武庫川女子大学看護学部 学部長×学生 GroupTalk

人として、プロとして。すべてが成長の糧になる。

看護師になるにはどんな勉強が大切?武庫女ならではのキャンパスライフって?
看護学生初心者の1年生に4年生と先生がアドバイスをしてくれました。
  • 川端さん1年生

    川端さん1年生

  • 中園さん1年生

    中園さん1年生

  • 上橋さん4年生

    上橋さん4年生

  • 阿曽学部長

    阿曽学部長

人間を知り理解する勉強。好奇心を持つことが大切。

川端さん1年生

入学して驚いたのは、解剖生理学や生化学、栄養学など看護の勉強の幅広さでした。

中園さん1年生

これだけ学ばないと、人の生命に関わる仕事はできないんだなと思いました。

阿曽学部長

人体の仕組みや機能、生命現象やその維持に欠かせない栄養など、知るべきことはたくさんあるし難しい内容もあります。たとえば、今お話に出た栄養学も、授業では化学記号がたくさん出てきて抵抗を感じる人もいるかもしれない。でも、人間について学ぶのだから身近なことでもある。いつも食べているものは何でできているのだろうと好奇心を持って、「これって何だろう?」と調べてみることで面白くなりますよ。

上橋さん4年生

私も1年生の頃は覚えることが多くて大変だなあ、と思っていました。でも、臨地実習で患者さんをケアするのに必要な知識だと実感してからは、興味が深まりました。学内で講義を受けているのとは違って、自分の目で確かめられ知識も頭に入りやすかった。看護師さんが患者さんに接している姿を見て初めて、先生がおっしゃっていたのはこういうことなんだなとわかることもたくさんありました。

中園さん1年生

共通教育科目では、たくさんの科目の中から選べてよかった。看護にも関連が深い「生涯福祉論」は、現場でも生かしていくことができそうな内容で、印象に残っています。

川端さん1年生

私は「アジアのなかのジェンダー」で女性の社会的地位の移り変わりを学び、視野が広がりました。

上橋さん4年生

私も、そのどちらの授業も取りました。他にも、キャリアプランニングやコミュニケーションスキルという授業もとても勉強になりました。共通教育科目では他学部の学生と関わることができ、そういう考え方もあるんだなと、看護学生とは違う見方や考え方に刺激を受けました。

阿曽学部長

共通教育科目は、人間を理解するための学びです。患者さんと向き合うときのヒントになったり、人間としての幅を広げたりしてくれるでしょう。

早く現場に出て患者さんの療養生活を学ぶ。

川端さん1年生

病院での臨地実習がこれからなので楽しみですが、不安もあります。

上橋さん4年生

私も、最初に基礎の実習に行ったときには、病棟に行くのも初めてで挨拶の仕方一つとっても戸惑いがあり、とても緊張したのを覚えています。最初の実習は患者さんとのコミュニケーションを学ぶのがメインですが、初対面の患者さんとどう話していいかわからなくて悩みました。でも、患者さんにありがとうと言ってもらえたり、学生がいてくれてよかったというような声を聞いたりすることもあって、充実感は大きかったですね。後輩のみなさんにも、まずは実習を楽しんでもらいたいと思います。

中園さん1年生

身に付けておいたほうがいいことはありますか。

上橋さん4年生

「基礎看護学実習Ⅱ」では、患者さんの身体を拭いたり髪を洗ったり、実際の看護援助を行います。授業でやったことをよく思い出して、手順となぜそうするとよいのかの根拠をしっかりと頭に入れておくことは必要ですね。髪の洗い方や身体の拭き方などは授業で教わりますが、授業で学生を相手にケアをするのと患者さんに行うのとでは全く違うので、最初は緊張しました。でも、患者さんのケアをするときは、必ず大学の先生か現場の実習指導の方が付いてくださるから大丈夫。5人ぐらいのグループで一緒に実習をするので、メンバー同士協力し合えるのも心強かったです。

阿曽学部長

患者さんを受け持って非常に役に立つのは解剖生理学で、人間の身体がどんな働きをしているのかという知識です。覚えることも多いですが、実習までにしっかり頭に入れておいてほしい科目の一つです。また、看護の援助技術については、ふだんの生活の中で探求心を持っておくことが大切ではないかな。患者さんにとって楽で安全なのはどういう援助のやり方なのか、自分の頭で考えてほしい。洗髪なら、自分がどう洗えば気持ちがいいのか試してみるなど、ふだんから何事にも探究心を持っていてほしいですね。

川端さん1年生

実習先では看護師さんに厳しく指導されるというイメージがあるのですが、実際はどうですか (笑)。

上橋さん4年生

確かに現場には厳しい雰囲気があります。現場の看護師さんって、分単位で動いていて本当に忙しいんですね。でも、何か患者さんへのケアをしたら看護師さんにすぐに報告しなければなりません。最初はそれがなかなか慣れなくて、報告が遅いと怒られたこともありました。ピシッとおっしゃる方もおられるので、恐いなと思うことも (笑)。でも、実習の目的は患者さんの様子をしっかりと見て看護をやり遂げることなので、実習のメンバーで協力し良いケアをすることに集中しようと気持ちを切り替えました。

阿曽学部長

2019 年度の入学生からはカリキュラムを変更し、2年生の前期に行っていた「基礎看護技術演習Ⅰ・Ⅱ」を1年の後期に移しました。少しでも早く現場に出て看護の実際を知りたい、という要望に応えたものです。

少人数クラスなので仲良く。みんなで夢に向かってがんばる。

上橋さん4年生

武庫女には、体育祭の競技をダンスなどで盛り上げる、学科対抗の応援合戦という伝統のイベントがあります。毎年だいたい1年生が担当しているんですが、どうでしたか。

川端さん1年生

本番は5月上旬なので、入学してすぐ練習でした※。短い期間に仕上げるのは大変でしたが、その間に1年同士が仲良くなれたのがよかったです。

中園さん1年生

丹嶺宿泊研修もありますよね。入学してすぐの1年生と4年生が一緒に研修所で一泊し、今日みたいにテストのことや授業のことやいろいろ聞くことができる時間もあって、すごく勉強になりました。

川端さん1年生

1年生は応援合戦の練習もしました。

上橋さん4年生

1学年が80人程度なので、仲良くなりやすいですね。

中園さん1年生

大学は高校までとは違って1人で勉強するものだと思っていましたが、武庫女はクラス制で安心しました。みんなで看護師という夢に向かって頑張ろう、という雰囲気があります。

川端さん1年生

テスト前でなくても授業が終わってから集まって勉強したり。高校の時は自主的に勉強する方ではなかったのですが、入学して少し変わったかも(笑)。

上橋さん4年生

グループワークに取り組む授業が多いのも特徴ですよね。

川端さん1年生

自己紹介など気軽に話せる内容から始めて課題に取り組むので、共同作業もスムーズ。私は他県から入学して最初は友人が全くいませんでしたが、グループワークのおかげで大学に早くなじめた気がします。

阿曽学部長

看護師になると、看護師同士や他の医療者とのチームワークがとても大切。グループワークを通してその準備をしてもらっているんです。

上橋さん4年生

先生との距離も近いと感じます。実習でも国家試験の対策でも親身になってサポートしてくださったからこそ、ここまで成長できたのだと感謝しています。

中園さん1年生

武庫女では、学生から先生に相談しやすい雰囲気があります。教えられるだけの高校時代より、先生との関係が濃い感じがします。

川端さん1年生

国家試験のことも気になっています。授業で受ける小テストに過去問が出されているのですが、難しいです。

阿曽学部長

1年生のうちから、授業で習う範囲は国家試験を意識して問題に触れてもらうようにしています。

上橋さん4年生

低学年の頃から、国家試験の対策はずっとやっていただいています。模試の結果を見ながら先生から勉強法の指導をしていただきました。国家試験対策担当の先生もいらっしゃって、成績が悪かったら苦手な部分を重点的に課題を出していただきました。学年が上がると次第に学内で自習する人が増え、先生が勉強会を開いてくれる場合もあります。どうしたら成績が伸びるのかわからないなど悩みが出てきたときに、個別に相談に乗っていただけるので心強いです。

阿曽学部長

「○○さんは今日は来ていないけど、何かあった?」なんて、みんなで気にかけています。国家試験は、看護学生にとって人生に関わる一大事なので最大限のサポートをしていきます。私たちもみんな、そうして育てていただいたのです。

※2019年度は10月に文化祭と合同開催予定

プロとしての自信を持てる看護師を目指そう。

中園さん1年生

就職活動はどうやって行うのでしょうか。実習と重なる時期ではないのですか?

上橋さん4年生

キャリアガイダンスは3年生のときに受けて、だいたいの知識はありました。3年生の秋ごろから4年生の前期にかけて分野別の実習が続くので、その合間の4年生になる前の春休みに、病院でインターシップを体験しました。いろいろな病院でやっているから、早めに行っておいたほうがいいよ、と先生が背中を押してくださるんです。また、看護学科では丹嶺宿泊研修は1年生と4年生が参加するのですが、4年生には就職活動支援プログラムがあり、面接のマナーやよく聞かれる質問などを教えてもらいました。

阿曽学部長

全学的なキャリアサポートセンターとは別に、看護学部独自に病院から送られてきた募集要項を臨地実習支援室で取りまとめ、就職活動を支援しています。学部の教員全員が持っている病院の情報を集約して、みなさんへの就職指導に役立て、それぞれの希望に合った就職先を見つけるお手伝いをしています。

川端さん1年生

インターンシップというのがあるなんて知りませんでした。

阿曽学部長

1日程度のプログラムで、病院の見学ができるイベントです。実際に自分の目で見て、病院や看護師さんの雰囲気を見ておくと就職にずいぶん役立つと思います。学年の制限を設けていないところも多いので、1、2年生の夏休みなど早いうちから行ってみるといいですよ。では最後に、将来どんな看護師になりたいのか、夢や目標を聞かせてください。

上橋さん4年生

東京にある公的病院から内定をいただきました。看護師として勉強を続け、ゆくゆくは認定看護師や専門看護師のような資格を目指したいと思います。

中園さん1年生

患者さんにも共に働く医療者にも頼られるような看護師になりたいです。

川端さん1年生

今はあまり人とコミュニケーションを取ることが得意ではないのですが、患者さんと優しくコミュニケーションが取れる看護師になるのが目標です。

阿曽学部長

それぞれ意欲があって素晴らしいですね。私としては、自分はプロだと自信を持てるようになってほしいと願っています。昨日より今日と少しでも進歩して、患者さんにとって最もよいケアを追究できるような看護師を目指してください。

※掲載されている学年は取材時のもの