武庫川女子大学 建築学科・大学院建築学専攻
 ■2016年度 トルコ文化研究センター研究会 第1回

新着
2016年度
トルコ文化研究センター 研究会

第1回


越境するローカリズム
 ーアルメニア建築を機軸とした
東アナトリアのキリスト教建築ー

講師:
篠野志郎 氏
(東京工業大学名誉教授)

 
トルコ文化研究センター
会場の様子
 

 2016年度第1回トルコ文化研究センター研究会が2016年4月20日(水)に甲子園会館にて行われました。今回は東京工業大学名誉教授の篠野志郎氏をお招きして「越境するローカリズム−アルメニア建築を機軸とした東アナトリアのキリスト教建築−」というタイトルでご講演をいただきました。

 まずはアルメニア建築の成立や問題点について概説していただきました。その後、おおよその時系列に即しながら、東アナトリアの初期遺構、中期遺構、後期遺構の特徴について、ご紹介いただきました。そこでは、バシリカや内接型十字形などをはじめとする多様な平面形式、ペンデンティヴ型とスキンチ型、祈りの有り方の変容などに言及されながら、常に変化する東アナトリアの歴史建築における全般的傾向が示されました。そして最後に、我々が当たり前のように準拠している西欧建築史の歴史観や建築言語に対する疑問が投げかけられました。

 豊富な写真を見せていただき、さらには写真のみならず、解説や音楽がついた動画も見せていただき、現場の空気感まで伝わってくるようなご講演でした。またご自身の調査のエピソードもいろいろと教えていただき、先生の研究者としての生き様の一端を垣間見させていただきました。建築の豊かさや美しさ、奥深さを改めて実感できた、素晴らしい研究会となりました。

トルコ文化研究センター

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日時
2016/4/20() 16:30〜19:00  
会場
上甲子園キャンパス 甲子園会館 講義室 K-222
西宮市戸崎町1-13 <JR「甲子園口」駅下車徒歩7分> >>甲子園会館へのアクセス
講師:篠野志郎 (東京工業大学名誉教授)
プロフィール
工博。1972年東京工業大学建築学科卒業。1975年同助手。1990年姫路市立城郭研究室 室長。1995年東京工業大学助教授。2000年同教授。2015年同退職。現同名誉教授。アル メニア哲学アカデミー名誉博士(2004)。アルメニア共和国文化賞(2012)。『The Royal Buildings and Buddhist Monasteries of Nepal(共著、中央公論美術出版、1985)』 『カフカース(共著、彩流社、2006)』『東アナトリアの歴史建築(共著、彩流社、2011)』等。
 
■参加対象者入場無料・事前申込不要 (学外の一般の方も参加可能です) 
■問い合わせ先
武庫川女子学トルコ文化研究センター TEL:0798-67-4501
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