段パネルやテンション材の部材加工および取り付けを行いました。
■H25年度前期 建築学専攻 修士2年生 フィールドワークVI 第1回新着
 建築設計実務II 履修者対象
 「香櫨園駅 」見学
 平成25年4月13日(土) 10:00〜11:20 担当:猪股講師
建築学科3年生
 フィールドワーク:2008年4月12日(土)
香櫨園駅外観
建築学科3年生
 フィールドワーク:2008年4月12日(土)
プラットホーム
 建築設計実務IIに関連したフィールドワークを実施しました。課題では、高架駅舎を計画します。香櫨園駅は、コンコースが1階、ホームが2階にあり、夙川をまたぐ断面計画となっています。はじめに、改札外の自由通路や敷地周辺を調査、スケッチしました。高架下をエステやカフェ、駐輪場、駐車場として利用している様子が見られました。駅南北の動線を連続させ、駅周辺の一体感を損なわないように配慮されています。次に、改札内を見学しました。電気幹線のルート、ホーム上の設備(照明、接近表示器、非常用押釦など)、サイン、待合室、ホーム床のEXP.J、屋根や設備を支持する鉄骨下地、架線、窓のガラス種別と近隣との関係などについて調査、スケッチを行い、高架駅舎を設計する上で必要な条件を確認することができました。
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