小研究会

研究会「環境賞味社会への道と阪神間モダニズム」を開催いたしました

2023/07/22

環境賞味社会への道と阪神間モダニズム

◆日時:2023年7月22日(土)14:0015:2513:30受付開始)

◆会場:武庫川女子大学甲子園会館 西ホール(西宮市戸崎町1-13)

◆講師:丸茂 弘幸(都市計画家、元関西大学工学部教授)

◆コーディネーター:三宅 正弘(武庫川女子大学生活美学研究所研究員、同生活環境学部准教授)

◆聴講無料

 

【講演概要】

グローバルな歴史の大転換期にあって、環境を消費する社会から環境を賞味する社会に脱皮する道はあるのか、その可能性について皆さんと考えたい、というのがこの講演の目的です。司馬江漢の『東海道五十三次』にも描かれているように、近世以前の日本が、西洋人も羨むような豊かな風情を持つ社会であったことを、まずは、皆さんと共に確認したいと思います。そのえで、欧米化を急ぎ、近代化一辺倒であった首都東京とは一定の距離を置き、源氏物語以来の「もののあわれ」を失うことなく、モダンな生活様式を実現しようとした阪神間モダニズム、谷崎潤一郎らの文学作品やライトの建築に代表される阪神間モダニズムの主要な舞台のひとつであった神戸・武庫の地で、その意味を振り返りたいと思います。持続不能な環境消費社会から、持続可能な環境賞味社会に転換するうえで、東京でも京都でもない、阪神間モダニズムにこそ、最も重要なヒントが隠されているのではないか、と次世代の諸君に問いかけたいと思います。