「第28回国際女性ビジネス会議(第1部)」に3名の学生が参加しました。
多様性が作り出す音
私は昨年に続き国際女性ビジネスに会議参加させて頂きました。今回の会議で印象的だった公演は、耳の不自由な方々が中心に活躍するホワイトハンドコーラスのお話でした。ホワイトハンドコーラスは手袋に光を灯し、音楽を手話で表現するユニークなスタイルのパフォーマンスです。このコーラスにはベネズエラの公害が原因で聴覚に障害を持つ人々が増えたという歴史があります。
この感動的なパフォーマンスを通じて、私たちは聴覚に障害を持つ人々の視点や感情、そして音楽を通じた自己表現を理解することができました。手話で表現される音楽は視覚的にも美しく、光の軌跡を写真で共有することで、多くの人々と音楽に共感できることに魅了されました。また、ホワイトハンドコーラスのメンバーが手歌でリズムやメロディーを表現する姿は、音楽の力が言葉や文化を超えて人々を結びつけることを感じさせました。
この経験を通じて、ビジネスにおいても多様性と包括性を重視する必要性を再確認しました。聴覚に障害を持つ人々が音楽を通じて社会に参加し自己表現する姿は、私自身にも大きな勇気と感動を与えてくれました。 さらに、会議では女性がリーダーシップを発揮し、グローバルなビジネス環境で活躍している事例も多く見られました。女性の経済的自立とリーダーシップの重要性についての議論は、多様性がアイデアを豊かにし、ビジネスの成長につながるという素晴らしい考えでした。
この国際女性ビジネス会議は多くのインスピレーションを与えてくれる貴重な体験でした。私はこれからも多様な価値観や文化を尊重し、共に成長していく姿勢を持ち続けたいと思います。
今回初めて参加して、面白い発想、見えていなかった視点、知らない世界に触れることで、大いに学びがありました。この国際女性ビジネス会議に参加するまで、私はダイバーシティに関する取り組みをまったく知らなかったのですが、取り組みをいろいろと知ることができました。活躍する女性の姿を見ることで、私の将来の働く像が具体的に見えてきたように思います。ダイバーシティに参画している方々の話を聞いていると、みなさんの熱量がすごくて、話を聞いている間、ずっと動きたくてそわそわしてしまいました。ダイバーシティを信じている方々の話は新鮮で、「ダイバーシティに投資をするというのはコストではなくて、将来に向けての投資である」という言葉が印象に残っています。この国際女性ビジネス会議を通じてさまざまな方の考えに触れましたが、この言葉が根底にあると思います。インスピレーションを多大にいただくスピーチもあり、ダイバーシティはパワーがあると強く感じました。途中、国際女性ビジネス会議に参加する人同士、少人数で話し合う場面があり、それによってよりダイバーシティに関する考えが深まったように思います。国際女性ビジネス会議に参加する方々は、みなさん情熱があって、影響が強いなと感じます。国際女性ビジネス会議で学んだこと、「課題・チャレンジは絶えることなくもっと大きくなる。けれどそれをみんなと共有する。周りにコミュニティーをつくって、前に一緒に進んでいく」等を実践していきたいと思います。
多様な社会を目指して
国際女性ビジネス会議に出席して、常識を変えてやるという決意に火がつきました。私がこの会議に参加した理由は2つあります。一つは、私は建築学部なのですが、大学に入学してから建築ばかり学んでいるため、他の分野についての話を聞きたくなったからです。もう一つは、話を聞くことで、私の作品に良い変化が生まれるのではないかと期待したからです。
会議では、世界中で活躍する女性の方々にお話を聞かせて頂き、大学では得られないような刺激を沢山得られました。中にはアメリカの自宅から中継されている方もいて、アメリカでは女性役員を必ず三人は取締役にしないといけないという法律が作られた話をお聞きしました。日本ではそのような規定すらも作られていないため、次世代の私達が取り組むべき問題だと強く感じました。他の参加者の方々と交流する場では、私以外の方が社会人で、企業で女性の役員登用を進めるために、会議にご出席されている方もいました。そう言った実際に変革にチャレンジされている姿を見て、私も自分から常識を変えていこうという勇気を持つことが出来ました。
私は「女子大」に通っており、ジェンダーについての考える機会も数多くあります。女子と名付けられているため、ジェンダーギャップ問題の矢面に立つようなものなので、今回の会議で得られたものを活かし、女子大の役目を社会に示したいと考えています。ただ、私は社会にも出ていない学生であり、影響力はあまりありません。よって、まずは本会議のスピーカーとなることで周囲に新たな刺激を与えることで、社会課題の解決に貢献することができると思います。また、このような姿勢を持ったことで、広い視野で建築作品を制作することができるようになれました。将来多くの人の目に留まる建築作品を作るために、ジェンダーギャップも乗り越えていける社会を目指していきたいと思います。