武庫川女子大学 建築学科・大学院建築学専攻
 ■2016年度 トルコ文化研究センター研究会 第2回


2016年度
トルコ文化研究センター 研究会

第2回


文化財を計測する技術と成果の活用

講師:
木口裕史 氏
(千葉市教育委員会文化財課特別史跡推進班)

 
トルコ文化研究センター
会場の様子
 

 2016年度第2回トルコ文化研究センター研究会が2017年3月6日(月)に甲子園会館にて行われました。今回は千葉市教育委員会文化財課特別史跡推進班の木口裕史氏をお招きして「文化財を計測する技術と成果の活用」というタイトルでご講演をいただきました。

 まずは文化財計測の目的、成果の種類、心構えを教えていただきました。そして最近の計測技術の方向性として、デジタル写真測量や三次元レーザースキャナについて説明していただきました。またレーザー計測の概要を示していただき、その応用として、建物・建造物、地形計測・景観検討、災害現場記録保存、文化財の修復・記録、遺構や石垣のレーザー計測、遺物計測と模型作成、などに関わる話題をご提供いただきました。そして最後にアフガニスタン・バーミヤンや沖縄の事例をご紹介いただき、成果の活用の方向性や課題についてご教示をいただきました。

 この分野はまさに日進月歩であり、日々、技術改良が進んでいます。それに伴い、かつては夢物語であったようなことが、実際に現実でできるようになってきています。その様子を、多くの貴重な写真や図面、そして動画で示していただきました。質疑応答の時間では活発な議論が交わされ、会は盛況のうちに終了いたしました。文化財計測の面白さに触れることができた、充実した研究会となりました。

トルコ文化研究センター

>>2016年度 第1回

日時
2017/3/6() 13:30〜16:00  
会場
上甲子園キャンパス 甲子園会館 講義室 K-222
西宮市戸崎町1-13 <JR「甲子園口」駅下車徒歩7分> >>甲子園会館へのアクセス
講師:木口裕史 (千葉市教育委員会文化財課特別史跡推進班)
プロフィール
1971年生まれ。千葉県市原市出身。明治大学にて考古学を専攻し、大学卒業後は青年海外協力隊考古学隊員としてフィジー国立博物館へ派遣。帰国後は測量会社に勤務し、文化財に関連する計測、地理情報システム構築、発掘調査などに従事。2015年より現職。史跡加曽利貝塚の保存・活用や史跡整備に携わる。
 
■参加対象者入場無料・事前申込不要 (学外の一般の方も参加可能です) 
■問い合わせ先
武庫川女子学トルコ文化研究センター TEL:0798-67-4501
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