「秋の不眠とその解消法は?」
山森元博
日の出から日の入りまでの時間が四季の中で一番短いこの時期、少し早めに帰宅し、秋の夜長を楽しむという人も多いのではないでしょうか。重厚な本を前に意気込んでいる人もいると思いますが、一方で不眠に悩まされる人が多い季節でもあります。
ドラッグストアなどで購入できる一般用医薬品(OTC薬)における睡眠鎮静薬市場は年間50億円ほどで、5月、8月、10月に販売のピークがあるそうです。5月は環境の変化、8月は熱帯夜が原因となるケースが多く、10月は冬に向けて気温や日照時間が変化するために、眠りに関するホルモン分泌などが変化し、心身に負担がかかることで眠れない、寝付きが悪い、夜中に目が覚めるなどの不眠の症状が出やすくなります。
不眠の解消法には、半身浴やアロマテラピー、寝具選び、薬を飲むなど様々な方法が知られていますが、不眠の症状や原因を把握し、自分にあった解消法を見つけることが大切です。10月に不眠になる人は、セロトニンやメラトニンというホルモンの量が減っている可能性があります。これらのホルモンの量を正常に戻すには、朝日を浴びることが一番です。この時期に眠れないという人は、是非、早起きをして朝日を浴びてみて下さい。ちなみに、私は毎朝5時に起きて朝日を浴びているお陰なのか、不眠になったことはありません。秋の夜長を楽しむのも良いですが、健康のために秋の朝日を楽しむのも良いかもしれませんね。