メンバー紹介

松本 佳久子
MATSUMOTO Kakuko
研究・専門領域
  • 音楽療法
  • 芸術療法
  • 非行・加害者臨床
  • ナラティヴ・アプローチ

所属

武庫川女子大学 生活美学研究所
武庫川女子大学 音楽学部 応用音楽学科
日本音楽療法学会
日本芸術療法学会
日本犯罪心理学会
日本心理臨床学会

経歴・活動実績

奈良女子大学大学院博士課程修了(2007年)。奈良市社会福祉協議会音楽療法推進室を経て、2009年より現職。日本音楽療法学会認定音楽療法士、日本芸術療法学会認定芸術療法士、臨床心理士、公認心理師。

司法臨床や地域福祉など様々な領域において、音楽を通したナラティヴ・アプローチを実践してきた。主なフィールドとしては、生活困窮者の自立支援事業や、4カ所の刑務所・少年院における音楽療法導入のほか、家庭裁判所調査官や少年鑑別所職員を対象とした研修の講師、兵庫県こころのケアセンターの音楽療法士養成講座の講師などを務める。

教育研究実績

https://www.mukogawa-u.ac.jp/gakuin/gyoseki/pdf/id_71284.pdf

ひとこと

日常のくらしのなかで、私たちが何気なく触れている音楽を用いて、これまでに加害者臨床や福祉の現場において「大切な音楽」について語る活動をとり入れてきました。人生の大事な場面にあった音楽を他者とともに味わい、語ることを通じて、生きることの意味に気づく瞬間がもたらされることがあります。音楽を媒介とした語りと沈黙が私たちの心にどのように作用するのか、その治療的メカニズムの探究がライフワークになっています。

著書、論文、その他の活動

著書:

共著

  • Making of The Future The Trajectory Equifinality Approach in Cultural Psychology(INFORMATION AGE PUBLISHING 2016年)
    安田裕子、サトウタツヤ、Jaan Valsiner 編
  • ワードマップ 複線径路等至性アプローチ(TEA) (新曜社 2015年)
    安田裕子・滑田明暢・福田茉莉・サトウタツヤ(編)
  • 臨床ナラティヴ・アプローチ(ミネルヴァ書房 2015年)
    森岡正芳編著
  • TEMではじめる質的研究-時間とプロセスを扱う研究をめざして-(誠信書房2009年)など
論文:
  • NARRATIVE-BASED RESEARCH AND PSYCHOSOCIAL PRACTICES IN JAPAN
    the Brazilian Journal of Autobiographical Research Vol.4, No.12、2020年
    Morioka, M. Matsumoto, K., Hirose, K. (共著)
  • 刑務所における処遇困難者に対する集団芸術療法:薬物事犯者の臨床的な変化を通して
    日本芸術療法学会誌, 51(1) pp.65 -75 、2020年
    鍋島宏之,松本佳久子(共著)
  • 大切な音楽”についての語りの意味とその変容:少年犯罪グループへの音楽療法の経過から 日本芸術療法学会誌,35(1) pp.95-103、2006年(単著)など