概要

組織図

 本学における動物実験委員会の役割と動物実験管理体制は以下の通りです。 組織図

沿革

1962年 薬学部動物実験センター建設
1969年 動物慰霊碑建立
1977年 薬学部動物実験センター増改築
1985年 生活環境学部動物実験施設建設
1989年 動物実験規程制定
1994年 動物実験委員会規程制定
2005年 生活環境学部動物実験施設全面改装
2006年 動物実験規程、動物実験委員会規程の改正
2008年 公私立大学動物実験施設協議会に加盟
2011年 動物実験規程の改正
2012年 生活環境学部動物実験施設に一般飼育室2部屋増築
2014年 動物実験に関する外部検証受検(1回目)
2019年 動物実験に関する外部検証(第2期)受検(2回目)

飼養保管施設

 武庫川女子大学には、飼養保管施設が2つのキャンパスにあります。浜甲子園キャンパスには、「薬学部実験動物センター」が、中央キャンパスには、「食物栄養科学部動物実験施設」があります。それぞれの施設の詳細は、以下の通りです。

@薬学部実験動物センター
 薬学部実験動物センターは、カリキュラム上の必要性と研究上の必要性から、1962年の薬学部の開設とほぼ同時期に設置され、2012年に薬学部とともに50周年を迎えた。しかし、当時の施設の状況についての明確な資料が残っておらず、1969年5月に設置された動物慰霊碑のみが、当時の面影を伝えている。その後、1977年7月に、本格的な3階建ての実験動物センターが建設された。センターの床面積は約600平方メートルあり、動物飼育室5室、長期飼育室1室、感染飼育室3室を備える立派なものであった。これだけの施設でありながら、その当時から専任教員は置かれず、動物実験に関わる教員が運営委員会を構成して運営に当たっていた。現在の動物センターは、2008年4月総合薬学研究棟の竣工に伴い、その1階に新築移転されたものである。床面積約460平方メートルで、組換え動物を用いた動物実験を想定し、一般エリアとSPFエリアから構成されている。感染実験のための飼育室は設置されていない。

A食物飼養科学部動物実験施設
 食物栄養科学部動物実験施設は、食物栄養科学部の実習と研究用に1985年生活環境2号館の建設の際に設置された2部屋の動物実験室が前身である。あわせて40平方メートルにも満たない小さな動物実験室であったが、カリキュラム上必要な動物実験と動物を使った代謝研究を進める上で重要な施設であった。その後、2005年に生活環境2号館5階の解剖生理学実習室を全面改装し、約200平方メートルの動物実験施設が設置された。飼育室は4室のみであるが、ラット用の代謝研究用飼育室には、代謝ケージが30台以上設置されており、マウス用の2部屋は独立隔離方式の飼育装置が設置され、SPFに準じた環境が提供されている。この動物実験施設の設置により、ラットを中心とした代謝研究だけでなく、遺伝子組換えマウスを用いた本格的な研究が開始された。しかし、2008年8月に、集中豪雨に伴う落雷直後の漏電による火災が動物室のある5階で発生した。火災自体は火元の1部屋の延焼のみで済み、動物飼育室自体は、耐熱壁と気密性のため、熱による影響は免れたが、停電により空調と給水が停止した。火災の熱が収まった後に、動物の無事が確認された時の喜びは大きかった。速やかな復旧作業とともに動物用CTが導入されるなどの施設の充実が進み、2012年には、さらに2部屋の一般飼育室が増設され、現在は約240平方メートルの動物実験施設として、他学科の共同利用の受入も行っている。