「○○の秋」
長谷川裕紀
皆さん、「○○の秋」といえば、何を思いつくでしょうか?「食欲の秋」「読書の秋」「芸術の秋」「スポーツの秋」・・・と色々ありますが、秋は涼しくなり、何か活動するにも適した季節なのかもしれません。今回は「芸術の秋」にちなんで「音楽」を取りあげてみたいと思います。
私は「音楽の科学」という授業を担当しているのですが、1回目の授業でミニアンケートをとり、「小学校から高校までの音楽の授業以外」で、どのような楽器演奏の経験があるかを聞いています。この授業を担当して6年目になりますが、毎回、受講学生の7割から8割、高い時は9割近くの学生が、何らかの楽器演奏の経験があると回答しており、その多さに驚いています。もともと音楽に興味のある学生が受講していると考えるのが自然かもしれませんが、音楽学部以外の学生でも、音楽教室に通っていたり、吹奏楽部などの部活に入り、音楽に親しんできていることがわかります。
しかし、今現在、大学生になっても継続しているかというと、大学受験のためや部活の引退とともに楽器演奏から離れる場合が多いようです。そのような中で、全15回の授業が終わった後に「大学受験のため辞めた楽器をまた再開しました」「地域の楽団に入りました」「ずっと習いたいと思い続けてきたピアノを始めました」「この授業をきっかけに、ギターを買いました」など、嬉しい話を聞くこともあり、何かを始めるのに遅すぎることはないと改めて感じさせてくれます。
皆さんもこの秋、何かを始めてみませんか?