メンバー紹介

井上 雅人
INOUE Masahito
研究・専門領域
  • 物質生活
  • ファッション
  • デザイン
  • 歴史社会学

所属

武庫川女子大学 生活美学研究所
武庫川女子大学 生活環境学部 生活環境学科
武庫川女子大学附属総合ミュージアム研究員
日本生活学会会員
大正イマジュリィ学会会員

経歴・活動実績

これまで、ファッション・デザインとプロダクト・デザインの両分野で、近代日本の物質生活史の研究を行ってきました。特に、物がデザインされ製造される「生産」の現場だけでなく、それが使用される「生活」の場にも焦点を当ててきたことが特徴です。特に、昭和時代のファッションの研究については、時間をかけてきましたが、総動員体制をはさんで、大正末から昭和後期までを、政治的事件で区切らず生活史の視点に立って連続的に捉えることと、ファッションを衣服の意匠という狭い意味に捉えず、物を使った社会的な行為として捉えることが、研究の特徴になります。

教育研究実績

https://www.mukogawa-u.ac.jp/gakuin/gyoseki/pdf/id_12358.pdf

HP

https://www.amazon.co.jp/-/e/B004LTEDG8

ひとこと

最近は、(金銭的)利益を生む活動だけが価値があるかのような風潮が、教育や生活の場にまで入りこんでいます。しかし、生きることの豊かさや、過去の人々の成し遂げたことを考えてみると、お金をいくら生んだのかが重要ではないことは明らかでしょう。価値観が一つに収斂しようとしている時代だからこそ、人々が今まで、どのように生活を豊かなものとして美しく作ろうとしたのかを研究する意味は大きいはずです。

著書、論文、その他の活動

単著:
  • 『洋服と日本人 国民服というモード』(廣済堂出版、2001年)
  • 『洋裁文化と日本のファッション』(青弓社、2017年)
  • 『ファッションの哲学』(ミネルヴァ書房、2019年)
共著:
  • 『身体化するメディア/メディア化する身体』(風塵社、2018)
  • 『今和次郎と考現学』(河出書房新社、2013年)
  • 『相対性コム デ ギャルソン論』(フィルムアート社、2012年)など
活動:
  • 服と本のセレクトショップ「コトバトフク」運営スタッフ。