福井大学教育地域科学部 田中美吏研究室      Sport Psychology & Human Motor Control/Learning Lab.
研究室ゼミ

論文や本の紹介(過去の履歴)
2015年6月30日(火) No.93
Baumeister, R.F., and Steinhilber, A. (1984). Paradoxical effects of supportive audiences on performance under pressure: The home field disadovantage in sports championships. Journal of Personarily and Social Psychology, 47, 85-93.
<コメント>30年以上も前の古い論文になります。先日参加した北米スポーツ心理・身体活動学会(NASPSPA)2015において、元祖「あがり」研究ともいえるRoy Baumeister氏もキーノートレクチャーを拝聴し、Baumeister氏の「あがり」研究論文を今一度回想し直してみたいと思い、今回の紹介にいたっております。この論文では、アメリカのメジャーリ―グ(プロ野球)やNBA(プロバスケットボール)の優勝決定戦(4勝先勝することで優勝が決定)のデータを基に、3勝3敗のタイで第7戦までもつれ込んだ際に、第7戦においてはホームで戦うことが勝敗にマイナスに作用することが勝率に対するχ二乗検定を基に実証されています。また野球におけるエラーの数や、バスケットボールにおけるフリースローの成功率を基に、第7戦における勝率の低さが相手のプレーの質の向上ではなく、自チームのプレーの質の低下によって生じている可能性が高いことも合わせて報告されています。極度のプレッシャーがかかる試合において、サポーティブな声援をもらえてるはずのホームゲームであっても、その声援がプレッシャーの強度を増幅させ、パフォーマンスの低下を生じさせてしまうという非常に興味深い実践データを提供している論文になります。

2015年6月23日(火) No.92
Smith, A.M. et al. (2003). The 'yips' in golf: A continuum between a focal dystonia and choking. Sports Medicine, 33, 13-31. doi: 0112-1642/03/0001-0013/$30.00/0
<コメント>ゴルフパッティングのイップスに関する定義や症状、さらには原因に関する基本的な解説とともに、70名のゴルファーを対象にした質問紙調査をもとに、イップスの原因の分類が提案されている論文になります。70名のイップスを有するゴルファーより得られたイップスの症状に関する自由記述に対して、ゴルフ専門家を含めた3名による質的分析を実施し、いわるゆフォーカル・ジストニア(focal dystonia)と呼ばれる神経的な問題による症状に該当する回答の40名、心理的緊張によるパフォーマンスの低下である「あがり」に類似した心理的な問題による症状に該当する回答の16名、神経的および心理的両方の症状であると捉えられる回答の14名に分類がなされています。神経的症状を有するゴルファーに関してはゴルファー自身が取り組むイップスへの対処法も記述されており、専門家への相談、用具を変える、フォームを変えるなどの方法が挙げられています。イップスを有するゴルファーの症状改善や、イップスへの対処に対して、各ゴルファーが有する症状をしっかりと把握したうえで、その症状を見極めて対処方法を考案し実践していく必要性を感じました。

2015年6月16日(火) No.91
Jordet, G., and Hartman, E. (2008). Avoidance motivation and choking under pressure in soccer penalty shootouts. Journal of Sport & Exercise Psychology, 30, 450-457.
<コメント>プレッシャーと運動パフォーマンスに関するデータをおさらいする機会を得ており、さまざまな論文を再確認しています。この論文では、PK戦にまでもつれ込んだサッカーのワールドカップ20ゲーム(1974-2006年)、ヨーロッパ選手権11ゲーム(1972-2004年)、チャンピオンズリーグ5ゲーム(1992-2006年)のテレビ映像を分析し、PK戦の得点状況という文脈、ボールを設置し後方に後ろ歩きするときにキーパを見るか見ないか、審判の笛がなってから一歩前に足を動かすまでの準備時間、キックの成否、失敗キックの質(枠内、枠外、キーパーの飛ぶ方向と蹴った方向の一致・不一致性)などが分析され、それらの関係性が調べられています。さまざまな結果が報告されているのですが、私が最もインパクトを感じているシンプルな結果が、このPKを決めればチームの勝ちが決まるという文脈のなかでの成功率は92%(25本中23本)にものぼるのですが、このPKを外すとチームが負けてしまうという文脈のなかでの成功率は61.8%(34本中21本)にまで落ちてしまうというデータです。想像するだけでも強烈なプレッシャーのかかる状況を対象にした実践的データである点や、その影響でPKの成功率が30%以上も低下することが示されていることなど、プレッシャーと運動パフォーマンスについて非常に分かりやすいデータであり、授業や講演などで頻繁に使用している研究でもあります。

2015年6月8日(月) No.90
Stinson, C., and Bowman, D.A. (2014). Feasibility of training athletes for high-pressure situations using virtual reality. IEEE Transactions on Visualization and Computer Graphics, 20, 606-615.
<コメント>普段は全く読む機会のないコンピュータサイエンス系の雑誌に、サッカーのPKの方向をゴールキーパーがいかに正確かつ早く判断できるかという課題をヴァーチャルリアリティー(VR)環境で実施し、さらにはプレッシャー教示を与えことや、相手、観衆、審判などの映像や音声などの実際の試合を想定したVR環境という心理的プレッシャーの影響を調べている実験が報告されています。違う分野の雑誌のため論文の書き方等も異なるのかなと思いながら読んだのですが、スポーツ科学や心理学分野の論文と同じ論理で話が展開され、研究背景や5つの仮説を含む序論、方法、結果・考察の一連の記述が丁寧かつ詳細に書かれており、非常に分かりやすく理解することが出来ました。主な結果としては、実際の試合を想定した環境では、判断の正確性の低下が生じることや、プレッシャー教示や試合想定環境によって認知不安の増加や自信の減少という心理的変化が起こることなどが示されています。このような結果を基に、スポーツ選手の試合場面における「あがり」の予防策として、このようなVRを利用してプレッシャー環境を作り出し、そのなかで練習を積むこと(resilience- training system)が有効な可能性があることが主張されています。心拍数、心拍変動、GSRの生理指標にプレッシャーの影響が見られなかった点が結果の残念な点に思えました。

2015年6月1日(月) No.89
Kingsbury, A., Gaudreau, P., Hill., K., and Coplan, R.J. (2014). The influence of social evaluative threat on the putting stroke in golf. International Journal of Golf Science. doi: 10.1123/ijgs.2014-0007
<コメント>私が大学院修士課程と博士課程に在籍時に取り組んできた研究テーマと同様の、プレッシャー下におけるゴルフパッティングの動作変化を調べた実験になります。私がこれらの研究結果を原著論文として公表できたのが国内ではスポーツ心理学研究の2006年、国際誌ではResearch Quarterly for Exercise and Sportの2010年になるのですが、同時期そして現在に至るまでの10年近くの時間をかけて、プレッシャー下でのゴルフパッティング動作を調べる同じテーマの研究が私の他の論文も含めまして10以上の蓄積となってきました。各論文における実験の方法や測定する変数、有意差の得られている結果など細かなところに関しては論文間で違いは出ておりますが、共通した変化も数多く報告されており、10本以上の論文を概観してプレッシャー下でのゴルフパッティングの動作変化が理解できるようになってきました。今回の紹介論文もこのテーマに関する1つの論文として2014年に発表されており、最近見つけて拝読しました。35名のアマチュアゴルファーを対象に実験室での約1.5mのパッティング課題を用いて、報酬や他者観察・評価があるプレッシャー条件では、パターフェイスのローテーション(回転)の減少や、フォロースルーの運動時間の短縮が確認されています。また身体不安や認知不安の心理指標との関連性も調べられており、低身体不安群はプレッシャー下でパフォーマンスが向上したことや、高認知不安群はプレッシャー下でバックスイング時間が短くなることも示されています。

2015年5月26日(火) No.88
Kim, J.H., Han, J.K., Kim, B.N., & Han, D.H. (2015). Brain networks governing the golf swing in professional golfers. Journal of Sports Sciences. doi: 10.1080/02640414.2015.1022570
<コメント>プロゴルファーの有する脳神経機能をfMRIを用いて調べた運動制御・学習研究になります。韓国の女子プロゴルファー10名とゴルフ初心者10名に対して、30スイングの動作解析と安静仰臥位でのfMRI測定を実施し、スイング速度、トップやインパクト時の手首の角度などのキネマティクスの変動性やゴルフスコアの変動性、そして安静時の脳活動の関係性が調べられています。プロゴルファーは初心者に比べて小脳と他の部位(前頭、側頭、頭頂、後頭)のコネクションが強いことが示されているとともに、興味を引いた結果は、プロゴルファーのみで分析した場合でもスイングの安定性に対して、小脳と他の脳部位のコネクションの強さが関係していることが示されている点になります。序論に書かれているのですが小脳と他の脳部位のコネクションは、バランス、タイミングの調整、運動計画、コーディネーションなどの機能を司っており、プロゴルファーがこのような機能を有していることや、この機能がスイングの安定に関わっていることが示されています。

2015年2月23日(月) No.87
Adkin, A.L., Frank, A.S., Carpenter, M.G., & Peysar, G.W. (2000). Postural control is scaled to level of postural threat. Gait and Posture, 12, 87-93.
<コメント>今現在当研究室にて、心理的プレッシャーによって姿勢制御機能がどのような影響を受けるのかについて調べる実験に取り組んでいます。スポーツ選手の経験則から考えると、プレッシャーの影響でバランス機能が崩れ、その崩れがスキルに作用し、ミスやエラーが起こるということがあるように感じ、このような現象の真否を実験的に少しずつ明らかにしていきたいという思いから実施しています。このような研究は国内外の学術論文を探しても非常に少なく、ひとつずつ研究を蓄積していく必要性を感じています。この研究を実施するにあたって、注意焦点や高所不安という心理的変化による姿勢制御の機能変化を調べる研究は非常に多く行われているため、この手の論文を読み進めており、今回の紹介論文がそれらのなかの一つになります。両足開眼立位でただ単に立つ時の足圧中心(COP)を測定し、COPの前後方向と左右方向の揺れの大きさや、周波数解析によるCOPの前後方向と左右方向の揺れの細かさを調べている実験になります。低所(40cm)、中所(100cm)、高所(160cm)の3条件で測定が行われており、高所になるほど、左右方向と前後方ともに揺れが小さくなり、揺れの周波数も微細になり細かな姿勢の調整が行われているという分かりやすい結果が得られています。

2015年2月9日(月) No.86
Sheard, M., & Golby, J. (2006). Effect of psychological skills training program on swimming performance and positive psychological development. International Journal of Sport and Exercise Psychology, 4, 149-169.
<コメント>修士課程に在籍する学生の修士論文内での研究として、「競泳選手のプレッシャーの克服法」に関する研究に取り組んでいます。とくに中学、高校といったジュニア期の選手に焦点を充て、教育的な観点からも研究を進めております。このような研究の実施にあたって先行研究を調べるなかで、この論文にヒットしました。イギリスのトップレベルのジュニア競泳選手36名を対象に、目標設定、イメージ、リラクセーション、集中、思考の停止といった心理的スキルトレーニングの教育プログラムを1週間に45分間×7週間実施し、パフォーマンス(競泳のタイム)と心理面(自己効力、楽観性、快-不快感情、メンタルタフネスなど)への効果が調べられています。競泳タイムの向上が見られたのは200mバタフライ、200m背泳ぎ、200m自由形の3種目のみですが、心理指標に関しては全選手の平均値において多くの項目で改善が見られ、心理的スキルトレーニングプログラムによって自己効力、楽観性、ポジティブ感情などの心理的効果が獲得されたことが報告されています。論文の一連の記述で「ポジティブ心理学」に関する内容も盛り込まれており、心理的スキルトレーニングの活用に対して上手い話題提供をしているなとも感じました。また競泳タイムに関して200mの種目のみに効果が得られているのも偶然とは考えにくく、心理的な要素が影響する距離特性なのかなと感じました。

2015年1月28日(水) No.85
Bijleveld, E., & Veling, H. (2014). Separating chokers from nonchokers: Predicting real-life tennis performance under pressure from behavioral tasks that tap into working memory functioning. Journal of Sport & Exercise Psychology, 36, 347-356.
<コメント>プレッシャーと運動行動に関する多くの論文がここ数年で数多く出てきており、世界中でスポーツに関するプレッシャー研究が速いスピードで進捗していることをひしひしと感じています。今回の紹介論文では45名(分析対象は36名)のテニス選手を対象に、暗算課題を用いて個人のワーキングメモリのキャパシティーを測定できるテストであるAOSPAN(Autometed Operation Span Task)と、風船割りシミュレーションを用いて個人の有するリスク行動の強度を測定できるテストであるBART(Ballon Analogue Risk Task)を実施させ、それらのスコアと実験参加者一人あたりの平均で約19マッチの実際のテニスの試合における勝敗やゲーム数の取り方・取られ方から「あがり」指標(CI: choking index)を算出し、相関分析をもとにそれらの変数の関係性が調べられています。そして主要な結果として、ワーキングメモリが小さい選手ほど、加えてリスク行動が大きい選手ほど、「あがり」(プレッシャーによるパフォーマンス低下)が生じやすいことが示されています。私の感想として、ワーキングメモリに関する結果は納得のいくものでしたが、リスク行動に関しては予想とは逆の結果でした。というのもプレッシャーでパフォーマンスが悪くなるひとつの原因に、安全重視の置きに行くプレーをしてしまうということが挙げられます。プレッシャーのなかでもリスク行動ともいえる思い切ったプレーができるということは非常に大事であり、このようなプレーができる選手が強いメンタルを有しているとも考えられます。このような現象を反映した結果ではなく、その理由にはこの研究の「あがり」指標の算出方法に原因があるように思います。この点はこの論文の著者らも考察において指摘しており、この指標ではプレッシャーの大きい勝負の決まるセットでの均衡したゲームの取り合いになった状況でのプレーの良し悪しが反映されていないという問題を有しています。このような問題点も有していますが、ワーキングメモリの大きさやリスク行動の強度という切り口から「あがり」現象を考えていく切り口は非常に面白く、この論文を皮切りにこの手の研究も増えていくのだろうなと感じました。

2015年1月19日(月) No.84
橋本公雄(2010)ポジティブ感情とネガティブ感情.体育の科学,60(1),15-19.(特集「こころ」を育てる身体活動)
<コメント>今年度の当研究室の卒業研究で、有酸素運動と無酸素運動のどちらがストレス解消に役立つかという疑問に対して、実験的にストレスを誘発し、有酸素運動や無酸素運動に取り組み、状態不安、快感情、不快感情、達成感を測定する実験的研究を実施しています。健康心理学(Exercise Psychology)分野のテーマと言えますが、この分野における快感情(ポジティブ感情)へのアプローチは、2000年にセリグマン(Seligman, M.E.P.)による「ポジティブ心理学」の提唱以降、歴史的に比較的新しい研究テーマであります。この論説では、スポーツや運動における感情の役割、感情の定義と分類、感情の測定方法に始まり、「ポジティブ心理学」の考えを基づいた運動とポジティブ感情に関するこれまでの研究がレビューされています。卒業研究の結果を考察するにあたって、多くの有益な情報を得ることができる論説でした。

2015年1月13日(火) No.83
Raab, M., & Laborde, S. (2011). When to blink and when to think: Preference for intuitive decisions results in faster and better tactical choices. Research Quarterly for Exercise and Sport, 82, 89-98. doi: 10.1080/02701367.2011.10599725
<コメント>前回の紹介論文と同様の著者らによる研究であり、この論文では直観的な判断を好むハンドボール選手が分析的な判断を好む選手よりも早くかつ正確な予測スキルを発揮できることが示されています。前回紹介した研究と同様に、ハンドボールの映像を止めた直後に出来る限り早く次のプレーの選択肢を答える予測課題を用いています。ドイツのジュニア・ハンドボール選手男女54名を対象としており、事前に直観的な判断か分析的な判断のどちらを好むかを数量化できる質問紙PID(Preference for Intuition and Deriberation)に回答させ、その点数に応じて直観的な判断を好む群と分析的な判断を好む群に分けています。結果として、直観的な判断を好む群は次のプレーの予測の早さや正確性が分析的な群を好む選手より優れていました。また、女子選手が男子選手に比べて直観的な判断を好むことも示されており、この結果は世間全般で言われている女性は直観(感情)的で、男性は分析(理論)的ということがスポーツ選手においても同様であることを示唆しています。この論文の考察の記述で特に興味深かったのは、今後の研究において、このような運動学習や知覚学習に対する直観の効果をプレッシャー、不安、感情、性格などの様々な心理的要因も絡めて研究を行うことが必要であると述べられている点でした。スポーツ心理学研究に対する大きな着眼点として非常に共感をいだく記述であり、このような考えが、前回紹介したプレッシャー下における予測スキルのパフォーマンス低下には自己意識度が関与していることを示した研究に繋がっていると思います。同一研究者らの一連の研究を線として捉えることができました。

2015年1月7日(水) No.82
Laborde, S., Raab, M., & Kinrade, N.P. (2014). Is the ability to keep your mind sharp under pressure reflected in your heart? Evidence for the neurophysiological bases of decision reinvestment. Biological Psychology, 100, 34-42. doi: 10.1016/j.biopsycho.2014.05.003
<コメント>プレッシャー下における予測(意思決定)スキルに対して自己意識度(reinvestment)が高い人ほど予測スキルのパフォーマンス低下が顕著であることを示した実験研究になります。意思決定に対してプロセスをあれこれと意識する度合や過去の失敗判断を反省しながら意思決定する度合を測定できる質問紙の自己意識的意思決定尺度(Decision-Specific Reinvestment Scale)を用いて、この質問紙の点数を基に高群(意識決定に対して自己意識が高く分析的な判断をする人)と低群(意識決定に対して自己意識が少なく直観的な判断をする人)にグループ分けし、3Dマウントディスプレイを利用し、ハンドボールの映像を見ながら映像が止まった段階で、なるべく早く次のプレーを口頭で回答する課題を実施させています。また課題遂行中に心電図を記録し、心拍変動を算出し、副交感神経活動との関連も調べています。結果として、高群は低群に比べて報酬をかけた競争によるプレッシャー条件(この条件の前には20分間観衆からの声援を想定したノイズ音やネガティブイメージを誘発するオーディオを聴く)では非プレッシャー条件(この条件の前には20分間集中力が高まるオーディオを聴く)に比べて、回答が遅くなり、回答の質も悪くなることが高群において顕著であり、さらには高群において副交感神経活動の低下も生じていました。これらの結果からプレッシャー下における予測スキルのパフォーマンス低下には自己意識度が関与しており、さらには自律神経活動も影響していると言えます。考察では、バイオフィードバックを利用することで最適な自律神経活動をつくり、プレッシャー下での予測スキルのパフォーマンス低下が防げる可能性があることが提案されています。さらには今後の研究で、脳波やfMRIを用いて中枢神経活動も記録することで中枢神経と自律神経のリンクも絡めて予測スキルのパフォーマンス低下の背景メカニズムを探る必要があることが提言されています。