令和3年度 働き方セミナー 報告
2022年3月1日
文部科学省科学技術人材育成費補助事業
ダイバーシティ研究環境実現イニシアティブ(牽引型)令和3年度 働き方セミナー
男女共同参画とワーク・ライフ・バランス
~性別役割分担の桎梏を超えて~
福井県立大学
看護福祉学部 教授
塚本 利幸氏
武庫川女子大学
副学長 河合 優年
司会
武庫川女子大学
男女共同参画推進室
室長 澤渡 千枝
年度末の多忙な中で学生含む33名の参加者を得ての開催でした。
塚本先生の気さくで、解りやすいお話で充実した時間を過ごせました。講演の概要は以下の通りです。
性別役割分担の「桎梏」は文字通り、自分らしく生きることを妨げる足枷・手枷になっており、それは女性だけの問題ではない。コロナ禍で女性自殺者も増加しているが、依然として40~50歳代の男性の自殺率は女性の2.5倍を超えている。男性も「男なら…」という意識に縛られ苦しんでいる。今の日本は、男女を問わず生きづらさを感じさせられている。
世界的には、国際競争力の高い国ほど男女の平等率が高く、また、2000年には女性の社会進出(就労)率が高い国ほど出生率が高くなっている。
福井県は女性の就労率が日本一ではあるが、女性管理職比率は最下位から2番目である。女性は仕事と家事育児に忙しすぎるのが原因だろう。これは近未来日本の課題を示唆している。
家事労働は「女の仕事」とされ、男性は少し手伝えば褒められる。基本的なポジションが違っており、ここがメインの課題だ。日本の女性は世界一働いている。意識改革に加えて、家事育児を男性も担えるファミリーフレンドリーな職場環境の推進も必要だ。
男女共同参画推進室 室長 澤渡千枝
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