「国際女性ビジネス会議」学生4名が参加!
国際女性ビジネス会議は、1996年から毎年夏に開催されている日本最大級のダイバーシティ会議です。多様な視点を身につけ前進したいという志高く働く人たちが国内外から集まり、明日に向かって自分を高めていくために共有の時間を過ごします(国際ビジネス会議HPより引用)。
女性活躍総合研究所は、この趣旨に賛同し、今回SOARの一環として参加希望者を募集、3名の学生を選出して参加費を支援しました。直接本会議のスポンサー制度で参加した学生も含め、会議後の感想を提出いただきましたのでご紹介します。
■開催日:令和4年7月10日(日)(オンライン)
■テーマ:Drive Diversity
■参加者:世界20カ国から、1,100名が参加(男性は、内20%)
女性がいればダイバーシティか。
大日1年 多鹿 希輝
ダイバーシティな経営とはどのような経営のことを指すのか、私の考え方がひっくり返るような一日であった。「国際女性ビジネス会議」と題されていることもあり、女性活躍を推進していくことがダイバーシティにつながるのではないかと、はじめは思っていた。しかし、大切なのは、ただ単に女性の数を増やし女性が活躍できる環境だとアピールすることではなく、多様な背景を持った人が集まることであると、会議を通して学んだ。「ダイバーシティについて考える時期はもう過ぎており、私たちは行動を起こしていかなければならない」という言葉がすごく心に残った。行動の起こし方は、相手に向かって「あなたは何ができますか」と尋ね、どのようなアクションを起こせるのか話し合うことだと分かったとき、少し戸惑いを覚えた。「あなたは何ができますか」と尋ねる以上は、自分も何か行動を起こさなければならないということを暗示していると考えたからである。その一方で、「他人に何ができるのかと問い、アクションを求める」ために、最初の行動を自分が起こすことで、他人任せではなく自分の力でダイバーシティに近づける点が素晴らしいとも感じた。
また、多様な背景を持った人が一つのグループに集まることの必要性を実感した。
短い時間ではあったが、お互いに顔を出して、年齢や職業、性別の異なる参加者と話をすると、大学生の私が普段めったにすることのない話題にまで飛躍し、多様性がいかに大切であるかを感じた。同じ大学生で、同じ話を聞いていても、物事の見方が異なるため、異なる感想や問題意識を持っていることが意見交換を通してわかり、大変興味深いと感じた。国籍や性別、年齢、知識やスキルに至るまで、あらゆる面において多様な人材が集まることで、初めてそのチームは強くなるのだと学んだ。話や物事を進められるleadershipも大切だけれど、多様性、協力すること、未知の出来事への対応力があるなどといったfollowershipがもっと大切だということを、特に覚えておきたいと思った。
この会議を通して、なぜ多様性は必要であるのかを学ぶことができ、同時に相手の多様性を受け入れ、存分に生かしていくことが本当のダイバーシティ経営なのだと思った。
「Drive」をする
大英2年 松山 由佳
すべての時間、すべての演目は、20代を目の前にした私にとってかけがえのない瞬間となった。10時間の会議はあっという間で、常に新しい物に出会ったときの「ムズムズ感」を感じる事が出来た。初めの講演から私は衝撃を受けた。講演者は、なんと、地球の裏側のパラグアイからだった。その方はパラグアイの日本大使で、時差を利用しての出演であった。この方のお話の中で、一つ心に残っている言葉がある。それは「自分で自分自身のブランドを作る」というものであった。「自分自身のブランド」なんだ、これは。正直初めはこう思った。しかしお話を聞いていくにつれて、その言葉の意図を理解する事が出来た。大使という職業は日本の代表である。その為、大使の一つ一つの言動が国の政策に大きく決定する。そのため、職場では大使の人間力が大いに試されるというものだ。最後は、「〇〇大使がおっしゃるのだから、私たちは日本に賛成します。」というように、大使という職業は日本の顔であるのだとおっしゃっていた。
この「自分で自分自身のブランドを作る」というものは、大使の仕事以外でも繋がると私は感じた。まだ、私自身就職活動は体験していないが、就活の場においてでも同じだと思う。どれだけ、自分の価値を自分で把握し、アピールできるか。このブランディング力を企業は見ているのだと思う。大学生活は自分の専門分野について学び、研究していくと同時に、自分自身を見つめ直す期間だとも思う。何に一番心が動かされ、何に興味を持っているのか、そして、何を自ら行動してきたか。それが、明らかになっていく4年間だと思う。
初めの講演からこれだけの事を得て、感じ取ることが出来たのだから、残りの20以上の演目でも、エキサイティングな内容に出会えたとは、言うまでもないだろう。ただ、最後に私からお伝えしたい事がある。それは「行動する」ことだ。今回のビジネス会議では50人以上もの、世界の第一線で活躍されている人たちが、お話をして下さった。この方々に共通している事は、「自ら深く考え、行動する」ことだ。今回の会議のテーマ「Drive Diversity」にあるように、もう「Diversity」について深く考えるだけの時代は終わっているのだ。この会議で常に問われていた事は、「Drive」出来ているか。考えるだけでなく、そこから一歩を踏み出せているかが、大きな鍵であった。私自身も今回の会議で多くを得て考える事が出来た。さあ次は「Drive」する番だ。心がムズムズしてきた。
動いてこそ考えることができる
大心3年 佐々木 夏帆
私は本会議に、普段話せない人の話を聞くことで、視野を広げ新たな価値観をストックしたいと考え、参加させて頂きました。そう考えた理由は、3回生になり就職を考える中で、社会についてまだまだ知らないことが多く、知識がないことは自分の選択肢を狭めてしまうのではないかと考えたためです。そして参加した結果、私の目的は期待以上に果たすことができました。
私がこの会議で、得た新しいストックは、「行動することの大切さ」です。今回の会議のテーマは、Drive Diversity「多様性を受け入れるより良い社会を自分たちで作ろう」でした。このDrive「自らが動かしていく」という点に多くの気づきがありました。特に印象に残ったのが堀江愛利さんのスピーチ”Think Again “です。その中でインパクトの大きかったメッセージが2つあります。1つ目は「あなたたちが思っている以上にバイアスをもっている」という言葉です。最近自分の中の偏見に気づいた経験があったため、はっとさせられた言葉でした。私は営業職に対してすごくコミュニケーション能力が高くて明るい人じゃないと務まらないんじゃないか、大変そうだという考えを持っていました。しかし、社会人の方のお話を聴ける機会があり、営業は相手が求めているものやそれ以上のものは何かヒアリングして課題解決を行うおもしろい職種だというふうに考えが変わったのです。このように、まだ経験が乏しい私たちは視野が狭くなりがちで、バイアスがないか?を常に問うてみることを実践するべきだと感じました。
2つ目が「変化を促す準備ができているか?」という言葉です。多様性を受け入れるところから、さらに踏み込んだ力強い言葉だと思いました。多様性を受け入れ、変化した で終わらせるのではなく、私が変化を促すところまでやることこそが重要で私自身もできていない部分だと感じました。このスピーチから学んだことは、物事を進めるには、考えて、実際に行動を起さなければ変化は起きないということです。この学びから、私はとにかく大学生活の残り期間を動いて過ごそうと決めました。最後に、会議への参加を支援して頂きありがとうございました。
国際女性ビジネス会議を終えて
大英4年 中田 あみ
国際女性ビジネス会議スポンサー制度でご参加
私は今回武庫女枠ではなく、スポンサー制度を通じて会議に参加させていただきました。それに伴い、私のスポンサーになっていただいた平山様本当にありがとうございました。平山様のお力なしでは私はこの会議に参加できていませんでした。おかげさまで10時間が本当にあっというまで有意義な時間を過ごすことができました。
私がこの会議に参加したいと思ったきっかけは、日本の生理休暇の取得率の低さというものに関心があったからです。法律では定められていますが、使いにくいという理由から普通の有給で使う人が多いというのが日本の現状です。会議に参加することによって、新しい考え方や知識を身に着けて将来に活かしたいと考えていました。積極的にネットワーキングの時間に社会人の方に生理休暇を使ったことがあるのか、または使っている人を見たことがあるのかを質問しました。すると思っていた通りの答えでそのような場面は見たこともない、または使ったこともないというものでした。そこで、同じグループになった男性の方が、この問題を解決するにはやはり女性が上の立場になり、今この状況を発信していくことが大切だというお言葉をいただきました。そこで改めて、日本という国は未だに女性の権力というものが薄く、役職につくのも難しいということがはっきりとわかりました。
しかし、私は反対にエネルギーで満ち溢れていました。なぜなら、堀江愛利様の講演の中で、「学生だからといって萎縮する必要はない。自分で道を切り開いていこう。」というお言葉が心に響いたからです。~だからといって自分自身にセーブをかけるのではなく、壁にぶち当たってもいいからまずは行動に移そうという気持ちになれました。1つ1つの積み重ねが、いつか生理痛で苦しみながら働いている女性を救うことができるなら私はなんだって頑張れると思いました。まだまだ浸透するには時間がかかるかもしれませんが、地道に何かしらのアクションをだして頑張っていきます。そして、日色保様のような女性を活躍させようと思ってくれている人がますます増えていってくれればなと思っております。
そして最後に、私は来年の4月から社会人ですので次回は社会人の枠でぜひ参加させていただきたいです。素敵な10時間でした。