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「モダニズムカフェin甲子園会館(旧甲子園ホテル)」が西ホールで開催されました

3月16日(土)、阪神間連携ブランド発信事業「モダニズムカフェin甲子園会館(旧甲子園ホテル)」が甲子園会館西ホールで開催されました。

この阪神間連携ブランド発信事業は、明治末期から昭和初期にかけて「阪神間モダニズム」として花開いた神戸市東灘区・芦屋市・西宮市と阪神電鉄が連携して、沿線地域の活性化と都市ブランド向上を図ることを目的にしたものです。

「モダニズムカフェin甲子園会館(旧甲子園ホテル)」は、昨年度(平成29年度)から実施されたもので、スィーツを楽しみながらモダニズム文化に親しんでもらう企画となっています。

昨年度は、会館職員がティータイム中に甲子園会館について簡単な紹介をしましたが、館内見学までは行いませんでした。参加者から館内見学も実施してほしいという意見が多く寄せられたため、平成30年度は10時からの午前の部と14時からの午後の部に分け、それぞれ1時間のガイドツアーと1時間のティータイムを設定しました。

西宮観光協会が午前・午後各30名、計60名を募集し、HPやはがきにより373名の応募がありましたが(6.22倍)、午後の部に3名の欠席があったため、着物姿の女性も含めた計57名の参加者となりました。

当日は幸い天候に恵まれ、西ホール(ホテル時代の大宴会場)、スタジオ1(ホテル時代の大食堂)、ラウンジ、アートショップ(ホテル時代の酒場)、2階応接室(ホテル時代のカードルーム)、泉水、屋上や庭園といった見どころを建築の専門家である2人のガイドがユーモアを交えて1時間にわたって案内しました。見学の後は、西ホールで優雅にスイーツタイムです。楽しくおしゃべりをしながら「ラ・バニーユ」と「ライト洋菓子店」厳選のスイーツを堪能しました。サーバーはホテルヒューイット甲子園が務めました。

アンケート結果を見ると、ガイドツアーはとても楽しく、甲子園会館について深く知ることができたと絶賛の声ばかりでした。ケーキやコーヒーもとてもおいしかったと満足の評価をいただいていますが、ケーキ2個は少し多すぎたという高年層の人の感想もありました。

モダニズムカフェin甲子園会館(旧甲子園ホテル) モダニズムカフェin甲子園会館(旧甲子園ホテル)

2019.03.28

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サンテレビで武庫川女子大学甲子園会館が紹介されました -兵庫県広報番組「ひょうご発信!」
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武庫川女子大学甲子園会館(旧甲子園ホテル)が、3月17日(日)08:30~09:00に放送されたサンテレビの兵庫県広報番組「ひょうご発信!」で紹介されました(再放送:3月18日(月)18:00~18:30)。「ひょうご発信!」は、兵庫県の取組みや地域のホットな話題を、バラエティ豊かなリポーター陣が分かりやすく紹介する情報番組。同番組の「教えて!ひょうご」コーナーで、お笑いタレント・代走みつくにさんが、「兵庫の近代歴史遺産150」マップを片手に、沢田伸さんの案内で4か所の近代歴史遺産を巡りました。沢田さんは、元兵庫県職員でひょうごヘリテージ機構H2Oの世話人を務めています。ライフワークとして、30年間に建物などのスケッチ1,800枚を描き続けています。二人は、舞子ホテル(神戸市垂水区)を皮切りに、ヨドコウ迎賓館(芦屋市)、甲子園会館、旧神戸居留地十五番館(神戸市中央区)を見て回ります。撮影は3月6日に行われました。

甲子園会館では、北(玄関側)や南(庭園側)からの全景映像や打出の小槌の意匠の紹介。続いて、1階廊下や泉水、西ホール(甲子園ホテル時代の大宴会場)を回ります。1階廊下では、沢田さんが描いた日華石(石川県小松市で産出された凝灰岩)の装飾柱のスケッチも披露されました。

最後は、食堂で二人がケーキセットを食べるシーンです。このケーキは、甲子園ホテル時代に供されていたバターケーキを復刻したもので、甲子園会館では喫茶付一般見学の時に提供されています。

2019.03.19

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春のチャリティー特別見学会のお知らせ
桜

今年も春の特別見学会を行います。
NHK朝ドラ「まんぷく」のロケ地となった旧甲子園ホテルで歴史に触れながら春を感じてみませんか?
90分間ガイドが皆様をご案内した後は、旧甲子園ホテル時代にはバンケットホールだった西ホールにて昼食をお楽しみください。なお、頂戴しました見学料は、西宮市奨学基金に寄付させていただきます。

松花堂弁当・復刻カステヰラのお土産付き見学会

開催日
平成31年4月7日(日)
場 所
武庫川女子大学甲子園会館
参加費
2500円(チャリティー見学料200円含み、税込)
  • 当日お支払いただき、お釣りの要らないようにご協力をお願いします。
  • 復刻カステヰラは追加でご注文いただけます。ご希望の方は必ずお申込時にお伝えください。(別途料金700円/個)
申し込み
ご好評につき定員に達しましたので、申込を締め切らせていただきました。
コース
2コース(武庫川女子大学筝曲部の演奏もあります)
■ Aコース(定員40名) ■ Bコース(定員40名)
受 付 9:20~ 受 付 11:20~
見 学 9:40~11:10 見 学 11:40~13:10
昼 食 11:10~11:40 昼 食 13:10~13:40
受 付
正門横の守衛室前にて(時間前に来られても入館していただけません)
注意事項
  • 食材等の準備の関係上、キャンセルされる場合は、必ずお早めにご連絡ください。
  • 一般車両の乗り入れはできません。公共交通機関でお越しになるか、近隣のコインパーキングをご利用ください。
  • 館内には段差が多くなります。歩きやすい服装でお越し下さい。
西ホールにて昼食 季節の松花堂弁当(食事内容は仕入れにより変更することがあります)
西ホールにて昼食 松花堂弁当
(食事内容は仕入れにより変更することがあります)
復刻カステヰラのお土産1個付き

2019.03.01

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甲子園会館ライトアップ2018(報告)

13回目となる武庫川女子大学甲子園会館(国の登録有形文化財・旧甲子園ホテル)のライトアップを、2018年(平成30年)11月24日(土)と25日(日)の両日、開催しました。このライトアップは、建築学科が上甲子園キャンパスに開設された2006年(平成18年)から毎年実施しているものです。2006年の第1回以来、正門入口のジャンボクリスマスツリーを点灯、甲子園会館や日本庭園などをライトアップするとともに、上甲子園キャンパスを一般公開しています。今では、地域の風物詩としてすっかり定着しています。

入場者は、天候(寒さや雨)により左右されますが、年々増加の傾向にあり、2015年(平成27年)には2日間で5,090人を記録しています。

甲子園会館は、NHKの連続テレビ小説「まんぷく」のロケ地となりました。ヒロイン福子が勤務する大阪東洋ホテルという設定です。「まんぷく」は、2018年(平成30年)10月1日に放送が始まり、第1~3週の18回の放映のうち、計13回に甲子園会館の映像が登場しました。2018年(平成30年)のライトアップは、こうした「まんぷく」放映の効果や両日とも天候に恵まれたこともあって、24日は3,530人、25日は3,348人、合計6,878人の入場者がありました。これまでで最多だった2015年(平成27年)よりも35%も多かったことになります。甲子園会館1階廊下には、イーゼルや壁面に「まんぷく」のポスター5枚を飾っていましたが、多くの人がポスターを背景に記念写真を撮っていました。

また、両日とも、武庫川学院のキャラクター「ラビー」と西宮市観光キャラクター「みやたん」が入場者をお迎えし、イベントにも参加しました。

甲子園会館ライトアップ2018 武庫川学院のキャラクター「ラビー」(右)と西宮市観光キャラクター「みやたん」(左)
ラビーとみやたんがお出迎え
「甲子園会館ライトアップ2018」のあらましは次のとおりです。
1. ジャンボクリスマスツリーの点灯
甲子園会館正門入口にある高さ14メートルと16メートルの2本のヒマラヤ杉をクリスマスツリーに見立てて電飾。ライトアップ期間終了後も12月25日(火)まで毎晩点灯しました(17:30~20:30)。
2. 甲子園会館、日本庭園等のライトアップ
甲子園会館、日本庭園等を約200基のライト、約10万個の電球とキャンドルでライトアップしました。日本庭園と甲子園会館正面広場では、建築学科の学生が光のデザインの学習として、教員の指導を受けながら、樹木のライトアップやチューブライトによる光の演出を行ったものです。
3. 甲子園会館と建築スタジオの公開
甲子園会館1階と2階の通路部分、及び建築スタジオ1階を公開しました。甲子園会館2階は2017年に初めて公開したものです。2018年には、2階の応接室(甲子園ホテル時代のカードルーム)のドアを開放して、中をご覧いただいたり写真を撮りやすいようにしました。
建築スタジオ1階のエントランスホールでは、大学院建築学専攻や建築学科の学生が制作した作品展示を見ていただきました。
甲子園会館1階 建築スタジオ
4. 屋外展示
以前から、甲子園会館西側広場には「紙管ゲル」、建築スタジオ前庭園には「鋁ノ塔(テンセグリティによる構築物)」とレシプロカル構造を展示していました。2018年(平成30年)のライトアップでは、これらに加えて、東ウィングのスタジオ1(甲子園ホテル時代は大食堂)前の南庭園に「耀(KAGUYA)」を、正門入口のジャンボクリスマスツリー下にはシェル構造による空間建築を展示しました。これらはいずれも大学院建築学専攻の学生が制作したもので、ライトアップでは照明を施しました。
耀(KAGUYA) シェル構造による空間建築
紙管ゲル レシプロカル構造と鋁ノ塔(テンセグリティ)
5. 開会、点灯式、オープニングコーラス(11月24日(土))
11月24日(土) 17:15、甲子園会館正面広場において、建築学科学生の司会により甲子園会館ライトアップ2018を開会しました。
来賓の紹介に続いて、瀬口和義・武庫川女子大学学長があいさつ。来賓の成岡英彦・兵庫県阪神南県民センター長と石井登志郎・西宮市長からあいさつをいただきました。
一旦全館の照明を消した後、学院関係者と学院のキャラクター「ラビー」及び西宮市観光キャラクター「みやたん」が、カウントダウンによりスイッチを押すと、甲子園会館やジャンボクリスマスツリーに一斉に灯が灯り、歓声と拍手が起こりました。
続いて、甲子園会館玄関前で音楽学部1年生の合唱があり、点灯式は閉会となりました。
瀬口和義・武庫川女子大学学長 成岡英彦・兵庫県阪神南県民センター長
石井登志郎・西宮市長 点灯式
武庫川女子大学音楽学部1年生の合唱
6. カウントダウン点灯、コーラス(11月25日(日))
11月25日(日) 17:25から、甲子園会館正面広場において建築学科学生の司会により、カウントダウンとともに、甲子園会館やジャンボクリスマスツリーに一斉に点灯。
続いて、甲子園会館玄関前で大学コーラス部によるクリスマスソングの合唱がありました。
大学コーラス部の合唱
7. ムコガワ・パフォーマンス
11月24日(土)と25日(日)の両日18:05~20:00、西ホールにおいて、次の通り、教員、学生・生徒やOG等による音楽等のパフォーマンスがありました。

(1)11月24日(土)
 18:05 演奏    附属中学校・高等学校オーケストラ部
 18:40 えびすかき 人形芝居えびす座
 19:05 コーラス  Vocal Ensemble Anna(音楽学部OG5人)
 19:40 ポップス  N and S(建築学科教員他)

附属中学校・高等学校オーケストラ部の演奏 えびすかき(人形芝居えびす座)
Vocal Ensemble Annaのコーラス N and Sによるポップス

(2)11月25日(日)
 18:05 合唱 附属中学校・高等学校コーラス部
 18:40 サクソフォン クァルテット AMUSE Saxophone Quartet(アミュゼ)
 19:15 CUPS ツー・バイ・フォー(建築学科2年生)

附属中学校・高等学校コーラス部 サクソフォン クァルテット「AMUSE」
ツー・バイ・フォー(建築学科2年生)
によるCUPS
8. 食堂等の営業
甲子園会館食堂では、ライトアップにふさわしいメニューを毎年提供しており、開門とともに食堂に急ぐ光景も恒常化しています。2018年(平成30年)は、朝ドラにちなんだ「まんぷく丼」(鳥の照り焼き丼)をメニューに加えましたが、非常に好評で早々に完売しました。建築スタジオのラウンジでも喫茶の営業を行いましたが、多数の人にお越しいただき、ケーキが売り切れてしまいました。
甲子園会館食堂
9. バイオディーゼル燃料による発電
武庫川女子大学は、2008年(平成20年)5月14日に「武庫川女子大学環境宣言」を制定し、学院を構成する一人ひとりが、身近なことから環境保全活動に取り組むことを基本方針に掲げています。活動の一環として、武庫川学院の食堂や寮の使用済み食用油を㈱レボインターナショナルが回収し、バイオディーゼル燃料C-FUELに再資源化しています。平成28年度は、学院全体で2,233ℓの食用油を回収し、ほぼ同量のバイオディーゼル燃料C-FUELにリサイクルしました。

11月24日(土)・25日(日)のライトアップでは、㈱レボインターナショナルが発電機を無償で甲子園会館に搬入し、300ℓのバイオディーゼル燃料C-FUELにより発電しました。この電気で、ジャンボクリスマスツリーを除いたライトアップ2日間の電気量をまかないました。
 10. 親子クラフト教室「ビッグ松ぼっくりでミニツリーを作ろう」
11月25日(日)、ライトアップ開場前の14:30~16:30、甲子園会館で小学生とその保護者を対象にクラフト教室「ビッグ松ぼっくりでミニツリーを作ろう」を開催しました。
材料のビッグ松ぼっくりは、上甲子園キャンパス内にある大王松のものを使用し、参加費は無料。講師はテキスタイルアーティスト・酒井雅恵先生が務めました。
小学生22人とその家族、計47人の参加がありました。
11. 名義後援(7団体)
兵庫県、兵庫県教育委員会、西宮市、西宮市教育委員会、西宮商工会議所、西宮観光協会、西宮市大学交流協議会から名義後援をいただきました。
 12. 協賛・協力企業
(1) 特別協賛企業(12社)
株式会社朝日工業社、株式会社オーエンス、株式会社大林組、キリンビール株式会社、株式会社きんでん、株式会社JTB、ジャトー株式会社、株式会社竹中工務店、朝陽電気株式会社、阪神園芸株式会社、株式会社双葉化学商会、株式会社理経

(2) 協賛企業(2社)
株式会社なんすい食品、株式会社博明社

(3) 協力企業(2社)
阪神電気鉄道株式会社、株式会社レボインターナショナル

2019.02.13

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NHK朝ドラ「まんぷく」のロケ地巡りツアーが甲子園会館を訪れました

平成31年(2019年)1月10日(木)、NHKの連続テレビ小説(通称「朝ドラ」)「まんぷく」のロケ地を巡るバスツアーが甲子園会館を訪れました。四国の旅行社が企画したもので、高松などから参加の9人が、NHK大阪放送局とBKプラザの見学の後、甲子園会館へ来られました。

甲子園会館は、「大阪東洋ホテル」として「まんぷく」の画面に登場しています。ヒロイン福子が、昭和13年(1938年)に女学校を卒業して就職する、当時大阪で一番大きなホテルという設定です。福子は、ここで将来の夫・萬平と運命的な出会いをし、やがてここで結婚式を挙げます。

「まんぷく」の第1回放送は、平成30年(2018年)10月1日でしたが、第1週から第3週までの18回の放送のうち13回に甲子園会館の映像が登場しています。

1月10日のツアーでは、建築についての説明は甲子園会館庶務課職員が行いましたが、「まんぷく」ロケ地としてのガイドは武庫川女子大学オープンカレッジの片場桂子さんが担当しました。片場さんが編集したDVDを視聴の後、大阪商工会定例会の場面を撮影した西ホールや萬平と福子の結婚式の記念写真シーンを撮影した南庭園のほか、玄関前広場、屋上、東側地階アトリエ出口付近、東通用口出口付近、1階ベランダ、1階廊下西側などのロケ場所を、片場さん作成のリーフレット片手に回りました。

見学者からは、「ここがあの場所か」とか「ここや、ここや」といった感嘆の声が聞かれました。

甲子園会館を目的とした「まんぷく」ロケ地ツアーは、これからも各社により数回企画されています。

NHK朝ドラ「まんぷく」のロケ地巡りツアー NHK朝ドラ「まんぷく」のロケ地巡りツアー
オープンカレッジ片場さんの軽妙な説明に「なるほど」と皆さん満足して帰られました

2019.1.22

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「冬至に現れる光の演出」-ベイコムで放送されました

冬至の頃の晴れた日、甲子園会館1階の水鉢「泉水」で見られる「光の演出」が、ケーブルテレビのベイコムで紹介されました。ベイコムの「地元ニュース」の中で「冬至に現れる光の演出」として放映されたものです。放送は、2018年(平成30年)12月25日(火)~31日(月)の1週間、毎日11:00、14:30、20:30、22:00の4回にわたって行われました。

ベイコムの取材は12月20日(木)でした。欄間窓から入る太陽光線の軌跡が明瞭に視認できるように、他の窓を塞いだり、線香を焚いたりして準備しましたが、太陽は射さず、光線の軌跡を撮影することはできませんでした。

ベイコム「地元ニュース」での「光の演出」部分の放送時間は約2分。放送では、ベイコムが12月20日に撮影した北側からの甲子園会館全景、南庭園から見た全景や細部のアップの後、泉水や欄間窓の動画が流されました。この後、2枚の「光の演出」の静止画が映されましたが、これには2017年の冬至見学会のときに甲子園会館が撮影した写真が使われました。

画像にあわせて女性アナウンサーが甲子園ホテルの概略を説明。続いて、「光の演出」の写真では次のような説明がありました。

実はこの建物には年に一度しか見られない光の演出が仕込まれていました。建物西側のホール前にある泉水と呼ばれる水鉢付近がその演出の場所。年に一度の冬至の日の午前10時40分頃になると天井に近い欄間窓といわれるところから陽の光が射し込みます。ご覧いただいているのは、そのときの様子を撮影した写真です(下の2枚の写真)。5つある窓から光が射し込み、打出の小槌の彫刻を照らします。この光と出会えるチャンスは冬至前後の何日かだけ。運が良ければ文化と歴史が紡いだ光の演出を目の当たりにすることができます。

太陽の高さが一年で一番低くなる冬至に合せた光の演出。毎年見学会も行われています。

西ホール前にある泉水(打出の小槌の彫刻) 欄間窓から陽の光が射し込み、泉水を照らす様子
放送で使用された2017年冬至見学会のときの写真

2019.1.15

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今年は悲しい「冬至見学会」となりました

武庫川女子大学甲子園会館(旧甲子園ホテル)1階には、「泉水」と呼ばれているホテル時代に防火水槽の役割を担っていた水鉢があります。「泉水」は、ラウンジから大宴会場(現在の西ホール)に降りて行く中間に位置し、単に防火水槽としての機能だけでなく、茶道でいう蹲(つくばい)の役目を果たしていたと考えられます。「泉水」の上段の鉢から流れ出た水が、鉢に刻まれた7つの「打出の小槌」を濡らしながら下段の鉢に落ちる音は、あたかも水琴窟を思わせます。甲子園ホテルの初代支配人・林愛作は、みずから採取した庭園の花木を泉水に生け、お客様を迎えたといいます。

甲子園ホテルの設計者・遠藤新は、さらにここに、ある仕掛けを施しています。遠藤は、日射図を作成して、冬至の頃の午前10時40分頃、欄間窓から入る太陽光が、泉水の日華石に彫られた打出の小槌を照射するように演出したのです。

この幻想的な光の演出を皆様に見ていただこうと、2016年(平成28年)に初めて「冬至見学会」を実施し、今年で3回目を迎えました。

今年の冬至見学会は12月22日(土)、あいにくの小雨の中22人に参加いただき、午前10時に始まりました。欄間窓から入る太陽光線の軌跡が明瞭に視認できるように、他の窓を塞いだり、線香を焚いたりして待ちましたが、無情にもこの日太陽は現れず、通常の見学会とさして変わらないものとなってしまいました。「来年リベンジするぞ」「再度チャレンジや」という声を残して家路につかれた皆様、どうもご苦労様でした。

泉水の前で太陽光線を待ちわびる 泉水の前で太陽光線を待ちわびる 蚊取り線香を焚いて準備したが…… 蚊取り線香を焚いて準備したが……

2018.12.25

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「甲子園会館ライトアップ2018」
 ― NHK「まんぷく」効果が大きく、過去最多の入場者数に!

平成30年(2018年)11月24日(土)・25日(日)、武庫川女子大学上甲子園キャンパスで「甲子園会館ライトアップ2018」を開催しました。甲子園会館がNHKの連続テレビ小説「まんぷく」のロケ地となったことや、2日間とも天候に恵まれたこともあって、24日は3,530人、25日は3,348人、合計6,878人の入場者がありました。これまで開催した12回のライトアップで入場者数が最多だったのは平成27年(2015年)の5,090人だったので、この時よりも35%も多かったことになります。甲子園会館1階には、イーゼルや壁面に「まんぷく」のポスター5枚を飾っていましたが、多くの人がポスターを背景に記念写真を撮っていました。

ライトアップに先立ち、11月24日(土)朝のNHK情報番組「ウイークエンド関西」(大阪放送局制作)で甲子園会館の紅葉が取り上げられました。「おでかけピック・アップ」コーナーで、気象予報士の垂水千佳さんが、「あの場所で紅葉狩り!」として、南庭園の池の縁にあるイロハモミジが紅葉している様を紹介。茶室「自妙庵」前から撮影した画像です。次に、南西方向から見た甲子園会館の写真が紹介されました。「この建物、何か見覚えがありませんか?」という垂水さんの問いかけに、「何か見覚えがあるような、ないような」と井田香菜子アナウンサー。松苗竜太郎アナウンサーの「分かった「まんぷく」ですね」という声とともに、この場所で撮影された「まんぷく」の一場面、福子と萬平の結婚式の記念撮影のシーンが流されます。続いて、紅葉を前景にした昨年の甲子園会館ライトアップの写真(甲子園会館提供)とともに、垂水さんから、きょうとあすの午後5時~8時、ライトアップが行われ、無料でだれでも見ることができるという案内がありました。

垂水さんは、11月22日(木)甲子園会館へお一人で取材に来られたもので、番組で使用された2枚の写真はもちろん垂水さんにより撮影されたものです。

ライトアップで甲子園会館に来られた方は、玄関に飾られたリースに気が付かれたでしょうか。このリースは、上甲子園キャンパスの緑地管理をしている阪神園芸㈱が、ライトアップ協賛の一環として、毎年、上甲子園キャンパスで採集した材料をもとに制作しているものです。ジャンボクリスマスツリーが点灯している12月25日頃まで掲げられていますので、見学などで甲子園会館に来られた際にはぜひご覧ください。

武庫川女子大学音楽学部1年生によるコーラス(11月24日、オープニング)
武庫川女子大学音楽学部1年生によるコーラス(11月24日、オープニング)
甲子園会館を取材中のNHK「ウイークエンド関西」気象予報士・垂水千佳さん(11月22日)
甲子園会館を取材中のNHK「ウイークエンド関西」気象予報士・垂水千佳さん(11月22日)
甲子園会館玄関のクリスマスリース
甲子園会館玄関のクリスマスリース

2018.12.01

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「武庫川女子大学甲子園会館ライトアップ2018」が開催されます
「まんぷく」にちなんだ限定入館証をお持ち帰りください
「まんぷく」の撮影でセットされた「大阪東洋ホテル」の外観をライトアップの入館証にしました。

「まんぷく」にちなんだライトアップ2018限定入館証

今年で13回目となる「武庫川女子大学甲子園会館ライトアップ2018」の準備が着々と進んでいます。

11月24日(土)・25日(日)に行うこの催し(両日とも17:00~20:00、開門は16:30)では、武庫川女子大学上甲子園キャンパス内の甲子園会館(旧甲子園ホテル・国登録有形文化財)及び庭園などを約200基のライト、約10万個の電球とキャンドルでライトアップします。

庭園では、紅葉した樹木のライトアップやチューブライトによる光の演出を行います。11月17日(土)に灯具、チューブライトを設置し、ブラックラップを巻いて、事前準備をしました。11月20日(火)には、電源につないで試験点灯し、照明効果を確認しながら灯具などの向きを調整しました。これらは、光のデザインの学習として、建築学科1年と2年の学生全員がグループに分かれ、教員の指導を受けながら行ったものです。=写真

正門入口にある高さ15メートルの2本のヒマラヤ杉をクリスマスツリーに見立てて電飾します。準備作業は、11月19日(月)と20日(火)に2台の高所作業車を使って行い、21日(水)に最終調整をしました。このジャンボクリスマスツリーは、ライトアップ終了後も12月25日(火)まで毎晩点灯します(17:30~20:30)。=写真

NHKの朝ドラ「まんぷく」のロケ地となった甲子園会館。両日に使用する入館証は、ライトアップ限定の特製品です。甲子園会館は、「まんぷく」では昭和10年代当時、大阪で一番大きな「大阪東洋ホテル」という設定でした。ヒロイン・福子が女学校卒業後このホテルに就職し、将来夫となる萬平と運命的な出会いをします。「まんぷく」の撮影のため、入口にはタイルを擬した門が建てられ、玄関前には車寄せを仮設。玄関庇の上には「OSAKA TOYO HOTEL」のサインが設置されました。わずかな間だけセットされた「大阪東洋ホテル」の外観を入館証にしました。このライトアップ限定入館証は記念にお持ち帰りいただけます。=写真

食堂では「まんぷく」にちなんだ「まんぷく丼」(鳥の照り焼き丼)も提供します。

この機会にぜひ甲子園会館ライトアップ2018へお越しください。

庭園でライトアップの準備をする建築学科学生 ジャンボクリスマスツリーの試験点灯

2018.11.22

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「冬至見学会」を開催します―晴れるように願ってください

甲子園会館西ホール(甲子園ホテル時代の大宴会場)入口前に、「泉水」と呼ばれている水鉢があります。泉水は、石川県小松市で産出された凝灰岩「日華石」で構成されており、打出の小槌の彫刻がちりばめられています。この空間の上部には欄間窓が設けられています。甲子園ホテルの設計者・遠藤新は、冬至前後の午前10時40分頃、欄間窓から入る太陽光が、泉水の日華石中央に彫られた打出の小槌を照射するように演出したのです。

インディ・ジョーンズの映画を彷彿とさせるこの「光の演出」を皆様に見ていただきたく、今年も「冬至見学会」を企画しました。

  • 12月22日(土)10:00~11:30
  • お申込みは、「見学について」をご覧いただき、通常の個人見学同様、必ず事前に電話で予約してください。
  • 太陽が出ないと「光の演出」は見ることができません。しかし、天候にかかわらず見学会は開催しますので、申し込まれた方は予定通りお越しください。

2018.11.16

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今年もライトアップイベントを開催いたします。
同時開催:親子クラフト教室「ビッグ松ぼっくりでミニツリーをつくろう」

今年もライトアップイベントを開催いたします。
歴史ある武庫川女子大学甲子園会館にて、素敵な時間を過ごしてみてはいかがでしょうか。

甲子園会館ライトアップ

 開催日 11月24日(土)・25日(日) 場 所 武庫川女子大学甲子園会館
 時 間 17:00~20:00(開門16:30)
 入場料 無料 事前申込 不要

ライトアップイベントの詳細は建築学科ホームページをご覧ください。

親子クラフト教室「ビッグ松ぼっくりでミニツリーをつくろう」

昨年の作品(一部)素敵なミニツリーをたくさん作りました
日 時 11月25日(日)14:30~16:30(受付14時~)
講 師 酒井 稚恵 先生(テキスタイルアーティスト)
参加費 無料(先着順受付で親子30組/作品は1組1個です)
対 象 小学生と保護者(必ず保護者の方が同伴してください)
持参品 エプロン・ウエットティッシュ
参加申込み 11月14日(水)10時より、電話で先着順受付
甲子園会館庶務課 0798-67-0290
受付時間 祝日を除く月~金の10:00~16:00

去年の親子クラフト教室の様子はこちらをご覧ください。

講座のあとは会館のライトアップがあります。ツリーを持って参加しましょう!

2018.11.09

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台風により武庫川女子大学甲子園会館(旧甲子園ホテル)南庭園の松が倒壊しました

NHKの連続テレビ小説(朝ドラ)「まんぷく」をご覧になっておられるでしょうか。平成30年(2018年)10月20日(土)放送の第18回では、ヒロイン福子(安藤サクラ)が立花萬平(長谷川博己)と結婚式を挙げました。場所は、福子が勤めている大阪東洋ホテル。ホテルの裏庭で結婚式の記念写真を撮影しました。このシーンは、武庫川女子大学甲子園会館(旧甲子園ホテル)の南庭園で6月25日にロケを行ったものです。記念写真の背景には、甲子園会館の建物とともに、真ん中に庭園の松の木が写されています。この松は、南庭園中央部の3本の松の1本で、樹齢150年とも言われており、もちろん甲子園ホテル竣工時からありました。甲子園ホテルの絵はがきや昭和12年に封切られた原節子主演の日独合作映画「新しき土」にも登場しています。

平成30年(2018年)9月4日、徳島県に上陸した台風21号は、14時頃には神戸市付近に再上陸しました。この台風により、関西国際空港の連絡橋にタンカーが衝突して空港島が孤立するなど、近畿を中心に列島各地に大きな爪痕を残しました。甲子園会館では、幸い建物への影響は軽微でしたが、敷地内の植栽は大きな被害を受けました。なかでも、「まんぷく」でヒロインの結婚式記念撮影のシーンに登場した松が、根元から折れ倒壊、喪失しました。「まんぷく」は、この由緒ある松を記録した最後の映像となってしまいました。南庭園では、東ウィングのスタジオ(ホテル時代の大食堂)前のヒマラヤ杉も倒壊しています。

甲子園会館に戦前からある松の根元には、ハート型の傷跡が残っています。太平洋戦争末期に樹脂(松根油)を取った跡と言われています。「200の松根で航空機が1時間飛べる」という標語のもと、航空機用燃料の原料として国を挙げて松根油の製造にあたっていたものです。

一般見学などの機会があれば、歴史の勉強にぜひご覧ください。

台風21号により倒壊した南庭園の由緒ある松 太平洋戦争末期に樹脂(松根油)を取った傷跡
台風21号により倒壊した南庭園の由緒ある松 太平洋戦争末期に樹脂(松根油)を取った傷跡

2018.10.24

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原節子が一躍銀幕のスターダムに駆け上がるきっかけとなった映画「新しき土」と旧甲子園ホテル(現・武庫川女子大学甲子園会館)

往年の大女優・原節子が、戦前訪独した際に着ていた振り袖が現存しているという記事が、平成30年(2018年)7月の新聞、雑誌に掲載されていました。昭和12年(1937年)、原が主演した日独合作映画「新しき土」の公開に合わせてドイツを訪ねた際、通訳のドイツ人女性に譲り渡した振り袖が現存していることが分かったというのです。

原節子は、戦前から戦後にかけて活躍した日本映画史に輝く大女優で、平成27年(2015年)に95歳で亡くなっています。

「新しき土」は、昭和12年(1937年)公開の日独合作映画です。ドイツ語版のタイトルは「Die Tochter des Samurai」(侍の娘)。脚本・監督はアーノルド・ファンク(Arnold Fanck)、協同監督は伊丹萬作(伊丹十三の父)。音楽は山田耕筰、作詞は北原白秋と西條八十が担当しています。撮影協力として円谷英二が名を連ねています。

デビューして間もない撮影当時16歳の原節子が主役に抜擢され、銀幕の大スターに登る輝かしい出世作となった映画です。原は、国内での封切りから約一か月後の昭和12年(1937年)3月から7月にかけて、満州からモスクワ、ワルシャワを経てベルリンに向かい、ヨーロッパの主要都市をめぐった後、ニューヨーク、ハリウッドを訪問するというプロモーション・ツアーを行っています。ドイツでは、30か所以上の都市を回って舞台挨拶を続け、「新しき土」は、およそ2か月で2,600の大小劇場で上映され、600万人を超える動員を記録。ドイツ国内のロング・ラン記録を更新した、とされています。ドイツ滞在中に通訳を任されたドイツ人女性が、通訳の礼として原から振り袖を託された。その振り袖が現存しているという報道でした。

「新しき土」には、当時の甲子園ホテル(現在の武庫川女子大学甲子園会館)も大きな関わりを持っています。

「新しき土」のあらすじと旧甲子園ホテルとの関わりについて紹介いたしましょう。

「新しき土」のあらすじ

8年間ドイツに留学していた輝雄(小杉勇)は、帰りの船中で一緒になった婦人記者のゲルダ・シュトルム(ルート・エヴェラー Ruth Eweler)と一緒に帰国する。輝雄は、富豪の大和巌(早川雪洲)の養子となっており、その娘光子(原節子)とは許婚の間柄にある。光子や養父の巌は輝雄を温かく迎えるが、西洋文明の影響を受けた輝雄は日本の因習的婚姻制度に否定的であり、婚約解消を主張する。絶望した光子は、噴火口に身を投げるため、花嫁衣裳を抱えてひとり火山を登って行く。花嫁衣裳を羽織りまさに投身しようとする寸前に、日本的なもののよさに目覚めて後を追いかけた輝雄によって助けられるというストーリーである。映画は、満州開拓の農夫となった輝雄が、光子と赤ん坊と共に野良で働く姿で大団円を迎える。「新しき土」とは、満州を指している。

「新しき土」と旧甲子園ホテル

当時の甲子園ホテルは、輝雄がドイツから帰国直後に宿泊する東京の「ホテル ヨーロッパ」という設定で登場する。

スクリーンに最初に現れる甲子園ホテルは、屋上庭園でのカットである。輝雄とゲルダが翌朝の朝食を取っているシーンや、下を行進する日本兵を2人が見下ろしているシーンが撮影されている。2人は東ウィングの方から歩いてきて、東煙突塔直下の屋上庭園の一段上がった箇所に置かれたイスに腰かける。イスはおそらく白く塗られているのであろう。当時の写真やパンフレットで、イスやテーブルが同様の状態で置かれているのが確認できる。従業員であろう、着物姿の女性がティーカップ等をテーブルに置いて立ち去り、次にティーポットを運んでくる。ゲルダが紅茶かコーヒーをティーカップに注ぐ。当時、従業員の服装が着物だったのか、着物姿はファンク監督の演出によるものだったのかは定かでない。テーブル横の水鉢には、水草が浮かび水車が回っている。この水鉢は現在も残っているが、今では水は入っていない。行進する日本兵を見下ろしているシーンがある。輝雄が見下ろしている後姿のカットは、バルコニーではなく屋上庭園であろう。輝雄とゲルダが見下ろしている前方からのカットは、3階のバルコニーや屋上庭園ではなく、実は1階である。背景の建物の構造から、東ウィング1階北側の客室(現在は学生食堂になっている)のベランダで写されていることが見て取れる。日本兵の行進は、おそらく別の場所で撮影されたものであろう。

巌と光子が乗っていると想像させる車がホテルの玄関に到着するシーンでは、北側からの旧甲子園ホテルの全景や玄関前ロータリーの様子がみごとに捉えられている。また、回転ドアの回る様が印象的に描写されている。玄関庇の照明器具の形態も視認できる。

巌と光子がホテルを去った後、輝雄の実父・神田耕作(高木永二)と妹・神田日出子(市川春代)がやってきて輝雄と会う。その間にゲルダが南庭園を散策するが、その場面では南側からのホテルの麗姿がパン撮影を交えて余すところなく描かれている。南庭園や東ウィングの大食堂前ベランダに置かれたテーブルとイスも当時の状況を彷彿させる。大食堂は、現在は建築学科1年生が製図等を学ぶスタジオとなっている。輝雄が実父や妹と別れた後、南庭園に置かれたテーブルでゲルダと話すシーンでは、東ウィングの大食堂が背景になっている。この場面は映画のリーフレットにも掲載されている。

南庭園の4本の松は、撮影当時の昭和11年から存在していたことが分る。しかし、そのうちの1本は、平成30年(2018年)9月4日14時頃神戸市付近に再上陸した台風21号により、根元から折れ倒壊、喪失してしまった。

「新しき土」は、日本全国の様々な地域で長期に亘ってロケが敢行され、その多くに原節子が同行したと言われている。しかし、残念なことには、原節子(大和光子役)や早川雪洲(大和巌役)、高木永二(輝雄の実父・神田耕作役)、市川春代(輝雄の妹・神田日出子役)はおそらく甲子園ホテルには来ていないであろう。甲子園ホテルで撮影した主な俳優は、小杉勇(輝雄役)とルート・エヴェラー(ゲルダ役)だけではなかったかと推定される。原節子や早川雪洲、高木永二、市川春代が登場するホテル内のシーンは、間取りや構造、意匠などから他の施設あるいはセットを利用して撮影されたと思われるからである。

「新しき土」は、洋装、和装、セーラー服、剣士姿、さらには水着姿など、若き原節子の瑞々しい魅力を永遠にフィルムに残すだけでなく、開業からまだ数年を経たばかりの甲子園ホテルの映像を未来永劫にわたって保存・発信し続ける、歴史的にもまことに貴重な記録映画といえる。

「新しき土」をはじめ、甲子園ホテル、甲子園会館をロケ地として撮影された劇場映画は次の4本です。

題 名
新しき土
[ドイツ語版]
Die Tochter des Samurai(侍の娘)
ALWAYS 続・三丁目の夕日
日本のいちばん長い日
秘密 THE TOP SECRET
公開日 監督 主な出演者(赤字は来館者) 配給 甲子園会館(甲子園ホテル)での撮影日
[日 本]1937年2月4日(昭和12年)
[ドイツ]1937年3月23日
アーノルド・ファンク
伊丹萬作(協同監督)
原節子、小杉勇、早川雪洲、ルート・エヴェラー 東和商事映画部 1936年(昭和11年)
2007年11月3日(平成19年) 山崎貴 吉岡秀隆、堤真一、薬師丸ひろ子、小雪、堀北真希 東宝 2007年3月16日~17日(平成19年)
2015年8月8日(平成27年) 原田眞人 役所広司、本木雅弘、山崎努、堤真一、松坂桃李、池坊由紀 松竹 2014年11月29日~30日(平成26年)
2016年8月6日(平成28年) 大友啓史 生田斗真岡田将生、吉川晃司、松坂桃李、織田梨沙、大倉孝二 松竹 2015年6月28日(平成27年)

※表は右側にスクロールしてご覧いただけます。

映画「新しき土」リーフレット
南庭園の輝雄(小杉勇)とゲルダ(ルート・エヴェラー)の写真が使われている
田中千尋氏 提供
映画「新しき土」撮影現場
甲子園ホテル3階バルコニー
林田高明氏 所蔵
映画「新しき土」撮影のひととき
真ん中でこちらを向いて座っている女性は婦人
記者ゲルダ役のルート・エヴェラーであろう
東塔から甲子園ホテル屋上庭園を望む
林田高明氏 所蔵

2018.10.19

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甲子園会館の庭園にナンバンギセルが咲いています

ナンバンギセル(南蛮煙管)が、甲子園会館南庭園で、赤紫色の花をつけています。イネ科植物の根に寄生するハマウツボ科の一年草で、池の周りのススキの根元でひっそりと咲いています。

一般見学などの機会があればご覧ください。

2018.10.12

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テレビ朝日「8トピック」で武庫川女子大学甲子園会館の画像が使用されました

5月16日(水)深夜2時21分から30分間、テレビ朝日で放送された「8トピック」で武庫川女子大学甲子園会館西ホールの画像が使用されました。

「8トピック」は、様々な業界で活躍する人たちが最近の気になる8つのニュースをピックアップ、その中から1~2つをキャスターとして自ら解説するという番組です。5月16日の番組では、女装家のダイアナ・エクストラバガンザ、タレントの照英、裁判傍聴芸人の阿曽山大噴火、ブランド王ロイヤル社長の森田勉、異色肌ギャルのmiyakoさんの5人のキャスターが登場しました。

ダイアナ・エクストラバガンザさんは、取り上げた8つのニュースのうち、「百貨店2010年以来の閉店ラッシュ」について自ら解説しました。百貨店は日本の高度経済成長を支えた文化遺産であり、みんなで守っていくべきだと主張しました。デパートの最大の魅力は建築物としてのすばらしさであり、建て替え前の梅田・阪急百貨店は阪神間モダニズムを代表する傑作と言われていた、という説明を行いました。そして、阪神間モダニズムを説明するナレーションのバックに、甲子園会館西ホール(旧甲子園ホテル時代は大宴会場)の映像が使われました。最後に、ダイアナ・エクストラバガンザさんは、デパートが生き残るためには、敷居を低くするのではなく、お高く留まっていなさいと締めくくりました。

2018.08.06

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「夏のチャリティー特別見学会」中止のお知らせ

断続的に降り続く雨の影響で、7/7(土)に予定しておりました「夏のチャリティー特別見学会」は残念ながら中止とさせていただきます。

2018.07.06

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夏のチャリティー特別見学会のお知らせ 雨天のため中止となりました
七夕短冊

今年も七夕の日にちなんだ夏のチャリティー特別見学会を企画しました。笹を用意していますので、願い事を書いた短冊や飾りを吊るし、星に願い事をしませんか?
庭園では100個以上のランタンがあなたを包みます。90分間ガイドが皆様をご案内した後は、旧甲子園ホテル時代の大宴会場だった西ホールにて夕食と武庫川女子大学筝曲部の演奏をお楽しみください。
下記にて詳細をお確かめのうえ、ぜひ皆様お越しください。

夏のチャリティー特別見学会

開催日
平成30年7月7日(土)
場 所
武庫川女子大学甲子園会館
受 付
16:10~
正門横の守衛室前にて(時間前に来られても入館していただけません)
見 学
16:30~18:00(ガイド付き)
夕 食
18:00~
西ホール(ホテル当時の大宴会場)で松花堂弁当をお召し上がりください。
演 奏
武庫川女子大学筝曲部
退 館
19:30(最終)
定 員
45名(先着順、定員になり次第締め切り)
一度にお申込みいただけるのは、5名までとさせていただきます。
松花堂弁当(食事内容は変更することがあります) 筝曲演奏(昨年の様子)
松花堂弁当
(食事内容は変更することがあります)
筝曲演奏
(昨年の様子)

お一人様一枚ずつ短冊をお渡しいたします。願い事を記して星にお祈りしましょう。

見学料について
今回の見学会は、チャリティー見学会ということで、見学料200円を頂戴しております。頂いた見学料は、経済的理由により修学困難な高校生・大学生のための西宮市奨学基金に全額寄付させていただきます。
キャンセルについて
食材等の準備の関係上、キャンセルされる場合は、必ずお早めにご連絡ください。
ご注意ください
  • 一般車両の乗り入れはできません。公共交通機関でお越しになるか、近隣のコインパーキングをご利用ください。
  • 館内には段差が多くあります。歩きやすい服装でお越しください。
  • 甲子園会館には緑地がたくさんあります。各自で虫よけ対策をしてお越しください。

2018.06.01

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甲子園会館を取り上げた本が出版されました
プレモダン建築巡礼

著者=磯 達雄
イラスト=宮沢 洋
日経BP社 2018年4月23日 発行
本体2,400円

建築巡礼シリーズの7冊目となる本書は、月2回発行の建築総合情報誌「日経アーキテクチュア」の連載「建築巡礼」に掲載された29件の建築レポートに新たに21件を加えて編集したものです。明治・大正・昭和(戦前)の名建築50を竣工年順にイラストと文章・写真で紹介しています。

甲子園会館(旧甲子園ホテル)は、9枚の写真と多くのイラストとともに6ページにわたって紹介されています。表紙(カバーとも)と目次欄にも甲子園会館のイラストが描かれています。説明文中に「ここで学べる建築学生は、日本で一番恵まれているのではなかろうか。」という記述も見られます。

この甲子園会館の記事は、2015年5月25日発行の「日経アーキテクチュア」№1048に掲載されたものです。

2018.04.24

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喫茶付見学のご案内
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~甲子園ホテル想い出の味はいかがですか~

ホテル時代の想い出の味を皆様にと、当時のケーキを見学後に召し上がっていただく、ケーキ付見学会を行っています。
シンプルで上品なお味はどこか懐かしいと、とても評判です。たくさんの緑に囲まれ、いつもとはひとあじ違うティータイムをお過ごしください。

● 毎月1回の実施を予定しています。見学カレンダーでご確認ください。
● 約90分間の館内見学後、食堂にて喫茶していただきます。
● 個人、団体どちらも申込可能です。
● 飲み物とケーキ代として750円を頂戴します。

 

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鳴松会会員の皆様へ(同窓会利用のお知らせ)

甲子園会館では、鳴松会会員同窓会のご利用の場合に限り、施設使用料は無料です。
会館での同窓会をご希望の方は、鳴松会館までご連絡ください。詳しいご説明をさせていただきます。
当館利用に際しましては、駐車場は準備しておりませんので、交通機関は必ず、公共の交通機関のご利用をお願いします。
なお、冷暖房費については、別途頂戴いたします。

■鳴松会館 TEL.(0798)45-3538(直通)

 

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甲子園会館情報収集について

甲子園会館では、当館に関する情報を集めています。ホテル当時やその他会館に関する写真や資料をお持ちの方、また、お話を聞かせていただける方がいらっしゃいましたら、甲子園会館庶務課 TEL.(0798)67-0079(直通)までご連絡ください。

 

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下記のプルダウンより、年度別でご紹介しております。