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甲子園会館の情報掲示板
新型コロナウイルス感染拡大に伴う甲子園会館の見学中止について
-3月の見学会は中止。春の特別見学会も実施いたしません

新型コロナウイルス感染症(COVID-19) 感染拡大防止策の一環として、令和2年(2020年)3月の甲子園会館見学会は中止いたします。

4月以降の見学会につきましては、状況を考慮して判断してまいります。

なお、例年、3月末~4月初めに開催してきました松花堂弁当付きの「春のチャリティー特別見学会」につきましても今年は同様の理由で実施いたしませんのでご了承ください。

甲子園会館見学会再開のお知らせはホームページに掲載いたします。

2020.02.27

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武庫川女子大学甲子園会館でケーブルテレビ・ベイコムによる「ジモレキTV(武庫川線の旅)」の撮影がありました。

ベイ・コミュニケーションズが運営するケーブルテレビの「ベイコムチャンネル」で、地元の歴史再発見!番組「ジモレキTV」が随時放送されています。この番組は、武庫川女子大学情報メディア学科の丸山健夫教授とゼミの学生が旧鳴尾村の歴史的スポットを街歩き取材し、ゲストへのインタービューや資料映像を通して歴史の痕跡を紹介するものです。

令和元年12月30日から1週間、ジモレキTVで「武庫川線の旅」が放送されました。現在の阪神電鉄武庫川線約1.7㎞(武庫川団地前-洲先-東鳴尾-武庫川)の歴史を紹介したものです。丸山教授と学生が各駅に降り立ちながらレポートしていきます。かつて沿線にあった「鳴尾百花園」や「武庫川遊園」、現在は武庫川線だけにしか見られない鉄道マニア垂涎の車両「赤胴車」の解説も。武庫川線をかつて走っていた蒸気機関車C12の写真とともに、往時は武庫川駅から線路は北に延び、現在のJR西宮駅付近につながっていたことが明かされます。次回放送に大いに期待を抱かせるエンディングでした。

2月17日(月)、次回のジモレキTV「武庫川線の旅」の撮影が行われました。案内するのは、丸山教授とゼミ生の小林未歩さん(情報メディア学科2年生)。

武庫川に架かる国道2号・武庫大橋北側の武庫川線廃線跡を撮影後、武庫川女子大学甲子園会館(旧甲子園ホテル)を訪れました。武庫川線にSLが走っていた当時、旧甲子園ホテルの南側の庭園には国道2号近くまで「大湯池」というため池が広がっていました。ホテル時代にはここに屋形船を浮かべ舟遊びを楽しんでいました。そうした旧甲子園ホテルの歴史や武庫川線との関わりについて、丸山教授が軽妙に楽しく解説していきます。

この日の収録は、Baycom12ch(121ch)で4月に放送される予定です。楽しみにお待ちください。

甲子園会館で収録中の武庫川女子大学情報メディア学科・丸山健夫教授とゼミ生の小林未歩さん(同学科2年生) 甲子園会館で収録中の武庫川女子大学情報メディア学科・丸山健夫教授とゼミ生の小林未歩さん(同学科2年生)
甲子園会館で収録中の武庫川女子大学情報メディア学科・丸山健夫教授とゼミ生の小林未歩さん(同学科2年生)

2020.02.26

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NHK総合TV「まるっと!」の「三宅民夫の東海DIVE」コーナーで武庫川女子大学甲子園会館外観の映像が流されました

東海地域(愛知県・岐阜県・三重県)で、夕方6時台にNHK総合テレビのニュース番組「まるっと!」が放送されています。当番組の「三宅民夫の東海DIVE」コーナーは、三宅アナウンサーが東海3県の話題の現場を探索するものです。

1月28日(火)に放送された「まるっと!ぎふ」の同コーナーで、「暮らしに彩りを モザイクタイルの秘密にDIVE!」と題して、岐阜県多治見市笠原町が取り上げられました。

まず、笠原町にある多治見市モザイクタイルミュージアムが紹介されます。開館3年で入場者が50万人を突破し、インスタ映えするスポットとして若い女性たちに大人気の場所です。笠原町は、モザイクタイルの国内生産量8割を超える日本一の町です。なぜ笠原町が日本一になったのか、その秘密を探って行きます。

「1923年の関東大震災で木造の建物は軒並み倒壊。震災後、耐火性や強度の高い鉄筋コンクリートの建物が増え、外壁を飾るタイルの需要が高まっていました。」という三宅アナのナレーション。画面は、「当時建てられた甲子園ホテル(1930年)」というテロップとともに、武庫川女子大学甲子園会館南側外観やボーダータイルの映像が流れます。甲子園会館(旧甲子園ホテル)のタイルについては、平成23年(2011年)4月28日に放送されたNHK BSプレミアム「美の壺」~日本のタイル~でも取り上げられています。

一方、笠原町は茶碗など焼き物の町として栄えていましたが、世界恐慌で需要が低迷。茶碗に代わる新しい製品が求められていました。世の中の需要に応え、町の新たな産業を生み出したいとして、笠原町の窯元の家に生まれた山内逸三(1908~1992)はタイルの開発に乗り出します。逸三は4年をかけて昭和10年に開発に成功。製造手法を惜しげもなく地元の人たちに伝え、開発から3年後にはこの地域でタイルを扱う会社は20社近くに増加。高度経済成長期に需要が急激に伸びます。風呂場や台所などの水回りなどタイルのある暮らしが普及し、笠原町はモザイクタイル生産量日本一の町となったのです。

逸三の息子・山内英輔氏が、父親の仕事場や、失敗を繰り返すたびに家の裏に捨てられたタイルといった逸三の格闘の跡を案内します。最後に、多治見市笠原中央公民館に飾られている逸三が生涯最後に手がけた陶壁画の紹介がありました。「日本一のタイルの町には不屈の精神とふるさとへの愛があった!」として約6分間の「三宅民夫の東海DIVE」は終了します。

甲子園会館(旧甲子園ホテル)の外壁を飾るボーダータイル 甲子園会館(旧甲子園ホテル)の外壁を飾るボーダータイル
甲子園会館(旧甲子園ホテル)の外壁を飾るボーダータイル
会館内外のいたるところに使用されている

2020.02.19

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甲子園会館ライトアップ2019(報告)

令和初の「甲子園会館ライトアップ」を、令和元年11月30日(土)と12月1日(日)の両日、武庫川女子大学上甲子園キャンパス(西宮市戸崎町)で開催しました。国の登録有形文化財である武庫川女子大学甲子園会館(旧甲子園ホテル)や日本庭園などをライトアップするとともに、上甲子園キャンパスを一般公開するものです。

この催しは、上甲子園キャンパスに建築学科が開設された平成18年(2006年)から毎年実施。今回で14回目となり地域の風物詩としてすっかり定着しています。

両日とも天候に恵まれ、11月30日は2,459人、12月1日は2,115人、合計4,574人の来場者がありました。「まんぷく」人気に沸いた前年には及びませんが、これまでで4番目に多い来場者でした。

現在、キャンパス内では、令和2年(2020年)度に開設する景観建築学科の校舎2棟(東棟・西棟)を建設中です。東棟は、従来駐車場だった場所に建設しています。ここはライトアップの時には、来場者の臨時駐輪場や関係車両の駐車スペースの他、大型バスの転回場として利用していました。駐輪場はできるだけ入口に近い場所が望ましいことから、今回はやむなく玄関前広場に臨時駐輪場を設置しました。そのため、これまで玄関前広場で行っていた点灯式などオープニング行事は会館南のテラスで行うことにしました。

両日とも、西宮市観光キャラクター「みやたん」と武庫川学院のキャラクター「ラビー」が駆け付けてくれました。入場者の出迎えや、点灯式では関係者と一緒にスイッチも押しました。庭園では子どもたちと握手したり、記念写真に納まったりと大活躍でした。

ラビー(左)とみやたん(右)

ラビー(左)とみやたん(右)

入場者のお出迎え

入場者のお出迎え

「甲子園会館ライトアップ2019」のあらましは次のとおりです。

1. 正門入口のヒマラヤ杉の点灯
前年までは、甲子園会館正門入口にある高さ14メートルと16メートルの2本のヒマラヤ杉は、クリスマスツリーに見立ててチューブライトや点滅灯により電飾し、12月25日頃まで毎晩点灯していました。ライトアップ初日の点灯式や2日目のカウントダウン点灯の際には、建物とともにヒマラヤ杉の照明も一旦消灯し、カウントダウンで両方とも一斉点灯していました。ライトアップ2019では、点灯式などのオープニング行事を会館南側テラスで行ったこともあり、ヒマラヤ杉は高出力の灯具で下から照明する方法に変更し、ライトアップの2日間だけの点灯としました。前年までのような華やかさはありませんが、シンプルながら樹木自体の美しさを際立たせるものとなりました。
2. 甲子園会館、日本庭園等のライトアップ
甲子園会館、日本庭園等をたくさんのライトや電球でライトアップしました。日本庭園では、建築学科の学生が光のデザインの学習として、教員の指導を受けながら、樹木のライトアップやチューブライトによる光の演出を行いました。
3. 甲子園会館と建築スタジオの公開

甲子園会館1階と2階の通路部分、及び建築スタジオ1階を公開しました。甲子園会館2階は平成29年(2017年)以来公開しているもので、ライトアップ2019では2階の応接室(甲子園ホテル時代のカードルーム)も公開しました。

建築スタジオ1階のエントランスホールや講評室では、大学院建築学専攻や建築学科の学生が制作した作品展示を見ていただきました。

講評室には、大学院建築学専攻修士課程の学生が制作したレシプロカル構造による折畳み式可動茶席「透綾(すきや)」を展示し、多くの人から称賛の声をいただきました。それもそのはずで、透綾は日本建築学会主催のコンペティション「建築文化週間 学生グランプリ2019 銀茶会(ぎんちゃかい)の茶席」で第2位である優秀賞を受賞しています。

甲子園会館1階廊下 建築スタジオ1階エントランスホール
 
茶席「透綾(すきや)」  
4. 屋外展示
新校舎の建設工事のため、前年展示されていた甲子園会館西側広場の「紙管ゲル」や建築スタジオ前庭園のレシプロカル構造は撤去されています。建築スタジオ前庭園にあった「鋁ノ塔(テンセグリティによる構築物)」は建築スタジオ脇に移設、展示しています。ライトアップ2019では、新たに東ウィングのスタジオ1(甲子園ホテル時代は大食堂)前の南庭園に、竹を組み立てた「笊景篭(そうえいろう)」2基を展示しました。また、建築スタジオ前に「デモンストレーションガーデン」を展示しました。これは、令和元年(2019年)9月に兵庫県立明石公園で開催された「ひょうごまちなみガーデンショーin明石」に建築学科として出展したものです。
建築スタジオ玄関と「鋁ノ塔(テンセグリティによる構築物)」 笊景篭(そうえいろう)
笊景篭(そうえいろう) デモンストレーションガーデン
5. 開会、点灯式、オープニングコーラス(11月30日(土))

11月30日(土) 17:15、甲子園会館1階南テラスにおいて、建築学科学生の司会により甲子園会館ライトアップ2019を開会しました。

はじめに、瀬口和義・武庫川女子大学学長があいさつ。次に、来賓の石井登志郎・西宮市長と森安秀和・兵庫県阪神南県民センター副センター長兼県民交流室長からごあいさつをいただきました。

一旦甲子園会館の照明を消した後、学院関係者と西宮市観光キャラクター「みやたん」及び学院のキャラクター「ラビー」が、カウントダウンによりスイッチを押すと、甲子園会館に一斉に灯が灯り、歓声と拍手が起こりました。ただ、甲子園会館の南面の部屋は安全上等の理由から全ての照明を消すことはできないため、消灯時と点灯時の明暗の差が前年ほど顕著ではありませんでした。また前年のようなジャンボクリスマスツリーと連動した点灯ではありませんので、前年よりはサプライズの度合いがやや低かったのは否めませんでした。

続いて、甲子園会館南テラスで制服姿の音楽学部演奏学科1年生による「きよしこの夜」「ジングルベル」など4曲の合唱があり、点灯式は閉会となりました。この光景を来場者には庭園の通路等から見学していただきました。学生の背後にある日華石(凝灰岩)の列柱には、色彩を変化させながらライトの光が投影し、幻想的な雰囲気を醸しだしました。甲子園会館南側でのオープニングは初めてのため、屋上から教職員が庭園の見学者の密集度合をチェックして安全確認を行いました。

瀬口和義・武庫川女子大学学長 石井登志郎・西宮市長
森安秀和・兵庫県阪神南県民センター副センター長
兼県民交流室長
みやたんとラビーも参加した点灯式
武庫川女子大学音楽学部1年生による
オープニングコーラス
6. カウントダウン点灯、コーラス(12月1日(日))
武庫川女子大学コーラス部による合唱

武庫川女子大学コーラス部による合唱

12月1日(日)17:25から、甲子園会館南テラスや庭園において建築学科学生の司会により開会。一旦甲子園会館の照明を消した後、カウントダウンとともに甲子園会館に点灯。
続いて、テラスでは大学コーラス部による「もろびとこぞりて」「ひいらぎかざろう」など3曲の合唱があり、「みやたん」と「ラビー」も応援しました。
7. ムコガワ・パフォーマンス
11月30日(土)と12月1日(日)の両日18:10から西ホールにおいて、建築学科学生の司会により、次の通り、附属中学校・高等学校の生徒等による音楽のパフォーマンスがありました。

(1)11月30日(土)
18:10
 附属中学校・高等学校オーケストラ部の演奏

弦楽器中心の構成で、「上を向いて歩こう」「ザ・サウンド・オブ・ミュージック」メドレーなど4曲を演奏しました。

附属中学校・高等学校オーケストラ部

附属中学校・高等学校オーケストラ部

(2)12月1日(日)
18:10
 附属中学校・高等学校コーラス部の合唱

高校1・2年生による編成で、「恋人たちのクリスマス」「サンタが街にやってくる」「赤鼻のトナカイ」などのクリスマスソングを中心に10曲を披露しました。会場が超満員となり入場を制限しました。

附属中学校・高等学校コーラス部

附属中学校・高等学校コーラス部

18:50
 サクソフォン クァルテット AMUSE Saxophone Quartet(アミュゼ)の演奏

4人の男性グループに、曲によっては女性ピアニストが参加し、「マウンテン・ロード」「ニューシネマパラダイス」など4曲を演奏。アンコールの拍手に応えて「小さな世界」を演奏しました。

サクソフォン クァルテット「AMUSE」

サクソフォン クァルテット「AMUSE」

8. 食堂等の営業

甲子園会館食堂では、ライトアップにふさわしいメニューを毎年提供しています。学生食堂ながらムーディーな空間での夕食を楽しみに来られる人も多く、16:30の開門とともに食堂に急ぐ光景も見慣れたものとなりました。

建築スタジオのラウンジでも喫茶の営業を行いましたが、多数の人にお越しいただき、ケーキが完売しました。

甲子園会館食堂 建築スタジオラウンジ(喫茶)
9. ブラウンライスボランティアの活動
ブラウンライスボランティア

ブラウンライスボランティア

平成21年(2009年)8月8日、甲子園会館は皇太子殿下(現在の天皇陛下)の行啓という光栄に浴しました。そのときに説明役を務めた大河原学院長・理事長との会話が発端となって、翌年5月「MUKOGAWA Brown Rice Week(武庫川学院ブラウン・ライス・ウィーク)」がスタートしました。大学や附属中学校・高等学校の食堂で月に1週間程度玄米食(Brown Rice)のメニューを提供し、売上の1割を国連WFP(World Food Programme)へ寄附するというものです。このブラウン・ライス・ウィークの広報活動等を担っているのがブラウンライスボランティア(通称:ブラ★ボラ)です。ライトアップでブラ★ボラの学生は、みやたんとラビーの付き添いや、各所で案内業務に従事しました。また、コーナーを設けて、国連WFPの食糧支援活動のPRや寄附の呼びかけを行いました。
10. バイオディーゼル燃料による発電

武庫川女子大学は、平成20年(2008年)5月14日に「武庫川女子大学環境宣言」を制定し、学院を構成する一人ひとりが、身近なことから環境保全活動に取り組むことを基本方針に掲げています。活動の一環として、武庫川学院の食堂や寮の使用済み食用油を㈱レボインターナショナルが回収し、バイオディーゼル燃料C-FUELに再資源化しています。

ライトアップ2019では、㈱レボインターナショナルが発電機を無償で甲子園会館に搬入し、バイオディーゼル燃料C-FUELにより発電しました。この電気で、ライトアップ2日間の電気量をほぼまかないました。

11. 親子クラフト教室「松ぼっくりツリーを作ろう」
12月1日(日)、ライトアップ開場前の14:30~16:30、甲子園会館で小学生とその保護者を対象にクラフト教室「松ぼっくりツリーを作ろう」を開催しました。
材料のビッグ松ぼっくりは、上甲子園キャンパス内にある大王松のものを使用し、参加費は無料。講師は武庫川女子大学生活美学研究所の教員でもあるテキスタイルアーティスト・酒井雅恵先生が務めました。
小学生とその家族、計72人の参加がありました。
12. 名義後援(7団体)
兵庫県、兵庫県教育委員会、西宮市、西宮市教育委員会、西宮商工会議所、西宮観光協会、西宮市大学交流協議会から名義後援をいただきました。
13. 協賛・協力企業

(1)特別協賛企業(11社)

株式会社朝日工業社、株式会社オーエンス、株式会社大林組、株式会社きんでん、株式会社JTB、ジャトー株式会社、株式会社竹中工務店、朝陽電気株式会社、阪神園芸株式会社、株式会社双葉化学商会、株式会社理経

(2)協賛企業(2社)

株式会社なんすい食品、株式会社博明社

(3)協力企業(2社)

阪神電気鉄道株式会社、株式会社レボインターナショナル

2020.01.07

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今年も悲しい「冬至見学会」となりました

令和元年(2019年)の冬至の日は12月22日(日)でした。この日、武庫川女子大学甲子園会館では4回目となる「冬至見学会」を開催しました。

甲子園会館(旧甲子園ホテル)1階には、西ホール(ホテル時代の大宴会場)への降り口に、「泉水」と呼ばれている水鉢があります。泉水は、石川県小松市で産出された凝灰岩「日華石」で構成され、ホテル時代には防火水槽としての役目も果たしていました。泉水は上下二つの鉢からなり、上の鉢から溢れ出た水が、鉢に刻まれた7つの「打出の小槌」を伝いながら、あたかも水琴窟を思わせる音を残して下の鉢に落ちていきます。泉水が面している「池の間」の上方壁面には横に並んだ5つの欄間窓が設けられています。冬になって太陽の高度が低くなると、欄間窓から太陽光が館内に射し込んできます。そして、まさに冬至の頃の午前10時40分、真ん中の欄間窓から入る太陽光が、泉水の日華石に彫られた上から二つ目の打出の小槌を照射します。
このインディ・ジョーンズの映画を彷彿させるような光のシーンは、甲子園ホテルの設計者・遠藤新が、日射図を作成して演出したものです。

幻想的な光の演出を皆様に見ていただこうと、平成28年(2016年)に初めて「冬至見学会」を実施しました。3回目となる昨年12月22日の見学会はあいにくの小雨となり、遠藤の演出を実感していただくことはできませんでした。

リベンジを期した今年の見学会は、日曜日だったことから多くのお問い合わせをいただきましたが、泉水前の空間は狭いためかなりの人にお断りせざるを得ませんでした。当日は、欄間窓から入る太陽光線の軌跡が明瞭に視認できるように池の間の窓を塞いだり、線香を焚いて準備。しかし、雨こそ降らないものの太陽は姿を見せず、昨年に続いてまたもや悔しい見学会となってしまいました。この見学会では、22人の参加者に遠藤が作成した日射図表などを掲載したチラシを配付。太陽光線が打出の小槌を照射する予定時間に合わせて、泉水前で、甲子園会館庶務課の吉村福德ガイドが光の演出の仕組みについて説明しました。その後、通常のルートを回り見学会を終了。昨年の見学会にも来られたという複数の参加者からは、「また来年来ます」という温かい声もいただきました。

こういう光景が見られるハズだったのですが…(12月16日撮影)

こういう光景が見られるハズだったのですが…
(12月16日撮影)

泉水前で光の演出について説明(12月22日)

泉水前で光の演出について説明
(12月22日)

2019.12.23

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「甲子園会館ライトアップ2019」を開催しました(速報)
大学コーラス部によるテラスでのオープンコーラス(12月1日) みやたんとラビーも応援しています

大学コーラス部によるテラスでのオープンコーラス(12月1日)
みやたんとラビーも応援しています

令和元年(2019年)11月30日(土)と12月1日(日)、武庫川女子大学上甲子園キャンパスで「甲子園会館ライトアップ2019」を開催しました。両日とも天候に恵まれ、11月30日は2,459人、12月1日は2,115人、合計4,574人にお越しいただきました。

甲子園会館ライトアップは、建築学科を開設した平成18年(2006年)から実施しており、今年で14回目となります。点灯式などのオープニング行事は、これまで甲子園会館北側の玄関前広場で行っていました。しかし、来年(2020年)4月に開設する景観建築学科校舎を建築工事中のため、今年は会館南側のテラスや庭園で行いました。点灯式のあいさつやオープニングのコーラスはテラスで行い、その様子を来場者には庭園の通路等から見ていただきました。テラスでは、ライトが色彩を変化させながら日華石(凝灰岩)の列柱に投影し、神秘的な雰囲気を醸し出していました。

点灯式の舞台が会館南側へ移動したこともあって、今年は、正門入口の2本のヒマラヤ杉は下からライトを当てる照明方法に変更しました。

詳しくは、後日ご報告いたします。

2019.12.04

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武庫川女子大学甲子園会館ライトアップ2019【その6】

ライトアップの準備が進んでいます。

11月28日(木)、甲子園会館の玄関にクリスマスリースが飾られました。このリースは、上甲子園キャンパスの緑地管理をしている阪神園芸㈱が、ライトアップ協賛の一環として、毎年、上甲子園キャンパスで採集した材料をもとに制作しているものです。12月25日頃まで掲げられていますので、ライトアップや一般見学などで甲子園会館に来られた際にはご覧ください。

建築学科1・2年生が照明効果を確認しながら灯具などの向きを調整

庭園では、紅葉した樹木のライトアップやチューブライトによる光の演出を行います。事前に灯具やチューブライトを設置し、ブラックラップを巻いて、準備をしました。11月 28日(木)午後6時から、学生たちが電源につないで試験点灯し、照明効果を確認しながら灯具などの向きを調整しました。これは光のデザインの学習として、建築学科1・2年生の全員がグループに分かれ、教員の指導を受けながら行ったものです。

▼ 甲子園会館ライトアップ2019【その1】はこちら

▼ 甲子園会館ライトアップ2019【その2】はこちら

▼ 甲子園会館ライトアップ2019【その3】はこちら

▼ 甲子園会館ライトアップ2019【その4】はこちら

▼ 甲子園会館ライトアップ2019【その5】はこちら

2019.11.29

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武庫川女子大学甲子園会館ライトアップ2019【その5】

ここ数日の冷え込みにより、甲子園会館南側庭園の紅葉が急速に進みました。さらに寒さが続けば、11月30日(土)・12月1日(日)のライトアップでは燃えるように真っ赤になったイロハモミジが皆様をお迎えすることでしょう。

両日とも、甲子園会館南側テラスではオープニングセレモニーが行われます。

11月30日は17時15分に開会。来賓紹介の後、本学学長・西宮市長・兵庫県阪神南県民副センター長からあいさつを頂きます。次に点灯式です。一旦、甲子園会館の照明を消した後、大学関係者に西宮市観光キャラクター「みやたん」と武庫川学院のキャラクター「ラビー」も加わって、カウントダウンとともに点灯ボタンを押します。続いて合唱です。制服姿の音楽学部1年生20人が「きよしこの夜」「ジングルベル」など4曲を披露します。
12月1日は17時25分に開会。一旦、甲子園会館の照明を消灯した後、カウントダウン点灯。続いて大学コーラス部14人による「もろびとこぞりて」など3曲の合唱です。

オープニングセレモニーに引き続いて、西ホールでは両日ともMUKOJOパフォーマンスが繰り広げられます。
11月30日は、18時10分から附属中学校・高等学校オーケストラ部の演奏です。14人の弦楽器中心の構成で、「上を向いて歩こう」「ザ・サウンド・オブ・ミュージック」メドレーなど4曲をお届けします。
12月1日は、18時10分から附属中学校・高等学校コーラス部の合唱です。同コーラス部は、毎年優秀な成績を収めており、今年も全日本合唱コンクールで附属中学校、高等学校がダブルで金賞を受賞しています。この日は、高校1・2年生36人が「恋人たちのクリスマス」「サンタが街にやってくる」などのクリスマスソングを中心に10曲を披露します。同コーラス部の人気は高く、昨年もそうでしたが、観客があまりにも集中した場合には入場制限する場合があります。
続いてサクソフォンクアルテット「AMUSE Saxophone Quartet」の演奏です。附属中学校・高等学校オーケストラ部の指揮者・下箱石教諭とその仲間のグループで、各地で演奏活動をしています。この日は曲によってはピアノも加わり、「マウンテン・ロード」など4曲を披露します。これまでのライトアップでも観客から非常な好評を博しており、拍手次第でアンコールにも応えてくれることでしょう。

阪神南ぐるっと写真撮影ツアーの様子1

11/30 ライトアッププログラム

阪神南ぐるっと写真撮影ツアーの様子2

12/1 ライトアッププログラム

こうしたパフォーマンスで皆様に楽しんでいただこうと計画していますが、当日の気象などにより、内容の変更が起こり得ることをご容赦ください。

▼ 甲子園会館ライトアップ2019【その1】はこちら

▼ 甲子園会館ライトアップ2019【その2】はこちら

▼ 甲子園会館ライトアップ2019【その3】はこちら

▼ 甲子園会館ライトアップ2019【その4】はこちら

2019.11.27

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武庫川女子大学甲子園会館ライトアップ2019【その4】
ライトアップされる甲子園会館正門入口にある高さ14メートルと16メートルの2本のヒマラヤ杉

ライトアップされる甲子園会館正門入口にある高さ14メートルと16メートルの2本のヒマラヤ杉

今年も甲子園会館食堂や建築スタジオで食事やケーキセットを用意して、皆様のお越しをお待ちしています。

甲子園会館の食堂は、普段は一般の方にはなかなか利用していただく機会がありません。学生食堂ではありますが、旧甲子園ホテルという歴史的建造物にふさわしい落ち着いた家具やインテリアでコーディネートされています。ライトアップの一夜、ご家族で、カップルで、あるいはお一人で、食事を楽しまれてはいかがでしょうか。

毎年、午後4時30分に開門すると真っ先に食堂へ向かう人が多く見られます。売り切れにならないうちにどうぞ早めにお越しください。

甲子園会館食堂のフードメニュー

甲子園会館食堂のフードメニュー

建築学科の2年生以上の校舎である建築スタジオでは、学生が制作した作品展示を行います。建築スタジオ内の講評室では、大学院修士課程の学生が制作した茶室「透綾(すきや)」を展示します。茶室「透綾(すきや)」は、日本建築学会主催のコンペ「建築文化週間 学生グランプリ2019 銀茶会(ぎんちゃかい)の茶席」で第2位となる優秀賞を受賞しています。

建築スタジオ1階のラウンジでは、ライト洋菓子店謹製のケーキと喫茶の営業を行います。甲子園ホテルの製菓長であった林田末吉氏が戦後甲子園口駅前に開いた洋菓子店です。「オールドファッション」というバタークリームケーキは、甲子園ホテル伝統の味を今に伝えるものです。ミルキーでコクがあり、舌の上でとろけていく本格的な味わいをお楽しみください。

建築スタジオで味わえるライト洋菓子店のケーキセットメニュー

建築スタジオで味わえるライト洋菓子店のケーキセットメニュー

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2019.11.26

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武庫川女子大学甲子園会館ライトアップ2019【その3】
オープニングセレモニーは甲子園会館南側で実施します

平成18年(2006年)4月、武庫川女子大学に建築学科を開設し、大学院修士課程を合せた6年一貫の欧米型建築家教育を行って来ました。15年目となる令和2(2020)年度には、景観建築学科を新設し、従来の建築学科とともに建築学部が誕生します。

現在、上甲子園キャンパスでは、景観建築学科の校舎を建設中であり、ライトアップの運営にも多少の制約があります。従来、点灯式やコーラスなどのオープニングセレモニーを行ってきた甲子園会館北側の玄関前広場が使用できないためです。そこで、オープニングセレモニーは会館南側のテラスや庭園で実施します。コーラスなどはテラスで行い、庭園通路から見学していただくという趣向です。これまでにないシチュエーションであり、工事完了までの1~2年間の時限的な貴重なシーンとなることでしょう。

オープニングセレモニーを会館南側で行うにあたっては、園路の一定区域内に学生や教職員を立たせ、混雑状況の参考データを検証しました。ライトアップ当日の混雑状況によっては、会館南側への人の進入を一時規制する可能性があることをお断りしておきます。

▼ 甲子園会館ライトアップ2019【その1】はこちら

▼ 甲子園会館ライトアップ2019【その2】はこちら

2019.11.19

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西ホールにスタインウェイピアノが入りました

武庫川女子大学甲子園会館西ホールにスタインウェイB-211型ピアノが入りました。西独スタインウェイ社製の奥行き211㎝の壮麗なグランドピアノです。
西ホールを利用される場合は、このスタインウェイピアノを有料(令和2年4月1日使用分から)で使用することができます。

  • ピアノ使用料:令和2年4月1日使用分から1日につき5,000円(別途消費税)
  • 調律は、原則として甲子園会館が指定する業者により行っていただきます。調律料は、甲子園会館が指定する業者にピアノ使用者から直接支払ってください。

西ホールに従前あったヤマハ製グランドピアノは、4月25日~6月27日の毎週木曜日、関西テレビで10回にわたって放送された「ミナミの帝王ZERO」に再三登場しました。

「ミナミの帝王ZERO」は、これまでの「難波金融伝・ミナミの帝王」の主役、萬田銀次郎の若い頃を描いたドラマです。銀次郎は、ボイメン(BOYS AND MEN)の小林豊、初恋の女性・阿久都菜穂子をNMB48の太田夢莉が演じています。甲子園会館は菜穂子の父親の邸宅、西ホールはピアノが置かれた菜穂子の自室という設定です。菜穂子がピアノを練習するシーンで西ホールの内部が印象的に描かれたり、ヤマハのグランドピアノがたびたび画面に現れます。

再放送の機会でもあれば、ぜひご覧ください。

2019.11.18

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武庫川女子大学甲子園会館ライトアップ2019【その2】

11月15日の甲子園会館庭園ではサクラやハナミズキが写真のように紅葉し、「さくらもみじ(桜紅葉)」の情景を醸しています。これらはやがて落葉を始め、11月30日~12月1日のライトアップ時にはイロハモミジが主役の座にいることでしょう。

甲子園会館が所蔵している資料の中に、甲子園ホテルが1936年(昭和11年)のお正月、顧客に出した年賀状があります。ライトアップ2019では、この絵葉書を入館証のデザインにしました。ライトアップを楽しまれた後は、記念としてどうぞ自由にお持ち帰りください。

▼ 甲子園会館ライトアップ2019【その1】はこちら

2019.11.15

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今年も「冬至見学会」を開催します-どうか晴れますように

甲子園ホテルの設計者・遠藤新は、1階の「泉水」に、ある粋な仕掛けを設えました。泉水というのは、西ホール(ホテル時代の大宴会場)の入口前にある水鉢のことです。石川県小松市産の「日華石」でつくられ、随所にホテルのシンボルマーク・打出の小槌が彫られています。泉水の上方には5つの欄間窓があり、冬至前後の午前にはここから入る太陽光が泉水中央部の打出の小槌を照射し、幻想的な光景を現出します。この光の演出を多くの人に見ていただこうと2016年(平成28年)から毎年、冬至の特別見学会を実施しています。今年も冬至の日である12月22日(日)に4回目となる冬至見学会を企画しました。特別見学会とはいうものの、太陽が射さなければ通常の見学会と変わりがないことにご留意の上、お申込みください。

  • 12月22日(日)10:00~11:30
  • お申込みは、「見学について」をご覧の上、通常の個人見学同様、必ず事前に電話で予約してください。
  • 天候にかかわらず(太陽光が射さない天気でも)見学会は開催しますので、申し込まれた方は予定通りお越しください。
11月8日の午前10時頃の映像。太陽の高度はまだ高く、光は泉水の水面に当たり、反射光が泉水の日華石を照らしています。

11月8日の午前10時頃の映像です。太陽の高度はまだ高く、光は泉水の水面に当たり、反射光が泉水の日華石を照らしています。冬至の頃には太陽は低くなり、直接日華石を照射するようになります。

2019.11.11

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武庫川女子大学甲子園会館ライトアップ2019

「武庫川女子大学甲子園会館ライトアップ」は今年で14回目を迎えます。国の登録有形文化財である甲子園会館(旧甲子園ホテル)と日本庭園をライトアップし、甲子園会館及び建築学科の校舎である建築スタジオを部分公開するものです。武庫川学院の学生・生徒によるコーラスやオーケストラなどのパフォーマンスや食堂ではライトアップにちなんだメニューも提供いたします。ライトアップは冬の風物詩としてすっかり皆様に親しまれ、NHKの朝ドラ「まんぷく」のロケ地となった反響もあり、昨年は2日間で6,800人を超える入場者がありました。(昨年のライトアップの様子はこちら

甲子園会館がある上甲子園キャンパスでは、現在建築工事が行われています。来年度に開設される景観建築学科の校舎新築のためです。この工事によりライトアップも昨年より規模は多少縮小しますが、創意工夫を凝らして次のとおり実施いたします。これまでとは若干趣きが異なったライトアップをお楽しみください。

日  時令和元年(2019年)11月30日(土)・12月1日(日)
いずれも午後5時~8時(開門は午後4時半)
場  所武庫川女子大学上甲子園キャンパス(西宮市戸崎町1-13)
問合せ先0798-67-4501(生活環境学部事務室分室)
  • 事前申込不要・入場無料
  • 車での来場はできません
  • ペット及びカメラ用三脚(一脚含む)の持ち込みはできません

2019.11.08

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武庫川女子大学甲子園会館(旧甲子園ホテル)から生中継
令和元年10月7日(月)08:00~
ケーブルテレビ・ベイコムの特別番組
「武庫女ステーションキャンパスがオープン!~阪神電車「鳴尾・武庫川女子大前駅」に誕生~」

平成30年(2018年)12月に阪神電鉄と武庫川女子大学は包括連携協定を締結しました。
今年、令和元年(2019年)10月1日(火)には、武庫川女子大学中央キャンパスの最寄駅である阪神電車「鳴尾」駅の駅名が「鳴尾・武庫川女子大前」駅に変更されました。

10月7日(月)には、武庫川学院創立80周年記念事業の一環として同駅に建設していた「武庫女ステーションキャンパス(MSC)」がオープン。ここは日本初となる高架下を活用した本格的な大学施設で、カフェレストラン「ラビーズカフェ」(Lavy’s Café)、「レクチャールーム」、みなと銀行鳴尾支店等が入っています。レクチャールームは約50人が収容でき、主に、現在甲子園会館で開かれている公開講座「オープンカレッジ」の教室として使用されるほか、一般貸し出しも行うものです。みなと銀行には、学生と企業の交流の場「知るカフェ」が併設されています。MSCが交流拠点となり、地域の活性化につながることが期待されます。

MSCオープンを記念して、10月7日午前8時から「武庫女ステーションキャンパスがオープン!~阪神電車「鳴尾・武庫川女子大前駅」に誕生~」と題したケーブルテレビ・ベイコムの特別番組がありました。

MSC内のレクチャールームをキーステーションに、武庫川女子大学情報教育研究センター長・丸山健夫情報メディア学科教授とNHK大津放送局の橋本雛アナウンサー(丸山ゼミ出身)が進行役となって、情報メディア学科3年の丸山ゼミ生7名が加わっての生放送です。

番組は二部構成で、第一部では記念式典の模様と鳴尾・武庫川女子大前駅の特徴やMSC施設の紹介が行われました。第二部は「鳴尾・甲子園学のじかん」と題した丸山教授の講義です。

<第一部>鳴尾・武庫川女子大前駅の概要、記念式典

まず、駅舎の設計プロジェクトに協力した建築学科の岡﨑甚幸学科長、猪股圭佑准教授、当時大学院修士課程の学生であった谷なつきさん(現㈱日建スペースデザイン・デザイナー)・尾崎綾さん(現㈱日建設計・設計部門プロジェクトデザイナー)のインタビューを交えたVTRが流されました。

8時30分からは、MSCのオープン記念式典の生中継。
式典中継の後、MSCの企画・設計に当たった三好庸隆生活環境学部長がMSCのコンセプト等について説明を行うVTRの放映がありました。

その後、橋本アナと学生レポーターがラビーズカフェとみなと銀行を訪ね、店員にインタビュー。さらに、レクチャールームを教室とするオープンカレッジについて、永田隆子所長が紹介するVTRで第一部を終えました。

<第二部>「鳴尾・甲子園学のじかん」

丸山教授から明治以降の鳴尾村や阪神電鉄の歴史が、ホワイトボードやディスプレイを使って軽妙に語られました。阪神電鉄が鳴尾村で行った土地経営や幾多の事業についてわかりやすく説明。阪神電鉄が鳴尾村に建設した施設のうち現在まで残っている大きなものは3か所、甲子園球場、甲子園ホテル、鳴尾競馬場の建物の一部であることが明かされます。そして、甲子園球場を除く2つの建物は現在武庫川学院が所有しているとして、まず、甲子園会館(旧甲子園ホテル)に待機しているレポーターを呼び出します。

レポーターは小原萌生さん(情報メディア学科3年―丸山ゼミ)。小原さんと宮崎晴味甲子園会館庶務課長が西ホール(甲子園ホテル時代の大宴会場)にスタンバイしています。宮崎課長から、西ホールの市松格子の光天井、打出の小槌やしずくをあしらったオーナメント、こうした日本の伝統美を生かした西洋建築が甲子園ホテルの特徴であり、国内外のVIPや政財界人が集う社交場だったというコメントがありました。

2人は南庭園へと出て行きます。
歩きながら、枝川の堤防上にあった松をそのまま生かしており、樹齢120年を超えるものが多いと宮崎課長が説明。「空に向かって突き出した左右の塔が特徴的ですね」と言う小原さんに、「あれは煙突だったんです。食堂のキッチンや暖炉とつながってました」と宮崎課長。「外壁のレリーフや彫刻もホールの装飾と同様印象的ですね」と小原さん。「外と中のデザインの統一性も甲子園ホテルの特徴です」と宮崎課長が応えます。

再び2人が館内に移動する間に、甲子園会館紹介のVTRが流れます。
北側から見た全景、装飾タイルのアップ、西ホールの内部、金色の装飾や打出の小槌のアップ、南庭園からの全景、棟飾り、南面の打出の小槌、ラウンジ、シャンデリア、1階廊下等の映像です。

VTR の間に、2人は泉水前に到着していました。冬至の頃に高窓から泉水に射し込む幻想的な太陽光について、宮崎課長がその光景をとらえた写真を示して説明します。

1階廊下を移動します。ホテル時代のフロントの場所やラウンジについて説明しながらアートショップ(ホテル時代のバー)に入ります。暖炉や、ホテルの竣工年である1930を表すように並べられたタイル、大学院生が復元を手がけたホテル時代のイスについて小原さんが紹介。外の景色が窓越しに写し出され、「1階にいるのに窓から見える景色は1階の風景とは思えない」と小原さん。「天井や階段の高さをそれぞれに変えた設計や中層階を利用した造りになっているため、そのように不思議に感じることがある」と宮崎課長が説明しました。

2人が屋上へ移動する間、カメラは丸山教授に。
丸山教授から、西ホールで昭和11年(1936年)に初めて「大阪タイガースの歌」-現在の「阪神タイガースの歌」(六甲おろし)-が披露されたこと、原節子主演の「新しき土」をはじめ「ALWAYS続・三丁目の夕日」や「日本の一番長い日」のロケ地となったこと、AKB48のミュージックビデオ「センチメンタルトレイン」の収録がされたことなどが紹介されました。

カメラが甲子園会館に戻ると、2人は「センチメンタルトレイン」が録られた屋上にいました。「当時は周囲にこんなに建物もなかったので六甲山の山なみが見渡せたようです」と宮崎課長。塔屋や六甲山の眺めが写され甲子園会館からの放送は終了です。

阪神電鉄が建設し、現在武庫川学院が所有しているもう一つの建物を木村奈央さん(情報メディア学科3年―丸山ゼミ)が案内しました。鳴尾競馬場の一等館だった建物、現在の武庫川学院浜甲子園キャンパスにある芸術館です。

カメラはMSCに戻ります。
学生レポーターが「知るカフェ」を訪ね、立ち上げスタッフにインタビュー。

最後にレクチャールームへ。丸山教授が武庫川学院の創設時からの歴史、川西航空機の歴史から現在までを振り返り、4時間近い講義を終了しました。

2019.10.23

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朝日放送「ビーバップ!ハイヒール」で甲子園会館(旧甲子園ホテル)が紹介されました
スタジオ1(ホテル時代の大食堂)での収録風景

スタジオ1(ホテル時代の大食堂)での収録風景

10月10日(木)放送の朝日放送「ビーバップ!ハイヒール」で甲子園会館が紹介されました。甲子園会館での収録は、9月3日と9日の2日にわたって行われたものです。
同番組は、毎回、様々なジャンルからゲスト講師を招き、テーマ内容を視聴者にわかりやすく、面白く伝える知識教養バラエティ番組です。司会の漫才コンビ「ハイヒール」のリンゴとモモコの他、筒井康隆(作家)、江川達也(漫画家)、たむらけんじ(お笑い芸人)、ブラックマヨネーズ(漫才コンビ)等が出演しました。
この日は、「関西ゼッケイ建築ベスト6」というタイトルで、ゲスト講師の倉方俊輔大阪市立大学准教授(建築史家)が選んだ関西の名建築6か所が紹介されました。

まずは、芦屋市のヨドコウ迎賓館(旧山邑家住宅)です。
近代建築の三大巨匠の一人と呼ばれているアメリカの建築家フランク・ロイド・ライトの設計です。「世界的建築家の工夫がいたるところに隠れており、入口をあえて狭くすることで中の空間を広く感じさせるという演出。ライトの建築はこの手法をよく好んでいる」というナレーションが映像とともに流れます。そして、ヨドコウ迎賓館の特徴や魅力を紹介。アメリカにある8つのライト建築が今年、世界文化遺産に登録されており、今後、アメリカではヨドコウ迎賓館の世界文化遺産への追加登録をめざすということでした。

次に、第5位、「甲子園の近くに…数奇な運命の建物」として甲子園会館(旧甲子園ホテル)が紹介されました。
「阪神甲子園球場を4分ほど車で北上すると住宅街の真ん中に突如レトロな雰囲気の巨大建築が…。ここは武庫川女子大学のキャンパス、甲子園会館。しかし、その外観はあまりにも歴史を感じさせる。一体なぜなのか。ヒントは入口のドア。ここはもともと回転ドアが横についているあの建物だった。高級ホテルとして使われていた。その名も甲子園ホテル」といったナレーション。映像は、阪神甲子園球場から甲子園会館への自動車の窓からの風景。正門を入って甲子園会館構内へ。そして北側からの建物全景や回転ドア等の映像が写されました。
ホテル時代の動画が流され、東京の帝国ホテルと並び称された高級ホテルで、皇族をはじめベーブルースや谷崎潤一郎など数多くの著名人が利用したというナレーションが入ります。

甲子園会館は、阪神電鉄により昭和5年(1930年)甲子園ホテルとして竣工。「東の帝国ホテル、西の甲子園ホテル」と並び称され、皇族、政財界人、上級軍人などの社交場としてにぎわいました。昭和19年(1944年)に海軍病院として収用。終戦後はアメリカ進駐軍の将校宿舎・クラブ等として使用された後、昭和40年(1965年)に武庫川学院が譲り受け、改修。教育施設として再生したものです。現在は、武庫川女子大学建築学科の校舎となり、建築を学ぶ若き女性の生きた教材、学びの場として活用されています。
甲子園ホテルの設計は、アメリカの建築家フランク・ロイド・ライトの愛弟子・遠藤新。
ライトは、近代建築の三大巨匠の一人と呼ばれており、今年、彼の作品群が世界遺産に登録されています。阪神電鉄は、ホテル経営のキーパーソンは支配人だとして、ホテル界の第一人者といわれていた林愛作を甲子園ホテルの初代支配人として迎えます。それ以前の明治42年、林は乞われて帝国ホテルの支配人(常務取締役)となっており、遠藤をライトに引き合わせたり、帝国ホテル新館(「ライト館」、現在一部が明治村に移築再建されています)の設計をライトに委ねたりしています。新館の竣工が大幅に遅れ、建設費が際限なく膨張していたときに、旧本館が全焼し死者まで出してしまいます。この責任をとって林を含む取締役全員が辞表を提出しました。やがてライトも竣工を見ずにアメリカへ帰国してしまいます。

「数奇な運命を持つ男たちによって造られた」として、こうした甲子園ホテルに関わる3人の再現ドラマがややオーバー気味に挿入されます。これらの再現ドラマも甲子園会館で撮影されたものです。
林が甲子園ホテル建設を依頼されるシーンは2階の応接室(ホテル時代のカードルーム)で収録されました。帝国ホテル支配人だった林がライトに帝国ホテル新館の設計を依頼するシーン、ライトが帝国ホテルの設計をしているシーン、林が甲子園ホテルの設計を誰に依頼するか考えるシーン、林と遠藤が甲子園ホテルの設計で試行錯誤するシーンは1階のアートショップ(ホテル時代のバー)で収録されました。林とライトが帝国ホテルから解雇を言い渡されるシーンや林が遠藤に甲子園ホテルの設計を頼むシーンは、1階廊下で収録されています。

再現ドラマの後、カメラは南庭園からの建物全景を写します。そして、階段を降り西ホール(ホテル時代の大宴会場)の中へ。「狭いドアを開けると一気に広々とした空間が開かれる。ライトが好んだ演出」と説明。再び外に出て屋根の緑釉瓦が写されます。「屋根瓦は周りの松林と溶け込むようにあえて緑色のものが使用されている」とコメント。
「太平洋戦争後、ホテルは収用されたが、後に武庫川学院が譲り受けた。そして、その後は武庫川女子大学のキャンパスとして使われている。学んでいるのは建築学科の学生たち」というナレーションとともに、1階のスタジオ1(ホテル時代の大食堂)で学生が製図台を前にパソコンを操作している様子が放映されました。
スタジオ1の天井部分が写されます。「天井の枠にはフランク・ロイド・ライトの頭文字「F」「L」「W」を林と遠藤が忍ばせたという」というナレーション。

出演者にクイズが出されました。
「旧甲子園ホテルは洋風の外観にもかかわらず和室もあった」として4階の和室の映像。「あることをする専用の和室だったが、何をするための部屋だったか?」という質問に、見事、ブラックマヨネーズの小杉竜一が「すき焼き」と的中させました。すき焼き専用の和室として京都の三嶋亭からわざわざ料理人や食材を取り寄せていた、とリンゴが説明。

なお、ランキングの4位は一心寺山門と三千佛堂(大阪市天王寺区)、3位は大阪ステーションシティ(大阪市北区、JR大阪駅)、2位は大阪商工信用金庫本店(大阪市中央区)、1位には長楽館(京都市)が選ばれています。

また、平成30年(2018年)3月22日(木)の「ビーバップ!ハイヒール」でも甲子園会館で撮影された再現VTRが放送されています。「次の元号が見えてくる!? 知られざる元号物語」というタイトルで、元号が「昭和」「平成」に決まるまでの再現ドラマを甲子園会館で撮影したものです。

2019.10.21

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「阪神南ぐるっと写真撮影ツアー」が甲子園会館を訪れました

10月17日(木)、あにあん倶楽部(兵庫県阪神南県民センター)が主催する「阪神南ぐるっと写真撮影ツアー」が武庫川女子大学甲子園会館(旧甲子園ホテル)を訪れました。

甲子園会館をスタート地点に、写真家から撮影テクニックを教わりながら撮影ポイントを巡るツアーです。

13:30に甲子園会館に到着した参加者28人は、まず、DVDで甲子園会館の歴史や見どころについて予習。頭の中に写したい場所を描きながら、甲子園会館庶務課の海野克則課員の案内で、エントランス~泉水~西ホール(ホテル時代の大宴会場)~南庭園~1階ラウンジ~アートショップ(ホテル時代のバー)~2階応接室(ホテル時代のカードルーム)~屋上の順で見学しました。

次に、3階の講義室で講師の写真家・小林哲朗氏から撮影テクニックの講習があり、熱心に聴き入っていました。この講義室は、昭和5年(1930年)4月23日、結婚間もない高松宮殿下・同妃殿下が宿泊された客室があった場所です。兄・昭和天皇の名代として1年以上にわたる欧米への周遊訪問の最初に、開業して間もない甲子園ホテルに宿泊されたもので、翌日神戸港を出帆されています。今は建築学科学生の講義室に生まれ変わっていますが、一番眺めのよい部屋です。参加者は、代わる代わる講義室のベランダに出て、思いのアングルからこれと思う被写体をカメラに収めていました。

講習の後は、撮影の実践です。屋上、1階廊下、ラウンジ、南庭園で、小林講師の実技指導により16時まで撮影を楽しみました。

ツアーは、甲子園会館での見学・撮影の後、芦屋浜を経て武庫川流域下水道管理事務所・兵庫東スラッジセンターで夜景を撮影して終了しました。

阪神南ぐるっと写真撮影ツアーの様子1 阪神南ぐるっと写真撮影ツアーの様子2

2019.10.19

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「オープンミュージアム無料開放DAY」が初めて開催されました
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10月5日(土)と6日(日)、「尼崎・西宮・芦屋オープンミュージアム無料開放DAY」が開催されました。兵庫県阪神南県民センターが初めて企画したもので、尼崎・西宮・芦屋市内の21の美術館・博物館を無料で体験できるというものです。

武庫川女子大学甲子園会館(旧甲子園ホテル)は日本に残る数少ないライト式建築であり、同学建築学科の校舎等として使われています。従来から、授業等に支障がない日時を選んで、無料で案内人が付いた見学を行って来ました。「オープンミュージアム無料開放DAY」は、この貴重な文化財をさらに多くの人に見ていただく良い機会であり、甲子園会館も開放施設に加わったものです。

甲子園会館の「オープンミュージアム無料開放DAY」見学は、10月5日(土)の午前(10:00~11:30)と午後(13:30~15:00)、各50人ずつ、合計100人の定員で実施しました。実際には、欠席などがあり、午前43人、午後38人、合計81人が甲子園会館を訪れました。午前・午後、それぞれ2班に分かれ、甲子園会館庶務課の吉村福德課員と海野克則課員のガイドで館内を見学しました。一級建築士でもある二人が建築の特徴や見どころ、歴史をユーモアたっぷりに説明し、あっという間に90分が過ぎました。天候にも恵まれ、見学者は建物の美しさと分かりやすい説明に満足して帰途に着かれました。

2019.10.09

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今年も甲子園会館の庭園にナンバンギセルが咲きました
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ナンバンギセル(南蛮煙管)が、甲子園会館南庭園で、淡紫色の花をつけています。イネ科植物(イネ、ススキ、サトウキビなど)などの根に寄生する葉緑素を持たないハマウツボ科の一年草。

花の形が南蛮渡来のキセルに似ていることからこの名が付けられました。別名はオモヒグサ(思い草)。万葉集にも詠われています。

池の周りのススキの根元でひっそりと咲いています。一般見学などの機会があればぜひご覧ください。

2019.10.08

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阪神電車の主要駅で「阪神KANお散歩マップ 近代建築編」が配布されています
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阪神電車の主要駅等で「知る・見る・巡る 阪神電車で行く!阪神KANお散歩マップ」(近代建築編)が無料配布されています。

阪神間連携ブランド発信協議会(神戸市東灘区、芦屋市、西宮市、阪神電鉄の協働事業団体)が発行。6回シリーズ「阪神KANお散歩マップ」の第一弾、「近代建築編」です。

折りたたんだ表紙には、武庫川女子大学(旧甲子園ホテル)甲子園会館屋上西塔にある打出の小槌のレリーフの写真が使われています。マップを開くと、甲子園会館のほか、ヨドコウ迎賓館(旧山邑家住宅)や御影公会堂など阪神KANの近代建築とその付近にあるランチなどの立ち寄りスポットが地図とともに紹介されています。

甲子園会館の記事の中で、吉村福德甲子園会館庶務課員がインスタ映えポイントを紹介しています。

このマップは、2019年10月~2020年3月末まで配布される予定。マップ片手に阪神間の近代建築やランチなどのお勧めスポットを巡られてはいかがでしょうか。

2019.10.07

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お知らせ 武庫川女子大学「夏のチャリティー特別見学会」 7月7日(日)

7月7日の夜、織姫は天の川を渡って彦星に会いに行く。一年に一度の七夕の日にちなんで、武庫川女子大学甲子園会館(旧甲子園ホテル)では平成28年(2016年)から「夏のチャリティー特別見学会」を開催しています。

昨年は7月7日(土)に特別見学会を企画しましたが、警報が発令され鉄道が一部運休になる豪雨。中止せざるを得ませんでした。

今年も7月7日(日)に開催を予定しています。2年ぶりとなり、待ちに待った見学会。テルテル坊主を吊るして晴天になるようお祈りください。

当日は、一級建築士である甲子園会館庶務課職員が約90分間、甲子園会館を説明しながら案内する予定です。見学後は、西ホール(ホテル当時の大宴会場)で松花堂弁当の夕食。コーヒータイムには、大学筝曲部による琴の演奏です。また、短冊に願い事を書いて笹に飾っていただきます。庭園には、この日のために職員が手作りしたランタンを100個以上設置します。たそがれとともに庭園は別世界となり、幻想的な雰囲気を楽しみながら19:30には退館していただきます。

詳細は次のとおりです。申し込みをお待ちしています。

夏のチャリティー特別見学会

開催日
令和元年(2019年)7月7日(日)
場 所
武庫川女子大学甲子園会館(西宮市戸崎町1-13 上甲子園キャンパス)
参加費
税込2,500円(チャリティー見学料200円を含む)当日お支払いください。
日 程
〈受 付〉 16:10~ 正門横の守衛室前にて(これより前に来られても入館していただくことはできません)
〈見 学〉 16:30~18:00(建築の専門家が説明・案内をします)
〈夕 食〉 18:00~ 西ホール(ホテル当時の大宴会場)で松花堂弁当をお召し上がりいただきます。
〈演 奏〉 コーヒータイムに武庫川女子大学筝曲部が琴の演奏を披露します。
〈退 館〉 演奏終了後、願い事を書いた短冊を笹に飾り、ランタンが灯された庭園を散策。19:30までに退館していただきます。
定 員
45名(先着順) 申し込みは1回に5名まで
予約申込
6月10日(月)10:00受付開始
0798-67-0290へ電話申込(月~金の10:00~16:00)
松花堂弁当(食材の都合で内容は変更することがあります) 筝曲演奏(2017年)
松花堂弁当
(食材の都合で内容は変更することがあります)
筝曲演奏
(2017年)
その他(注意事項等)
  • いただいた見学料200円は、経済的理由により修学困難な高校生・大学生のための西宮市奨学基金に全額寄附します。
  • キャンセルや参加人数の変更は、食材の準備等の関係上、必ず早めに連絡ください。
  • 一般車両の乗り入れはできません。公共交通機関でお越しになるか、近隣のコインパーキングを利用ください。自転車は駐輪できます。
  • 館内には段差が多くあり、バリアフリー対応にはなっていません。歩きやすい服装でお越しください。
  • 甲子園会館には自然が多く残されており、虫よけ対策は各自でお願いします。

2019.05.28

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現在放送中のテレビドラマに甲子園会館が登場しています -「ミナミの帝王ZERO」

4月25日に関西テレビで放送を開始した「ミナミの帝王ZERO」には、甲子園会館で撮影されたシーンが多く登場します。

これまでの「難波金融伝・ミナミの帝王」では、主役の金貸し・萬田銀次郎を竹内力や千原ジュニアが演じてきました。銀次郎は、貸した金はどんな手を使ってでも取り立てる、地獄まで取り立てに行く、「ミナミの鬼」と恐れられている人物として描かれていました。

現在放送中の「ミナミの帝王ZERO」では、銀次郎がどんな生い立ちで「ミナミの鬼」と呼ばれるほどの金貸しになったかが明かされます。金貸し萬田銀次郎が誕生するまでの物語、銀次郎の若い頃を描いたドラマです。銀次郎は、ボイメン(BOYS AND MEN)の小林豊、初恋の女性をNMB48の太田夢莉が演じています。

甲子園会館での撮影は、2月8日・9日・20日、3月3日の4日間、主に西ホールで行われました。庭園や1階ラウンジ東の応接室でも撮影が行われています。

放送は、関西テレビで4月25日から毎週木曜日に10回にわたってオンエアされる予定です。時間は24時25分から24時55分までの30分間。

ぜひご覧ください。

放送チャンネル関西テレビ 8ch
放送日①4月25日 ②5月2日 ③5月9日 ④5月16日 ⑤5月23日
⑥5月30日 ⑦6月6日 ⑧6月13日 ⑨6月20日 ⑩6月27日
放送時間24時25分から24時55分
※第2回と第4回以外は甲子園会館が画面に登場する予定です
「ミナミの帝王ZERO」撮影風景①西ホール 「ミナミの帝王ZERO」撮影風景②西ホール

2019.05.23

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甲子園会館を描いた絵画を公開展示中です
「描かれたキャンパス」-武庫川学院の景観

4月3日(水)~5月29日(水)、武庫川女子大学学術研究交流館で附属総合ミュージアム設置準備室による2019年度春季展覧会が開かれています。

「描かれたキャンパス-武庫川学院の景観」と題して、武庫川学院のキャンパスが描かれた絵画作品など85点を展示しています。

上甲子園キャンパス(甲子園会館・建築スタジオ)を描いた絵画は24点が展示されています。24点の内訳は次のとおりです。

森幹雄・元武庫川女子大学教授による水彩画が4点。建築学科1年生が「空間表現演習Ⅱ」で描いた水彩が10点。奥野元昭・武庫川女子大学非常勤講師による木炭画が2点。川邉嘉章・武庫川女子大学オープンカレッジ講師の水彩画が1点。木藤善九郎氏による水彩画が7点となっています。木藤善九郎氏の水彩画は、甲子園会館で販売している絵葉書の原画となっているものです。いずれも力作ぞろい、一見の価値がありますので、ぜひお越しください。

甲子園会館は、昭和5年(1930年)甲子園ホテルとして株式会社大林組の施工により竣工したものです。この展覧会では、絵画のほかに、大林組のご協力により昭和4年(1929年)頃に作画された旧甲子園ホテルの設計図4点を展示しています。普段は見ることができない貴重な資料なので、この機会にぜひご覧ください。

名  称2019年度春季展覧会「描かれたキャンパスー武庫川学院の景観ー」
展示会場武庫川女子大学学術研究交流館5階ギャラリー
※ギャラリーの所在地はこちらをご覧ください。
展示期間2019年4月3日(水)-5月29日(水)
開館時間10:00~16:40(土曜、日曜、祝日閉館。但し5月26日は開館)
場  所西宮市池開町6-46 阪神電車「鳴尾」駅から南へ徒歩5分
問い合わせ先武庫川女子大学附属総合ミュージアム設置準備室事務室
TEL:(0798)45-3509

2019.05.16

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5月8日(水)午後8時~8時30分には
「FM OH!851」(旧エフエム大阪、85.1MHz)をぜひお聴きください

5月8日(水)午後8時から、FMラジオ局「FM OH!851」で甲子園会館について二人の職員が熱く語ります。

甲子園会館庶務課の宮崎晴味課長と海野克則課員です。宮崎課長は、甲子園会館で20年間という豊富な勤続経歴を有しています。甲子園会館は、昭和5年(1930年)に甲子園ホテルとして大林組の施工により竣工しました。昭和19年(1944年)には海軍病院として収用され、終戦後の昭和20年(1945年)にはアメリカ進駐軍の将校宿舎やクラブに使用されました。昭和40年(1965年)に武庫川学院が譲り受け、改修、教育施設として再生したものです。海野課員は、大林組大阪本社の元設計部長であり、甲子園会館の改修にも関わってきました。大林組を定年退職後、甲子園会館で見学者の案内等の業務に携わっています。

収録は、FM OH!の本社スタジオで4月20日に行われました。「武庫川女子大学ラジオ-MUKOJOラジオ-」という武庫川学院のオリジナル番組です。同番組は、平成29年(2017年)4月、武庫川学院創立80周年(2019年)に向けて、FMラジオ局「FM OH! 851」(エフエムオー、旧エフエム大阪)で制作し、放送を開始したものです。毎週水曜の午後8時~8時30分、「輝く女性を応援!」をテーマに、学院の学生や教職員、卒業生が出演。また、大学や学院の最新情報も発信しています。これまでに、お笑い芸人、京都の芸妓、クリニクラウン(入院中の子どもたちを訪問する道化師)、コーヒーマイスター、羊の原毛販売といった一風変わった仕事をしている卒業生も出演しています。番組のDJは、武庫川女子大学短期大学部の出身者である塩田えみさんが担当しています。

4月20日の収録では、塩田さんのリードにより宮崎課長と海野課員が甲子園会館の歴史や建物の特徴について熱弁をふるいました。下記のチャンネル・日時に放送されますので、楽しみにお聴きください。

※放送チャンネル 「FM OH!851」(旧エフエム大阪、85.1MHz)
※放送日時 5月8日(水)午後8時~8時30分
「武庫川女子大学ラジオ-MUKOJOラジオ-」

4月20日「武庫川女子大学ラジオ-MUKOJOラジオ-」収録の様子 放送チャンネル 「FM OH!851」(旧エフエム大阪、85.1MHz)

2019.04.23

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KBS京都の番組でタカラジェンヌが旧甲子園ホテル(現・甲子園会館)を紹介
-「いにしえ逍遥・旅タカラジェンヌ 極 西宮・旧甲子園ホテル」
泉水前の帆純まひろさん(宝塚歌劇団花組)と海野克則甲子園会館庶務課員

泉水前の帆純まひろさん(宝塚歌劇団花組)と海野克則甲子園会館庶務課員

3月3日、KBS京都で「いにしえ逍遥・旅タカラジェンヌ 極」が放送されました。同番組は、タカラジェンヌが各地の街を訪ね、名所や周辺の店を巡りながらさまざまな人々と触れ合う旅番組です。今回極めるいにしえの地は、旧甲子園ホテル(現・武庫川女子大学甲子園会館)を中心とした西宮市です。

花組の帆純(ほずみ)まひろさん(男役、2013年初舞台99期生)が甲子園会館を訪れ、海野克則・甲子園会館庶務課員が案内役を務めています。館内を見て回りながら、海野課員が旧甲子園ホテルにまつわる様々な謎を出題します。その謎に帆純さんが一つずつ答え、海野課員が正解と説明を行いながら、旧甲子園ホテルの魅力を紹介していきます。謎の解答は帆純さんには伝えられておらず、帆純さんのリアクションも見どころの一つとなっています。

1番目の謎は、「ホテルの総建築期間は?」という質問です。西宮市出身だが、甲子園会館に来るのは初めてという帆純さんが、玄関前で答えたのは「5年」。正解は「13か月」です。海野課員は、13か月という短い期間で完工できた理由をこう説明します。甲子園ホテルの設計者である遠藤新と初代支配人である林愛作は、甲子園ホテル竣工の7年前に完成した帝国ホテル新館(ライト館)の建設担当者でした。帝国ホテル新館は工期2年の予定が5年を費やしました。2人は工期で辛酸をなめた教訓から工期を守る重大さが身に染みていたのでしょう。また、昭和初期の建築業界はそれに応える総合力を持っていたと言えます。

甲子園会館の中に入り、西ホール(ホテル時代の大宴会場)へ。「昭和11年3月25日にこのホールで行われた催しは何でしょう?」というのが2番目の質問です。「西宮市と関係があるスポーツ関連のイベント」というヒントに「阪神タイガースの優勝パーティみたいな」と帆純さんの惜しい回答。正解は、この日に大阪タイガースの激励イベントが開かれ、「大阪タイガースの歌」-現在の「阪神タイガースの歌」(六甲おろし)が初めて披露された、でした。

続いて2階応接室へ。後に連合艦隊司令長官となる「山本五十六がこの部屋で行ったことは?」が3番目の質問。帆純さんの答えは「カルタ」「百人一首」「神経衰弱」でしたが、正解は「トランプ」。ホテル時代はカードルームでした。海野課員より、帝国ホテルよりもスイートルームの室料が高かったという昭和9年の記録があり、おそらく日本で一番高級なリゾートホテルではなかっただろうかという説明がありました。

次はアートショップ(ホテル時代のバー)です。当時の泰山製陶所等で焼かれ、乱貼りに敷き詰められている美術タイルについて海野課員より説明がありました。

西ホール入口にある泉水へ移動します。「泉水にはある役割があります。それは何でしょう」というのが4番目の質問。「災害があったときに溜めている水を使用する」と帆純さん。正解です。甲子園ホテルの設計者・遠藤新が帝国ホテル新館の建設に携わっていた1922年、旧館の大火事に遭遇し消火用の水の必要性を強く感じていた経験から、甲子園ホテルでも建物の内外のいろんな場所に防火水槽を設けています。これらはすべてデザイン化され、オブジェ化されたオシャレなものとなっています。泉水は、水、水の音、高窓から入ってくる光、生け花などの演出を使ってマヤの遺跡のような雰囲気もあるし、和風の感じも漂わせています。

同番組では、旧甲子園ホテル(現・甲子園会館)の他に、千鳥屋宗家西宮店(六湛寺町14-4)、西宮甲山乗馬クラブ(鷲林寺2-14-12)、土筆苑(高松町11-2)、アム西宮(能登町4-7)が紹介されました。

甲子園会館での撮影は平成30年(2018年)12月末に行われたものです。

また、同番組はタカラヅカ・スカイ・ステージで平成31年(2019年)2月1日~15日にリピート放送されたものです。

2019.04.17

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5回目の「桜めぐり」が実施されました
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4月3日(水)、西宮観光協会が主催する「桜めぐり」が実施されました。

西宮市と西宮観光協会が行う西宮さくら祭の関連イベントとして実施されたもので、今年で5回目となります(平成27年が第1回)。毎回人気が高く、今回も定員20人に対し40人の応募がありました。午前9時30分にJR甲子園口駅南に集合し、マンボウトンネル~松山大学温山記念会館を経て甲子園会館を見学するルートとなっています。

20人の参加者にスタッフなどをあわせた27人が11時30分に甲子園会館に到着。庭園の桜は満開までにはあと数日という状態でしたが、青空の下、その清楚な花びらはカメラマンの撮影意欲を満たすには十分でした。桜めぐりでは、泉水、西ホール(甲子園ホテル時代の大宴会場)、ラウンジ、2階応接室(ホテル時代のカードルーム)、屋上、アートショップ(ホテル時代のバー)といった通常の見学場所の他に、建築スタジオの屋上もコースに入っています。建築スタジオは、武庫川女子大学建築学科の2年生以上の校舎となっている建物で、その屋上は甲子園会館と前景に咲き誇る桜を愛でるベストスポットとなっています。

当日のガイドは、海野克則甲子園会館庶務課員が務めました。1時間30分にわたる格調高い、時にユーモアを交えた説明に質問も飛び交い、「成る程」と納得の声が聞かれました。

見学後はランチタイムです。学生食堂とは思えない落ち着いた雰囲気の室内で、食事を楽しみ、満足して帰路につかれました。

2019.04.08

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ケーブルテレビ・ベイコムで武庫川女子大学甲子園会館が紹介されました
-「ラビリンスノカヲリ」vol.16

武庫川女子大学甲子園会館がケーブルテレビ・ベイコムの番組で紹介されました。産業遺構や名建築など地域特有の魅力的な空間や不思議な施設を紹介する30分番組「ラビリンスノカヲリ」の第16回「大阪ベイエリア・西宮市 特集・甲子園会館」です。3月25日(月)~31日(日)の午後4時からBaycom12ch(121ch)で放映されました。

番組はドラマ仕立てになっています。

里見日向(さとみひなた)は27歳の女性。「なんでも屋」を始めて1カ月。「かつて甲子園ホテルと呼ばれていた場所に行ってほしいのです。」という初めての依頼を受けます。かつての甲子園ホテルである甲子園会館にやってきた日向は、依頼人の忘れ物を探すために館内を歩き回ります。玄関、1階廊下、ラウンジ、泉水、西ホール、2階廊下、2階応接室(ホテル時代のカードルーム)、アートショップ(ホテル時代のバー)、屋上、南庭園、3階302講義室(ホテル時代の客室)、ベランダといった具合です。

日向の行動に合せて、映像、タイトルやナレーションで甲子園会館の歴史や建築が紹介されていきます。

吉村福徳・甲子園会館庶務課員も2カットに出演し、模様タイル、モチーフとなっている水玉や設計者・遠藤新、甲子園会館の現在の用途等について解説しています。

依頼人から日向にかかってくる携帯電話や携帯メールから、依頼人はダンサーであり、1936年の1週間、依頼を受けて甲子園ホテルに滞在し、バンケットホール等で踊ったことが明らかになります。ホテルに滞在中の詩人と恋をしますが、詩人は戦争に行くことが決まっていました。詩人は、「庭の木陰にあなたの写真を埋めましょう。写真が無くなっていれば私が無事に戻り、今もあなたを探している証しです」とダンサーに言いました。そしてダンサーと詩人は2度と会うことはなかったのです。

日向は、松の根元で写真を見つけます。じっと写真を見つめていた日向は、写真を残したまま甲子園会館を去って行きます。

写真がアップになると、そこには日向そっくりの顔が……という衝撃的な結末が待っていました。

撮影は、1月29日と30日に行われたものです。

甲子園会館の解説をする吉村福徳・甲子園会館庶務課員 「里見日向」役:栗須香練さん(エイベックス・マネジメント)
甲子園会館の解説をする
吉村福徳・甲子園会館庶務課員
「里見日向」役:栗須香練さん
(エイベックス・マネジメント)

2019.04.05

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鳴松会会員の皆様へ(同窓会利用のお知らせ)

甲子園会館では、鳴松会会員同窓会のご利用の場合に限り、施設使用料は無料です。
会館での同窓会をご希望の方は、鳴松会館までご連絡ください。詳しいご説明をさせていただきます。
当館利用に際しましては、駐車場は準備しておりませんので、交通機関は必ず、公共の交通機関のご利用をお願いします。
なお、冷暖房費については、別途頂戴いたします。

■鳴松会館 TEL.(0798)45-3538(直通)

 

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甲子園会館情報収集について

甲子園会館では、当館に関する情報を集めています。ホテル当時やその他会館に関する写真や資料をお持ちの方、また、お話を聞かせていただける方がいらっしゃいましたら、甲子園会館庶務課 TEL.(0798)67-0079(直通)までご連絡ください。

 

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下記のプルダウンより、年度別でご紹介しております。