本学の教育理念のあゆみ

Educational Philosophy

1939年の学院創設から10年後の1949年に武庫川女子大学は開学しました。
学院の創始者・公江喜市郎は、大学開学後まもなく、教育信条を表した「立学の精神」とそれを具体化した日常の生活指針として「学院教育綱領」を制定しました。

立学の精神

本学院の教育は、建国の理想に遵い、平和的な国家及び社会の形成者として、高い知性と善美な情操と高雅な徳性とを兼ね具えた有為な女性を育成するにある。特に女子総合学院の特質に鑑み、一貫教育の方針を堅持し、わが国女性の伝統的美風を尊重して、その民族的使命を自覚するとともに、個性豊かな文化を創造して、新日本の建設に貢献し得べき女性の養成を期し、その使命達成のために学園を挙げてその力を致す。

学院教育綱領

  • 真理を愛し、合理的に思考し処理する実力を啓培する。
  • 信義と礼節とを辨え、貞潔にして愛情豊かな女性を養成する。
  • 義務と責任を重んじ、自律的に行動する態度を確立する。
  • 敬愛と協同の精神を養い、国家社会の興隆と民族の福祉に貢献する徳性を錬磨する。
  • 勤労を愛好し、強靭な体力を増進し、実践躬行の精神を涵養する。

2008年3月には、「立学の精神」を学生、生徒に理解しやすく、身近な指針とするために、新たに「教育目標」を策定しました。これは、「立学の精神」にうたわれる、高い知性、善美な情操、高雅な徳性を兼ね備えた有為な女性の育成を理念に掲げ、幅広い教養と豊かな人間性を育む全人教育を実践し、人、家庭、社会に貢献できる女性の育成を目指したものです。

教育目標

社会に貢献できる女性の育成

本学院では、「立学の精神」にうたわれる“高い知性、善美な情操、高雅な徳性”を兼ね備えた有為な女性の育成を理念に掲げ、幅広い教養と豊かな人間性を育む全人教育を実践し、人・家庭・社会に貢献できる女性の育成を目指しています。

常に真理を追い求める、すぐれた知性

"高い知性"
自ら課題を見つけることができ、自主的・積極的に勉学する態度や習慣、考える力を身に付けた、常に真理を追い求める知性。

感性豊かな、潤いのある心

"善美な情操"
感動を覚える素直で広い心。人の心に潤いと和やかさをもたらすことのできる、深い教養に裏付けられた気品のある豊かな心。

人を思いやり、人のために尽くす精神

"高雅な徳性"
人を思いやり、人のために尽くすまごころ。人の立場に立って物事を考えることができる、高い倫理観に支えられた規律ある実践力を発揮する精神。

2011年12月、この「教育目標」を実現に向け、「教育推進宣言」を発表しています。

教育推進宣言

教育目標実現に向け、自立した学生を社会に送りだすため、主体性・論理性・実行力を培う女子教育に教職員一丸となって取り組みます。

2019年5月、100周年に向けた取り組みとして「MUKOJO ACTION2019-2039」を策定し、「MUKOJO Vision」、中期計画である「MUKOJO Principles」を公表しました。その実現に向けて、2023年7月、人材育成方針「MUKOGAWA COMPASS」を策定し、さらなる教育の充実をはかります。