甲子プロジェクト

甲子プロジェクト連続講演会『鳴尾の水資源と暮らし』①を開催いたしました

2023/10/21

『鳴尾の水資源と暮らし』*をテーマに連続講演会を開催いたしました。

私たちは、水道の栓を回せば飲料水が出てきて当たり前という生活をしています。大きな災害が起こって初めてそれが当たり前ではないことに気が付きます。

そんな今では想像もつかないことかもしれませんが、武庫川女子大学がある旧鳴尾村は、かつて毎年、水害と旱魃に悩まされ続けていました。当時の人たちはどのようにそれに対処して生活していたのでしょうか。そして、いつからこのような便利な暮らしになったのでしょうか。また、現在、どこから、どのように安全・安心な水を得ているのでしょうか。さらに、西宮の豊かな水資源をどうやって次世代に渡していけばよいのでしょうか。

今年度は、連続5回講演会を企画いたしました。学生の皆様をはじめ地域の方々とご一緒に、是非、身近な水資源について考えてみたいと思います。

*採択研究課題「聖地研究 甲子園―聖地の生成と象徴性再生産プロセスに対する住民評価の研究」(19K12597 基盤研究(C))の一環として甲子園筋の水路にまつわる郷土史の背景を、武庫川から大阪湾まで生活美学的視点から深めます。

 

第1回「鳴尾北郷義民とその時代」

 

◇日時:2023年10月21日(土)14:00開始

◆会場:武庫川女子大学 中央キャンパス 南館S-45 (西宮市池開町6-46)

◇講師:田中 秀哉(鳴尾北郷義民追悼会代表)

◆コーディネーター:黒田 智子(武庫川女子大学生活美学研究所研究員、同生活環境学部教授)

◇聴講無料・事前申込制

 

◆講演概要

「鳴尾義民」とは・・・

「天正19年(1591年)夏、未曾有の大旱魃の際、自ら犠牲となって、鳴尾村を救った25人の義民」のことを指す(西宮・浄願寺碑)。一般に「天正北郷樋事件」(てんせいほくごうひ)と呼ばれるこの事件を当時の社会状況と当地の地理的状況を確認していき、「大旱魃」=「水」と、犠牲となった農民をキーワードに理解を深めていく。また、「鳴尾北郷義民の霊を供養するとともに、後世に末永く伝承し、地域の発展に寄与すること」を目的とする当追悼会の活動の現状を報告する。

 

◇講師略歴

1964年8月、西宮市上鳴尾町生まれ。59歳。鳴尾北小学校、学文中学校、西宮南高校、追手門学院大学、卒業。同大学院修了。初代代表の喜田侑敬(元市会議員)の急逝に伴い、追悼会執行部に参画、令和元年、現行体制へと「追悼会」組織を整備。令和3年、前代表(2代目)喜田等氏の病気辞任を受け、3代目世話人代表に就任。現在に至る。


 

お問い合わせ先

武庫川女子大学生活美学研究所

TEL: 0798-67-1291(受付時間:祝日を除く月~金 10:00-16:00)

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