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毎週土曜日はフィールドワーク |
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■H25年度前期 建築学専攻 修士2年生 フィールドワークVI 第14回
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「桂離宮・修学院離宮」見学 |
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平成25年8月1日(木) 8:10〜17:20 担当:大井准教授 |
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学生のスケッチ |
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3期生にとって6年間の最後のフィールドワークです。
3〜4人のグループに分かれ、2つの見学場所を移動しました。
当日は午前中に雨が降っていましたが、見学を開始して間もなく雨も上がりいずれの離宮も雨に洗われた緑が美しく印象的でした。
桂離宮では松琴亭とその外腰掛、賞花亭、園林堂、笑意軒、書院群、月波楼の順路で宮内庁職員のところどころにユーモアをまじえた誘導に従い、見学しました。入念に計画された視線のコントロール、歩を進めるごとに景色が大きく変化する庭園の様子、インテリアも含めて随所に遊び心がみられる建築計画を実感できました。
修学院離宮は後水尾上皇の山荘として計画されました。比叡山を臨む敷地を選んで、粘土模型でスタディが進められたといわれます。学生たちは下離宮、中離宮、上離宮の順路で見学しました。茶室が随所にあるものの、四季を通じてつくし狩り、キノコ採りなど敷地内で自然を楽しむ宴が催されたといわれ、往時を想像しながら、すっかり晴れ渡ったおよそ3キロの見学コースを移動しました。 |
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■H25年度前期 建築学専攻 修士2年生 フィールドワークVI 第11回
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グループ1「みんなの家」
グループ2「ストロングビルディング、布の素材見学、神戸ポートタワー」
グループ3「出雲大社」
グループ4「兵庫県立歴史博物館・姫路市立美術館・姫路城見学」
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平成25年7月13日(土) |
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みんなの家:木材の素地が温かみを感じさせる外観・内観 |
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ストロングビルディング:あらゆる要素をそぎ落とした外観 |
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出雲大社本殿 外観 |
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姫路城天守閣の屋根目地漆喰の様子 |
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学生企画によるフィールドワークを実施しました。学生がグループに分かれて計画を立て、見学を行いました。今後、今回見学した内容を参考に、修士設計や修士論文を進めていきます。
グループ1「みんなの家」
「みんなの家」は東日本大震災以降、多くの建築家や建築を学ぶ学生が復興活動を行ってきたプロジェクトの中のひとつです。敷地の陸前高田は住民が仮設住居での生活を余儀なくされています。度重なる話し合いとそこで生まれた信頼により、未来の陸前高田を地元の方たちが共に描き実現へとつなげていく建築です。建築は本来、その場所・地域のまちづくりの一部であり原動力にもなります。それらを肌で感じ、建築が持つ本来の意味を自分自身でもう一度再確認し今後の建築設計へとつなげていくことを目的として見学しました。
今回初めて「みんなの家」は伊藤豊雄氏が仮設住宅で暮らす人々の要望を聞き、共感する設計者や学生、施工者、住民らが協力しあってつくり上げてきたこの家はそこに住む人々の為に考えてつくられた建築であり、大きな木をそのまま部材として使用しており、素材の温かみが感じられます。
グループ2「ストロングビルディング、布の素材見学、神戸ポートタワー」
神戸市の旧居留地地区の北東に位置するストロングビルディングは、自走式駐車場に貸店舗と貸事務所が付随した計画です。構造面での梁なし・柱の継手溶接なし・耐火被覆なし(耐火検証法)、設備面での天井設備配管なし、施工面での仮設階段なしなど、意匠・構造・設備・施工という職能を超えた協業による「LESSの徹底」を図った建築です。 薄いスラブと細い柱が美しく、洗練されたデザインで、構造も意匠に大いに関わっていると実感できました。ガラスの留め方は、サッシを用いるのではなく天井から細い鉄が垂れているディテールで、修士前期までに実務の授業を受講したからこそディテールに興味がもてる建築として見学することができました。
次に建築設計総合演習IIで制作するゲルの材料選定も兼ねてユザワヤの生地売り場に立ち寄りました。ゲル制作に使用するため、伸縮性があり成形しやすく丈夫な布を重点的に見ました。建築の材料でありながらこれまであまり見学したことがなかった布について理解を深めることができました。
最後に神戸港のシンボルとなっているポートタワーを訪れました。高層建築物のモデルの一つで、構造と美を兼ね備えた建築物のです。双曲面構造が特徴的な、線の集合により構成される曲面の美しさが感じられます。外観見学後は展望台にも上り、上空からの町並みも見学しました。
グループ3「出雲大社」
本殿は延享の造営(1744)で建立されたもので日本最古の神社建築様式「大社造り」です。今回の造営に先立った調査によって、明治の正遷宮の際に、鬼板や千木・勝男木などを覆う銅板には、松ヤニやエゴマ油、鉛、石灰を混ぜた「ちゃん塗り」と呼ばれる塗装が施されていることが明らかになり、約130年前の大屋根が再現されました。檜皮は防水性に優れており、一般の約1.5倍の長さの檜皮も用いられています。
現在の拝殿は、昭和34年5月に竣工されました。設計は、神社建築学の権威である福山敏男博士で大社造と切妻造の折衷した様式です。神楽殿には長さ13m、重さ4.5tという日本最大級の注連縄があり御祭神のオオクニヌシは国譲りの後、目に見えない世界を司り、縁結びの神様として慕われるようになった。
今回、60年に一回の遷宮に建築を学ぶ学生として、木造建築の建物の維持保全と伝統的建築様式・技術に直に触れ、社殿建築への興味と知識を深めることができました。
グループ4「兵庫県立歴史博物館・姫路市立美術館・姫路城見学」
兵庫県の歴史を学んだうえで、明治後期に竣工した建築のコンバージョンの手法への理解を目的としてこのフィールドワークに臨みました。
兵庫県立歴史博物館は基本設計を丹下健三が行い、1983に開館しました。外観は姫路城の白をイメージさせる外観は、シンプルな形状ながら、内部に映し出される光や軒の出による陰影、姫路城を映し込むガラス面など、各所に存在感を感じさせる工夫が見られます。内部は主にスロープでの移動が主で、展示室同士も廊下で連結されています。しかし動線がわかりにくく、サインの必要性も感じました。
姫路市立美術館は戦前に陸軍の施設として使用されていました。戦後は姫路市役所として長く使用され、1983年に市立美術館として開館しました。外観保存と活用実績が評価され、2003年には国の登録有形文化財に認定されました。外観は赤レンガに覆われており、現在もその趣が残されており、広い庭園には様々な彫刻が設置されています。
姫路城では天守閣の改修工事が行われており、屋根を間近に見ることが出来る見学スペースが設けられています。屋根の葺替が完了しており、見学時には壁面の改修が行われていました。
姫路城の漆喰壁は内壁用と外壁用の壁漆喰の他に、屋根瓦の継目にも屋根目地漆喰が使用されており、近世に土佐で発達した土佐漆喰と、木部の腐食防止のために石灰に糊や砂を混ぜる南蛮漆喰の良い点を取り入れた、姫路城特有の漆喰が使用されています。また壁厚は昭和の大修理で、外壁は約30mmほど厚く塗替えられ、より雨風に強い外壁へと改修されています。今回の改修も昭和の修理と同じ厚みで塗替えています。改修の様子を間近で見学することで漆喰などの左官工事がいかに重要な技術であったかを知ることができました。
まちなみと自然との調和やそれらの見せ方の参考として見学しました。空間構成によって視界を遮り、或いは開く事で方向性を持たせた空間構成がなされています。しかしまちなみ保存地区とし、観光案内所のような位置づけとしてまちなみ館を配置させているにも関わらず、坂越で唯一観光客が訪れる場所ともなっている、しおさい市場までのアプローチについては、車、あるいはバスで迎える体制など課題として今後検討していく必要があると感じました。 |
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■H25年度前期 建築学専攻 修士2年生 フィールドワークVI 第9回
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グループ1:「養老公園 養老天命反転地」
グループ2:「佐川美術館」
グループ3:「坂越 まちなみ見学」 |
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平成25年6月29日(土) |
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養老公園 養老天命反転地:視覚的錯覚を誘発する空間の見学 |
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佐川美術館:深い軒越しに屋外空間を臨む |
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佐川美術館:水景にたたずむ樂吉左衛門館の外観を見学 |
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阪越 まちなみ:庭、小路など建物間の空間の修景を重点的に見学 |
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学生企画によるフィールドワークを実施しました。学生がグループに分かれて計画を立て、見学を行いました。今後、今回見学した内容を参考に、修士設計や修士論文を進めていきます。
グループ1「養老公園 養老天命反転地」
建物内の机や壁・天井が上下左右を全く無視した場所に配置されており、視覚的な錯覚を体全体で楽しむ、自分の身体を意識させられる施設でした。通路の床面がいつのまにか壁面となるというように、感覚の不安定さ・危うさを体全体でかんじることができました。こうした日常生活では触れる機会の少ない錯覚感、不安定な感覚を体全体で味わうことにより、人間本来の感覚を再確認することができ、お互いの存在を常に意識しながら過ごすため、人と人とのつながりのあり方やバリアフリーについての問いかけもかんじられました。
グループ2「佐川美術館」
日本の伝統的要素が踏襲された現代建築です。シンプルでありながら豊かな空間が形成されていました。また茶室に使用されている材の多くは、実際に生活の場で使用されていたものが再利用されており、独特の風合いを楽しむことも出来ました。全てを新しい建材で作るだけでなく、新旧混在したもので新しい建築を作りだすことが今後、非常に重要であることが理解できました。
グループ3「坂越 まちなみ見学」
まちなみと自然との調和やそれらの見せ方の参考として見学しました。空間構成によって視界を遮り、或いは開く事で方向性を持たせた空間構成がなされています。しかしまちなみ保存地区とし、観光案内所のような位置づけとしてまちなみ館を配置させているにも関わらず、坂越で唯一観光客が訪れる場所ともなっている、しおさい市場までのアプローチについては、車、あるいはバスで迎える体制など課題として今後検討していく必要があると感じました。 |
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■H25年度前期 建築学専攻 修士2年生 フィールドワークVI 第8回
建築設計総合演習III 履修者対象 |
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「ゲルの設計と制作:柱・梁部分の検討」 |
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平成25年6月15日(土) 9:00〜12:15 担当:田崎教授 |
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柱と梁の部材を2セット、組み立てて、ベースに据えてみて、全体の組み立てプロセスや部材同士の接続方法などをお互いに検討しあう。 |
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柱の足元をピン接合として、柱、梁、さらには屋根中央のトーノの部分まで全体を床の上で安定した状態で接合し、その後、屋根を持ち上げることによって、比較的、軽く、安全に組み立てることのできるシステムを検討している。 |
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これまで実際にモンゴルのゲルを組み立てたり、国立民族学博物館に展示されているゲルの実測調査を行うことを通して、遊牧民にとっての住まいの意味を検討してきました。 そうしたゲルに関する具体的な理解を基礎として、現代的な技術や材料なども考慮し、新しいゲルを演習で取り上げており、6月15日のフィールドワークでは、試作用の1×4の部材などを使って、設計している小屋の柱・梁部分のパーツを実寸でつくり、その繋ぎ方や加工の方法などを具体的に検討しました。 |
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■H25年度前期 建築学専攻 修士2年生 フィールドワークVI 第3回
建築設計実務II 履修者対象 |
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「醒井水の宿駅他 」見学 |
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平成25年4月27日(土) 8:30〜14:00 担当:猪股講師 |
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■H25年度前期 建築学専攻 修士2年生 フィールドワークVI 第2回
建築設計総合演習III 履修者対象 |
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「国立民族学博物館 」見学 |
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平成25年4月20日(土) 11:30〜16:00 担当:杉浦徳利准教授 |
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国立民族学博物館 見学の様子 |
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建築設計総合演習III 第1課題に関連したフィールドワークを実施しました。建築設計総合演習?第1課題では、「紙管」を使用した建築を計画します。敷地は、国内外から各学生が自由に選定し、その地域の気候、風土、文化、民俗や風習などを調査し、それらに配慮した計画とします。手始めに、国立民族学博物館を訪れ、世界各地の風土とそれに関わる生活・文化(衣、食、住、信仰、音楽、生業など)に関する展示物を広い視野で 見学しました。また、映像ライブラリーの視聴、博物館の図書室(60万冊以上所蔵)で文献調査を行い、各自の敷地選定や設計案を具体的にイメージするための参考としまた。 |
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