教員紹介

精神看護学分野【広域実践看護学領域】

  • 寳田 穂(タカラダ ミノリ)教授
  • 名前:寳田 穂(タカラダ ミノリ)教授

    学位:博士(看護学)

    学歴:日本赤十字看護大学大学院看護学研究科修士課程修了

    職歴:大阪大学医学部附属病院、光愛会光愛病院、大阪市立大学大学院看護学研究科等

    主な担当科目:精神看護学概論、グループアプローチ論、他

    研究テーマ:薬物依存症からの回復過程における看護、看護師(援助職)サポート、アディクションと看護、慢性の病いと「言いづらさ」

    教員研究業績:PDFを開く

先生への質問

武庫女の看護学部のオススメポイントは何ですか?

武庫女の看護では、「対話」に重きをおき、人と人との関係性を大切にした教育が行われています。近年、コミュニケーションの手段としては、電子メールやSNSといった、簡潔な文章や絵(イメージ)を通してのコミュニケーションが多く用いられています。教育においても、ICT(情報通信技術)を活用した教育が取り組まれてきています。こういったコミュニケーションや教育は、効率的、合理的に情報や知識を得ることができ、医療の現場でも活用されています。一方で、看護には、情報や知識だけでなく、人々が健康を維持・回復する上で大きな影響を及ぼす個々の価値観や感情などへの配慮も必要となります。看護では、対象が一人ひとり多様性のある個人であり、その個人が多様性のある生活状況下で自身の健康維持・回復にむけて自ら判断ができるようなアプローチが必要となります。そのようなアプローチには、学生間や教員、臨地指導者、事務の人たちなど、様々な立場の人たちとの「対話」を通して、どれだけ学んだかが大きく影響すると思います。
人と人との関係性を通しての学びは目には見えませんが、人と人との関係性を大切にした教育は、将来、皆さんが看護師として働く上で、看護師のキャリアをアップする上で、また人生全般において、とても役に立つと思います。

看護学部をめざす高校生の皆様へメッセージをお願いします!

“No health without mental health(心の健康なしに健康なし)”、これは、世界保健機関(WHO)のメンタルヘルス活動計画の原則です。心の病気だけでなく、身体的な様々な健康障害に、心の健康は影響を及ぼしています。一方で、身体的な健康も、心の健康に影響します。まだイメージし難いかもしれませんが、看護学部での学びを通して、理解が深まっていくことでしょう。ぜひ一緒に、傷ついた人々を癒やせるような、その人自身で乗り越えていく力をつけられるような看護を考え、実践につなげていきませんか。
看護学部はハード、大変、と思われている方もいるかと思います。「そうではありません!」とはいえませんが、「好きこそ物の上手なれ」です。看護に関心があれば、けっこう精神力(好奇心や興味・人々への関心)によって、すすんでいけると思います。精神力の鍛え方を学びたい方の相談も、受け付けていますよ(*^o^*)。

大学院看護学研究科をめざす皆様へメッセージをお願いします!

精神看護学分野の修士課程・博士後期課程では、精神科領域で働く看護師や大学教員、保健師など、様々な立場の人が学んでいます。精神科やメンタルヘルスに関する課題について、それぞれの問題意識をもちより、ディスカッションをしながら、研究テーマを明確にし、研究に取り組んでいます。看護学に分野はあるものの、どの分野も相互に関連しながら看護学を構成しています。本研究科は、一つの分野の中だけでなく、他の分野についても学べるようなカリキュラムや指導体制をとっているのも魅力だと思います。
学習すること考えることはいっぱいですが、「千里の道も一歩から」です。一歩踏み出すには、ちょっとした覚悟がいるかもしれませんので、相談にも応じています。相談時にはメールでアポイントを取るようにお願いします。