武庫川女子大学 建築学科・大学院建築学専攻
 毎週土曜日はフィールドワーク
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■H26年度前期 建築学専攻 修士2年生 フィールドワークVI 第14回新着
「桂離宮」見学
 平成26年8月1日(金) 担当:柳沢教授
建築学科3年生
 フィールドワーク:2008年4月12日(土)
学生のスケッチ

 建築学科・建築学専攻6年間の最後のフィールドワークとして、桂離宮を参観しました。桂離宮は江戸時代に八条宮家の別荘として造営されたもので、日本を代表する建築・庭園の一つです。現在は宮内庁により管理されています。松琴亭、賞花亭、園林堂、笑意軒、古書院、中書院、新御殿、月波楼などの建築群及びそれらと見事に融合している回遊式庭園を巡り、われわれ日本人が創り出す風景の芸術に改めて感銘を受けるとともに、様々な自然の材料が、研ぎ澄まされた創意のもとで見事に統合されているその最高級の空間に多くを学びました。

 
■H26年度前期 建築学専攻 修士2年生 フィールドワークVI 第14回 
建築設計総合演習III 履修者対象
「シザーズ型展開構造の建築 制作および屋外設置」
 平成26年7月26日(土) 9:00〜18:30 担当:杉浦准教授
建築学科3年生
 フィールドワーク:2008年4月12日(土)
展開した建築を地面に固定するための土嚢のカバーを屋根膜と同材料で制作。
建築学科3年生
 フィールドワーク:2008年4月12日(土)
設置された土嚢。建物内部に露出するのでカバーを付けて美観を考慮。
 
建築学科3年生
 フィールドワーク:2008年4月12日(土)
小アーチのフレームとテンション材とのジョイント部パーツの制作。木製半球の頂部に十字形に切り込みを入れる。
 
建築学科3年生
 フィールドワーク:2008年4月12日(土)
畳んだ状態のフレームを敷地まで運ぶ。スムーズに展開させるためのキャスターが運搬時にも役立つ。
 
建築学科3年生
 フィールドワーク:2008年4月12日(土)
甲子園会館前の広場で展開するも、屋根膜が風に煽られて四苦八苦。

 建築設計総合演習IIIおよび建築設計技術演習IIIの第2課題「シザーズ型展開構造の建築」に関連してフィールドワークを実施しました。本日はシザーズ型展開構造の建築を屋外に設置し、竣工写真を撮影する予定です。
 午前中に、屋根膜と同材料で土嚢のカバー制作、エントランス部の小アーチにテンション材取り付け、屋外設営の準備などをおこないました。午後から畳んだ状態のフレームを甲子園会館北側の広場に運び、展開作業に取り組みました。しかし思いのほか風の影響が強く、展開作業に手間どり、広場の使用可能時間内に展開・撮影・撤収ができそうになかったため、作業を一旦中止。風の建物に対する影響力の大きさを実感しました。翌日7/28(月)に再度、屋外設置・竣工写真撮影を行うことになりました。

 
■H26年度前期 建築学専攻 修士2年生 フィールドワークVI 第13回新着
グループ1「佐川美術館」
グループ2「姫路城」
 平成26年7月19日(土)
建築学科3年生
 フィールドワーク:2008年4月12日(土)
佐川美術館 正面
建築学科3年生
 フィールドワーク:2008年4月12日(土)
姫路城 菱の門

 学生がグループに分かれて、フィールドワークを企画・実施しました。

グループ1「佐川美術館」学生レポート
 デザイン性が高く、数多くの賞を受賞している佐川美術館を見学しました。茶室の見学を通し、設計の際に込められた「水面と同じ高さに座す。人は自然と同じレベル、目線で生きていかなければならない」という思いを実際に体験しました。伝統的な茶室空間の構成要素を残しつつ、国内外の材料を用いて現代的なコンクリート造の茶室がつくられていました。また、素材の良さを活かした仕上げや光と闇の演出等の細かい工夫が見てとれました。

グループ2「姫路城」学生レポート
 改修を終えたばかりの姫路城を見学しました。天守閣には登れなかったものの、外観を観察することが出来ました。特に漆喰は白く光り輝いていたのが印象的でした。防火性が高く調湿機能に優れているとされており、瓦のつなぎの役割も担っていました。白く輝く白鷺城らしい雄々しい外観は壮大でした。外曲輪から遠くに見える姫路城のフォルムを観察したり、近づいて階段から垣間見る姫路城をスケッチしたりしました。保存修理工事を身近に感じることができました。

 
■H26年度前期 建築学専攻 修士2年生 フィールドワークVI 第12回
「加古川ウエルネスパーク 五感の森」見学
 平成26年7月12日(土) 11:15〜15:55 担当:森山明氏(日建設計)、田崎教授
建築学科3年生
 フィールドワーク:2008年4月12日(土)
数多くのハーブや花が植え込まれたハーブの丘では、ハーブ園などの維持管理やハーブの活用方法などについても説明を聞いた。
建築学科3年生
 フィールドワーク:2008年4月12日(土)
大雨の際には、一時的に雨水を貯めて大きな貯水池にもなるという芝生広場のコンセプトやその構造などについても解説していただいた。
 
建築学科3年生
 フィールドワーク:2008年4月12日(土)
近年、マンションなどでも設置されるようになってきた鳥の水飲み台について、細かな工夫までお話をしていただいた。
 
建築学科3年生
 フィールドワーク:2008年4月12日(土)
大きな木の葉をイメージした音楽ホールはその内部にも葉脈を模した梁が用いられ、小規模ながら温かみのある空間を生み出している。
 
建築学科3年生
 フィールドワーク:2008年4月12日(土)
森山氏から説明を聞きながら見学して学んだ事柄を、メモに簡潔にまとめて、これからの設計活動に生かしていく。

 建築設計総合演習III などの参考事例として、加古川市に1997年に建設された加古川ウェルネスパークを見学し、とくにその庭園など外構デザインを担当された日建設計の森山明氏から、全体計画のコンセプト、五感を生かした庭園の特徴、ウェルネスセンター、音楽ホールなどの建物内部と屋外空間との一体的なデザイン手法などについて、丁寧に説明していただいた。

 
■H26年度前期 建築学専攻 修士2年生 フィールドワークVI 第11回
グループ1「ヨドコウ迎賓館」
グループ2「春日大社」
グループ3「神戸女学院大学」
 平成26年7月5日(土) 
建築学科3年生
 フィールドワーク:2008年4月12日(土)
ヨドコウ迎賓館 2階応接室
建築学科3年生
 フィールドワーク:2008年4月12日(土)
春日大社 中門・御廊
 
建築学科3年生
 フィールドワーク:2008年4月12日(土)
神戸女学院大学 講堂

 学生がグループに分かれて、フィールドワークを企画・実施しました。

グループ1「ヨドコウ迎賓館」学生レポート
 フランク・ロイド・ライト設計の旧山邑邸(ヨドコウ迎賓館)を見学しました。この建築は、日本で作られたフランク・ロイド・ライト設計の住宅の中で、建築当初の姿をそのまま保っているただ一つの作品です。 建物全体に大谷石が使用されています。ライト建築特有の彫刻が彫られている柱や、複雑な木組みや装飾が施された空間を見学し、建築学科・建築学専攻の校舎でもある甲子園会館とデザイン的に類似の特徴をもっていることを再認識しました。

グループ2「春日大社」学生レポート
 奈良を中心とする地域に集中的に分布している春日造を代表する、春日大社を見学しました。春日造は、出雲大社に代表される大社造と同様に妻入の切妻造りの母屋の前方に庇を延ばし向拝としており、屋根の反り、彩色など寺院建築の影響を受けています。春日大社の中門を中心に参拝所や南門、植物園等を見学し、中門のスケッチをしました。伝統的建築様式に直に触れ、社殿建築への興味と知識を深めることができました。

グループ3「神戸女学院大学」学生レポート
 ウィリアム・メレル・ヴォーリズ設計の12棟の校舎群が国の重要文化財に指定されている神戸女学院大学を見学しました。西宮市岡田山にある校舎は、すべてクリーム色の壁と七色の瓦を用いて計画され、それが豊かな緑と重なり落ち着きのある学校をつくりだしていると感じました。また、内部は各所に設けられたモチーフ付の開口から入る光によって優しく包まれた空間となっていました。

 
■H26年度前期 建築学専攻 修士2年生 フィールドワークVI 第10回
 「学校教育センター現場」見学
 平成26年6月28日(土) 14:00〜16:00 担当:猪股講師
建築学科3年生
 フィールドワーク:2008年4月12日(土)
PC版吊込みの様子
建築学科3年生
 フィールドワーク:2008年4月12日(土)
押出成形セメント板の横張工法について説明を受ける様子
 昨年度の建築設計実務 I 及び建築施工管理インターンシップで題材とした武庫川女子大学 学校教育センターの現場を見学しました。初めに現場事務所にてPC版、押出成形セメント板、耐火被覆について大林組現場担当者の方より説明を受けました。その後現場へ移動し、PC版の取付ディテールや吊込みの様子、押出成形セメント板の横張工法と縦張工法、ロックウール吹付方法などについて説明を受けながら見学を行いました。
 
■H26年度前期 建築学専攻 修士2年生 フィールドワークVI 第7回 
建築設計総合演習III 履修者対象
「シザーズ型展開構造の建築 制作」
 平成26年6月14日(土) 9:00〜12:15 担当:杉浦准教授
建築学科3年生
 フィールドワーク:2008年4月12日(土)
作業手順や分担についてミーティング
建築学科3年生
 フィールドワーク:2008年4月12日(土)
シザーズユニットのスタッド(棒部分)となる杉材の切断
 
建築学科3年生
 フィールドワーク:2008年4月12日(土)
切り出した杉材を電動鉋で削り、設計寸法通りの断面に加工する。
 
建築学科3年生
 フィールドワーク:2008年4月12日(土)
ヒンジの構成部材となるスチール製の平蝶番に孔をあける。金属加工は初体験。慎重に
 
建築学科3年生
 フィールドワーク:2008年4月12日(土)
ヒンジ部分の組み立て

 建築設計総合演習IIIおよび建築設計技術演習IIIの第2課題「シザーズ型展開構造の建築」に関連してフィールドワークを実施しました。シザーズユニットのスタッド(棒部分)となる杉材の墨付け・切り出し、ヒンジ部分の金物の穴あけ加工・組み立ての作業に取り組みました。

 
■H26年度前期 建築学専攻 修士2年生 フィールドワークVI 第8回
 「看護学部新校舎 現場」見学
 平成26年6月7日(土) 14:00〜15:30 担当:猪股講師
建築学科3年生
 フィールドワーク:2008年4月12日(土)
コンクリート型枠の詳細について説明を受ける
建築学科3年生
 フィールドワーク:2008年4月12日(土)
鉄骨梁を吊込み、取付ける様子
 昨年度の建築設計実務T及び建築施工管理インターンシップで題材とした武庫川女子大学 看護学部新校舎の現場を見学しました。初めに竹中工務店現場担当者より工事概要について、構造設計者より計画概要についてそれぞれ説明を受けました。その後現場へ移動し、コンクリート型枠の詳細や外壁一体の鉄筋コンクリート柱と鉄骨梁の接合部などを中心に説明を受けながら見学を行いました。鉄骨梁をクレーンで吊込み、取付ける様子を直に見ることができました。
 
■H26年度前期 建築学専攻 修士2年生 フィールドワークVI 第6回
 「学校教育センター 現場」見学
 平成26年5月24日(土) 14:00〜16:00 担当:猪股講師
建築学科3年生
 フィールドワーク:2008年4月12日(土)
鉄骨建方の状況を南側歩道橋より見る
建築学科3年生
 フィールドワーク:2008年4月12日(土)
鉄骨やデッキプレートについて説明を受ける様子
 昨年度の建築設計実務I及び建築施工管理インターンシップで題材とした武庫川女子大学 学校教育センターの現場を見学しました。初めに現場事務所にて工事概要、仮設計画について大林組現場担当者の方より説明を受けました。その後現場へ移動し、主に北工区のコンクリート打設前の状況を中心に、鉄骨建方やデッキプレートなどについて説明を受けながら見学を行いました。
 
■H26年度前期 建築学専攻 修士2年生 フィールドワークVI 第6回 
建築設計総合演習III 履修者対象
「シザーズユニットの試作・検討」
 平成26年5月31日(土) 9:00〜12:40 担当:杉浦准教授
建築学科3年生
 フィールドワーク:2008年4月12日(土)
作業前のミーティング  全員で意見を出し合いながらヒンジ部分の詳細図をスケッチし、検討。
建築学科3年生
 フィールドワーク:2008年4月12日(土)
ヒンジ部分の検討結果
 
建築学科3年生
 フィールドワーク:2008年4月12日(土)
試作したシザーズユニットの一端に紙管を挟み、もう一端に閉じる力を加える。使用した材料と組み立て方でどれくらいの強度があるのか、力の加え方を変えるとどのような挙動をとるのか、体験を通して理解する。
 
建築学科3年生
 フィールドワーク:2008年4月12日(土)
3つのシザーズユニットを三角形に連結した最も単純な立体フレーム

 建築設計総合演習IIIおよび建築設計技術演習IIIの第2課題に関連してフィールドワークを実施しました。この課題では、学生9名が共同で、約2ヶ月半をかけて、屋外設置にも耐えうるシザーズ型展開構造の建築物を計画・制作します。今週の建築設計総合演習IIIの中で議論を重ね、イベント時に休憩所などとして使える間口7.4m、奥行き7.4m、高さ4.6mのヴォールト形(かまぼこ形)の仮設建築を作ることに決定しました。
 作業の前にミーティングを行い、「シザーズユニットの仕様を明確にする」という目標を確認。それを達成するために必要な具体的な作業内容を検討しました。
 その後、全員で意見を出し合いながら、シザーズユニットのヒンジ部分の拡大詳細図をホワイトボードに描きながら納まりを検討しました。
 検討結果に基づき、ピボット部分の納まりが異なる2パターンのシザーズユニットを試作。試作したシザーズユニット単体および3つのシザーズユニットを三角形に連結したフレームを用いて強度や展開時の挙動などについて確認・検討しました。

 
■H26年度前期 建築学専攻 修士2年生 フィールドワークVI 第5回
 建築設計実務II 履修者対象
 「紙管ゲルのライトアップ」
 平成26年5月22日(木) 18:30〜20:25 担当:柳沢教授
建築学科3年生
 フィールドワーク:2008年4月12日(土)
紙管ゲルのライトアップ 空を背景として
建築学科3年生
 フィールドワーク:2008年4月12日(土)
紙管ゲルのライトアップ 木々を背景として
 
建築学科3年生
 フィールドワーク:2008年4月12日(土)
紙管ゲルのライトアップ
 
建築学科3年生
 フィールドワーク:2008年4月12日(土)
紙管ゲルのライトアップ 内部
 建築設計実務IIの関連FWとして、屋外に設置した紙管ゲルのライトアップを行いました。どのようにライトアップを行うのか事前に計画を立て、その計画に基づきながら各自が担当するライトを設置していきました。夕焼けの赤から徐々に群青色に変わり、最後には黒になっていく空色の変化、そしてそれに対応する木々の表情の変化を背景として、膜屋根を透過する紙管ゲルの光が非常にきれいに浮かび上がりました。半年間に及ぶ紙管ゲル制作の総仕上げとなる時間を持つことができました。
 
■H26年度前期 建築学専攻 修士2年生 フィールドワークVI 第4回
 建築設計実務II 履修者対象
 「武道場(仮称)計画敷地周辺」見学
 平成26年5月19日(土) 10:30〜12:00 担当:猪股講師
建築学科3年生
 フィールドワーク:2008年4月12日(土)
武道場(仮称)計画敷地
建築学科3年生
 フィールドワーク:2008年4月12日(土)
テニスコートのフェンスの実測
 建築設計実務II に関連したフィールドワークとして、現在計画されている武庫川女子大学武道場(仮称)の敷地周辺を調査しました。今回は(1)小曾根線東側、(2)小曾根線西側、(3)南側道路北側、(4)南側道路南側の4グループに分かれて写真撮影を行い、周辺建物の規模や用途、敷地と道路との関係、周辺の街並み、テニスコートのフェンスなどを調査しました。調査内容についてはまとめて後日の授業で発表する予定です。
 
■H26年度前期 建築学専攻 修士2年生 フィールドワークVI 第3回
 「東本願寺」見学
 平成26年4月26日(土) 11:40〜17:20 担当:柳沢教授
建築学科3年生
 フィールドワーク:2008年4月12日(土)
手前は御影堂 その奥の素屋根が阿弥陀堂修復現場
建築学科3年生
 フィールドワーク:2008年4月12日(土)
阿弥陀堂修復現場
 真宗大谷派東本願寺の阿弥陀堂修復現場を見学させていただきました。阿弥陀堂は明治時代に再建されたもので、現在110年以上が経過しています。修復工事は2012年に着工し、2015年に完了予定です。現在、屋根面は瓦葺き作業が進行しています。御影堂の修復で使用した素屋根をスライドさせて今回も使用していること、素屋根における太陽光パネルの設置や雨水の再利用等により環境配慮型の修復を実践していること、ほとんど新調瓦で葺きなおしていること、新調瓦は明治瓦の粉末を混入して作られていること、耐震補強もあわせて行っていること等、阿弥陀堂修復工事の特徴を実地に学ぶことができた貴重なFWとなりました。
 
■H26年度前期 建築学専攻 修士2年生 フィールドワークVI 第2回
 建築設計総合演習III 履修者対象
 「紙管に関する講義 および 紙管のドーム共同制作」
 平成26年4月19日(土) 13:00〜16:30 担当:榊原教授、杉浦准教授
建築学科3年生
 フィールドワーク:2008年4月12日(土)
紙管の講義
建築学科3年生
 フィールドワーク:2008年4月12日(土)
紙管の講義 質疑応答の様子
 
建築学科3年生
 フィールドワーク:2008年4月12日(土)
紙管のドーム共同制作 引張材の制作
 
建築学科3年生
 フィールドワーク:2008年4月12日(土)
紙管のドームの剛性実験の様子
 
建築学科3年生
 フィールドワーク:2008年4月12日(土)
紙管のドームの剛性実験の様子 引張材を取り付ける位置や数を変えて、ドームの各節点の垂直変位を記録する。
 
建築学科3年生
 フィールドワーク:2008年4月12日(土)
紙管のドームの剛性実験の様子 実験結果の確認と考察
 
建築学科3年生
 フィールドワーク:2008年4月12日(土)
紙管のドームの展開プロセス
 
建築学科3年生
 フィールドワーク:2008年4月12日(土)
紙管のドームの中で記念撮影
 建築設計総合演習IIIの第1課題「紙管の建築」に関連してフィールドワークを実施しました。
 午前中は、これまでに建築家 坂茂氏らとともに紙管の建築の建設に取り組んでこられた紙管メーカーの株式会社昭和丸筒より講師を招き、紙管に関する講義をいただきました。講義のテーマは「紙管の用途、製法、建築材料への可能性について −ハノーバー万博に本館を参考として−」。昭和丸筒 開発本部研究開発部の山口氏より、紙管の用途・種類、紙管の製造方法、紙管原紙および紙管の物性と長所や短所、再生システム、紙管を使った建築事例とその施工プロセス、建築に使用する際の問題点、構造材として使用するための法規的対応などについて、実物見本や、動画などを用いて詳しく解説いただきました。
 講義後の質疑応答の時間には、学生や教員から「紙管に耐火性を付与する方法」「紙管の防水加工の程度とリサイクルしやすさの関係」「平巻きとスパイラル紙管の強度の違い」「紙管をリサイクルする時に必要な水量」などについて活発な質疑応答がなされました。  
 午後は、施工実習室に場所を移し、4月14日の建築設計総合演習の時間から取り組んでいる、「紙管を用いたシザーズ型展開構造のドーム」の共同制作の作業に取り組みました。前日の作業で展開・収納可能なドームの本体は完成していたので、本日は、展開後にドームの形を安定させるための引張材をワイヤーで制作しました。これを用いて、テンション材の取り付け位置とドームの剛性の関係を調べる実験を行いました。その後、キャンパス内の芝生広場に紙管のドームを設置し、写真撮影しました。
 
■H26年度前期 建築学専攻 修士2年生 フィールドワークVI 第1回
 建築設計総合演習III 履修者対象
 「国立民族学博物館」見学
 平成26年4月12日(土) 13:00〜16:30 担当:榊原教授、杉浦准教授
建築学科3年生
 フィールドワーク:2008年4月12日(土)
見学の様子 展示物をスケッチ
建築学科3年生
 フィールドワーク:2008年4月12日(土)
見学の様子 世界各地の文化や生活様式に触れる
 建築設計総合演習III第1課題に関連したフィールドワークを実施しました。建築設計総合演習V第1課題では、「紙管」を使用した建築を計画します。敷地は、国内外から各学生が自由に選定し、その地域の気候、風土、文化、民俗や風習などを調査し、それらに配慮した計画とします。手始めに、国立民族学博物館を訪れ、世界各地の風土とそれに関わる生活・文化(衣、食、住、信仰、音楽、生業など)に関する展示物を広い視野で 見学しました。また、映像ライブラリーの視聴、博物館の図書室(60万冊以上所蔵)で文献調査を行い、各自の敷地選定や設計案を具体的にイメージするための参考としまた。
 
■H26年度前期 建築学専攻 修士2年生 フィールドワークVI 第1回
 建築設計実務II 履修者対象
 「なら100年会館」見学
 平成26年4月11日(金) 11:40〜17:05 担当:柳沢教授
建築学科3年生
 フィールドワーク:2008年4月12日(土)
なら100年会館 外観
建築学科3年生
 フィールドワーク:2008年4月12日(土)
パンタドーム構法の痕跡であるヒンジが確認できる
 
建築学科3年生
 フィールドワーク:2008年4月12日(土)
ガラスの箱でできた中ホール
 建築設計実務 II 課題1の関連FWとして「なら100年会館」を見学しました。磯崎新氏の設計です。構造は川口衞先生が担当され、パンタドーム構法が採用されました。施設の方にご案内をいただきながら、大ホールと中ホール、そして搬入スペース等を見学させていただきました。ゆるやかに湾曲した外壁PCaパネルに囲まれた迫力のある大空間の中に、PCaの素材感を大切にした大ホールや、入れ子状に全面ガラス張りで構成された中ホールが組み込まれています。パンタドーム構法で立ち上がった痕跡であるヒンジが至るところでそのまま見えるようになっており、パンタドーム構法でできた空間の魅力を大いに堪能できました。
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